2023年10月14日
石山アンジュさんは、1989年、神奈川県のお生まれです。
2012年、国際基督教大学(ICU)をご卒業後、リクルートに入社。
その後、クラウドワークス経営企画室を経て、
2018年、若い世代のシンクタンク「Public Meets Innovation」を設立。
現在は、一般社団法人シェアリングエコノミー協会の代表理事を務めていらっしゃいます。
「シェア(共有)」の概念に親しみながら育ち、シェアリングエコノミーを通じた、
新しいライフスタイルを提供する活動を行うほか、政府と民間のパイプ役として、
規制緩和や政策推進にも従事されていらっしゃいます。
──シェアハウスの多様性
茂木:こちらの、社団法人シェアリングエコノミー協会ですけど、どういうことを目指している会なんですか?
石山:「持続可能な共生社会」というのをビジョンに掲げてるんですけれども、企業も、自治体も、個人も、この“共有する”という発想を取り入れることによって、今、公助自助はあるけれども、共助が失われつつある社会の中で、もう一度共助社会を一緒に作っていこうよということをメインの活動としている団体です。
今、390社の会員企業がいたり、150自治体が加盟をしていて、個人も1万2000人、加盟をしている団体になっています。
茂木:そう言う意味においては、未来を先取りする活動をされていらっしゃいますね。
石山さんがされているシェアハウスというのは、どういう方が入居されるんですか?
石山:下は0歳から、60代までで、独り身の人もいますし、選択的シングルマザーの人もいるし、LGBTの人もいるし、お子さんを育て終えられて第二第三の人生として、50代60代から入られる方もいらっしゃいます。
茂木:今、何人ぐらいいるんですか?
石山:今、全国に110人いて、京都と東京に2つシェアハウスを作っているんですけど、一つの拠点は約40人ぐらいで住んでいます。
茂木:僕は昔、シェアハウスを取材と言うか見学したことがあったんですけど、共有スペースが意外と大きくて、それぞれの居室がある、みたいな。
石山:そうです。それぞれの部屋が19部屋あるんですけど、19部屋と大きなコモンリビングがあって。個室は、1人部屋もあれば、シェアする部屋もあったり、多拠点生活者同士がシェアする部屋もあったり、という感じですね。
茂木:僕が見たシェアハウスもそうだったんですけど、コモンルームと言うんですか? そこがすごく普通の住宅に比べて更に大きいし、色んなものもあるし豊かな感じで、そこに行くと誰かいる、というような。
石山:そこにいると誰かいる。だから、帰ってきて誰かしら「おかえり」と言ってくれることの安心感とか、風邪をひいても誰かがポカリスエットを買ってきてくれる、みたいな安心感がありますね(笑)。
茂木:その建物は、元々あったんですか。
石山:2017年に立ち上げからやっているんですけれども、東急電鉄が建てる新しい複合施設のビルの中の住居フロアを、我々の社団法人がコミュニティを作って…。
茂木:オペレーションをお任せください、と。京都はどんな感じなんですか?
石山:京都は、もうちょっと昔からある修学館をリノベーションしたかなり古い場所で、下鴨の方にあるんですけど。そこはまた別に畑があって、ちょっとレトロな暮らしができるようなところです。
茂木:お家賃なんかはどんな感じなんですか?
石山:大体1人の負担が、5万円から。
茂木:そうですか! 渋谷で5万円から?
石山:はい。5万円から15万円ぐらいの幅はあるんですけど。部屋の広さとか、1人で占有するか否かとかあります。
茂木:でも渋谷ですもんね。
石山:渋谷という立地では、皆でシェアする方がだいぶ安く、楽しく、広いところに住めるというのはあると思います。
茂木:石山さんがやっているところはきっと人気なんだと思うんですけど、一般に「シェアハウスを探したいな」とか「興味あるな」という人は、どうすればいいんですか?
石山:もちろん、シェアハウスを探せるポータルサイトが今はたくさん出ているので…。最近は、趣味別の“ゴルファーのためのシェアハウス”とか“ミュージシャンのために防音室がついてるシェアハウス”とか。
茂木:そういうのがあるんですか!
石山:ゴルファーのためのシェアハウスは、ゴルフの練習ができる場所がついているとか。バイカーのための、バイクの駐車場がちゃんとあって、みんなハーレーに乗ってる、みたいなシェアハウスとかもありますし、1階が保育園で2階がシェアハウスという、そういったシェアハウスが出てきてますし。本当に形態は様々ですね。
茂木:そういうところに入る方は、自分が今まで住んでたところとかを引き上げて入られることが多いんですか?
石山:主にそうですけど、いわゆる東京を2拠点生活するような、普段は3人家族で住んで、週末とかだけ自分の人生を生きたい、みたいな人も、うちのシェアハウスにはいたりしますよ。
茂木:ちょっとリスナーの皆さん。それだったらできると思った人もいるんじゃないですか? 例えば、郊外に住んでいて、週末はちょっと渋谷のシェアハウスに居て、渋谷滞在で…ということもありうるということですか。
石山:そうです。
茂木:まさに、この『多拠点ライフ』に書いてある、「いくつもの選択肢を持つこと」ができる。本当にごく普通の一般の方でも、それが可能になってきたということですか。
石山:はい。この核家族の時代に、もちろん幸せな家庭を築きたいけど、ずっと同じ人と住んでるということがしんどいと感じる人は、実はリスナーさんの中にもいると思います。そういう時に、他の人とも家族を作れるとか、子供にとっても、「お父さん・お母さんしか正解がない」じゃなくて、うちのシェアハウスでは、大人がいっぱいいるとか、お父さんがいっぱいいるので、子供の視点から見ても「正解はひとつじゃないんだ」とか、そういう多様な視点を持てる環境ではあります。
茂木:ロールモデルになる大人がいっぱいいるということですよね。
石山:そうですね。
茂木:「うちのお父さんはこういうところがちょっと情けない。あっちのおじちゃんの方がかっこいい…感じもするんだけど、でもお父さんはお父さんで、こういういいとこがあるな」みたいなことを、子供が思えるということ。
石山:私は今、子育て世帯の友人が多いですけど、1回ママになると“ママ”というアイデンティティがすごく強くなっちゃう。それは良いことでもあるんだけど、「もう1人“ありのままの自分”というのを取り戻したい」、みたいな相談をよく受けたりするんです。シェアハウスは、母である自分もいながら、普通にお酒を飲んで、子供が寝た後になんかワイワイしてる、みたいな自分も一緒に共存できたりするので、そういったいくつもの顔とか人生みたいなことを分散できる場所でもあるのかもしれないですね。
──石山アンジュさんの夢・挑戦
茂木:いいお話だ。
石山さん、この番組のテーマは『夢・挑戦』なんですけど、もう既にいろいろ素敵なことやってらっしゃる石山アンジュさんですが、今後の挑戦したいこと、夢は何でしょうか?
石山:めちゃくちゃ大きい話ですけど、「人類皆家族」になれたらいいなと、それが私の夢です。今この支援をしていくことで、どんどん人と人とが繋がっていって、拡張家族、血縁とかイデオロギーとかいろんなものを越えて、相手を家族だと思える、そんな繋がりが世界の端から端まで広がっていったら、それが一つの平和への希望なんじゃないかなと。とっても大きい夢を持っています(笑)。
■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、
現在発売中の石山アンジュさんのご著書『多拠点ライフ』に
石山さんの直筆サインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、
メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●石山アンジュ(@Anjurian)さん 公式アカウント / X(旧Twitter)
●石山アンジュ(@anjuishiyama)さん 公式 Instagram
●石山アンジュさん 公式サイト
●『多拠点ライフ』/ 石山アンジュ (著)
(Amazon)
●株式会社クロスメディア・パブリッシング 公式サイト
2012年、国際基督教大学(ICU)をご卒業後、リクルートに入社。
その後、クラウドワークス経営企画室を経て、
2018年、若い世代のシンクタンク「Public Meets Innovation」を設立。
現在は、一般社団法人シェアリングエコノミー協会の代表理事を務めていらっしゃいます。
「シェア(共有)」の概念に親しみながら育ち、シェアリングエコノミーを通じた、
新しいライフスタイルを提供する活動を行うほか、政府と民間のパイプ役として、
規制緩和や政策推進にも従事されていらっしゃいます。
──シェアハウスの多様性
茂木:こちらの、社団法人シェアリングエコノミー協会ですけど、どういうことを目指している会なんですか?
石山:「持続可能な共生社会」というのをビジョンに掲げてるんですけれども、企業も、自治体も、個人も、この“共有する”という発想を取り入れることによって、今、公助自助はあるけれども、共助が失われつつある社会の中で、もう一度共助社会を一緒に作っていこうよということをメインの活動としている団体です。
今、390社の会員企業がいたり、150自治体が加盟をしていて、個人も1万2000人、加盟をしている団体になっています。
茂木:そう言う意味においては、未来を先取りする活動をされていらっしゃいますね。
石山さんがされているシェアハウスというのは、どういう方が入居されるんですか?
石山:下は0歳から、60代までで、独り身の人もいますし、選択的シングルマザーの人もいるし、LGBTの人もいるし、お子さんを育て終えられて第二第三の人生として、50代60代から入られる方もいらっしゃいます。
茂木:今、何人ぐらいいるんですか?
石山:今、全国に110人いて、京都と東京に2つシェアハウスを作っているんですけど、一つの拠点は約40人ぐらいで住んでいます。
茂木:僕は昔、シェアハウスを取材と言うか見学したことがあったんですけど、共有スペースが意外と大きくて、それぞれの居室がある、みたいな。
石山:そうです。それぞれの部屋が19部屋あるんですけど、19部屋と大きなコモンリビングがあって。個室は、1人部屋もあれば、シェアする部屋もあったり、多拠点生活者同士がシェアする部屋もあったり、という感じですね。
茂木:僕が見たシェアハウスもそうだったんですけど、コモンルームと言うんですか? そこがすごく普通の住宅に比べて更に大きいし、色んなものもあるし豊かな感じで、そこに行くと誰かいる、というような。
石山:そこにいると誰かいる。だから、帰ってきて誰かしら「おかえり」と言ってくれることの安心感とか、風邪をひいても誰かがポカリスエットを買ってきてくれる、みたいな安心感がありますね(笑)。
茂木:その建物は、元々あったんですか。
石山:2017年に立ち上げからやっているんですけれども、東急電鉄が建てる新しい複合施設のビルの中の住居フロアを、我々の社団法人がコミュニティを作って…。
茂木:オペレーションをお任せください、と。京都はどんな感じなんですか?
石山:京都は、もうちょっと昔からある修学館をリノベーションしたかなり古い場所で、下鴨の方にあるんですけど。そこはまた別に畑があって、ちょっとレトロな暮らしができるようなところです。
茂木:お家賃なんかはどんな感じなんですか?
石山:大体1人の負担が、5万円から。
茂木:そうですか! 渋谷で5万円から?
石山:はい。5万円から15万円ぐらいの幅はあるんですけど。部屋の広さとか、1人で占有するか否かとかあります。
茂木:でも渋谷ですもんね。
石山:渋谷という立地では、皆でシェアする方がだいぶ安く、楽しく、広いところに住めるというのはあると思います。
茂木:石山さんがやっているところはきっと人気なんだと思うんですけど、一般に「シェアハウスを探したいな」とか「興味あるな」という人は、どうすればいいんですか?
石山:もちろん、シェアハウスを探せるポータルサイトが今はたくさん出ているので…。最近は、趣味別の“ゴルファーのためのシェアハウス”とか“ミュージシャンのために防音室がついてるシェアハウス”とか。
茂木:そういうのがあるんですか!
石山:ゴルファーのためのシェアハウスは、ゴルフの練習ができる場所がついているとか。バイカーのための、バイクの駐車場がちゃんとあって、みんなハーレーに乗ってる、みたいなシェアハウスとかもありますし、1階が保育園で2階がシェアハウスという、そういったシェアハウスが出てきてますし。本当に形態は様々ですね。
茂木:そういうところに入る方は、自分が今まで住んでたところとかを引き上げて入られることが多いんですか?
石山:主にそうですけど、いわゆる東京を2拠点生活するような、普段は3人家族で住んで、週末とかだけ自分の人生を生きたい、みたいな人も、うちのシェアハウスにはいたりしますよ。
茂木:ちょっとリスナーの皆さん。それだったらできると思った人もいるんじゃないですか? 例えば、郊外に住んでいて、週末はちょっと渋谷のシェアハウスに居て、渋谷滞在で…ということもありうるということですか。
石山:そうです。
茂木:まさに、この『多拠点ライフ』に書いてある、「いくつもの選択肢を持つこと」ができる。本当にごく普通の一般の方でも、それが可能になってきたということですか。
石山:はい。この核家族の時代に、もちろん幸せな家庭を築きたいけど、ずっと同じ人と住んでるということがしんどいと感じる人は、実はリスナーさんの中にもいると思います。そういう時に、他の人とも家族を作れるとか、子供にとっても、「お父さん・お母さんしか正解がない」じゃなくて、うちのシェアハウスでは、大人がいっぱいいるとか、お父さんがいっぱいいるので、子供の視点から見ても「正解はひとつじゃないんだ」とか、そういう多様な視点を持てる環境ではあります。
茂木:ロールモデルになる大人がいっぱいいるということですよね。
石山:そうですね。
茂木:「うちのお父さんはこういうところがちょっと情けない。あっちのおじちゃんの方がかっこいい…感じもするんだけど、でもお父さんはお父さんで、こういういいとこがあるな」みたいなことを、子供が思えるということ。
石山:私は今、子育て世帯の友人が多いですけど、1回ママになると“ママ”というアイデンティティがすごく強くなっちゃう。それは良いことでもあるんだけど、「もう1人“ありのままの自分”というのを取り戻したい」、みたいな相談をよく受けたりするんです。シェアハウスは、母である自分もいながら、普通にお酒を飲んで、子供が寝た後になんかワイワイしてる、みたいな自分も一緒に共存できたりするので、そういったいくつもの顔とか人生みたいなことを分散できる場所でもあるのかもしれないですね。
──石山アンジュさんの夢・挑戦
茂木:いいお話だ。
石山さん、この番組のテーマは『夢・挑戦』なんですけど、もう既にいろいろ素敵なことやってらっしゃる石山アンジュさんですが、今後の挑戦したいこと、夢は何でしょうか?
石山:めちゃくちゃ大きい話ですけど、「人類皆家族」になれたらいいなと、それが私の夢です。今この支援をしていくことで、どんどん人と人とが繋がっていって、拡張家族、血縁とかイデオロギーとかいろんなものを越えて、相手を家族だと思える、そんな繋がりが世界の端から端まで広がっていったら、それが一つの平和への希望なんじゃないかなと。とっても大きい夢を持っています(笑)。
■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、
現在発売中の石山アンジュさんのご著書『多拠点ライフ』に
石山さんの直筆サインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、
メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●石山アンジュ(@Anjurian)さん 公式アカウント / X(旧Twitter)
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●『多拠点ライフ』/ 石山アンジュ (著)
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