2023年06月03日
倉本美津留さんは、1959年、広島県のご出身。
放送作家として、NHK Eテレの子ども番組『シャキーン!』や、
『ダウンタウンDX』『M-1グランプリ』『浦沢直樹の漫勉neo』など、
数々の人気番組を手掛けていらっしゃいます。
また、コメンテーター、MC、ラジオパーソナリティー、ナレーション、ミュージシャンなど、
放送作家の活動にとどまらず、タレントとしても、ご活躍でいらっしゃいます。
ご著書も多数出版されており、『笑い論 24時間をおもしろくする』や、
『倉本美津留の超国語辞典』、『ことば絵本 明日のカルタ』等々、
おもしろポップな自己啓発本を上梓していらっしゃいます。
そして、先日、ポプラ社より、『はじめての大喜利えほん ぱんだ』を発売されました。
──ninpopは『Imagine』の発想と同じ
茂木:僕は以前からお伺いしたいなと思っていたんですけど、倉本さんの会社“ninpop”という名前は何なんですか?
倉本:ninpopはスローガンなんですよね。会社にする前に「僕がやることはninpopだ」と思いついて作った造語なんですけども。
日本をアルファベットで書くと『NIPPON』じゃないですか。それをちょっとだけアナグラムするんですよ。ちょっと入れ替えるんですよ。そしたら、『ニンポップ』と読めるなと分かって、“日本をポップにすることで、世界に発信して、世界を平和にできるんじゃないかな”と。そのキーワードは“ninpop”だと思ったんですよね。
茂木:そうだったんですか!
倉本:そうです。だからマークも、ピンクの丸にちっちゃい『p』があって、日の丸のような感じで、ポップな感じに読めるようにしています。それは、割と本気で、世界を面白く楽しくポップにするために、日本人が日本人の発想で、八百万の神のことを感じられる人間が、世界に持っていって…。本当に『Imagine』の発想と一緒だなと思っているんです。
茂木:倉本さんご自身が、ポップじゃないですか。
倉本:そうですね。ポップな見た目でも、少しでも楽しくしてもらいたいなと思ってやってますね(笑)。
茂木:“ポップ”とは何ですかね?
倉本:何でしょうね? “人間の顔が綻ぶ”という感じは大事じゃないですか。“綻ぶ”とは、緊張感がなくなると言うか、そこが多ければ多いほど、多分人は幸せなんだろうなと思うんですね。それを対外的に…目の前にある人に与える作用と言うか、そういうことなんじゃないですか?
音楽でも、絵画でも、ぱっと見て、「何これ?」と言って表情が変わってしまうと言うか、綻んでしまうと言う。そういうものを全て総称して“ポップ”ということなんじゃないですかね。
茂木:そうですか、人を明るくするものとか、楽しくするものとか、そういうことですね。
僕が倉本さんにお目にかかると、いつも本当に楽しそうにされてるんですが、逆境とかトラブルとか、苦しかったことはないんですか?
倉本:めちゃめちゃあります! でもやっぱり、落ち込むのが早くて、立ち直るのも早いんですよね(笑)。
茂木:じゃあ、落ち込む時もあるんですか。
倉本:めちゃめちゃ落ち込みますよ。だから僕は本当に、自分がビートルズを知った時に「ビートルズを超えたい」みたいな…。
茂木:凄いことをさらりと言いましたね! 「ビートルズを超えたい」?
倉本:と、思ったんですよね。「ビートルズを超えるためにどうしたらいいのか?」ということをずっと思いながらやってて、必死で頑張って、「もしかして超えるんちゃうかな!」と、馬鹿だから何回でも思うんですよ(笑)。でも、全然世の中が変わってないということが何回もあって、その都度、凄く落ち込むんですよね(笑)。
茂木:それは凄いなぁ!
倉本:そんな感覚で、「俺、生きててもしゃあないんちゃうかな?」と思ったりするんですよね。「これだけやっても、世の中何も変わらないのか」と何度も落ち込みました。若い時は特にそうでしたね。
茂木:僕、この番組を始めて10年目になるんですけど、今までのゲストの中で一番意表を突かれました。まさかそんな言葉が出てくると思わなかった、凄まじいコメントですね。
倉本:でも、本当にそう思って、そのために生きてるということを、10代の時に自分で決めたんですね。でも、全然駄目なんですよ。全然駄目なんですけども、これは諦めたら終わるじゃないですか。だから「諦めなかったら何とかなる」というちっちゃい夢と言うか、自分の思い描いたイメージが形になってるということは、しつこくやってたから有難いことにいっぱい形になってるんですよ。それの一番でっかいのを一番最初に思ってしまったから、とにかく諦めないこと。
ということは、世界的にビートルズを超えるぐらいの影響を及ぼせる…世の中にとってより良いことで、ですよ? ポジティブな影響を与えるということは、どういう方法論があるのか、と。音楽で頑張っていたけどもそれではないんだな、と思った時に、「やっぱり絵本かな?」と、僕は本当に思ってるんですよね。
──倉本美津留さんの夢・挑戦
茂木:この番組のテーマは『夢と挑戦』なんですけど、改めて、これからの夢・挑戦、何でしょうか? ちょっと宣言して頂いてよろしいですか。
倉本:世界の子供たちが、一番読み、歓喜するような絵本を作ります。世界一の絵本作家になります! それを目指して、それがビートルズを超えるということだと、今日茂木さんと喋っていて言えるようになりました。
茂木:その第一歩。『はじめての大喜利えほん ぱんだ』が、今ポプラ社から発売されていらっしゃいます。この絵本について、リスナーの皆さんに一言お願いします。
倉本:本当に簡単で…簡単ということはすごく大事で、“何となくやれること”なんです。何となくやれるという感覚で、めっちゃ面白い笑いがドーンと起きるという。その感覚のギャップというのは、何か奇跡が起こったような、ビッグバンみたいなことが日常的に起こるような、そういうアイテムなので、ぜひ皆さん! お家に1冊は置いていただいて、何度もビッグバンを起こしてください。
●はじめての大喜利えほん ぱんだ / 倉本三津留 (著)
(Amazon)
●倉本三津留さん Twitter(@kuramotomitsuru)
●倉本三津留さん 公式サイト「ninpop –nipponをもっとpopに」
●ポプラ社 公式サイト
放送作家として、NHK Eテレの子ども番組『シャキーン!』や、
『ダウンタウンDX』『M-1グランプリ』『浦沢直樹の漫勉neo』など、
数々の人気番組を手掛けていらっしゃいます。
また、コメンテーター、MC、ラジオパーソナリティー、ナレーション、ミュージシャンなど、
放送作家の活動にとどまらず、タレントとしても、ご活躍でいらっしゃいます。
ご著書も多数出版されており、『笑い論 24時間をおもしろくする』や、
『倉本美津留の超国語辞典』、『ことば絵本 明日のカルタ』等々、
おもしろポップな自己啓発本を上梓していらっしゃいます。
そして、先日、ポプラ社より、『はじめての大喜利えほん ぱんだ』を発売されました。
──ninpopは『Imagine』の発想と同じ
茂木:僕は以前からお伺いしたいなと思っていたんですけど、倉本さんの会社“ninpop”という名前は何なんですか?
倉本:ninpopはスローガンなんですよね。会社にする前に「僕がやることはninpopだ」と思いついて作った造語なんですけども。
日本をアルファベットで書くと『NIPPON』じゃないですか。それをちょっとだけアナグラムするんですよ。ちょっと入れ替えるんですよ。そしたら、『ニンポップ』と読めるなと分かって、“日本をポップにすることで、世界に発信して、世界を平和にできるんじゃないかな”と。そのキーワードは“ninpop”だと思ったんですよね。
茂木:そうだったんですか!
倉本:そうです。だからマークも、ピンクの丸にちっちゃい『p』があって、日の丸のような感じで、ポップな感じに読めるようにしています。それは、割と本気で、世界を面白く楽しくポップにするために、日本人が日本人の発想で、八百万の神のことを感じられる人間が、世界に持っていって…。本当に『Imagine』の発想と一緒だなと思っているんです。
茂木:倉本さんご自身が、ポップじゃないですか。
倉本:そうですね。ポップな見た目でも、少しでも楽しくしてもらいたいなと思ってやってますね(笑)。
茂木:“ポップ”とは何ですかね?
倉本:何でしょうね? “人間の顔が綻ぶ”という感じは大事じゃないですか。“綻ぶ”とは、緊張感がなくなると言うか、そこが多ければ多いほど、多分人は幸せなんだろうなと思うんですね。それを対外的に…目の前にある人に与える作用と言うか、そういうことなんじゃないですか?
音楽でも、絵画でも、ぱっと見て、「何これ?」と言って表情が変わってしまうと言うか、綻んでしまうと言う。そういうものを全て総称して“ポップ”ということなんじゃないですかね。
茂木:そうですか、人を明るくするものとか、楽しくするものとか、そういうことですね。
僕が倉本さんにお目にかかると、いつも本当に楽しそうにされてるんですが、逆境とかトラブルとか、苦しかったことはないんですか?
倉本:めちゃめちゃあります! でもやっぱり、落ち込むのが早くて、立ち直るのも早いんですよね(笑)。
茂木:じゃあ、落ち込む時もあるんですか。
倉本:めちゃめちゃ落ち込みますよ。だから僕は本当に、自分がビートルズを知った時に「ビートルズを超えたい」みたいな…。
茂木:凄いことをさらりと言いましたね! 「ビートルズを超えたい」?
倉本:と、思ったんですよね。「ビートルズを超えるためにどうしたらいいのか?」ということをずっと思いながらやってて、必死で頑張って、「もしかして超えるんちゃうかな!」と、馬鹿だから何回でも思うんですよ(笑)。でも、全然世の中が変わってないということが何回もあって、その都度、凄く落ち込むんですよね(笑)。
茂木:それは凄いなぁ!
倉本:そんな感覚で、「俺、生きててもしゃあないんちゃうかな?」と思ったりするんですよね。「これだけやっても、世の中何も変わらないのか」と何度も落ち込みました。若い時は特にそうでしたね。
茂木:僕、この番組を始めて10年目になるんですけど、今までのゲストの中で一番意表を突かれました。まさかそんな言葉が出てくると思わなかった、凄まじいコメントですね。
倉本:でも、本当にそう思って、そのために生きてるということを、10代の時に自分で決めたんですね。でも、全然駄目なんですよ。全然駄目なんですけども、これは諦めたら終わるじゃないですか。だから「諦めなかったら何とかなる」というちっちゃい夢と言うか、自分の思い描いたイメージが形になってるということは、しつこくやってたから有難いことにいっぱい形になってるんですよ。それの一番でっかいのを一番最初に思ってしまったから、とにかく諦めないこと。
ということは、世界的にビートルズを超えるぐらいの影響を及ぼせる…世の中にとってより良いことで、ですよ? ポジティブな影響を与えるということは、どういう方法論があるのか、と。音楽で頑張っていたけどもそれではないんだな、と思った時に、「やっぱり絵本かな?」と、僕は本当に思ってるんですよね。
──倉本美津留さんの夢・挑戦
茂木:この番組のテーマは『夢と挑戦』なんですけど、改めて、これからの夢・挑戦、何でしょうか? ちょっと宣言して頂いてよろしいですか。
倉本:世界の子供たちが、一番読み、歓喜するような絵本を作ります。世界一の絵本作家になります! それを目指して、それがビートルズを超えるということだと、今日茂木さんと喋っていて言えるようになりました。
茂木:その第一歩。『はじめての大喜利えほん ぱんだ』が、今ポプラ社から発売されていらっしゃいます。この絵本について、リスナーの皆さんに一言お願いします。
倉本:本当に簡単で…簡単ということはすごく大事で、“何となくやれること”なんです。何となくやれるという感覚で、めっちゃ面白い笑いがドーンと起きるという。その感覚のギャップというのは、何か奇跡が起こったような、ビッグバンみたいなことが日常的に起こるような、そういうアイテムなので、ぜひ皆さん! お家に1冊は置いていただいて、何度もビッグバンを起こしてください。
●はじめての大喜利えほん ぱんだ / 倉本三津留 (著)
(Amazon)
●倉本三津留さん Twitter(@kuramotomitsuru)
●倉本三津留さん 公式サイト「ninpop –nipponをもっとpopに」
●ポプラ社 公式サイト