Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.527 シンガーソングライター 川嶋あいさん 「喜びを届けられるような人間になりたい」

2023年05月06日

川嶋あいさんは、1986年、福岡県のお生まれです。

2003年にI WiSHのaiとして、人気番組の主題歌『明日への扉』でデビュー。

2006年からは本格的にソロ活動をスタートされました。

代表曲としては、『My Love』『compass』『大丈夫だよ』『とびら』などがあり、
特に『旅立ちの日に…』は、卒業ソングの定番曲として大人気を誇る1曲となっています。

個人のライフワークとして、ボランティア活動などにも積極的に参加されており、
海外に学校建設を行ったり、東日本大震災の復興支援としてTattonプロジェクトにも
参加されていらっしゃいます。

そして、今年、デビュー20周年というアニバーサリーイヤーを迎えていらっしゃいます。


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──育ててくれた母への想い

茂木:今年、川嶋あいさんが復活して2年ぶりにされる渋谷公会堂のライブがありますが、この8月20日というのは、特別な日なんですよね。

川嶋:そうです。私をずっと育ててくれた母の、命日なんですよね。

茂木:その日にやろうと思うのは、やっぱりお母様への想いなんでしょうか。

川嶋:そうですね。母への想いはやっぱり強いですね。
3歳の時に、泣き虫で人見知りの激しかった私を、歌で心を開かせようと思ったらしくて、地元の福岡の小さな音楽教室に連れて行ってもらったんです。そこからずっと歌を習わせてくれていたんですけど、「歌手になる」というのが、母と私を繋ぎ合わせてくれてた、ものすごく強い存在であり、二人のかけがえのない夢だったんですよね。
その夢があったから、「お互い生きて頑張ろう」みたいな気持ちがありました。生きていく、同志みたいな感覚がすごくあって、「いかに夢を叶えるために、毎日どう過ごすか」みたいなのを、もう小学校の時から話し合っていました。

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茂木:え、そうなんですか!

川嶋:はい。だから「高校は東京に出て頑張ろうね」ということを決めていたりとか、約束していたりとかして、過ごしていたんですよね。
そういう存在があって、デビューが決まる半年前に亡くなるんですけど、“渋谷公会堂でのライブ”とか“ストリートライブ1000回をやる”とかも、全然まだ達成もできてない中で、母が亡くなって。その後、路上(ライブを)やめようという思いもすごくありましたし、渋谷公会堂ライブもどうしたらいいんだろう、と。
まだ決まってもない中、でも『あいのり』のお話を頂いて、曲作りをやっていくうちに、母が願っていてくれていた、誰よりも想ってくれていた、“音楽への挑戦”というのを諦めたくないと思って、楽曲も書いて、渋谷公会堂の館長さんに「母の命日に立たせてくれませんか?」とまたお願いしに行ったんです。それで初めて立たせてもらって、それから毎年その命日にやろうということは決めていなかったんですけど、本当にファンの方々やスタッフの方々のお陰で、毎年8月20日に必ずやらせてもらうことができるようになりましたね。

茂木:やっぱりそういう想いが楽曲にこもっていて、それがファンの力にもなっているのかな、と思うんですけども。
川嶋さんは今、色々チャリティーというか、ちょっと辛い思いをしてる人たちを助けるような活動もされていますけど、やっぱり自分が助けてもらったから、今度は人を助けようというお気持ちなんですか。

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川嶋:そうですね。そんな立派な人間じゃないので(笑)、本当に大したことじゃないんですけど…。母もやっぱりそうだったんでしょうね。血の繋がっていない私を、施設から引き取ってくれて、誰よりも強い愛情で育ててくれた人で。そういう人を間近に見ていたので、ちょっと困難な状況に置かれてる人を知った時に「このままにしておけない」と思う気持ちを、母から知ったというか、学んだのかもしれないですね。何か自分ができることがあったら行動にしていきたい、という風に思っています。

茂木:でも本当に、楽曲含め、生き方含め、もう多くの方に夢を与えてると思うんですけども…。今年は8月20日の大事なライブがまた復活できるということで、どんなライブになりそうですか。

川嶋:はい。20周年なので、この20年間の中で生み出してきた楽曲たちを丁寧に掘り出して、渾身のセットリストを考えて、本当に来て頂いたファンの皆さんに喜んで頂けるようなライブにしたいですね。

茂木:その日に、また渋谷公会堂の前でライブをやっている、若手の高校生とかいたらいいですね。

川嶋:そうですね。

茂木:そういった夢が繋がっていくといいですね。

──川嶋あいさんの夢・挑戦

茂木:この番組は夢とか挑戦がテーマなんですけど、川嶋あいさんの今後の“夢・挑戦”はなんでしょうか?

川嶋:挑戦はですね、もう近々のことなんですけど、やっぱり『20周年の今年をどう生きていくか』なので…。

茂木:そうか、大事な年ですもんね!

川嶋:そうですね。“私”というより、今まで応援してくださって頂いたファンの方々に、恩返しをもういっぱいいっぱいプラスしてできるような1年にしていきたい、ということが、挑戦なので。まだまだライブ以外にも、考えられることを打ち出していきたいなと思っています。
夢は、少しでも、特に普段支えてくれている周りのスタッフの皆へ…大それた事を言うようですけど(笑)、幸せというか、喜びを届けられるような人間になりたいですね。皆が喜んでくれる顔とか表情とかは、もう生きていく中で最高のご馳走であり、宝物だな、と思えるので、そういう人間になりたいなと思います。

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●Digital シングル「スノードーム」/ I WiSH
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川嶋あいさん Twitter(@kawashimaai)


川嶋あいさん 公式サイト「My Room」

↑「20周年記念コンサート」について詳しい情報は、
 公式サイトでご確認ください!