Dream Heart(ドリームハート)

土曜22:00-22:30 TOKYO FM/全国38局でON AIR 各局放送時間

REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.524 シンガーソングライター ASKAさん アルバム「Wonderful world」

2023年04月15日

ASKAさんは、1958年、福岡県のお生まれです。

1979年に『ひとり咲き』でデビュー。

『SAY YES』『YAH YAH YAH』『めぐり逢い』など、
数々のミリオンヒット曲を世に送りだされました。

音楽家として楽曲提供も行う傍ら、ソロ活動も果たし、
1991年にリリースされた『はじまりはいつも雨』は、ミリオン・セールスを記録。
ソロアーティストとしても地位を確立されました。

2017年には自主レーベル・DADAレーベルを立ち上げ、
2022年11月に、およそ3年ぶりとなるアルバム「Wonderful world」をリリース。

4月1日から、全国ツアー
『ASKA Premium Concert Tour -Wonderful World- 2023』を行なっていらっしゃいます。


null


──コロナ禍の中、自分が温かくなる曲を

茂木:今回のアルバムのタイトルが「Wonderful world」ということなんですが、世界はこれから「Wonderful world」の楽曲世界の方に行くだろうということですか。

ASKA:僕が楽曲を作り始めた時は、まだアルバムを想定していない時だったんです。2020年の、コロナでまさに真っ暗な時でしたよ。
僕は2011年の東日本大震災で、かなりメンタルをやられたんですね。心も体も動けなくなってしまった時があって、あれから脱却するのにすごい時間が掛かったんです。
この2020年の時に、またそこに入ろうとしてしまったんですよ。あの長く苦しんだ自分…あそこをまた辿っちゃいけないと思って、「今だからこそ温かくなる曲を、自分に書いてみよう」というのがきっかけだったんです。

茂木:なるほど。自分のための曲、と言うか。

ASKA:はい。

茂木:アルバム「Wonderful world」の中には、本当に定番と言うか、もう名曲中の名曲の『太陽と埃の中で』、『PRIDE』、これが新録音であるんですけども。今回の新曲も含めて、このメロディーがASKAさんの中から出てきちゃうということですもんね。

ASKA:僕は一つのことを続けるのが苦手で、本当に一つのことを長くやってるのは、生きてることと音楽ぐらいなもんで。その中で、音楽に関しては、やってはいるものの、自分のスタイルをまだ確立できてなくて…まだ確立しようとも思わないんですけど。自分の売りはバリエーションだと思ってるんですね。
だから、“どういう音楽をやる人”というのを掴みづらいように、すごく幅広い音楽をやってみたいなと思ってて。それをやるのが自分だっていう風に、自分では捉えています。ですから「Wonderful world」も、バリエーションを意識して作ってあるんですね。

null


茂木:ASKAさん、『僕のwonderful world』、何でこんな曲が作れるんですか? メロディーはこんなにメロウなのに、あの出だしの歌詞がすごいでしょ?

ASKA:これはさっき僕がお伝えした、自分が3.11のときに経験した境地に陥らないように、「温かい曲を書きたいな」ということでね。その時の2020年っていうのは、本当に日本がもう真っ暗闇でしたから、それを例えて、『船が沈みそうな所で 僕は祈った』という所から始まるんです。

茂木:普通では思いつかない組み合わせと言うか。どういう時にインスピレーションが降りてくるんですか?

ASKA:いや、それはもうひたすら粘るだけです。

茂木:粘るんですか。それは、メロディは部屋の中でキーボードを前にすれば作れますが、歌詞はどうやって粘るんですか。

ASKA:歌詞はね、僕はちょっと変わってて。雑誌、漫画、新聞、傍に文字があれば何でもいいんです。文字が一言、英語で言う単語ですよね、それをぱっと見た瞬間に、そこから展開していくことが多くて。
だから僕の部屋には、詩集を始め、色んな本だらけですね。全部読んではないんですけど、ぱっと捲ったページで気になった言葉を一個見つけたら、それを使ってみようという展開です。

茂木:今回のアルバムも(新型コロナの)パンデミックの最中に書かれたということなんですけども。今Twitterを拝見していても、すごく社会事象とかには関心持たれてますが、楽曲の中には当時の社会風景とかも入ってるんですかね。

ASKA:そうだと思いますね。僕はもう以前からそういうところに目を向けてたんですけど、ロンドンのミュージシャンは、皆さん、普通に政治を語るんですね。何よりも僕が影響されたのは、チャリティー活動です。

茂木:大事ですよね。

null


ASKA:チャリティーとなると、自分たちにできることが大前提なので、そこはもうビジネス度外視で、世の中のために、国のために、困ってる方のために、というね。そこがベースになるとバン、と集まるんですよね。

茂木:もう全部関係なく、ですね。

ASKA:だからそこは、人間として影響された部分がありますね。ですから、今世の中で起こってる出来事の、不自然さと、矛盾さ、不条理、そういうことをすごく感じていますね。

茂木:先日も、東日本大震災支援のチャリティーアルバムを出されていましたからね。
今回のアルバム「Wonderful world」ですが、もう待ちに待ってた方が多いと思うので、ここでファンの皆さんにこのアルバムについて、一言頂けたらと思うんですが。

ASKA:そうですね。応援してくれてる方、聴いてくれてる方々はもうよしとして、アルバム聴かれてない方に。ものすごく受けてるアルバムです。聞いてください。

茂木:いや本当素晴らしいです。
ASKAさんは、現在、全国ツアー『ASKA Premium Concert Tour -Wonderful World- 2023』をスタートされていらっしゃいます。本当に全国を回られてますよね。広島、兵庫、大阪、福島、熊本、東京、沖縄、奈良、札幌。チケットはほとんど発売中の所が多いんですけども、札幌公演は、4月22日土曜日に発売開始ということです。ぜひ皆さん、7月21日金曜日、札幌文化芸術劇場で19時開演でございます。

ASKA:札幌は久しぶりなんです。ツアー、なかなか行けなくて。

茂木:じゃあ楽しみですね。

ASKA:楽しみです!

null



●「Wonderful world」/ ASKA
(Amazon)


ASKAさん 公式サイト

↑現在、全国ツアー中のASKAさん。
 素敵なASKAさんの歌声を体感出来るチャンスです!
 詳しくは、こちらの公式サイトでご確認ください。

 『ASKA Premium Concert Tour -Wonderful World- 2023』
 7月21日(金)の「札幌文化芸術劇場 hitaru」公演のチケットは、
 4月22日(土)10:00〜発売です。

ASKAさん Official Twitter (@askaofficial921)


ASKAさん Twitter (@ASKA_Pop_ASKA)