2023年03月18日
ウエストランドは井口浩之さん、河本太さんのお二人で、
岡山県のご出身です。
中学、高校の同級生同士で、2008年11月に、お笑いコンビ「ウエストランド」を結成。
お笑いの養成所には通わず、フリーで活動を開始し、
オーディションライブから預かり期間を経て、爆笑問題などが在籍する事務所、
タイタンの所属となります。
2013年4月に、フジテレビの「笑っていいとも!」のレギュラーに抜擢され、
最終回まで不定期で出演するなど、着実にキャリアを積み、
2012年から3年連続で「THE MANZAI」認定漫才師に選出。
2020年には自身初の「M-1グランプリ」で決勝進出を果たし、
2022年に優勝、見事、18代王者となり、ご活躍中でいらっしゃいます。
──2020年の「M-1グランプリ」が道しるべに
茂木:2020年の「M-1グランプリ」でファイナリストになった時点では、どのぐらい売れたんですか?
井口:2020年にファイナリストにならせてもらって、全然ウケなかったですし、全然でしたけど、ありがたいことにそこからお仕事が増えて、2021年はコンビでちょこちょこ呼んで貰えるようになって、2022年は僕だけになってた、という…。
河本:消えちゃったんですよね(笑)。
井口:(笑)。
茂木:でも僕はネタが本当に大好きで、毒舌がプロに受け入れられるんだというのがもの凄く嬉しかったです。
井口:そうですね。あんなに流行るとは僕らも思わなかったんですけど、ありがたいですね。
茂木:2020年の「M-1グランプリ」で敗退した時、松本人志さんがいいことを言ってくださったんでしょう?
井口:そうです。全然ウケなかったんですけど、「もっと刺して欲しかったな」という感じで言われたので、「あ、じゃあ、この路線を磨いていけばいいんだ」と。もしあそこで「こんなん全然ちゃうわ」「こんなん笑えへんわ」と言われていたら、「どうしよう。また1から考えなきゃ」と思いますけど、そこで(否定されなかったので)「これを磨いていけばいいんだな」という道しるべにはなりましたね。
茂木:そこら辺が、やっぱり懐が大きいですね。
事務所のタイタンとしては「M-1グランプリ」優勝は初めてなんですよね。お二人は岡山から吉本に行くという考えもあったんじゃないかと思うんですが。
井口:そうですね。地元にいる頃は新喜劇も観てましたし、関西のお笑い番組もやっていたので、面白いことをやってる奴がいたら「よしもとに行け!」と言われるような所ではあったんですけど。やっぱり、怖いじゃないですか。あれだけ人数いたら絶対に埋もれちゃうな、とか。
茂木:お二人のいらっしゃるタイタンは、「爆笑問題」と言う毒舌漫才の大先輩がいらっしゃって一緒にお仕事をすることが多いと思うんですけど、爆笑問題のお二人はどうですか?
井口:僕らは「M-1」でああいうネタをやらせてもらって、ネットとかでは『言い過ぎだろ』とか『毒舌漫才』とか『大丈夫か?』とか言う人がいましたけど、僕らの感覚では、うちの先輩がもっとめちゃくちゃなこと言って、ハッシュタグ付きで『テレビに出すな』とか言われてる人ですから(笑)。
茂木:僕も見たことがあります(笑)。
井口:(笑)。だからうちの事務所的には、「こんなもん何でもない」と言うか。事務所全体でもう感覚がおかしくなってる可能性はありますね。
茂木:社長の太田光代さんは、すごく芸人さん想いの社長さんですよね。
河本:そうですね。
井口:タイタンは『ネタのダメだしみたいなのをしない』という感じなので、「こういうネタをやっちゃ駄目」とか「それは言い過ぎだからやめなさい」と言われることはないんです。それはありがたいですよね。
茂木:愛がありますよね。
──ファンの一億倍考えた上でのネタ選び
茂木:でもどうですか? 時代が漫才を運んで来ると言うか、今は愚痴漫才の時代なんですかね?
井口:数年前に“誰も傷つけない笑い”みたいなものが流行ったじゃないですか。その時に、僕は「もっとなってくれ」と思いました。そうしたらカウンターでウケるので。
茂木:なるほど。
井口:結局、僕らは毒舌だの愚痴漫才だのコンプラがどうとか言われてますけど、もしこれから、逆にもう皆が悪口しか言わなくなったら、めちゃくちゃ優しいのをやっていたかもしれないですし。逆に行けばウケるというだけの話なんですけどね(笑)。
茂木:井口さんは、ある所でファンが色々言ってきた時に「俺は君の一億倍考えてる」とおっしゃったそうですが、やっぱり一億倍考えているんですよね。
井口:僕に限らず、皆芸人は考えているんですけど。「こうした方がいい」と言われて、でもそうしなくて失敗して、「ほらやっぱりこっちの方がいいと思ったんだ」と言う人がいても、そこは当然考えた上で、その先の先の先の先を考えて違うことをやっているだけなので。だから、負けちゃった人に、ネタ選びで「なんでM-1であのネタをやったんだ?」とか言う人がいますけど、それはもう言いっこなしだと思います。命懸けで考えているので。
茂木:そうですよね。本人たちはもう一億倍考えてやっているわけですもんね。
茂木:でも、「M-1」獲った後はどうします? 芸人さんは、どうやってモチベーションを保つんでしょうか。
井口:僕はむしろ「M-1」で優勝して泣いている人の意味がさっぱり分からないので。
茂木:あれ!? ウエストランドさんのどちらか、号泣していた人がいたなぁ…?
河本:僕ですよ(笑)。めちゃくちゃ泣いちゃった。
井口:これがゴールじゃないじゃないですか。やっぱり「ずっとテレビに出たい」という目標があるので、別に情熱は1ミリも変わらないですね。
茂木:ひょっとして、河本さんはもうやり切った感じですか(笑)?
河本:いやいや! 僕もやっぱり「テレビに出たい」ということで芸人を始めているので。もちろん「M-1」優勝したのはめちゃくちゃ嬉しいし、たぶん人生でこれ以上ないことですけど、その先ですよね。これからも継続的に、芸人としてのお仕事を頂けるように頑張りたいですね。
●ウエストランド タイタン公式サイト
↑今後のウエストランドさんの活動については、公式サイトでチェックください!
●ウエストランド 井口浩之さん Twitter (@westiguchi)
●ウエストランド 河本太さん Twitter (@west_kohmoto)
●ウエストランド YouTube「ぶちラジ」
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岡山県のご出身です。
中学、高校の同級生同士で、2008年11月に、お笑いコンビ「ウエストランド」を結成。
お笑いの養成所には通わず、フリーで活動を開始し、
オーディションライブから預かり期間を経て、爆笑問題などが在籍する事務所、
タイタンの所属となります。
2013年4月に、フジテレビの「笑っていいとも!」のレギュラーに抜擢され、
最終回まで不定期で出演するなど、着実にキャリアを積み、
2012年から3年連続で「THE MANZAI」認定漫才師に選出。
2020年には自身初の「M-1グランプリ」で決勝進出を果たし、
2022年に優勝、見事、18代王者となり、ご活躍中でいらっしゃいます。
──2020年の「M-1グランプリ」が道しるべに
茂木:2020年の「M-1グランプリ」でファイナリストになった時点では、どのぐらい売れたんですか?
井口:2020年にファイナリストにならせてもらって、全然ウケなかったですし、全然でしたけど、ありがたいことにそこからお仕事が増えて、2021年はコンビでちょこちょこ呼んで貰えるようになって、2022年は僕だけになってた、という…。
河本:消えちゃったんですよね(笑)。
井口:(笑)。
茂木:でも僕はネタが本当に大好きで、毒舌がプロに受け入れられるんだというのがもの凄く嬉しかったです。
井口:そうですね。あんなに流行るとは僕らも思わなかったんですけど、ありがたいですね。
茂木:2020年の「M-1グランプリ」で敗退した時、松本人志さんがいいことを言ってくださったんでしょう?
井口:そうです。全然ウケなかったんですけど、「もっと刺して欲しかったな」という感じで言われたので、「あ、じゃあ、この路線を磨いていけばいいんだ」と。もしあそこで「こんなん全然ちゃうわ」「こんなん笑えへんわ」と言われていたら、「どうしよう。また1から考えなきゃ」と思いますけど、そこで(否定されなかったので)「これを磨いていけばいいんだな」という道しるべにはなりましたね。
茂木:そこら辺が、やっぱり懐が大きいですね。
事務所のタイタンとしては「M-1グランプリ」優勝は初めてなんですよね。お二人は岡山から吉本に行くという考えもあったんじゃないかと思うんですが。
井口:そうですね。地元にいる頃は新喜劇も観てましたし、関西のお笑い番組もやっていたので、面白いことをやってる奴がいたら「よしもとに行け!」と言われるような所ではあったんですけど。やっぱり、怖いじゃないですか。あれだけ人数いたら絶対に埋もれちゃうな、とか。
茂木:お二人のいらっしゃるタイタンは、「爆笑問題」と言う毒舌漫才の大先輩がいらっしゃって一緒にお仕事をすることが多いと思うんですけど、爆笑問題のお二人はどうですか?
井口:僕らは「M-1」でああいうネタをやらせてもらって、ネットとかでは『言い過ぎだろ』とか『毒舌漫才』とか『大丈夫か?』とか言う人がいましたけど、僕らの感覚では、うちの先輩がもっとめちゃくちゃなこと言って、ハッシュタグ付きで『テレビに出すな』とか言われてる人ですから(笑)。
茂木:僕も見たことがあります(笑)。
井口:(笑)。だからうちの事務所的には、「こんなもん何でもない」と言うか。事務所全体でもう感覚がおかしくなってる可能性はありますね。
茂木:社長の太田光代さんは、すごく芸人さん想いの社長さんですよね。
河本:そうですね。
井口:タイタンは『ネタのダメだしみたいなのをしない』という感じなので、「こういうネタをやっちゃ駄目」とか「それは言い過ぎだからやめなさい」と言われることはないんです。それはありがたいですよね。
茂木:愛がありますよね。
──ファンの一億倍考えた上でのネタ選び
茂木:でもどうですか? 時代が漫才を運んで来ると言うか、今は愚痴漫才の時代なんですかね?
井口:数年前に“誰も傷つけない笑い”みたいなものが流行ったじゃないですか。その時に、僕は「もっとなってくれ」と思いました。そうしたらカウンターでウケるので。
茂木:なるほど。
井口:結局、僕らは毒舌だの愚痴漫才だのコンプラがどうとか言われてますけど、もしこれから、逆にもう皆が悪口しか言わなくなったら、めちゃくちゃ優しいのをやっていたかもしれないですし。逆に行けばウケるというだけの話なんですけどね(笑)。
茂木:井口さんは、ある所でファンが色々言ってきた時に「俺は君の一億倍考えてる」とおっしゃったそうですが、やっぱり一億倍考えているんですよね。
井口:僕に限らず、皆芸人は考えているんですけど。「こうした方がいい」と言われて、でもそうしなくて失敗して、「ほらやっぱりこっちの方がいいと思ったんだ」と言う人がいても、そこは当然考えた上で、その先の先の先の先を考えて違うことをやっているだけなので。だから、負けちゃった人に、ネタ選びで「なんでM-1であのネタをやったんだ?」とか言う人がいますけど、それはもう言いっこなしだと思います。命懸けで考えているので。
茂木:そうですよね。本人たちはもう一億倍考えてやっているわけですもんね。
茂木:でも、「M-1」獲った後はどうします? 芸人さんは、どうやってモチベーションを保つんでしょうか。
井口:僕はむしろ「M-1」で優勝して泣いている人の意味がさっぱり分からないので。
茂木:あれ!? ウエストランドさんのどちらか、号泣していた人がいたなぁ…?
河本:僕ですよ(笑)。めちゃくちゃ泣いちゃった。
井口:これがゴールじゃないじゃないですか。やっぱり「ずっとテレビに出たい」という目標があるので、別に情熱は1ミリも変わらないですね。
茂木:ひょっとして、河本さんはもうやり切った感じですか(笑)?
河本:いやいや! 僕もやっぱり「テレビに出たい」ということで芸人を始めているので。もちろん「M-1」優勝したのはめちゃくちゃ嬉しいし、たぶん人生でこれ以上ないことですけど、その先ですよね。これからも継続的に、芸人としてのお仕事を頂けるように頑張りたいですね。
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