Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.519 女優 南果歩さん 「自分がどれだけ愛されたかという温もりを持って、大人になってほしい」

2023年03月11日

南果歩さんは、兵庫県のお生まれ。

桐朋学園短期大学在学中に、映画『伽椰子のために』の
ヒロインオーディションに応募し、主役に抜擢され
デビューされました。

以降、国内外で、舞台や映画、テレビなど、幅広くご活躍中でいらっしゃいます。

映画『夢見通りの人々』で、第32回 ブルーリボン賞 助演女優賞、
第2回 日刊スポーツ映画大賞 助演女優賞、エランドール新人賞を
受賞されていらっしゃいます。

現在、AppleTV+で配信中のアメリカのドラマ『Pachinko パチンコ』に
出演されていらっしゃいます。

また、エッセイ『乙女オバさん』など、著書も多数出版されており、
現在、講談社より、絵本『一生ぶんの だっこ』を発売中でいらっしゃいます。


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──読み聞かせはお互いのキャッチボール

茂木:震災もそうですし、プライベートでも色々辛い思いをしてる方が多いと思います。講談社から出版された絵本『一生ぶんの だっこ』でもそうですけど、誰か抱っこしてくれると言うか、自分に安全基地を与えてくれる存在はやっぱり必要なんでしょうか。

南:そう思いますね。何か支えになる場所や人がいると、人は冒険できるんじゃないかなと思います。

茂木:まさに、脳科学の世界では、読み聞かせの効果として、読み聞かせをしてくださっている保護者の方が子どもの安全基地になってくれる。そのことによって、子どもの脳は色んなことに挑戦できるということがある、と言われているんです。読み聞かせをしてもらっている子は、その時間、脳に「愛情」という安全基地をたっぷり降り注いでもらっているような気がしますね。

南:そうですよね。読み聞かせは、決して、その物語だけを伝えるツールではないと思うんですよね。読み聞かせをしながらスキンシップを取ったり、背中を撫でたり、その日の出来事に話題が変わったり…。だから、私も息子に読み聞かせをしていた時、全然真面目に読んでなかったんですよ。
茂木:あ、そうなんですか。

南:もう全然。物語から脱線するわ、どこに行っちゃうか分からない感じで。

茂木:これは恐らく、リスナーの方にとってはすごく大事な情報ですね。と言うのは、南果歩さんですから、やっぱりちょっとレベルが高すぎて、自分も読み聞かせをやろうとする時に、ちゃんとやらなければいけないんじゃないか、と思っている方が多いと思うんですよ。そうじゃないんですね。

南:もう滅茶苦茶ですよ。脱線しながら、話もどんどん違っていっちゃいますし。私は日替わりで、その日の雰囲気や私と子どもの関係で変化していっていいと思っていたので、毎日同じようには全く読めていなかったです。

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茂木:そう考えると、この読み聞かせと言うのは…、先週、「一人でいる人は、自分で自分に読み聞かせてもいいんだよ」ということをおっしゃっていましたね。そして、実際に南さんもそれをやられる、と。

南:はい。私もやっていますよ(笑)。
今は便利で、色んなものがスマホから出て来たり、読み聞かせも色々あると思うんですけど…。やっぱり、“肉声で”“対峙しながら”“同じスペースにいて”“語りかける”というのが、一番贅沢なものじゃないかなと思いますね。だから、その贅沢な時間を、一日のうちのほんの数分間持てるということ。
これは一方通行じゃないと思うんですよね。子どもの為にやっているんじゃなくて。子どもに読んであげていると、その反応がとても面白いから、こっちも楽しくなるんですよ。子どもは本当に毎日新鮮に生きているんだな、というお手本を、私は見せてもらっていたんです。

茂木:そういう意味においては、お母様が、子どもの存在というものを全身で感じられるというツールとしても、読み聞かせはいいのかなと思いますね。

南:そうなんですよね。

茂木:お母さんが子どもに絵本を読み聞かせて安全基地を与えるけど、お母さんもたくさんのものを貰うということですね。

南:そう思います。やっぱりお互いにキャッチボールをしていると思いますね。

茂木:もちろん、お父さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、お兄さん、お姉さんもね。

南:先生だって。

茂木:先生も、是非読み聞かせをして頂きたいと思います。

──南果歩さんの夢・挑戦

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茂木:この番組は、夢や挑戦がテーマなんですが、そんな南さんは、これから何をします?

南:もうやりたいことリストがいっぱいあるんですけども、まずは、私は書くことも好きなので、書く仕事を続けていきたい。これは目下の夢なんですけど、詩集を作りたいです。

茂木:また、朗読も。

南:そうですね。詩の朗読も大好きなので、やりたいです。

茂木:是非それは読ませて頂きたいです。それこそ、これからハリウッドの機会もあると思いますが、どういう作品に出たいですか?

南:やっぱり『Pachinko パチンコ』に出演したお陰で色々オーディションの話は来ています。本当にこの時代はすごいですよね。(オーディションを)ZOOMで受けられるんですよ。すごい時代がやってきましたよ!

茂木:すごいなぁ…。南果歩さんは、そもそもデビューで小栗康平監督の激烈なオーディションを勝ち抜いて出たわけですから、オーディションで勝ち抜く女優さんですからね。

南:(笑)。オーディションを受けるのは大好きですよ。

茂木:だから、これからどんな作品に出ていらっしゃるのか、本当に楽しみですね。

南:そうですね。舞台も好きですし、映像も好きですし。今“おひとりさま”になって、自分で全て時間割を作ることができるので、そういう意味では、私がまた再び仕事の季節になっています。

茂木:仕事の季節になっている南果歩さんのこれからに、目が離せません。そして、『一生ぶんの だっこ』を読み聞かせしたら、皆さんもハンカチの用意をした方がいいかもしれませんね(笑)。

南:(笑)。子どもが一人立ちする時に「子どもに何を残してあげられるか」という部分で、「自分がどれだけ愛されたか」というその温もりを持って大人になってほしいな、ということが、私の願いです。

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■プレゼントのお知らせ

番組でご紹介してきました、講談社より発売中!
南果歩さんの絵本『一生ぶんの だっこ』に南さんの直筆サインを入れて
3名の方にプレゼントいたします。

ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。

私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、
メッセージを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



南果歩さん 公式ブログ


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南果歩さん 公式ホームページ


●乙女オバさん / 南果歩 (著)
(Amazon)


●一生ぶんの だっこ / 南果歩 (文) ダンクウェル (絵)
(Amazon)


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