2023年02月18日
岡嶋かな多さんは、1984年、青森県のご出身。
BTSやTWICE、NiziUを始め、通算500曲以上の作品の制作に参加。
オリコン1位の獲得は、120回を超えます。
作詞作曲を務めた三浦大知さんの『EXCITE』では、
日本レコード大賞優秀作品賞を受賞。
また、作詞作曲したBABYMETALの
『DA DA DANCE feat. Tak Matsumoto』を収録したアルバムは、
アメリカビルボードロックアルバムセールスで、
アジアアーティストとして初めて1位を獲得。
ここ10年は世界を飛びまわり、スウェーデン、イギリス、アメリカを始め、
海外のトップクリエイターと国境を越え、楽曲を制作。
スウェーデンにある大手音楽事務所と契約し、活動拠点を一時ヨーロッパへ移されましたが、
現在は日本に帰国し、グローバルに活動を続けていらっしゃいます。
──曲の主人公になりきる力
茂木:岡嶋かな多さんは、先日PHP研究所より初のご著書『夢の叶え方はひとつじゃない』を発売されています。実は、岡嶋さんは最初から天才でキラキラ! というわけではなくて、随分苦労した時期もあったということなんですが。このご著書にはサブタイトルとして「私は、中卒作詞作曲家」と付いているんですけれども、岡嶋さんは十代の頃、高校には進学せずに、音楽の道を選んだそうですね。
まず僕がびっくりしたのが、岡嶋さんのお父様がすごくないですか?
岡嶋:本当ですか(笑)? 父は変わっているかもしれないですね。
茂木:だって、「高校どうしようかな?」と言ったら「行かなくていいよ!」と言ったと。思い切ったお父さんですね!
岡嶋:そうですね(笑)。確かに、私が一番びっくりしたと思うんですけど。一応中学校2〜3年生ぐらいの時に、「高校に行く理由も分からないし、どうしようかなぁ?」という、その雰囲気を感じ取っていたのかもしれないです。とは言え、皆さんは高校に行かれるじゃないですか。なので気を使って、「高校に行きながら、夜に音楽の勉強とかをしようかなと思ってる」みたいなことを言ったら、「ふざけんな! 金が勿体ないし、そんな心意気で高校に行くぐらいなら、高校なんか行くな!」と。「ええ〜、いいんですか? じゃあ、音楽業界に行かせて頂きます!」という感じで入りましたね。
茂木:そんなお父様の元で、ちょっと辛い時期もあったんだけど、段々パワフルになってきた岡嶋さんが、BTSとかTWICEとかNiziUみたいなトップアーティストに楽曲を提供するところまで行ったというのはすごいなと思うんですけど。曲づくりのコツみたいなものはあるんですか?
岡嶋:どうなんでしょう? 私に何かあるとしたら、結構共感する…もしかしたら、ある意味俳優業とかに近いのかもしれないですけど、その方になりきったりとか、その主人公になりきるところが強いのかな、と思ったりしています。映画とかを観ても、主人公に共感し過ぎて、終わった後もドーンと食らい過ぎてしまって、立てなくなるということがあります。
茂木:ということは、確認なんですけど、BTSになりきっているということなんですか?
岡嶋:いえ、それを言うとちょっと危ないなと思うんですけど(笑)。「BTSが歌っている楽曲の主人公になっている」という感じですかね。特に作詞とかの時は、描く楽曲の主人公になったつもりで書いているので、そこの“入り込み力”みたいなところが、もしかして一つのキーなのかな、と最近思ったりもしています。
茂木:今、リスナーのBTSファンが騒然としていますよ。そしてNiziUも大人気で、『NEED YOU』を作曲されていると思うんですけど、ああいう時も、やっぱり曲の世界になりきるんですか?
岡嶋:そうですね。私の場合、最終的に自分で歌ってデモを制作するので、その歌い手さんの歌い方や雰囲気の真似と言いますか、なるべくその世界観を背負って歌うという感じですかね。
茂木:仮歌の時には既に、BTSとかTWICEとかNiziUになりきっているということですか。
岡嶋:ある程度はそうです。あんまり遠いと、聴いて頂くディレクターさんとかも想像しにくいと思うので、なるべくその辺りはちょっと寄せて歌ったりはします。
茂木:ということは、岡嶋さんは色んなアーティストになりきっているということですか。憑依している、と言うか。
岡嶋:“色んな世界を見させて頂いている”、というイメージですね。
茂木:ご著書の中では、音楽の作られ方では、作曲の方もメロディーをご自身が作られたら、トラックメイカーの方がビートとかを担当されるということで。意外とチームで作る感じなんですか?
岡嶋:そうですね。分業制のような感じで、それぞれのスペシャリティを活かす、ではないですけど。私も過去にはビートを作ったりトラックを作ったりというのをやっていた時期もあったんですけど、それよりも、歌詞だったりメロディだったりの方が、毎日作っていて楽しいですし、アイディアがどんどん出てくるみたいなところがあって。
反対に、「一生トラックは作っていきたいけど、歌詞は1ミリもやりたくない」というような方もやっぱりいらっしゃるんですよ(笑)。なので、そういう方と、それぞれの強みを活かして作っていくというのが、私はすごく楽しいんです。しかも、プロジェクトによって変えているという感じですね。
茂木:この『夢の叶え方はひとつじゃない』の中では、自分の提供した楽曲を、アーティストが、特にライブで歌うのが、もうたまらなくいいとおっしゃっていますね。
岡嶋:そうですね! 私にとっては一番幸せな瞬間ですね。曲を提供させて頂くだけだと中々実感が湧かないこともあるんですけど、やっぱりライブで披露して頂くと、「普段から皆さん聴いてくださってるんだ!」とか、「ああ、この曲をライブで聴くのを心待ちにしてくださってたんだ!」とかがすごく空気感として伝わってくるんです。
■プレゼントのお知らせ
今週は、図書カード3,000円分を3名さまにプレゼントします!
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●岡嶋かな多さん Twitter(@KanataOkajima)
●岡嶋かな多さん Instagram(@kanataokajima)
●夢の叶え方はひとつじゃない / 岡嶋 かな多 (著)
(Amazon)
●PHP研究所 公式ホームページ
BTSやTWICE、NiziUを始め、通算500曲以上の作品の制作に参加。
オリコン1位の獲得は、120回を超えます。
作詞作曲を務めた三浦大知さんの『EXCITE』では、
日本レコード大賞優秀作品賞を受賞。
また、作詞作曲したBABYMETALの
『DA DA DANCE feat. Tak Matsumoto』を収録したアルバムは、
アメリカビルボードロックアルバムセールスで、
アジアアーティストとして初めて1位を獲得。
ここ10年は世界を飛びまわり、スウェーデン、イギリス、アメリカを始め、
海外のトップクリエイターと国境を越え、楽曲を制作。
スウェーデンにある大手音楽事務所と契約し、活動拠点を一時ヨーロッパへ移されましたが、
現在は日本に帰国し、グローバルに活動を続けていらっしゃいます。
──曲の主人公になりきる力
茂木:岡嶋かな多さんは、先日PHP研究所より初のご著書『夢の叶え方はひとつじゃない』を発売されています。実は、岡嶋さんは最初から天才でキラキラ! というわけではなくて、随分苦労した時期もあったということなんですが。このご著書にはサブタイトルとして「私は、中卒作詞作曲家」と付いているんですけれども、岡嶋さんは十代の頃、高校には進学せずに、音楽の道を選んだそうですね。
まず僕がびっくりしたのが、岡嶋さんのお父様がすごくないですか?
岡嶋:本当ですか(笑)? 父は変わっているかもしれないですね。
茂木:だって、「高校どうしようかな?」と言ったら「行かなくていいよ!」と言ったと。思い切ったお父さんですね!
岡嶋:そうですね(笑)。確かに、私が一番びっくりしたと思うんですけど。一応中学校2〜3年生ぐらいの時に、「高校に行く理由も分からないし、どうしようかなぁ?」という、その雰囲気を感じ取っていたのかもしれないです。とは言え、皆さんは高校に行かれるじゃないですか。なので気を使って、「高校に行きながら、夜に音楽の勉強とかをしようかなと思ってる」みたいなことを言ったら、「ふざけんな! 金が勿体ないし、そんな心意気で高校に行くぐらいなら、高校なんか行くな!」と。「ええ〜、いいんですか? じゃあ、音楽業界に行かせて頂きます!」という感じで入りましたね。
茂木:そんなお父様の元で、ちょっと辛い時期もあったんだけど、段々パワフルになってきた岡嶋さんが、BTSとかTWICEとかNiziUみたいなトップアーティストに楽曲を提供するところまで行ったというのはすごいなと思うんですけど。曲づくりのコツみたいなものはあるんですか?
岡嶋:どうなんでしょう? 私に何かあるとしたら、結構共感する…もしかしたら、ある意味俳優業とかに近いのかもしれないですけど、その方になりきったりとか、その主人公になりきるところが強いのかな、と思ったりしています。映画とかを観ても、主人公に共感し過ぎて、終わった後もドーンと食らい過ぎてしまって、立てなくなるということがあります。
茂木:ということは、確認なんですけど、BTSになりきっているということなんですか?
岡嶋:いえ、それを言うとちょっと危ないなと思うんですけど(笑)。「BTSが歌っている楽曲の主人公になっている」という感じですかね。特に作詞とかの時は、描く楽曲の主人公になったつもりで書いているので、そこの“入り込み力”みたいなところが、もしかして一つのキーなのかな、と最近思ったりもしています。
茂木:今、リスナーのBTSファンが騒然としていますよ。そしてNiziUも大人気で、『NEED YOU』を作曲されていると思うんですけど、ああいう時も、やっぱり曲の世界になりきるんですか?
岡嶋:そうですね。私の場合、最終的に自分で歌ってデモを制作するので、その歌い手さんの歌い方や雰囲気の真似と言いますか、なるべくその世界観を背負って歌うという感じですかね。
茂木:仮歌の時には既に、BTSとかTWICEとかNiziUになりきっているということですか。
岡嶋:ある程度はそうです。あんまり遠いと、聴いて頂くディレクターさんとかも想像しにくいと思うので、なるべくその辺りはちょっと寄せて歌ったりはします。
茂木:ということは、岡嶋さんは色んなアーティストになりきっているということですか。憑依している、と言うか。
岡嶋:“色んな世界を見させて頂いている”、というイメージですね。
茂木:ご著書の中では、音楽の作られ方では、作曲の方もメロディーをご自身が作られたら、トラックメイカーの方がビートとかを担当されるということで。意外とチームで作る感じなんですか?
岡嶋:そうですね。分業制のような感じで、それぞれのスペシャリティを活かす、ではないですけど。私も過去にはビートを作ったりトラックを作ったりというのをやっていた時期もあったんですけど、それよりも、歌詞だったりメロディだったりの方が、毎日作っていて楽しいですし、アイディアがどんどん出てくるみたいなところがあって。
反対に、「一生トラックは作っていきたいけど、歌詞は1ミリもやりたくない」というような方もやっぱりいらっしゃるんですよ(笑)。なので、そういう方と、それぞれの強みを活かして作っていくというのが、私はすごく楽しいんです。しかも、プロジェクトによって変えているという感じですね。
茂木:この『夢の叶え方はひとつじゃない』の中では、自分の提供した楽曲を、アーティストが、特にライブで歌うのが、もうたまらなくいいとおっしゃっていますね。
岡嶋:そうですね! 私にとっては一番幸せな瞬間ですね。曲を提供させて頂くだけだと中々実感が湧かないこともあるんですけど、やっぱりライブで披露して頂くと、「普段から皆さん聴いてくださってるんだ!」とか、「ああ、この曲をライブで聴くのを心待ちにしてくださってたんだ!」とかがすごく空気感として伝わってくるんです。
■プレゼントのお知らせ
今週は、図書カード3,000円分を3名さまにプレゼントします!
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
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●岡嶋かな多さん Instagram(@kanataokajima)
●夢の叶え方はひとつじゃない / 岡嶋 かな多 (著)
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●PHP研究所 公式ホームページ