Dream Heart(ドリームハート)

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Dream HEART vol.515 最年少世界遺産検定マイスター 山本リシャール登眞さん 「文化の国際的な多様性を、世界に正確に発信できる人間になりたい」

2023年02月11日

山本リシャール登眞さんは、2005年、フランス・リヨン市のお生まれで、
現在17歳。

2016年、11歳で、世界遺産検定の最高位「マイスター」を
史上最年少で取得し、注目を集めました。

2019年にテレビ番組に出演し、TBSでオンエア中の『世界ふしぎ発見!』では、
2020年12月から、ミステリーハンターとしてご活躍中でいらっしゃいます。

また、世界遺産アカデミー認定講師として、特に世界遺産の「平和の砦」や
「多様性」「普遍性」という側面を研究されていらっしゃいます。

そして、昨年、小学館より、初のご著書
『WOWファクター 〜心の中の平和のとりで〜』を発売中でいらっしゃいます。


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──日本が抱える課題とは

茂木:山本リシャール登眞さんがミステリーハンターとして活躍されていらっしゃるテレビ番組に、黒柳徹子さんがいらっしゃいますが、黒柳徹子さんを見ていてどうですか? ユネスコの大使もされていますし、インスパイアされるところがあるんじゃないですか?

山本:徹子さんを心の底から尊敬しています。(『WOWファクター 〜心の中の平和のとりで〜』の)あとがきの中にも書かせて頂いた、黒柳徹子さんのお言葉の中でとても好きな言葉が、「何が幸せか分からないということほど不幸せなことはない」という言葉です。
非常にディープな話題になりますけど、今日本が抱える大きな問題として、自殺がある、ということです。黒柳徹子さんが行かれたアフガンの、実際に紛争が行われている地域では、自殺は一切ないんですよ。
実際、物質的・精神的に、我々の方がずっと豊かなはずなのに、どうして日本の方が自殺率が高いのか? それはこの本を書いている中ですごく悲しく思いましたし、これは書いて行かなきゃいけないな、と。

茂木:自己肯定感とか幸福度という意味においては、ちょっとまだ日本は課題を抱えているんだと思うんですけど。本当に色んな国で暮らしてきたと思いますが、その辺りはどうですか? 日本の良さもあるし、課題はどこら辺にあるんですかね?

山本:それはひと言で言うのはどうしても難しいですけど…。やっぱり、「自分が何が好きか分からない」という人が最近多いじゃないですか。それこそ、よく言われる、例えば「大学の4年間は遊びだ」というのも、あれは大きな間違いなんですよね。「自分が将来何になる」、とかそういうこと以前に、「自分が今何がやりたいか」とか「何に興味があるか」とか。
人間は、結局は科学的に見たら元素の塊じゃないですか。そのただの元素の塊である人間が、こうやって意識があって、勉強して、何かを学んでいく、というのは、すごい奇跡だと思うんですよね。ですから、そういう面において、自分がこうやって意識できていることの希少価値を感じて、自分がやりたいことを見つけていくことが大事なのかな、“自己の自覚”みたいなところが大事なんじゃないかな、と思います。

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茂木:登眞さんの『WOWファクター 〜心の中の平和のとりで〜』が小学館から出ていますが、これは本当に素晴らしい本です。世界遺産の話もあるんですけど、今まで登眞さんが生きてきた人生の軌跡も…?

山本:そうですね、この本は今までの僕が見てきたものの中で、共有したいことを纏めました。

茂木:本当に勇気をもって書いてくださっていることもありますしね。なので、是非これは読んで頂かないといけませんね。
登眞さんはこれから大学入試というチャレンジがあると思いますが、その先ですけど…大人になったらどういう仕事をやりたいと思っていらっしゃいますか?

山本:今の段階で、本当に色んな職業に少しずつですが関わらせて頂いていて。やっぱり「文化の多様性の大切さ」みたいなものが今後もの凄く大事になってくる時代だと思うので、それを正確に世界に発信できる人であれたら、と思っています。

茂木:国際機関に関わる可能性もあるし…?

山本:それが国際機関に関わることなのか、報道関係になのか、研究者になる…。まぁ、限定することはないと思いますけどね。

茂木:そうですよね。

山本:日本では非常に職業が限定されますけど、ヨーロッパだと、それこそ週末は音楽家という方もいらっしゃいますし。そう言う面でもマルチにやっていけたらと思っています。

茂木:今の登眞さんの話を纏めると、研究者でいながら国際機関に関わりながらメディアで活躍する人、というのが見えてきましたけどね(笑)。

山本:それが本当にパーセンテージですけれども。

茂木:素敵ですね! 逆に言うと、いつまで日本にいてくれるのかな、と思ってしまうんですけどね。大学はとりあえず日本の大学に行くという想定なんですね。

山本:そうですね。

茂木:大学院は、どうか分からない…かもしれないですね。

山本:その時の自分と向き合いたいです。

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茂木:“世界の中の日本”という意味で言うと、日本のいいところというのはどういうところなんですか?

山本:日本は最高に魅力のある国だと思います。僕は京都に住んでいるんですけど、商店街が大好きなんですよ。僕の友達が商店街で魚屋さんをやっているんですけど、そこにギターを持って遊びに行くと、皆で出迎えてくれて。入るとお魚が出てきて、その商店街の方々も色々声をかけてくださって。そういう人間関係の温かみが、もちろん他の国にもあるとは言え、日本のこういうコミュニティの中のもの凄く温かい人間関係はいいな、と思うんですよね。

茂木:そういうところは本当に残していきたいですね。逆に、ここは改善した方がいいんじゃないか、とか、チャレンジがあるんじゃないか、というところはどういうところですか?

山本:逆にそのコミュニティをすごく閉鎖的にしてしまっているところですかね。家族とか商店街ですとか、場所ごとに区切ってしまうと、新しい人が入って来る時に壁を感じてしまうんですよ。

茂木:ということは、日本のいいところも、逆に課題も、同じところから来ている、と。

山本:なので、そこをもう少し考えて煮詰めていけたら、すごくいいものになるんじゃないでしょうか。

──山本リシャール登眞さんの夢・挑戦

茂木:登眞さん、この番組のテーマは、夢・挑戦なんですけど、今後の登眞さんの夢や挑戦はなんでしょうか?

山本:夢の方は、先ほどお話しました通り、文化の国際的な多様性を、世界に正確に発信できる人間になりたいです。挑戦の方は、ギターが上手くなることでしょうか(笑)。

茂木:(笑)。あ、そうですか! 尊敬するギタリストは誰なんですか?

山本:僕にとってのギターヒーローは、やっぱりエリック・クラプトンです。アコギなんですけど、『Unplugged』は全部コピーしました(笑)。エレキもまたいつかコピーしたいです。

茂木:夢も挑戦も素晴らし過ぎて感動しました。是非、今度ご出演の時には、クラプトンのコピーのギターをご披露頂けたらなと思います。

山本:持ってきます(笑)!

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■プレゼントのお知らせ

番組でご紹介してきました、小学館発売中!
山本リシャール登眞さんのご著書
『WOWファクター 〜心の中の平和のとりで〜』
こちらに當眞さんの直筆サインを入れて、3名の方に
プレゼントいたします。

ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。

私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、
メッセージを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



●WOWファクター: 心の中の平和のとりで / 山本リシャール登眞
(Amazon)


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