2022年09月03日
のんさんは、 1993年、兵庫県のお生まれ。
2016年、主人公・すずの声を担当した長編アニメ『この世界の片隅に』は、
第90回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・テン1位、
第71回毎日映画コンクールの日本映画優秀賞、
第40回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞など多数の賞を受賞。
2020年には、主演を務めた映画『私をくいとめて』で、第30回日本映画批評家大賞にて
主演女優賞を受賞するなど高い評価を得ていらっしゃいます。
そして、女優業のみならず、映画製作や、音楽活動、
“創作あーちすと”としてアート作品の制作も手掛けるなど、
幅広い表現活動を精力的に続け、ご活躍中でいらっしゃいます。
──ビジョンは大きい
茂木:のんさんはどうしていつまでも可愛くいられるんですか?
のん:(笑)。内面では、慣れないようにしているので、自分の姿勢が一番あるかもしれないです。
茂木:そこですよね。「慣れないように」とはどういうことですか?
のん:自分の掲げている目標が、山のように高いという感じです。
茂木:ものすごく色んなことをやっているけれど、それは自分の目標に比べたらまだ麓の方なんですね。
のん:そうです。
茂木:映画『さかなのこ』の主演も、これもまだ途中なんですね。
のん:根拠もなく、すごく自分に自信があるんですよ。それには根拠がないから、現場にいる時は頂点まで極めてるんですよね。「自分は素晴らしい、ものすごい演技をしてる」と思ってやってるんですけど、その山のように高い自分の思っているレベルからすると、実際見たらすごく下回っているのでがっかりするんですよね。
茂木:観ている側としては大満足ですけれど、でもまだ先があるんですね。
のん:はい。大御所の方たちと同じくらい演技ができていると思ってやっているから(笑)、それを下回っていることにガックシ来て、「次こそはできるはずだ!」と燃えてくるんです。ビジョンは大きい(笑)。
茂木:子供の頃からそんな感じですか?
のん:そうかもしれないですね。“調子乗り”ですかね。
茂木:ある意味では、キャリアの初期に天下を取ってしまったじゃないですか。流行語大賞とかにもなって。その後も『この世界の片隅に』のお仕事とか、今回の『さかなのこ』のお仕事とか、ガラッと風景が変わるようなお仕事をされてきてますもんね。
のん:そうですね。目標が違うのかもしれないです。天下を取ることが目標じゃなくて、“めちゃくちゃいい表現を残す”というのが目標だから、正直に言ってそれに到達することなんてないじゃないですか。だから、「あー満足できないな」「まだまだだな」「もっともっとこんな方法があったかもしれない」と、発掘し続けられるんです。
発掘し続けることが大事かもしれないです。自分が好きで、自分がすごい役者だと思っているから、その気持ちに見合った演技ができるようになりたい、と思うんですよね。
茂木:のんさんのお話を聞いていると、想像力の世界が溢れちゃってる感じがするんですよね。それが一番の魅力なんだろうな、と思うんですけど。でも逆に言うと、その夢の大きさに、世間が着いてこれなくなっているのかもな、と感じるんですが、どう思いますか?
のん:(笑)。新しい挑戦とか新しいものとかに飛びついてやっているので、ずっと着いてきてくれてるファンの方とかは「のんちゃん!忙しいね!」みたいな、ちょっと疲れてるんです(笑)。「慌ただしい〜!」「もうちょっとペース落として欲しい!」みたいな(笑)。
茂木:(笑)。普通は、あれだけ売れていたら、その役柄でしばらくやっていこうかな、と思うじゃないですか。どんどん走っていってますもんね。
のん:そうですね。でも自分としては、朝ドラの時の『アキちゃん』があると思って役を考えているので、“どれだけイメージに応えられるか”ということと同時に、“どれだけそのイメージから逸脱できるか”ということを次々にやっている感じですね。
茂木:そうなると、プロデュースというものがものすごく大事になってくると思うんですけど、その辺りは、セルフプロデュースをされていることが大きいんですか?
のん:自分もすごく考えますし、“のん”になってからは、“チームのん”というクリエイティブチームを作って、皆で「のんがどういうクリエイティブを打ち出していくか」ということを一緒に考えています。
茂木:きっとそこが大事なんでしょうね。
のん:すごく大事ですね。自分の発想も刺激されるし、面白い面々が集まってくれて、私のことを面白がって一緒にお仕事してくれているので、楽しいです。
茂木:そんな中で、皆で「次はこっちの方向だよね」とか、見えてきていることはあるんですか?
のん:「やっぱり作る人なんだな」ということを話していますね。“のん”になる前は、俳優としてだけやっていたので、それで知られているという意識がすごく強かったんです。でも、映画『Ribbon』を作ってからムードが変わったと言うか、先頭を走って新しいことにどんどん突き進む、強い“のん像”みたいなものに、皆着いてきてくれているんだな、ということを自覚してきました。なので、「ここにいていいんだな」と思って、振る舞いだったりとかを考えていかなきゃな、という話をしています。
茂木:本当に色々大活躍なんですけれど、今後のあーちすと活動の中で「このジャンルをやっていきたい」とか「ここをもっと伸ばしていきたい」とかあるんですか?
のん:演技は大好きなので、一生現役でやっていきたいなと思っています。それ以外だと、映画は、新しい題材を見つけて、次の映画を作りたいなというのはすごく考えています。あと、アートも、『Ribbon』からずっとリボンアートで木を作ったりとか色々しているので、それがもうちょっと色んな広がりがあるのかな、と思って、リボンアートを極めたいなと考えています。
■プレゼントのお知らせ
現在、全国公開中の映画『さかなのこ』の劇場鑑賞券を
3組6名の方にプレゼントいたします。
こちらの鑑賞券は、オンラインで座席予約ができる、
ムビチケとなります。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●映画『さかなのこ』公式サイト
●映画『さかなのこ』公式(@sakananoko_jp) Twitter
●のんさん official (@non_dayo_ne) Twitter
●女優・創作あーちすと のんの公式サイト
●のん 公式ブログ
2016年、主人公・すずの声を担当した長編アニメ『この世界の片隅に』は、
第90回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・テン1位、
第71回毎日映画コンクールの日本映画優秀賞、
第40回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞など多数の賞を受賞。
2020年には、主演を務めた映画『私をくいとめて』で、第30回日本映画批評家大賞にて
主演女優賞を受賞するなど高い評価を得ていらっしゃいます。
そして、女優業のみならず、映画製作や、音楽活動、
“創作あーちすと”としてアート作品の制作も手掛けるなど、
幅広い表現活動を精力的に続け、ご活躍中でいらっしゃいます。
──ビジョンは大きい
茂木:のんさんはどうしていつまでも可愛くいられるんですか?
のん:(笑)。内面では、慣れないようにしているので、自分の姿勢が一番あるかもしれないです。
茂木:そこですよね。「慣れないように」とはどういうことですか?
のん:自分の掲げている目標が、山のように高いという感じです。
茂木:ものすごく色んなことをやっているけれど、それは自分の目標に比べたらまだ麓の方なんですね。
のん:そうです。
茂木:映画『さかなのこ』の主演も、これもまだ途中なんですね。
のん:根拠もなく、すごく自分に自信があるんですよ。それには根拠がないから、現場にいる時は頂点まで極めてるんですよね。「自分は素晴らしい、ものすごい演技をしてる」と思ってやってるんですけど、その山のように高い自分の思っているレベルからすると、実際見たらすごく下回っているのでがっかりするんですよね。
茂木:観ている側としては大満足ですけれど、でもまだ先があるんですね。
のん:はい。大御所の方たちと同じくらい演技ができていると思ってやっているから(笑)、それを下回っていることにガックシ来て、「次こそはできるはずだ!」と燃えてくるんです。ビジョンは大きい(笑)。
茂木:子供の頃からそんな感じですか?
のん:そうかもしれないですね。“調子乗り”ですかね。
茂木:ある意味では、キャリアの初期に天下を取ってしまったじゃないですか。流行語大賞とかにもなって。その後も『この世界の片隅に』のお仕事とか、今回の『さかなのこ』のお仕事とか、ガラッと風景が変わるようなお仕事をされてきてますもんね。
のん:そうですね。目標が違うのかもしれないです。天下を取ることが目標じゃなくて、“めちゃくちゃいい表現を残す”というのが目標だから、正直に言ってそれに到達することなんてないじゃないですか。だから、「あー満足できないな」「まだまだだな」「もっともっとこんな方法があったかもしれない」と、発掘し続けられるんです。
発掘し続けることが大事かもしれないです。自分が好きで、自分がすごい役者だと思っているから、その気持ちに見合った演技ができるようになりたい、と思うんですよね。
茂木:のんさんのお話を聞いていると、想像力の世界が溢れちゃってる感じがするんですよね。それが一番の魅力なんだろうな、と思うんですけど。でも逆に言うと、その夢の大きさに、世間が着いてこれなくなっているのかもな、と感じるんですが、どう思いますか?
のん:(笑)。新しい挑戦とか新しいものとかに飛びついてやっているので、ずっと着いてきてくれてるファンの方とかは「のんちゃん!忙しいね!」みたいな、ちょっと疲れてるんです(笑)。「慌ただしい〜!」「もうちょっとペース落として欲しい!」みたいな(笑)。
茂木:(笑)。普通は、あれだけ売れていたら、その役柄でしばらくやっていこうかな、と思うじゃないですか。どんどん走っていってますもんね。
のん:そうですね。でも自分としては、朝ドラの時の『アキちゃん』があると思って役を考えているので、“どれだけイメージに応えられるか”ということと同時に、“どれだけそのイメージから逸脱できるか”ということを次々にやっている感じですね。
茂木:そうなると、プロデュースというものがものすごく大事になってくると思うんですけど、その辺りは、セルフプロデュースをされていることが大きいんですか?
のん:自分もすごく考えますし、“のん”になってからは、“チームのん”というクリエイティブチームを作って、皆で「のんがどういうクリエイティブを打ち出していくか」ということを一緒に考えています。
茂木:きっとそこが大事なんでしょうね。
のん:すごく大事ですね。自分の発想も刺激されるし、面白い面々が集まってくれて、私のことを面白がって一緒にお仕事してくれているので、楽しいです。
茂木:そんな中で、皆で「次はこっちの方向だよね」とか、見えてきていることはあるんですか?
のん:「やっぱり作る人なんだな」ということを話していますね。“のん”になる前は、俳優としてだけやっていたので、それで知られているという意識がすごく強かったんです。でも、映画『Ribbon』を作ってからムードが変わったと言うか、先頭を走って新しいことにどんどん突き進む、強い“のん像”みたいなものに、皆着いてきてくれているんだな、ということを自覚してきました。なので、「ここにいていいんだな」と思って、振る舞いだったりとかを考えていかなきゃな、という話をしています。
茂木:本当に色々大活躍なんですけれど、今後のあーちすと活動の中で「このジャンルをやっていきたい」とか「ここをもっと伸ばしていきたい」とかあるんですか?
のん:演技は大好きなので、一生現役でやっていきたいなと思っています。それ以外だと、映画は、新しい題材を見つけて、次の映画を作りたいなというのはすごく考えています。あと、アートも、『Ribbon』からずっとリボンアートで木を作ったりとか色々しているので、それがもうちょっと色んな広がりがあるのかな、と思って、リボンアートを極めたいなと考えています。
■プレゼントのお知らせ
現在、全国公開中の映画『さかなのこ』の劇場鑑賞券を
3組6名の方にプレゼントいたします。
こちらの鑑賞券は、オンラインで座席予約ができる、
ムビチケとなります。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
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●のん 公式ブログ