2022年08月27日
のんさんは、 1993年、兵庫県のお生まれ。
2016年、主人公・すずの声を担当した長編アニメ『この世界の片隅に』は、
第90回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・テン1位、
第71回毎日映画コンクールの日本映画優秀賞、
第40回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞など多数の賞を受賞。
2020年には、主演を務めた映画『私をくいとめて』で、第30回日本映画批評家大賞にて
主演女優賞を受賞するなど高い評価を得ていらっしゃいます。
そして、女優業のみならず、映画製作や、音楽活動、
“創作あーちすと”としてアート作品の制作も手掛けるなど、
幅広い表現活動を精力的に続け、ご活躍中でいらっしゃいます。
──さかなクンとの共通点
茂木:今回の映画『さかなのこ』ですが、僕は観るまでどういう映画なのかなと思ったんですけれども…。子供の頃からお魚が大好きだった、さかなクンの半生を、フィクションも織り交ぜながら、さかなクンが「さかなクン」になるまでを描いた作品なんですよね。
さかなクンが近所の怪しいおじさん(ギョギョおじさん)として出ているんですけど、さかなクンはどうでしたか?
のん:いいですよね。今回特殊だったのが、さかなクンはご本人役でテレビドラマに出られていることも何度かあるみたいなんですけど、映画は初出演で、役付きで演じられていて。さかなクンなんですけど、さかなクンっぽくない台詞を喋ったりしていて(笑)、それが面白かったです。さかなクンがトレンチコートを着ているのを初めて見て、全然違う雰囲気になるんだなと思いました(笑)。味わいがありましたね。
茂木:そこら辺のキャスティングが本当に見事ですよね。のんさんがさかなクンをモデルにした「ミー坊」を演じているんですが、別に、さかなクンが「ギョギョおじさん」として出てくるという。
今回、のんさんは役を完全に演じきっていますよね。
のん:ありがとうございます! 私自身が、さかなクンにシンパシーを感じるところがあったので、共通項が多かったんです。
茂木:僕が思っていることはいくつかあるんですが、のんさん自身としてはどういうことにシンパシーを感じていましたか?
のん:一番は、自分の好きなことに真っすぐで、ミー坊だったら「お魚の夢を叶えられる」と信じきっているところです。そういうところが似ているな、と思います。
茂木先生も『さかなのこ』と言うか…(笑)。
茂木:(笑)。そうですね、すごく共感するな、と思いながら観ていました。
のん:そうですよね! 絶対にそうだな、と勝手に思っていたんです。
茂木:僕みたいに脳科学をやっている立場からすると、のんさんにしてもさかなクンにしても、“自分の個性を、世の中でどう生かすか”というのは、色々工夫がいるところだと思うんですけれども、その辺りは演じていてどうでしたか?
のん:ミー坊(さかなクン)は「魚が好き」という気持ちに迷いがなくて、学術的なルートではなく、魚のことをいっぱい知っていく、というのが、すごく共感しました。「こういう道があるかもしれないな」という可能性や希望を、“好き”を持っている人に与えられる作品だな、と思いました。
茂木:のんさんもアートなどが本当に好きで、実際にやっていらっしゃるし。自分でやってしまうのはすごいですよね。別に学校は行ってもいいし、行かなくてもいいし。…そういうところなど、通じるところがないですか?
のん:そうですね、人から習ってなくても。でも、さかなクンも漁師さんと情報交換をしたりとか、図鑑を読み込んでいたりとか。色々自分で調べて、自分が辿り着いたルートで、その図鑑を作った教授の方とかとお知り合いになって、情報交換をしているらしくて、それがすごいなと思いました。好奇心だけで色んなルートを(開拓している)。
茂木:のんさんも、映画監督をされる時には、是枝裕和監督に色々教わったりとか、桃井かおりさんに教わったりとか。それに何と言っても、アーティストの奈良美智さんに会って色々お話されていますから、ちょっと似ていますね。
のん:そうかもしれない! 自分のルートですごい方たちにお会いして、教えを貰っています。
茂木:そういう意味においては、のんさんの人生とさかなクンの人生が、奇跡のようにコラボした映画になりましたね。
のん:本当ですか? ありがとうございます! 嬉しい!
茂木:ぜひ大ヒットして欲しいなと思います。
のん:はい。キャストの方たちが本当に素晴らしくて、キャスティングを聞いた時に本当に嬉しくて、「この方たちとできるんだ」と思ったんですよ。
茂木:画面上でもすごいケミストリーがありましたけど、きっと、現場もすごかったんでしょうね。
のん:はい!
本当に希望が溢れる作品になっています。観終わった後に多幸感(タコうかん)に包まれる映画となっておりますので、ぜひぜひ劇場に観に来てください!
●映画『さかなのこ』公式サイト
●映画『さかなのこ』公式(@sakananoko_jp) Twitter
●のんさん official (@non_dayo_ne) Twitter
●女優・創作あーちすと のんの公式サイト
●のん 公式ブログ
2016年、主人公・すずの声を担当した長編アニメ『この世界の片隅に』は、
第90回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画ベスト・テン1位、
第71回毎日映画コンクールの日本映画優秀賞、
第40回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞など多数の賞を受賞。
2020年には、主演を務めた映画『私をくいとめて』で、第30回日本映画批評家大賞にて
主演女優賞を受賞するなど高い評価を得ていらっしゃいます。
そして、女優業のみならず、映画製作や、音楽活動、
“創作あーちすと”としてアート作品の制作も手掛けるなど、
幅広い表現活動を精力的に続け、ご活躍中でいらっしゃいます。
──さかなクンとの共通点
茂木:今回の映画『さかなのこ』ですが、僕は観るまでどういう映画なのかなと思ったんですけれども…。子供の頃からお魚が大好きだった、さかなクンの半生を、フィクションも織り交ぜながら、さかなクンが「さかなクン」になるまでを描いた作品なんですよね。
さかなクンが近所の怪しいおじさん(ギョギョおじさん)として出ているんですけど、さかなクンはどうでしたか?
のん:いいですよね。今回特殊だったのが、さかなクンはご本人役でテレビドラマに出られていることも何度かあるみたいなんですけど、映画は初出演で、役付きで演じられていて。さかなクンなんですけど、さかなクンっぽくない台詞を喋ったりしていて(笑)、それが面白かったです。さかなクンがトレンチコートを着ているのを初めて見て、全然違う雰囲気になるんだなと思いました(笑)。味わいがありましたね。
茂木:そこら辺のキャスティングが本当に見事ですよね。のんさんがさかなクンをモデルにした「ミー坊」を演じているんですが、別に、さかなクンが「ギョギョおじさん」として出てくるという。
今回、のんさんは役を完全に演じきっていますよね。
のん:ありがとうございます! 私自身が、さかなクンにシンパシーを感じるところがあったので、共通項が多かったんです。
茂木:僕が思っていることはいくつかあるんですが、のんさん自身としてはどういうことにシンパシーを感じていましたか?
のん:一番は、自分の好きなことに真っすぐで、ミー坊だったら「お魚の夢を叶えられる」と信じきっているところです。そういうところが似ているな、と思います。
茂木先生も『さかなのこ』と言うか…(笑)。
茂木:(笑)。そうですね、すごく共感するな、と思いながら観ていました。
のん:そうですよね! 絶対にそうだな、と勝手に思っていたんです。
茂木:僕みたいに脳科学をやっている立場からすると、のんさんにしてもさかなクンにしても、“自分の個性を、世の中でどう生かすか”というのは、色々工夫がいるところだと思うんですけれども、その辺りは演じていてどうでしたか?
のん:ミー坊(さかなクン)は「魚が好き」という気持ちに迷いがなくて、学術的なルートではなく、魚のことをいっぱい知っていく、というのが、すごく共感しました。「こういう道があるかもしれないな」という可能性や希望を、“好き”を持っている人に与えられる作品だな、と思いました。
茂木:のんさんもアートなどが本当に好きで、実際にやっていらっしゃるし。自分でやってしまうのはすごいですよね。別に学校は行ってもいいし、行かなくてもいいし。…そういうところなど、通じるところがないですか?
のん:そうですね、人から習ってなくても。でも、さかなクンも漁師さんと情報交換をしたりとか、図鑑を読み込んでいたりとか。色々自分で調べて、自分が辿り着いたルートで、その図鑑を作った教授の方とかとお知り合いになって、情報交換をしているらしくて、それがすごいなと思いました。好奇心だけで色んなルートを(開拓している)。
茂木:のんさんも、映画監督をされる時には、是枝裕和監督に色々教わったりとか、桃井かおりさんに教わったりとか。それに何と言っても、アーティストの奈良美智さんに会って色々お話されていますから、ちょっと似ていますね。
のん:そうかもしれない! 自分のルートですごい方たちにお会いして、教えを貰っています。
茂木:そういう意味においては、のんさんの人生とさかなクンの人生が、奇跡のようにコラボした映画になりましたね。
のん:本当ですか? ありがとうございます! 嬉しい!
茂木:ぜひ大ヒットして欲しいなと思います。
のん:はい。キャストの方たちが本当に素晴らしくて、キャスティングを聞いた時に本当に嬉しくて、「この方たちとできるんだ」と思ったんですよ。
茂木:画面上でもすごいケミストリーがありましたけど、きっと、現場もすごかったんでしょうね。
のん:はい!
本当に希望が溢れる作品になっています。観終わった後に多幸感(タコうかん)に包まれる映画となっておりますので、ぜひぜひ劇場に観に来てください!
●映画『さかなのこ』公式サイト
●映画『さかなのこ』公式(@sakananoko_jp) Twitter
●のんさん official (@non_dayo_ne) Twitter
●女優・創作あーちすと のんの公式サイト
●のん 公式ブログ