Dream Heart(ドリームハート)

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Dream HEART vol.488 アパレルブランド『RAHA KENYA』CEO 河野理恵さん 著書「踏み出す一歩は小さくていい 就活60社"全落ち"が、ケニアでアパレルブランドをはじめた理由」

2022年08月06日

河野さんは、1987年、神奈川県のお生まれです。

法政大学をご卒業後、介護職やアルバイト、
日本大学通信教育部で教員免許取得などを経て、
不動産会社で採用などを担当されていらっしゃいました。

2018年2月、起業家でいらっしゃるご主人とともにケニアに移住。
アフリカ布のアパレルブランド『RAHA KENYA』を立ち上げ、
ご活躍中でいらっしゃいます。


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──“自分がいかに幸せになるか”を大事にするケニア

茂木:河野さんは今回、ライブパブリッシングよりご著書『踏み出す一歩は小さくていい 就活60社"全落ち"が、ケニアでアパレルブランドをはじめた理由』を発売中なんですけども、そもそもの「就活60社全落ち」とは、これはどういうことですか?

河野:その当時の就職活動では、“数撃てば当たる”と思っていたんですよね。私自身が就職したかったのは、いわゆる大手で、“なんか周りから褒められそうなところ”。わりと営業職でバリバリなキャリアウーマンになりたいと思っていたので、その為にはとりあえず大手を数撃てば何か当たるんじゃないかという気持ちでやっていたので、結果的に60社落ちた、ということです。

茂木:その後、紆余曲折があって丸の内のOLになるわけなんですけど、最初から“ちょっと華やかな世界を目指す”みたいなところはあったんですか?

河野:そうですね。そこに行くのが正解だと思っていたのはありますね。世間体を気にしていた自分とか、周りの目を気にしていた自分も大きいなと思いますね。

茂木:でも一方で、介護のお仕事をされたりとか、地道な努力をされるところもありますよね。

河野:“何か自分の輝ける場所はないか”ともがきながら行動していたというのはありますかね。

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茂木:そんな中、出会ったパートナーの方が「ケニアに行くよ」と。その時は迷わなかったんですか?

河野:その時は迷うどころか、最初に「あ、ラッキー!」と思いました。
アフリカという国は相当覚悟を持って行くところだと思っていたので、私なんか一生足を踏まない地だろうなと、旅行リストにも絶対入らないような国だったんですけど。まあ、だからこそ未知で、どんなものが、どんなことが待ち受けてるのか、ちょっと楽しみだというのもありましたね。

茂木:それにしても、ケニアですからね。最初にケニアの地に立った時の雰囲気はどうでした?

河野:最初に調べていた時に結構ネガティブな情報ばかり入っていて、逆にマイナスから入ったので、行った時には「あ、意外に発展してる」とか、プラスになることの印象が多かったなという感じです。

茂木:そんな中で、アフリカ布は、現地の女性が自信を持って着ていたと。

河野:そうですね。私が使っている“キテンゲ”という布の種類は西アフリカで日常的に使われてるんですけれども、ケニアのある東アフリカだと、特にケニアは発展しているので、民族的な衣装というよりは教会に行く時の正装とか…。そっちの方で着てる方が多くて、日曜日の朝とかはキテンゲを身にまとった方が多いですね。

茂木:『RAHA KENYA』というのはどういう意味なんでしたっけ?

河野:「RAHA」がスワヒリ語で「be happy」という意味なんですけども、“ケニアを通してみんながHappyになってくれたら嬉しいな”という想いを込めて名付けました。

茂木:僕、すごく不思議に思うんですけど、日本語だと「幸せでいてね」とか、英語だと「be happy」とか、長いじゃないですか。それをスワヒリ語で…。

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河野:そうです。

茂木:「RAHA」は、元々「幸せ」という意味なんですか?

河野:いえ、「be happy」という意味なんです。

茂木:だから、大事なことほど、その国の言葉では短くなっていくんだと思うんですよ。だから、ケニアの人にとって「be happy」というのは大事なのかなあ。

河野:面白いですね、そう考えると。大事だと思います。彼らは“いかに自分たちを楽しくさせるか”とか、“今日を生きてる”という感じがすごくするんです。“自分がいかに幸せになるか”を、日本の方よりも考えてるな、大事にしてるなと感じる場面はとてもありますね。

茂木:それにしても、今回のご著書『踏み出す一歩は小さくていい』の中で、クオリティを高めるために、本当に苦労されてますよね。現地のテイラーの方はいい方なんだけど、“日本的な品質をここまで”という感覚は必ずしもなかったりして。そこのご苦労はいかがですか?

河野:やっぱりありますね。“真っすぐ”が、彼らにとっての“真っすぐ”だけど、私たちから言うと“真っすぐじゃない”もありますし。やっぱりそこの基準が、「これでも使えるじゃないか、いいだろう」みたいことがよくあったので、そこはとても大変だなと、今でも思っています。
やっぱり、その都度言いますね。「日本ではクオリティの良いものが売れるから、そういうものを作ってほしい」というようなことと、私自身が「ああ、アフリカで作られたからこんな縫製なんだね」と思われたくない、という。

茂木:確かにね。

河野:それで、こんなにも素晴らしい技術を持っているんだったら、「え、これ、アフリカで作られたの?」というものを出していこうよという話は、毎回問いかけてはいます。

茂木:(笑)。このラジオを聴いて『RAHA KENYA』のホームページなどもご覧になっているリスナーの方が多いと思うんですけど、どうでしょう? 『RAHA KENYA』の商品などに興味を持った方に、改めてどういうブランドなのかを。

河野:はい。「『RAHA KENYA』は、お客様が確信を持って、自信を持って前に進んで、自信と個性を持って生きるきっかけを唯一無二の色と柄で作ります」ということを掲げているブランドでして。私自身、アフリカ、ケニアに住んでおりますので、そこにあるアフリカ布といわれる、色彩が豊かで、色と柄がカラフルなものを扱った商品を作ってお届けしているブランドになっています。

茂木:もし興味がある方は是非、『RAHA KENYA』をチェックしてみてください。

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河野理恵さん (@KawanoYOME)Twitter


アパレルブランド『RAHA KENYA』 公式オンラインストア


RAHA KENYA (@RAHA_KENYA) 公式Twitter


●踏み出す一歩は小さくていい 就活60社"全落ち"が、ケニアでアパレルブランドをはじめた理由 / 河野理恵 (著)
(Amazon)



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