2022年06月04日
秀島史香さんは、1975年、神奈川県茅ヶ崎市のお生まれ。
慶應義塾大学法学部政治学科在学中に、ラジオDJとしてデビューされます。
ラジオ番組を中心に、映画、テレビ、CM、アニメなどのナレーションのほか、
プラネタリウム、美術館音声ガイド、飛行機の機内放送や
絵本朗読CD『おとえほん』に参加するなど、多岐にわたり、
活動されていらっしゃいます。
秀島さんのハスキーで都会的な声質、そして、あたたかい人柄とフリートークが、
クリエイターからリスナーまで、幅広く人気を集めていらっしゃいます。
現在、朝日新聞出版より、『なぜか聴きたくなる人の話し方』を
発売されていらっしゃいます。
──コミュニケーションは笑顔での挨拶から
茂木:秀島さんは11歳でアメリカに行かれましたが、最初は英語が分からないじゃないですか。その時、笑顔がかなり役に立ったんですって?
秀島:そうなんですよ。何も言えない時は、もう表情でどうにかするしかないということで…。
原体験として、「知らないところに入って行った時に、じゃあどこからコミュニケーションを取ったらいいんだろう?」と。育った茅ケ崎では、大体似たような環境にいた子供達が、皆で仲良く遊んで、同じテレビを観て…という感じだったんです。でも、一気に異文化に飛び込むと、もちろん、言葉・肌の色・髪の毛の色・好きなものも全部違う中で「どうやって構築していけばいいんだろう?」みたいなことになりました。
やっぱりまずは、“挨拶をする”。
茂木:それは“笑顔で”ということですね。
秀島:本当に基本的なところなんですけど、「私はあなたと友達になりたいんですよ」という意思を、子供なりに考えて何とかして働きかけないと…自分から何かをやらないと、一週間誰とも話せないまま過ぎてしまうんです。
茂木:それが、漫画家の浦沢直樹さんが本の帯に寄せた、『声が笑顔』という言葉に繋がっていくんですね!
秀島:そうかもしれないです(笑)。
茂木:秀島さんはラジオDJとして本当に素晴らしいお仕事をされてきていますが、改めて、秀島さんにとって“ラジオの魅力”とは何なんでしょう?
秀島:声を聴いて、一人一人それぞれの線だったり色を描ける、という自由度ですかね。「ここは宇宙です」と言ってみたところで、人それぞれ、100歳のおじいちゃんが描く宇宙は違いますし、3歳の女の子が描く宇宙というのも違いますし。茂木さんも私も思い描く宇宙は違いますよね?
茂木:声で一瞬にして宇宙を作ることができるし、世界を変えられるし、それがラジオだと。
秀島:委ねられるという、“一緒に作って行ける”という自由さがあると思うんですよね。映像ですと、ガン、と目に入ってくるものがすごく強いので、制作者の意図している宇宙というのがダイレクトに伝わるという良さはあるんですけど、そこの余白が残っていることがラジオの良さかな、と私は思っています。
だからこそ、一緒に想像して作って行ける楽しさ、と言うんでしょうかね。
茂木:今回のご著書『なぜか聴きたくなる人の話し方』でも、そういう声のマジックがあって、「例え話を上手く使う」とか、『愛の不時着』ではなく「オチの不時着」という言葉など、これは上手いですよね(笑)。
秀島:「自分の新語を作ってみませんか?」と(笑)。「そこから楽しい笑いが起こせるのではないか」という提案であったり。あとは「一言目、相手との距離をどう縮めるのか」という。
茂木:今回のご著書で僕が「うわぁ」と思ったのが、「夏休み最終日に泣きながら宿題を片付ける、ちびまる子ちゃんの気持ち」。これは上手いですね!
秀島:本当にこういう状況がありませんか?(笑)
茂木:あるんですけど! こういう話術を使うことで、言葉はどんどん世界を作って行けますもんね。
秀島:そうなんですよね。「何を話せばいいのかわからない」とか、「ボキャブラリーはどうやって増やせばいいの?」とか、「いつも同じような表現になってしまう」というお悩みに対して、日頃から「今この気持ちはどんな気持ちかなぁ?」という“例え”の習慣を自分の中で作っていく。そうすると“回路”みたいなものができて、「今私は、もしかしたらまる子ちゃんの気持ちかもしれない」、「今、大好きな和菓子をどれでも取り放題できる、無料バイキングに放たれたような気持ち」であったりとか(笑)。
普段から「今の自分は、これってどんな気持ちなのかな?」と考える癖を付けておくと、ふっと言葉が出てくるようになるんじゃないかな、と。これも反復運動と言うか、“言葉の筋力”は、地味な日頃の習慣で知らない間に鍛えられていることがあると思うんですよね。
茂木:さすが、声のマエストロですね!
この素晴らしい秀島さんのお人柄の世界が、現在発売中のご著書『なぜか聴きたくなる人の話し方』にたっぷり書かれています。僕、読み始めたら止まらないんです。またこれは読みやすいですね!
秀島:ラジオで話しているかのように書いてみたんです。“読むラジオ”みたいな。どこからでも読んで頂けるし、好きなところから読んで頂けるし。何なら、音楽を聴きながらだったり、どこか移動しながらだったり、気軽に開いて頂いて、「こういう時にはどうすればいいんだっけ?」、「ああ、そうか。ちょっと気持ちが楽になったわ」という。
茂木:本当に素晴らしい本になりましたね。
秀島:ありがとうございます。今、コミュニケーションで悩んでいる方がいらっしゃると思うんですけど、余り難しく考えると碌なことにならないので(笑)。一回気持ちの荷を全部降ろして、「まずはこういう風にちょっとやってみようかな?」という軽い気持ちで、33のコツを書きましたので、一つずつ「今日は一個これをやってみよう!」という形でトライしてみてはどうでしょう。
■プレゼントのお知らせ
朝日新聞出版より発売中の秀島史香さんのご著書
『なぜか聴きたくなる人の話し方』に、
秀島さんのサインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●秀島史香(@tsubuyakifumika) Twitter
●秀島史香 公式ブログ
●秀島史香Instagram (@hideshimafumika)
●なぜか聴きたくなる人の話し方 / 秀島史香(著)
(Amazon)
慶應義塾大学法学部政治学科在学中に、ラジオDJとしてデビューされます。
ラジオ番組を中心に、映画、テレビ、CM、アニメなどのナレーションのほか、
プラネタリウム、美術館音声ガイド、飛行機の機内放送や
絵本朗読CD『おとえほん』に参加するなど、多岐にわたり、
活動されていらっしゃいます。
秀島さんのハスキーで都会的な声質、そして、あたたかい人柄とフリートークが、
クリエイターからリスナーまで、幅広く人気を集めていらっしゃいます。
現在、朝日新聞出版より、『なぜか聴きたくなる人の話し方』を
発売されていらっしゃいます。
──コミュニケーションは笑顔での挨拶から
茂木:秀島さんは11歳でアメリカに行かれましたが、最初は英語が分からないじゃないですか。その時、笑顔がかなり役に立ったんですって?
秀島:そうなんですよ。何も言えない時は、もう表情でどうにかするしかないということで…。
原体験として、「知らないところに入って行った時に、じゃあどこからコミュニケーションを取ったらいいんだろう?」と。育った茅ケ崎では、大体似たような環境にいた子供達が、皆で仲良く遊んで、同じテレビを観て…という感じだったんです。でも、一気に異文化に飛び込むと、もちろん、言葉・肌の色・髪の毛の色・好きなものも全部違う中で「どうやって構築していけばいいんだろう?」みたいなことになりました。
やっぱりまずは、“挨拶をする”。
茂木:それは“笑顔で”ということですね。
秀島:本当に基本的なところなんですけど、「私はあなたと友達になりたいんですよ」という意思を、子供なりに考えて何とかして働きかけないと…自分から何かをやらないと、一週間誰とも話せないまま過ぎてしまうんです。
茂木:それが、漫画家の浦沢直樹さんが本の帯に寄せた、『声が笑顔』という言葉に繋がっていくんですね!
秀島:そうかもしれないです(笑)。
茂木:秀島さんはラジオDJとして本当に素晴らしいお仕事をされてきていますが、改めて、秀島さんにとって“ラジオの魅力”とは何なんでしょう?
秀島:声を聴いて、一人一人それぞれの線だったり色を描ける、という自由度ですかね。「ここは宇宙です」と言ってみたところで、人それぞれ、100歳のおじいちゃんが描く宇宙は違いますし、3歳の女の子が描く宇宙というのも違いますし。茂木さんも私も思い描く宇宙は違いますよね?
茂木:声で一瞬にして宇宙を作ることができるし、世界を変えられるし、それがラジオだと。
秀島:委ねられるという、“一緒に作って行ける”という自由さがあると思うんですよね。映像ですと、ガン、と目に入ってくるものがすごく強いので、制作者の意図している宇宙というのがダイレクトに伝わるという良さはあるんですけど、そこの余白が残っていることがラジオの良さかな、と私は思っています。
だからこそ、一緒に想像して作って行ける楽しさ、と言うんでしょうかね。
茂木:今回のご著書『なぜか聴きたくなる人の話し方』でも、そういう声のマジックがあって、「例え話を上手く使う」とか、『愛の不時着』ではなく「オチの不時着」という言葉など、これは上手いですよね(笑)。
秀島:「自分の新語を作ってみませんか?」と(笑)。「そこから楽しい笑いが起こせるのではないか」という提案であったり。あとは「一言目、相手との距離をどう縮めるのか」という。
茂木:今回のご著書で僕が「うわぁ」と思ったのが、「夏休み最終日に泣きながら宿題を片付ける、ちびまる子ちゃんの気持ち」。これは上手いですね!
秀島:本当にこういう状況がありませんか?(笑)
茂木:あるんですけど! こういう話術を使うことで、言葉はどんどん世界を作って行けますもんね。
秀島:そうなんですよね。「何を話せばいいのかわからない」とか、「ボキャブラリーはどうやって増やせばいいの?」とか、「いつも同じような表現になってしまう」というお悩みに対して、日頃から「今この気持ちはどんな気持ちかなぁ?」という“例え”の習慣を自分の中で作っていく。そうすると“回路”みたいなものができて、「今私は、もしかしたらまる子ちゃんの気持ちかもしれない」、「今、大好きな和菓子をどれでも取り放題できる、無料バイキングに放たれたような気持ち」であったりとか(笑)。
普段から「今の自分は、これってどんな気持ちなのかな?」と考える癖を付けておくと、ふっと言葉が出てくるようになるんじゃないかな、と。これも反復運動と言うか、“言葉の筋力”は、地味な日頃の習慣で知らない間に鍛えられていることがあると思うんですよね。
茂木:さすが、声のマエストロですね!
この素晴らしい秀島さんのお人柄の世界が、現在発売中のご著書『なぜか聴きたくなる人の話し方』にたっぷり書かれています。僕、読み始めたら止まらないんです。またこれは読みやすいですね!
秀島:ラジオで話しているかのように書いてみたんです。“読むラジオ”みたいな。どこからでも読んで頂けるし、好きなところから読んで頂けるし。何なら、音楽を聴きながらだったり、どこか移動しながらだったり、気軽に開いて頂いて、「こういう時にはどうすればいいんだっけ?」、「ああ、そうか。ちょっと気持ちが楽になったわ」という。
茂木:本当に素晴らしい本になりましたね。
秀島:ありがとうございます。今、コミュニケーションで悩んでいる方がいらっしゃると思うんですけど、余り難しく考えると碌なことにならないので(笑)。一回気持ちの荷を全部降ろして、「まずはこういう風にちょっとやってみようかな?」という軽い気持ちで、33のコツを書きましたので、一つずつ「今日は一個これをやってみよう!」という形でトライしてみてはどうでしょう。
■プレゼントのお知らせ
朝日新聞出版より発売中の秀島史香さんのご著書
『なぜか聴きたくなる人の話し方』に、
秀島さんのサインを入れて、3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●秀島史香(@tsubuyakifumika) Twitter
●秀島史香 公式ブログ
●秀島史香Instagram (@hideshimafumika)
●なぜか聴きたくなる人の話し方 / 秀島史香(著)
(Amazon)