2022年03月26日
米倉豪志さんは、1975年、愛知県のお生まれ。
2000年に、データ圧縮技術の発明、開発、特許を取得。
国内最大級のモバイル検索サービスの設計を行い、
2001年より、株式会社メディアドゥ取締役に就任。
2013年に、株式会社未来少年CTOに就任後、
2016年には、株式会社オルツ取締役に就任。
現在、株式会社オルツ取締役副社長として、
技術開発、ディレクションを担当されていらっしゃいます。
──自分が好きなことをやる
茂木:弟の千貴さんと最初に作った会社もかなりうまくいっていたようですが、オルツが4社目で、今の言葉で言うといわゆる“連続企業家”だと思うんです。なんで二人とも起業の才能があったのか、それはどこから来たんでしょうか。
米倉:僕は余り起業の才能はないんですけれど、弟はビジネスの才能があるんですよ。やっぱりうちの両親がビジネスをやっていたということが大きいんじゃないでしょうか。
茂木:子供の頃から背中を見ていたというか。
米倉:ずっと見続けていましたね。
茂木:会社を立ち上げて成功させる上で、一番大事なことは何ですかね。
米倉:“自分が好きなことをやる”ということじゃないですか。会社経営はマラソンじゃないですか。今日始めて明日成功するわけではないので、凄く長い間、毎日大変な思いをしながらやるわけですよ。好きじゃなきゃ続かないですね。
茂木:今「大変な思い」とおっしゃったんですけど、イメージとしてはどれぐらい大変なんですか?
米倉:僕と社長(弟の千貴さん)にはそれぞれ違った心労があると思うんですけど…。経営者という、彼のCEOとしての立場で言えば、やっぱり“成功、及び成長への強烈なプレッシャー”です。スタートアップであったりベンチャーというものは、通常の企業で指標とするよりも圧倒的に大きなものだと思います。
僕みたいな、開発・研究をやっている人間というのは、“「それに何の意味があるのか?」、「自分自身とは何なのか?」みたいなプレッシャー”をずっと与えられ続けているので、それとの戦いですよね。
──作曲とAIを作ることは似ている
茂木:米倉さんは、息抜きはどうやっているんですか?
米倉:僕は音楽もやっていて、それを両方同時にやっているというのが、やり続けられる要因になってると思うんです。
茂木:今画面の中にキーボード(ピアノ)が置いてあるのが見えるんですが、そこで何をされているんですか?
米倉:僕は現代音楽の作曲家もしているので、毎日作曲をしています(笑)。
茂木:そうなんですね! 音楽をやって、会社経営をして、それで人生日々続いていくという感じなんですね。
米倉:そうですね。
茂木:本当にボーッとするとか、純然たる息抜きはしていないんですか?
米倉:息抜きをする時間があったら、音楽をやっていると言う感じです(笑)。
茂木:経営者と現代音楽の作曲家の二足のわらじは、どうですか?
米倉:僕は経営者と言うより作っている人間なので、音楽を作るのとAIを作るのは似ているんですよね。イメージが先にあって、それを作る。ただそこに一個一個積み上げていくだけなので、すごく似ていて、特に苦労はないですね。
茂木:これから、パーソナルに人工知能を活かしていくという時代になって行った時に、米倉さんは必ずしもビジネスを最初に考えるのではない、と。そう考えると、“作る人”として、人工知能でこれから成し遂げたいことは何ですか?
米倉:将棋を考えると分かりやすいと思うんですけど。棋士たちは今AIの手を見て、新しい自分の手を探したりとかしているじゃないですか。あれは、想像性であったりとか、クリエイティブにAIが役に立っているということだと思うんです。しかし、決してAIが作っているわけではなくて、それと対話をしながら自分の将棋を作っています。
それと全く同じことが、芸術の世界でも起きてくると思っています。自分が、これまでの人類には到達できなかったような音楽の地平みたいなところを垣間見ることができるので、それと自分の人生みたいなものを掛け合わせることで、新しい世界に到達できるんじゃないでしょうか。
茂木:そういうふうに考えると、人工知能の研究開発と作曲というのは一繋がりということですね。
米倉:そうですね。
●alt プロモーションビデオ(JP)
★本日番組でご紹介した、オルツ・デジタルクローン「茂木健一郎さん」の実演は→こちらからご覧いただきます!
●株式会社オルツ 公式サイト
●株式会社オルツ (@alt_inc_clone) Twitter
●米倉豪志さん Twitter(@goushiyonekura)
2000年に、データ圧縮技術の発明、開発、特許を取得。
国内最大級のモバイル検索サービスの設計を行い、
2001年より、株式会社メディアドゥ取締役に就任。
2013年に、株式会社未来少年CTOに就任後、
2016年には、株式会社オルツ取締役に就任。
現在、株式会社オルツ取締役副社長として、
技術開発、ディレクションを担当されていらっしゃいます。
──自分が好きなことをやる
茂木:弟の千貴さんと最初に作った会社もかなりうまくいっていたようですが、オルツが4社目で、今の言葉で言うといわゆる“連続企業家”だと思うんです。なんで二人とも起業の才能があったのか、それはどこから来たんでしょうか。
米倉:僕は余り起業の才能はないんですけれど、弟はビジネスの才能があるんですよ。やっぱりうちの両親がビジネスをやっていたということが大きいんじゃないでしょうか。
茂木:子供の頃から背中を見ていたというか。
米倉:ずっと見続けていましたね。
茂木:会社を立ち上げて成功させる上で、一番大事なことは何ですかね。
米倉:“自分が好きなことをやる”ということじゃないですか。会社経営はマラソンじゃないですか。今日始めて明日成功するわけではないので、凄く長い間、毎日大変な思いをしながらやるわけですよ。好きじゃなきゃ続かないですね。
茂木:今「大変な思い」とおっしゃったんですけど、イメージとしてはどれぐらい大変なんですか?
米倉:僕と社長(弟の千貴さん)にはそれぞれ違った心労があると思うんですけど…。経営者という、彼のCEOとしての立場で言えば、やっぱり“成功、及び成長への強烈なプレッシャー”です。スタートアップであったりベンチャーというものは、通常の企業で指標とするよりも圧倒的に大きなものだと思います。
僕みたいな、開発・研究をやっている人間というのは、“「それに何の意味があるのか?」、「自分自身とは何なのか?」みたいなプレッシャー”をずっと与えられ続けているので、それとの戦いですよね。
──作曲とAIを作ることは似ている
茂木:米倉さんは、息抜きはどうやっているんですか?
米倉:僕は音楽もやっていて、それを両方同時にやっているというのが、やり続けられる要因になってると思うんです。
茂木:今画面の中にキーボード(ピアノ)が置いてあるのが見えるんですが、そこで何をされているんですか?
米倉:僕は現代音楽の作曲家もしているので、毎日作曲をしています(笑)。
茂木:そうなんですね! 音楽をやって、会社経営をして、それで人生日々続いていくという感じなんですね。
米倉:そうですね。
茂木:本当にボーッとするとか、純然たる息抜きはしていないんですか?
米倉:息抜きをする時間があったら、音楽をやっていると言う感じです(笑)。
茂木:経営者と現代音楽の作曲家の二足のわらじは、どうですか?
米倉:僕は経営者と言うより作っている人間なので、音楽を作るのとAIを作るのは似ているんですよね。イメージが先にあって、それを作る。ただそこに一個一個積み上げていくだけなので、すごく似ていて、特に苦労はないですね。
茂木:これから、パーソナルに人工知能を活かしていくという時代になって行った時に、米倉さんは必ずしもビジネスを最初に考えるのではない、と。そう考えると、“作る人”として、人工知能でこれから成し遂げたいことは何ですか?
米倉:将棋を考えると分かりやすいと思うんですけど。棋士たちは今AIの手を見て、新しい自分の手を探したりとかしているじゃないですか。あれは、想像性であったりとか、クリエイティブにAIが役に立っているということだと思うんです。しかし、決してAIが作っているわけではなくて、それと対話をしながら自分の将棋を作っています。
それと全く同じことが、芸術の世界でも起きてくると思っています。自分が、これまでの人類には到達できなかったような音楽の地平みたいなところを垣間見ることができるので、それと自分の人生みたいなものを掛け合わせることで、新しい世界に到達できるんじゃないでしょうか。
茂木:そういうふうに考えると、人工知能の研究開発と作曲というのは一繋がりということですね。
米倉:そうですね。
●alt プロモーションビデオ(JP)
★本日番組でご紹介した、オルツ・デジタルクローン「茂木健一郎さん」の実演は→こちらからご覧いただきます!
●株式会社オルツ 公式サイト
●株式会社オルツ (@alt_inc_clone) Twitter
●米倉豪志さん Twitter(@goushiyonekura)