2022年02月26日
ノラさんは、高校時代からネットシーンを中心に活動をスタートさせ、
自分でもオリジナル作品を世に残したいという想いから、作詞作曲を始められます。
2021年6月からボカロP・ノラを名乗り、『アイ独リ論』を配信リリース。
そのほか、ネット発の音楽ユニット“今夜、あの街から”も立ち上げ、
楽曲『ショウニントウソウ』を初投稿。
今まで、オリジナル楽曲を3曲リリースされていらっしゃいます。
LINE MUSICのプレイリストで、“2022年の活躍が楽しみなボカロP”として
取り上げられるなど、今、話題のボカロPでいらっしゃいます。
──コンセプトは“閉塞感”、“そこから抜け出す・逃げ出す”
茂木:ノラさんが先日リリースされた『マリヲネット』の歌詞で、すごく気になったものをノートに書いてるんですけど…。「真っ白で痛いんだ」と。普通はそのままで“居たい”というのを、“痛い”と掛けて書いているじゃないですか。この辺りはどういう感覚なんですか?
ノラ:真っ白なんですよ。“見えないのが苦しい”というところが多い。それと、見えないんだけど、でも“自分もそのまま真っ白で居たい”という継続の意味の、両方の感情を持っている気がしていて。それが苦しくもあり、でもそのまま継続を望む心もあり、みたいな。なので、「真っ白で痛いんだ」、音では継続の意味で取れますけど、歌詞で見た時には“苦しい”という意味の“痛い”に見られるようにしました。
茂木:この辺りの日本語の感覚というのは、ボカロの先輩やアニメなどから色々学んだんですか?
ノラ:そうですね…。僕はバンドとかも好きなので、そういうところから来てるんじゃないかな、と思います。
茂木:今は大学で文学部ということですが、どんな文学をやってたんですか?
ノラ:僕は古典をやっていまして、『万葉集』を…(笑)。
茂木:『万葉集』!? ノラさんにとって、「もののあはれ」は何なんですか?
ノラ:「もののあはれ」はちょっと難しいですけど(笑)。確かに、僕がやりたいユニットの“ヨルマチ(今夜、あの街から)”でとか、ノラで書く曲は、ちょっと通ずるところがあるかもしれないですね。
茂木:“ヨルマチ”というユニットの、「女性ボーカルが毎回変わる」という構想はどこから出てきたんですか?
ノラ:ちょっと新しいことをしたかったというのもあるんですけど。今、男女のユニットはあるじゃないですか。それから、ボカロPと女の子が組んでるユニットもあるじゃないですか。でも、どっちも組んでいて、しかも男の子も歌うユニットはないな、と思ったんです。「ボカロP自身が歌っちゃうユニットはないかも」と思ったのと…。
曲は僕から出る曲なので、きっと大体パターンはあるだろうし、同じ世界観ではあるんですけど、そこに別の人の手が加わった時に聴く作品の世界は変わると思うんですよ。なので、「1曲ごとに色んな人に頼めたら、僕だけでは作り切れない色んな世界が出てくるんじゃないのかな」と思ったのが、毎回違う人と組もうと思ったきっかけです。
茂木:そして、“レイラ”という名前は、感覚なんですね。
ノラ:そうです。“ノラ”と“レイラ”は感覚ですね。
茂木:『マリヲネット』は歌詞の強度が強いですよね。どういう時にどうやって書くんですか?
ノラ:もうそれこそ、家に一人で籠りながら、部屋を真っ暗にしてベッドの中でずっと書いていましたね(笑)。
茂木:書くというのは…?
ノラ:僕はいつもスマホのメモに歌詞を書き込んでるんです。
茂木:でも曲を作っている時は、完全に一人ですもんね。孤独で…。
ノラ:そうですね。曲を作っている間、孤独ですね。
茂木:逆に、友達と話したり、人と交流する時間帯もあるんですか?
ノラ:学校とかだとあるんですけど、ただ、世界がコロナになっちゃったじゃないですか。授業もみんなオンライン授業になって、僕は大学3・4年生はほとんど数えるぐらいしか学校に行ってないんですよ。なので、それも考えると、本当にずっと家に一人でいることになるんです。
茂木:なるほど。ノラさんの楽曲には、もちろん「コロナ」というモチーフとしては出てこないんですけど、ひょっとしたら、楽曲のどこかにこういう時代の空気というのはあるかもしれないですね。
ノラ:そうですね。やっぱりユニットのコンセプトが、“閉塞感”と“そこから抜け出す・逃げ出す”というところなので、潜在意識の中で今の時代と重なっていたのかな、と思ったりはしますね。
茂木:ノラさんは、今自分の楽曲やその反応に対しても、手ごたえがあると思うんですよ。今までも成長し続けてきたと思うんですけど、これから自分の中での成長の課題というのはどういうことがありますか?
ノラ:「自分にしかない曲が作りたい」というのが、一番の目標なんですよ。僕の音楽自体が、誰かに教わったと言うより人のものをたくさん聴いて作って来た音楽なので、僕としてはそこの常識みたいなところに囚われない曲を作りたい、というのが、今後の成長目標と言うか課題になってくるのかな、と思っています。
茂木:“オリジナリティ”と言うか、“ユニークさ”と言うか。
ノラ:はい。“奇抜な”と言うか。音楽の常識を踏まえた上で、ハッとさせるような曲を作りたい、というのが、僕の今後の成長課題・目標になっています。
茂木:もの凄く楽しみですね。
ノラ:たぶん、このラジオから僕のことを知ってくださった方が、たくさんいると思います。僕の中でですが、映像と音楽、この二つが合わさって一つの完成品になっていますので、是非YouTubeで、動画付きで聴いて頂けたらなと思います。
●『今夜、あの街から』 公式サイト
●今夜、あの街から Twitter(@Yorumachi_Nora)
●ボカロP ノラさん Twitter(@Nora_0605)
●今夜、あの街から official ♪ - YouTubeチャンネル
●ボカロP ノラさん -TikTok
自分でもオリジナル作品を世に残したいという想いから、作詞作曲を始められます。
2021年6月からボカロP・ノラを名乗り、『アイ独リ論』を配信リリース。
そのほか、ネット発の音楽ユニット“今夜、あの街から”も立ち上げ、
楽曲『ショウニントウソウ』を初投稿。
今まで、オリジナル楽曲を3曲リリースされていらっしゃいます。
LINE MUSICのプレイリストで、“2022年の活躍が楽しみなボカロP”として
取り上げられるなど、今、話題のボカロPでいらっしゃいます。
──コンセプトは“閉塞感”、“そこから抜け出す・逃げ出す”
茂木:ノラさんが先日リリースされた『マリヲネット』の歌詞で、すごく気になったものをノートに書いてるんですけど…。「真っ白で痛いんだ」と。普通はそのままで“居たい”というのを、“痛い”と掛けて書いているじゃないですか。この辺りはどういう感覚なんですか?
ノラ:真っ白なんですよ。“見えないのが苦しい”というところが多い。それと、見えないんだけど、でも“自分もそのまま真っ白で居たい”という継続の意味の、両方の感情を持っている気がしていて。それが苦しくもあり、でもそのまま継続を望む心もあり、みたいな。なので、「真っ白で痛いんだ」、音では継続の意味で取れますけど、歌詞で見た時には“苦しい”という意味の“痛い”に見られるようにしました。
茂木:この辺りの日本語の感覚というのは、ボカロの先輩やアニメなどから色々学んだんですか?
ノラ:そうですね…。僕はバンドとかも好きなので、そういうところから来てるんじゃないかな、と思います。
茂木:今は大学で文学部ということですが、どんな文学をやってたんですか?
ノラ:僕は古典をやっていまして、『万葉集』を…(笑)。
茂木:『万葉集』!? ノラさんにとって、「もののあはれ」は何なんですか?
ノラ:「もののあはれ」はちょっと難しいですけど(笑)。確かに、僕がやりたいユニットの“ヨルマチ(今夜、あの街から)”でとか、ノラで書く曲は、ちょっと通ずるところがあるかもしれないですね。
茂木:“ヨルマチ”というユニットの、「女性ボーカルが毎回変わる」という構想はどこから出てきたんですか?
ノラ:ちょっと新しいことをしたかったというのもあるんですけど。今、男女のユニットはあるじゃないですか。それから、ボカロPと女の子が組んでるユニットもあるじゃないですか。でも、どっちも組んでいて、しかも男の子も歌うユニットはないな、と思ったんです。「ボカロP自身が歌っちゃうユニットはないかも」と思ったのと…。
曲は僕から出る曲なので、きっと大体パターンはあるだろうし、同じ世界観ではあるんですけど、そこに別の人の手が加わった時に聴く作品の世界は変わると思うんですよ。なので、「1曲ごとに色んな人に頼めたら、僕だけでは作り切れない色んな世界が出てくるんじゃないのかな」と思ったのが、毎回違う人と組もうと思ったきっかけです。
茂木:そして、“レイラ”という名前は、感覚なんですね。
ノラ:そうです。“ノラ”と“レイラ”は感覚ですね。
茂木:『マリヲネット』は歌詞の強度が強いですよね。どういう時にどうやって書くんですか?
ノラ:もうそれこそ、家に一人で籠りながら、部屋を真っ暗にしてベッドの中でずっと書いていましたね(笑)。
茂木:書くというのは…?
ノラ:僕はいつもスマホのメモに歌詞を書き込んでるんです。
茂木:でも曲を作っている時は、完全に一人ですもんね。孤独で…。
ノラ:そうですね。曲を作っている間、孤独ですね。
茂木:逆に、友達と話したり、人と交流する時間帯もあるんですか?
ノラ:学校とかだとあるんですけど、ただ、世界がコロナになっちゃったじゃないですか。授業もみんなオンライン授業になって、僕は大学3・4年生はほとんど数えるぐらいしか学校に行ってないんですよ。なので、それも考えると、本当にずっと家に一人でいることになるんです。
茂木:なるほど。ノラさんの楽曲には、もちろん「コロナ」というモチーフとしては出てこないんですけど、ひょっとしたら、楽曲のどこかにこういう時代の空気というのはあるかもしれないですね。
ノラ:そうですね。やっぱりユニットのコンセプトが、“閉塞感”と“そこから抜け出す・逃げ出す”というところなので、潜在意識の中で今の時代と重なっていたのかな、と思ったりはしますね。
茂木:ノラさんは、今自分の楽曲やその反応に対しても、手ごたえがあると思うんですよ。今までも成長し続けてきたと思うんですけど、これから自分の中での成長の課題というのはどういうことがありますか?
ノラ:「自分にしかない曲が作りたい」というのが、一番の目標なんですよ。僕の音楽自体が、誰かに教わったと言うより人のものをたくさん聴いて作って来た音楽なので、僕としてはそこの常識みたいなところに囚われない曲を作りたい、というのが、今後の成長目標と言うか課題になってくるのかな、と思っています。
茂木:“オリジナリティ”と言うか、“ユニークさ”と言うか。
ノラ:はい。“奇抜な”と言うか。音楽の常識を踏まえた上で、ハッとさせるような曲を作りたい、というのが、僕の今後の成長課題・目標になっています。
茂木:もの凄く楽しみですね。
ノラ:たぶん、このラジオから僕のことを知ってくださった方が、たくさんいると思います。僕の中でですが、映像と音楽、この二つが合わさって一つの完成品になっていますので、是非YouTubeで、動画付きで聴いて頂けたらなと思います。
●『今夜、あの街から』 公式サイト
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●ボカロP ノラさん Twitter(@Nora_0605)
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