Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.441 パフォーマーデュオ GABEZさん 「パントマイムをやってきて良かった」

2021年09月11日

GABEZさんは、MASAさんとhitoshiさんのお2人で結成された、パフォーマーデュオです。

2007年からデュオでの実質的な活動を始められました。

2009年、パントマイムアーティストのが〜まるちょばさんにパントマイムを師事。

舞台公演を中心に、ダンスとパントマイムを組み合わせた「ダンス&マイムコメディー」で活躍。

また、海外でも話題を集めていらっしゃり、
オーストラリア、香港、フランス、イタリアなどのフェスティバルに参加、
中国で単独100公演を、ニュージランドでは1カ月、23公演の舞台を成功されるなど、
ストリートとシアター、どちらも言葉を使わずパントマイムをベースに、
小さな子供からお年寄りまで、また国籍をも問わず誰にでも分かり易く楽しめるパフォーマンスで、
今、人気の2人組でいらっしゃいます。


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──ピクトグラムはギリギリのパフォーマンス

茂木:オリンピックのオファーが来たのは、いつぐらいなんですか?

MASA:2月ですね。

茂木:今回、アスリートもそうだったと思うんですけど、そもそも(オリンピックの)開催がどうなのかとか無観客だとか、色々あったじゃないですか。その間、お二人はどうメンタルを保ってらしたんですか?

MASA:僕は、実はそこがけっこうきつくて。やっぱり、(オリンピックを)やるかやらないかわからないとか、あと、こういう感じで全体的に(コロナ感染に)気をつけて生活をする中で、リハーサル会場でもマスクをして練習するとか。

茂木:そもそも、お二人が感染してはいけないですもんね。

hitoshi:そこは気を遣いましたね。

茂木:もう、お二人に金メダルをあげたいですよ! だって、(オリンピックの開会式に出ることを)誰にも言えなかったでしょ?

MASA:言えなかったですね。

茂木:例えば、友達とかに「お前ら、最近あんまりパッとしないよな」とか言われるようなことがあったら、その時に「俺だって、実は…」とか言いたいじゃないですか。

hitoshi:特に母ちゃんとかが、「仕事大丈夫なの? 何にもないんじゃないの?」と聞いてきても、「うーん…」みたいな(笑)。

茂木:そういう時はどうしたんですか?

hitoshi:普通に「なんとか仕事をもらえるように頑張ってるよ」って。

茂木:それ、本番を観た時に母ちゃんはどうなりました?

hitoshi:「あれって…あんた?」みたいな(笑)。

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茂木:たまたま観ないということもあり得るじゃないですか。

hitoshi:だから言っときました。「僕の家、録画できないから録画しといてくれない?」って。で、「ちょっと知り合いが出るから、ちょっとそこは面白いと思うから、もしあれだったら観た方がいいよ」って。

茂木:母ちゃん、その罠に引っかかったんだ?

hitoshi:引っかかった(笑)。

茂木:何て言ってました?

hitoshi:多分、観た瞬間は気付いてないと思いますね。その後の周りのいろんな反応で、「え? そうなの?」みたいな。多分、ピクトグラムを観て気付くっていうのは難しかったと思いますね。

茂木:MASAさんは周りからの反応はどうでした?

MASA:僕は秋田県の田舎の方の出身なんですけど、その田舎の町の人たちが「観た観た!」「えっ、あの家のあの人が!?」みたいな感じでワーって話が盛り上がって、ちょっと町が楽しくなったっていうのぐらいですね(笑)。新聞にも載せてくれたみたいで。

茂木:しかも、あの開会式の中で一番、周りでは評判が良かったですからね。

MASA:改めて思うんですけど、評判が良くて良かったな〜、と思いますね。

hitoshi:本当に無事に終わって良かったです。

茂木:ちなみに、この中でお気に入りのピクトグラムはどれなんですか?

MASA:これが「お気に入り」の質問に答えているかわからないんですけど、一発目の、陸上競技のポーズがあるじゃないですか。“この一発目のポーズが決まったら大丈夫だな”っていうのがあったんですよ。“これさえ決めれば、あとは流れるな”と思って。まあ、ちょっとスキップしちゃったんですけど(笑)。だから、この陸上のポーズは好きですね。

茂木:なるほど。あと、改めて、バドミントンのポーズ(の失敗)は、あれはどういうことだったんですか? 滑っちゃったの?

MASA:正直に言っちゃっていいですか? まず一つ、この種目って、本当に僕とhitoshiの信頼関係で成り立ってて、(が〜まるちょばの)HIRO-PONさんがカメラをやってくれてることで成立するっていう信頼関係があるんですよね。で、例えばhitoshiがこの手を出したら僕がこの手を出すっていう、必ず決まったことがあるんです。

茂木:だから、もうギリギリのところでやったんだね。

MASA:そうです。だから、もしhitoshiがここに手を出さなかったら、これは成立しないんです。…という中で、僕も記憶がちょっと飛んじゃってるんですけど…やっぱり緊張してるので。

茂木:ゾーンに入ってるからね。

MASA:だから、改めて(自分で映像を)観たんですけど、あのまんまですね。うなぎが来たかなと思っちゃったぐらい(笑)。

茂木:今聞いていて思ったのは、(陸上の400mリレーの)多田(修平)選手から山縣(亮太)選手へのバトンで、ギリギリを攻めてたじゃないですか。あれと同じなんだね。だから、400mリレーと同じくらい、ギリギリのところでお二人はやってて。

hitoshi:そうですね。あれは、1個ポーズを取るのが4秒なんですよ。で、4秒のうち、全部が4秒で1個のポーズかと言ったらそうではなくて、1.5秒がそのポーズの保持。残りの2.5秒で前のポーズを解除して、次の道具を拾って次のポーズまで持っていくっていうのが2.5秒。
だから、今MASAが言ったように、ここに手があるはずのところに相手の手がないと、もうちょっとこうなる(失敗する)んですね。あの時、僕らのコミュニケーションがちょっとだけチグハグしちゃった。

茂木:ピクトグラム、まさにギリギリじゃないですか。

GABEZ:そうですね。

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──観客の笑顔

茂木:「パントマイム」の魅力とは、何なんでしょうね?

MASA:僕らももう十何年もパントマイムをやらせてもらっているんですけど、実は僕、「パントマイムってこうだよね」という話をhitoshiにして、「いや、違うと思う」「いや、俺はこう思う」「いや、違うと思う」っていう話をずっとしてきたんですよ。それで…ごめんなさい、パントマイムのお仕事をしてるんですけど、「パントマイムはこうだぜ」ということはいまだに言えないんです。でもなんとなく思うのは、やっぱり(観ている人に)“考えさせる”“想像させる”ということが、パントマイムの魅力のような気がするんですね。

茂木:なるほど。これは脳の問題ですね。確かにそうですよね。だって、ガラスをこうやって何かやってるように見えても、本当はここにガラスはないのにっていうね。

MASA:“何をやってるんだろう?”って、お客さんの目をこっちに向けたら勝ちというか。そこからは、今度はこちらが動いて物を作っていって、ストーリーだったりとか、そこを考えさせる。海外の方たちも、そこがちょっと気に入ってくれてるのかなと思うんですよね。

茂木:だからやっぱり、言葉を超えるとか、文化を超える、年齢を超える、ジェンダーを越えるって本当にすごいなと思うんですよ。極端なことを言うと、平和にも繋がるしね。

MASA:あまり大きいこと言ったら怒られるんですけど、本当に、ずっと子供の時から海外で仕事したいなって思ってたんですよ。いつしかこうやって二人でやって、海外で仕事をしていて、やっぱり共通してるのって、「笑顔」なんですよ。まぁ、いろんなことがあるじゃないですか。いろんなことがあるんですけど、僕らはパフォーマンスをして(観客に)与えてるんですけど、実は与えてもらってるというか。

茂木:いい話だなぁ。本当に“力をもらっている”というか。

MASA:これは綺麗事に聞こえちゃうんですけど、力をもらってます。“やって良かったな、やってきて良かったな”って思うんです。

hitoshi:あと、本当に世界で共通しているのは、“子供の笑い”は一緒だね。大人の笑いは国によって違うけど、子供は同じポイントで笑う。

MASA:中国でなんですけど、60分ぐらいの舞台公演を二人でやったんですよ。そしたら、子供が笑いすぎて歯が取れちゃったんですよ。その後「サインください」って来て…。

hitoshi:(公演が)終わった後に、子供がなぜか歯を僕らのところに持ってきて、「なになに?」って言ったら、「笑いすぎて歯がふっ飛んだ」って(笑)。

茂木:でも、その子はこのことを一生、絶対に覚えてるよね。僕は今回、ますますお二人のファンになりました。
今度、空気階段さんと一緒に公演をされるんですよね。10月4日(月)19時開演ということで、東京のよしもと有楽町シアターにて、『ほにゃらら〇×△□〜空気階段のコントとガベジのコント〜』。これはどういう舞台になりそうですか?

hitoshi:これは前回1回目をやらせてもらって今回は2回目なんですけど、要は、僕らはパントマイムじゃないですか。で、空気階段さんはコント。(パントマイムとコントで)何が大きく違うかと言うと、セリフがあるかないか。
ちょっと面白い試みなんですけど、例えば、“とある作品を僕らがセリフなしにしたら、こういう風に仕上がります”とか、“ちょっと今からみんなでセリフを使わない作品を作ってみませんか”とか。僕ら主軸の、パントマイム主軸の舞台なんですけど、空気階段さんのコントももちろん楽しめるし、そのコントを僕らがやったらどうなるかとかも楽しめるし。面白い試みなんですよね。

茂木:今、チケットも発売中なんですよね。
あと今、伺っていて思ったのは、オリンピックと違って事前に言えていいなって(笑)。

GABEZ:本当にそうですよ(笑)。

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■プレゼントのお知らせ

番組では毎週、3名の方に1,000円分の図書カードと、
番組特製のエコバッグをセットにしてプレゼントしていますが…、
今夜は、図書カードを3,000円分に金額をアップし、
エコバッグとセットでプレゼントいたします。

ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。

茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



★GABEZさん&空気階段さんとのコラボ公演があります!
 生GABEZさんのパフォーマンスをぜひ!

 現在、チケット発売中です!配信もございます。
 詳しくは、チケットよしもとのホームページをご覧下さい!

『ほにゃらら〇×△□〜空気階段のコントとガベジのコント〜』
 10月4日(月) 19:00〜@よしもと有楽町シアター(東京都)


DANCE×MIME comedy GABEZ 公式YouTube


DANCE&MIME COMEDY GABEZ ガベジ (@GABEZ_GABEZ) Twitter


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GABEZプロフィール|吉本興業株式会社