Dream Heart(ドリームハート)

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Dream HEART vol.440 パフォーマーデュオ GABEZさん 「ピクトグラムに感情を持たせる」

2021年09月04日

GABEZさんは、MASAさんとhitoshiさんのお2人で結成された、パフォーマーデュオです。

2007年からデュオでの実質的な活動を始められました。

2009年、パントマイムアーティストのが〜まるちょばさんにパントマイムを師事。

舞台公演を中心に、ダンスとパントマイムを組み合わせた「ダンス&マイムコメディー」で活躍。

また、海外でも話題を集めていらっしゃり、
オーストラリア、香港、フランス、イタリアなどのフェスティバルに参加、
中国で単独100公演を、ニュージランドでは1カ月、23公演の舞台を成功されるなど、
ストリートとシアター、どちらも言葉を使わずパントマイムをベースに、
小さな子供からお年寄りまで、また国籍をも問わず誰にでも分かり易く楽しめるパフォーマンスで、
今、人気の2人組でいらっしゃいます。


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──“生ゴミみたい”からのスタート

茂木:今まで活動されてきて海外でも人気ですが、このブレイクはお二人としてはどうですか?

MASA:可愛くないことを言ってしまうかもしれないですけど、今回のオリンピックのピクトグラムに関しては、ちょっと別のような感じがしています。僕らが生きているうちに東京でオリンピックがある。そしてそこのステージでパフォーマンスができる。ということ自体が、まずびっくりです。

茂木:本当にこれは巡り合わせですもんね。

MASA:そこで僕らがああいうピクトグラムをやる。そして、こうやって喜んでもらえる。ということ自体が、もう別格な感じがしていまして。

茂木:普段の活動とは別次元と。

hitoshi:もう、「GABEZを選んでくれてありがとうございました」という感じです。

MASA:そうですね。モビルスーツを与えられて「これでやれ!」と言われて、また普通の日常に戻って来た、みたいな。

茂木:hitoshiさんとしてはどういう想いがありますか?

hitoshi:僕らも“ピクトグラムの役をやらせてもらった”、という感じなんです。GABEZとしてではなくて、二人ともピクトグラムとしてあそこに存在していたので、ピクトグラムが人気になるのは嬉しいです。直接的にGABEZに目線が行くのはあると思うんですけど、ピクトグラムさんの人気がGABEZの人気になるとはならないのかな。と思います。

茂木:ただ、お二人がこれから海外公演などをされる時に、アーティスト・プロファイルにずっと輝く、開会式のパフォーマンスということになるわけじゃないですか。これはすごいことですよ。

MASA:それは持っておきたいと思っています。

茂木:今回、大先輩と言っていいんでしょうか、が〜まるちょばのHIRO-PONさんも一緒にやられていて。カメラを持っている役だったんですかね。HIRO-PONさんと共演で来たことは嬉しいですよね。

hitoshi:そうですね。HIRO-PONさんから直接声を掛けて頂いて。ピクトグラムをやるにあたって、体は動く人は他にもいっぱいいたんですって。ただ、「ピクトグラムにちゃんと感情を持たせたい」、「一個一個のポーズを切り取るだけではなくて、スポーツのあの瞬間、あのポーズには何かの意味がある」、「彼らはあの時何を思っていたのか、という感情をちゃんと持たせたい」。そこで、体も動けてそういうパントマイムの要素を知っている、となった時に、僕らにシュン!と白羽の矢が…。

茂木:もうGABEZしかない、と!

hitoshi:…なのかなぁ? はい!

MASA:(笑)。

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茂木:観ていて、本当にすごく細かい工夫がありましたよね。例えば、馬術のところは手でやっていましたよね。

hitoshi:あれを手でやってらっしゃるのはHIRO-PONさんなんですけど、ピクトグラムのメインをやっているのがMASAで、僕は見えないところで小道具を動かしていました(笑)。あれも、映像が3パートある中で、ピクトグラム自体はシンプルなので、一個の作品にした時にシンプルになってしまうから、映像では映像効果を使ったものを種類で分けたい。そこもHIRO-PONさんがこだわって、観ている人が楽しめるようにしていました。
あそこは遠近法を使って、近くでやるのと遠くでやるのが、まるで合わさっているように見える、っていうのは、僕らがパントマイムでよくやる手法なので、あそこはそういう手法でやりたかったんです。色々アイデアを出し合って…あれは長かったよね(笑)。

MASA:長かったね(笑)。

茂木:本当にお疲れ様でした!

hitoshi:いえいえ(笑)!

茂木:GABEZさん、そもそもこの『GABEZ』というデュオ名は何から来たんですか?

hitoshi:英単語の『ゴミ・生ゴミ』とかの『garbage』から来ています。僕らは今コンビですけど、実は元々もうちょっと大人数で、一番多い時には十数人ぐらいいました。まぁ、考え方の違いから、一人抜け、二人抜け、だんだん減っていって、最終的に“こういうパフォーマンスをしたい”という二人が残ったんです。
人数が多かった時は数で押してたんですけど、二人になった時に、実力不足だからそうなったじゃないですか。その時、僕らはストリートでやるのを主軸にしていたんですけど、ストリートでやっている時に、人の足を止めることができない。僕らが一生懸命やったとしても届かない。「何だ、これは」と。「僕らは頑張ってるのに、何もできない。まるで生ゴミみたいだね」と。

茂木:ああ、それで…。

hitoshi:はい。だから、その時の悔しさとかそういう思いを忘れないように、自分たちのユニット名を“GABEZ”にしちゃおうよ、と。そもそもそこからですね。

茂木:そこからスタートして、オリンピックの開会式をやっちゃうんだからなぁ…!

GABEZ:(笑)。

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