2021年05月08日
Saku Yanagawaさんは、1992年、奈良県のお生まれ。
大阪大学在学中に単身渡米し、
アメリカのコメディクラブで舞台に立ち始めます。
その後、これまで数多くのスターを輩出した
シカゴの名門コメディ劇団「セカンド・シティ」でデビューを果たすと、
全米でヘッドライナーとしても公演されます。
現在は、シカゴの複数のクラブにレギュラー出演し、
年間400本以上のステージに立っていらっしゃいます。
しかも、アメリカのみならず、アフリカやヨーロッパを含めた10カ国以上でツアーを行い、
日本でもフジロックをはじめ、テレビやラジオにも多数出演されていらっしゃいます。
そして、Saku Yanagawaさんは、先日、ご自身の半生を書かれたご著書
「Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!」を発売されました。
──幼少期から文学に親しむ
茂木:Sakuさんのおじい様が作家なんですよね。
Saku:そうなんですよ。それこそ『ライオン奥様劇場』とかにも脚本を書いてたり、歌人であったり、色んなことをやっていた人です。
茂木:作家のおじい様がいらっしゃったことは影響があったんですか?
Saku:小さい時から、父も含めて、誕生日プレゼント・クリスマスプレゼントにゲームとかを強請っても、必ず「本にしなさい」と言われて…。坂口安吾とかの本がポンと来たり、『遠藤周作全集』とかありましたね。
茂木:坂口安吾の本が来たんですか!? それは何歳の時ですか?
Saku:それは小学校4年生、10歳の時でした。
茂木:小学校4年生で坂口安吾が来て、どうしました?
Saku:いや僕、意外と随筆が面白くて、「表現がすごいなぁ」と思いました。それこそ『“ラムネ”というのを誰が名付けたか』みたいなところから発展していくものとかを読んで、「あー、ええな」と思っていましたね。
茂木:(笑)。そして、曾祖父の方が、なんと…!?
Saku:『かわいそうなぞう』という童話があると思うんですけど、実はそのモデルになったんです。(戦争中に)爆弾で動物園の檻が壊れて動物が逃げ出すと危ないということで、殺処分命令が下されてしまって…。その時の園長代理がうちの曾祖父だったので、彼の手記をもとに作られたのが『かわいそうなぞう』なんです。
茂木:ということは、柳川家は文化的な方が多いんですか?
Saku:文学系の家ではあったので、小さい時からそういう文学に親しむ環境は揃っていたのかな、とは思います。
茂木:これは、アメリカに行ってスタンダップコメディをやる必然性がありますね。
Saku:実はスタンダップコメディもマーク・トゥエインがスタンダップコメディ用語などを作ったりとかしているので、文学との親和性も強いですし。
茂木:Sakuさんも、コメディアンであると同時にライターという肩書きもあって、作家という側面もあるんですよね。
Saku:やっぱり自分の言葉で喋るので、それを“どういう構成にしていくか”とか、作品作りというところにおいては作家としての側面が非常に強いと思います。
茂木:お父様は、スタンダップコメディをやることについて何ておっしゃっていますか?
Saku:そこに関しては「好きなことをしなさい」と言っていますね。
茂木:舞台にはいらっしゃってます?
Saku:いえ、一回も来たことないですね。僕もそうなってしまった瞬間に緊張するので、遠くから見ていていただければいいんじゃないかなと思います。
──意見をお笑いにして伝える
茂木:もちろん日本でもお笑い芸人の方はスターで色んな活躍をされているんですけど、改めて、アメリカのスタンダップコメディアンというのはどんな存在なんですか?
Saku:やっぱり尊敬される存在なんだろうな、と。もちろん“成功した人は”という条件付きですけど。尊敬される存在であると同時に、今はオピニオンリーダーだと思います。
茂木:ニュースとかがあった時に、「この人はどう考えるか」とかを聞きに行く、というような。
Saku:そうだと思います。あとは、それこそ“ブラック・ライヴズ・マター”が起こった時も、自分の立場からどういうふうにこれに向き合って、周りの人を巻き込んでいけるか、というか。それはもちろん「プロテスト(抗議)に行こう!」という意味ではなく、「こういうふうなことがあるからこそ、皆で考えよう」ということを、お笑いにして伝えることができるという側面もあります。
茂木:今中国がこれだけ経済的に上がってきて、アメリカと中国の関係がどうなるかというのが注目されていますし、カマラ・ハリスさんは初のアジア系副大統領ということで、今アメリカではアジア系の人が注目されていると思うんですけれども…。その辺りは、アジア系のコメディアンであるSakuさんにとっては追い風ですか?
Saku:そうですね。これまでコメディ界では、アジア系コメディアンが人口に対して明らかに少なかったんですよね。だからこそ、僕らの声というか、そういうものをお笑いにして届けなきゃいけないし、届けられる時代になってると思います。特にその中で僕は日本生まれ日本育ちとして、アジアンアメリカンの人たちとは違った視点を持ってるので、変な自虐に終始せずにその視点を伝えて行けるようになっていきたいな、というのをモットーに頑張っています。
ただ、アジア系であるという以前に、僕“一人の人間”というところを見せて行きたいなとも思うので、このバランスだと思います。
茂木:『Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!』を読むと、Sakuさんは本当に戦ってきてますよね。と言うか、行動の数が多すぎますね!
Saku:(笑)。
茂木:しかも、ちゃんと長いスパンで目標・夢を持って、逆算して「そのために今何をすべきか」ということをされてますもんね。
Saku:やっていかないといけないなと思っています。
茂木:『Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!』は、もちろんスタンダップコメディに興味がある方にも読んでいただきたいんですけど、“人生論”というか、「人生はこうやって挑戦して夢を実現していくんだ」と勇気づけられる本だなと思います。
Saku:いや、本当にありがたいです。
■プレゼントのお知らせ
今夜のゲスト、Saku Yanagawaさんのご著書
『Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!』に、
Sakuさんの直筆サインを入れて、4名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
● Saku Yanagawa 公式ホームページ
↑SakuさんのYouTubeチャンネルも、こちらからご覧頂けます。
●Saku Yanagawa(@SakuYanagawa) Twitter
●Saku Yanagawa(@saku_yanagawa) - Instagram
●Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ! / Saku Yanagawa
(Amazon)
大阪大学在学中に単身渡米し、
アメリカのコメディクラブで舞台に立ち始めます。
その後、これまで数多くのスターを輩出した
シカゴの名門コメディ劇団「セカンド・シティ」でデビューを果たすと、
全米でヘッドライナーとしても公演されます。
現在は、シカゴの複数のクラブにレギュラー出演し、
年間400本以上のステージに立っていらっしゃいます。
しかも、アメリカのみならず、アフリカやヨーロッパを含めた10カ国以上でツアーを行い、
日本でもフジロックをはじめ、テレビやラジオにも多数出演されていらっしゃいます。
そして、Saku Yanagawaさんは、先日、ご自身の半生を書かれたご著書
「Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!」を発売されました。
──幼少期から文学に親しむ
茂木:Sakuさんのおじい様が作家なんですよね。
Saku:そうなんですよ。それこそ『ライオン奥様劇場』とかにも脚本を書いてたり、歌人であったり、色んなことをやっていた人です。
茂木:作家のおじい様がいらっしゃったことは影響があったんですか?
Saku:小さい時から、父も含めて、誕生日プレゼント・クリスマスプレゼントにゲームとかを強請っても、必ず「本にしなさい」と言われて…。坂口安吾とかの本がポンと来たり、『遠藤周作全集』とかありましたね。
茂木:坂口安吾の本が来たんですか!? それは何歳の時ですか?
Saku:それは小学校4年生、10歳の時でした。
茂木:小学校4年生で坂口安吾が来て、どうしました?
Saku:いや僕、意外と随筆が面白くて、「表現がすごいなぁ」と思いました。それこそ『“ラムネ”というのを誰が名付けたか』みたいなところから発展していくものとかを読んで、「あー、ええな」と思っていましたね。
茂木:(笑)。そして、曾祖父の方が、なんと…!?
Saku:『かわいそうなぞう』という童話があると思うんですけど、実はそのモデルになったんです。(戦争中に)爆弾で動物園の檻が壊れて動物が逃げ出すと危ないということで、殺処分命令が下されてしまって…。その時の園長代理がうちの曾祖父だったので、彼の手記をもとに作られたのが『かわいそうなぞう』なんです。
茂木:ということは、柳川家は文化的な方が多いんですか?
Saku:文学系の家ではあったので、小さい時からそういう文学に親しむ環境は揃っていたのかな、とは思います。
茂木:これは、アメリカに行ってスタンダップコメディをやる必然性がありますね。
Saku:実はスタンダップコメディもマーク・トゥエインがスタンダップコメディ用語などを作ったりとかしているので、文学との親和性も強いですし。
茂木:Sakuさんも、コメディアンであると同時にライターという肩書きもあって、作家という側面もあるんですよね。
Saku:やっぱり自分の言葉で喋るので、それを“どういう構成にしていくか”とか、作品作りというところにおいては作家としての側面が非常に強いと思います。
茂木:お父様は、スタンダップコメディをやることについて何ておっしゃっていますか?
Saku:そこに関しては「好きなことをしなさい」と言っていますね。
茂木:舞台にはいらっしゃってます?
Saku:いえ、一回も来たことないですね。僕もそうなってしまった瞬間に緊張するので、遠くから見ていていただければいいんじゃないかなと思います。
──意見をお笑いにして伝える
茂木:もちろん日本でもお笑い芸人の方はスターで色んな活躍をされているんですけど、改めて、アメリカのスタンダップコメディアンというのはどんな存在なんですか?
Saku:やっぱり尊敬される存在なんだろうな、と。もちろん“成功した人は”という条件付きですけど。尊敬される存在であると同時に、今はオピニオンリーダーだと思います。
茂木:ニュースとかがあった時に、「この人はどう考えるか」とかを聞きに行く、というような。
Saku:そうだと思います。あとは、それこそ“ブラック・ライヴズ・マター”が起こった時も、自分の立場からどういうふうにこれに向き合って、周りの人を巻き込んでいけるか、というか。それはもちろん「プロテスト(抗議)に行こう!」という意味ではなく、「こういうふうなことがあるからこそ、皆で考えよう」ということを、お笑いにして伝えることができるという側面もあります。
茂木:今中国がこれだけ経済的に上がってきて、アメリカと中国の関係がどうなるかというのが注目されていますし、カマラ・ハリスさんは初のアジア系副大統領ということで、今アメリカではアジア系の人が注目されていると思うんですけれども…。その辺りは、アジア系のコメディアンであるSakuさんにとっては追い風ですか?
Saku:そうですね。これまでコメディ界では、アジア系コメディアンが人口に対して明らかに少なかったんですよね。だからこそ、僕らの声というか、そういうものをお笑いにして届けなきゃいけないし、届けられる時代になってると思います。特にその中で僕は日本生まれ日本育ちとして、アジアンアメリカンの人たちとは違った視点を持ってるので、変な自虐に終始せずにその視点を伝えて行けるようになっていきたいな、というのをモットーに頑張っています。
ただ、アジア系であるという以前に、僕“一人の人間”というところを見せて行きたいなとも思うので、このバランスだと思います。
茂木:『Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!』を読むと、Sakuさんは本当に戦ってきてますよね。と言うか、行動の数が多すぎますね!
Saku:(笑)。
茂木:しかも、ちゃんと長いスパンで目標・夢を持って、逆算して「そのために今何をすべきか」ということをされてますもんね。
Saku:やっていかないといけないなと思っています。
茂木:『Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!』は、もちろんスタンダップコメディに興味がある方にも読んでいただきたいんですけど、“人生論”というか、「人生はこうやって挑戦して夢を実現していくんだ」と勇気づけられる本だなと思います。
Saku:いや、本当にありがたいです。
■プレゼントのお知らせ
今夜のゲスト、Saku Yanagawaさんのご著書
『Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!』に、
Sakuさんの直筆サインを入れて、4名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
● Saku Yanagawa 公式ホームページ
↑SakuさんのYouTubeチャンネルも、こちらからご覧頂けます。
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●Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ! / Saku Yanagawa
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