2021年02月06日
ジェーン・スーさんは、1973年、東京都のお生まれ。
2013年に、ポプラ社から発売された初の書籍、
『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』は、
発売されると同時に、たちまちベストセラーとなります。
そして、2014年に発売された2作目の『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、
第31回講談社エッセイ賞を受賞されます。
現在は、コラムニストのほかにも、作詞家、ラジオパーソナリティと、
幅広くご活躍中でいらっしゃいます。
──「誰かがこれで喜んでくれたら嬉しい」
茂木:この文才というのはいつぐらいからなんですか?
ジェーン:自分が文章を書いて人が楽しんでくれるとは、全く想像をしたこともなかったです。ラジオもそうですけど、自分ができることは余り自覚がないんじゃないですか?
だから、自分が文章を書いて、人がそれを読んで面白いと思うなんて、思ったこともなかったですね。
茂木:レコード会社にいて、たまたま作詞を最初にされたんですか?
ジェーン:一番最初は、レコード会社に普通に入って宣伝をやって、転職して、異業種をやって…とかあったんですけど。そうこうしているうちに、実家の稼業を手伝うので実家に戻った時に、最初の新卒で入った会社の同僚が音楽制作会社を立ち上げて、そこで「手伝って」と言われて。
ちょうどその時にSNSのmixiが流行っていたんですよね。mixiで、私は1円にもならないのに、長ったらしい日記をずっと書いていて。それを見た人が「コラム書いてみませんか?」と言って来たりとか。あとは、その元同僚が制作会社立ち上げて、「作詞してみない?」と言って来たり…。
そういうのが色々あって、気がついたらこんなになっていましたね。
茂木:元々mixiの日記を読んで、“これは文才がある!”と編集者が気づかれたんですね。
ジェーン:mixiの日記に関しては、本当に書くのが好きだっただけなんです。私は一人っ子なんですけど、一人っ子の一人遊びの域でしたね。
茂木:それが逆に、キラリと光るものがあったんでしょうね。
ジェーン:見つけてくださって、ありがたいですけどね。
茂木:それで今、ラジオをやられていて、コラムも書かれていて…忙しいですね。
ジェーン:忙しいんですよ。なんか、借金の利息だけ返してるみたいで、元本が全然減らないんですよね。
茂木: (笑)。でも今の人生は、例えば自分が10代の時には想像していらっしゃいました?
ジェーン:全く想像してないです。全く想像してないし、たまに何をやってるのか自分でも分からなくなりますよね。
茂木:でも今回の「女のお悩み動物園」もそうですけど、誰かの役に立ってるとか、誰かを楽にしているとか、そういう瞬間はありますか。
ジェーン:それは、“そういうことが自分にできる”ということを知った時、すごく嬉しかったですね。
世の中に申したいことがあると言うよりは、「誰かがこれで喜んでくれたら嬉しいな」という思いの方が強いのかもしれません。人が喜んでくれているのを見るのが楽しいです。
茂木:なるほどなぁ。いい人ですね。
ジェーン:ありがとうございます。
茂木:ご自身のことは大丈夫なんですか?
ジェーン:自分自身のことは…。今『人生100年』と言われ始めて結構時間も経ってきたじゃないですか。『100年』というのが何のリアリティもなくて。
健康寿命がどうのとか平均寿命がどうのとかあって、どうしたもんかと思っていたんですけど、この間、自分がやっているラジオで大村崑さんにゲストに来ていただいたんですよ。大村さんは89歳であれだけ元気で、というのを見て、私は初めて『人生100年』というのがリアリティ持ったなと思いました。素敵でした。
今までのイメージだと、70代後半ぐらいから大きな病気するんじゃないか、お金が足りるのかな、と思ってビクビクしながら残り十何年を生きていかなきゃいけないのかな、と思っていたんですけど、そんなことないかもしれないな、と思って。
茂木:じゃあ、ジェーン・スーさんも、これからの長期計画を立てる気になった、と。
ジェーン:そうですね。この仕事はたぶん飽きるだろうなと思っていて。どこかで飽きるからまた次のことを考えなきゃな、と思いますけどね。
茂木:どんなことをされたいんですか?
ジェーン:まず、「“何がやりたい”というのは人が見つけてくれる」と思っているんです。
茂木:今までの流れを見ると。
ジェーン:そうです。私、ここまで何でこうなったかと言うと、30半ばから信頼している人が「できるよ」と言ったら、全部その船に乗ることにしたんです。目の前に船が現れて船頭が信用出来たら乗る、とずっとやってきたら、ここTOKYO FMまで来れたんですよ。
なので、これでまたこのまま行けば、どこかに行けるかな、と思っていますね。
茂木:ジェーン・スーさんは、世の中では『お悩み相談』というのもそうなんですけど、ある種のフリーランスとしての生き方としても、スーパースターですよね。どうしたらこうなれちゃったんですかね。
ジェーン:生々しい話をすると、元々レコード会社でずっと宣伝をやっていたので、“人の耳目をどうやって集めると効率がいいのか”というのは多少仕事としては分かっていたんです。そこは自分でずるいなと思いながら、やっていると思いますね。
茂木:いわゆる『セルフプロデュース』みたいな。
ジェーン:そうですね。『セルフプロデュース』と言うと聞こえがいいですけど、『宣伝担当』ですね。本名の私がジェーン・スーの宣伝担当で「次はこれをやった方がいい」とか「このタイミングで」とか…。
茂木:ああ! じゃあ、ジェーン・スーのプロデューサー兼、宣伝担当、マネージャーなんですね。
ジェーン:そうです。本名の私です。
■プレゼントのお知らせ
今夜のゲスト、コラムニスト・ジェーン・スーさんのご著書
『女のお悩み動物園』に、ジェーン・スーさんの直筆サインを入れて、
3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●女のお悩み動物園 / ジェーン・スー(Amazon)
●小学館 公式サイト
●ジェーン・スー (@janesu112) Twitter
2013年に、ポプラ社から発売された初の書籍、
『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』は、
発売されると同時に、たちまちベストセラーとなります。
そして、2014年に発売された2作目の『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、
第31回講談社エッセイ賞を受賞されます。
現在は、コラムニストのほかにも、作詞家、ラジオパーソナリティと、
幅広くご活躍中でいらっしゃいます。
──「誰かがこれで喜んでくれたら嬉しい」
茂木:この文才というのはいつぐらいからなんですか?
ジェーン:自分が文章を書いて人が楽しんでくれるとは、全く想像をしたこともなかったです。ラジオもそうですけど、自分ができることは余り自覚がないんじゃないですか?
だから、自分が文章を書いて、人がそれを読んで面白いと思うなんて、思ったこともなかったですね。
茂木:レコード会社にいて、たまたま作詞を最初にされたんですか?
ジェーン:一番最初は、レコード会社に普通に入って宣伝をやって、転職して、異業種をやって…とかあったんですけど。そうこうしているうちに、実家の稼業を手伝うので実家に戻った時に、最初の新卒で入った会社の同僚が音楽制作会社を立ち上げて、そこで「手伝って」と言われて。
ちょうどその時にSNSのmixiが流行っていたんですよね。mixiで、私は1円にもならないのに、長ったらしい日記をずっと書いていて。それを見た人が「コラム書いてみませんか?」と言って来たりとか。あとは、その元同僚が制作会社立ち上げて、「作詞してみない?」と言って来たり…。
そういうのが色々あって、気がついたらこんなになっていましたね。
茂木:元々mixiの日記を読んで、“これは文才がある!”と編集者が気づかれたんですね。
ジェーン:mixiの日記に関しては、本当に書くのが好きだっただけなんです。私は一人っ子なんですけど、一人っ子の一人遊びの域でしたね。
茂木:それが逆に、キラリと光るものがあったんでしょうね。
ジェーン:見つけてくださって、ありがたいですけどね。
茂木:それで今、ラジオをやられていて、コラムも書かれていて…忙しいですね。
ジェーン:忙しいんですよ。なんか、借金の利息だけ返してるみたいで、元本が全然減らないんですよね。
茂木: (笑)。でも今の人生は、例えば自分が10代の時には想像していらっしゃいました?
ジェーン:全く想像してないです。全く想像してないし、たまに何をやってるのか自分でも分からなくなりますよね。
茂木:でも今回の「女のお悩み動物園」もそうですけど、誰かの役に立ってるとか、誰かを楽にしているとか、そういう瞬間はありますか。
ジェーン:それは、“そういうことが自分にできる”ということを知った時、すごく嬉しかったですね。
世の中に申したいことがあると言うよりは、「誰かがこれで喜んでくれたら嬉しいな」という思いの方が強いのかもしれません。人が喜んでくれているのを見るのが楽しいです。
茂木:なるほどなぁ。いい人ですね。
ジェーン:ありがとうございます。
茂木:ご自身のことは大丈夫なんですか?
ジェーン:自分自身のことは…。今『人生100年』と言われ始めて結構時間も経ってきたじゃないですか。『100年』というのが何のリアリティもなくて。
健康寿命がどうのとか平均寿命がどうのとかあって、どうしたもんかと思っていたんですけど、この間、自分がやっているラジオで大村崑さんにゲストに来ていただいたんですよ。大村さんは89歳であれだけ元気で、というのを見て、私は初めて『人生100年』というのがリアリティ持ったなと思いました。素敵でした。
今までのイメージだと、70代後半ぐらいから大きな病気するんじゃないか、お金が足りるのかな、と思ってビクビクしながら残り十何年を生きていかなきゃいけないのかな、と思っていたんですけど、そんなことないかもしれないな、と思って。
茂木:じゃあ、ジェーン・スーさんも、これからの長期計画を立てる気になった、と。
ジェーン:そうですね。この仕事はたぶん飽きるだろうなと思っていて。どこかで飽きるからまた次のことを考えなきゃな、と思いますけどね。
茂木:どんなことをされたいんですか?
ジェーン:まず、「“何がやりたい”というのは人が見つけてくれる」と思っているんです。
茂木:今までの流れを見ると。
ジェーン:そうです。私、ここまで何でこうなったかと言うと、30半ばから信頼している人が「できるよ」と言ったら、全部その船に乗ることにしたんです。目の前に船が現れて船頭が信用出来たら乗る、とずっとやってきたら、ここTOKYO FMまで来れたんですよ。
なので、これでまたこのまま行けば、どこかに行けるかな、と思っていますね。
茂木:ジェーン・スーさんは、世の中では『お悩み相談』というのもそうなんですけど、ある種のフリーランスとしての生き方としても、スーパースターですよね。どうしたらこうなれちゃったんですかね。
ジェーン:生々しい話をすると、元々レコード会社でずっと宣伝をやっていたので、“人の耳目をどうやって集めると効率がいいのか”というのは多少仕事としては分かっていたんです。そこは自分でずるいなと思いながら、やっていると思いますね。
茂木:いわゆる『セルフプロデュース』みたいな。
ジェーン:そうですね。『セルフプロデュース』と言うと聞こえがいいですけど、『宣伝担当』ですね。本名の私がジェーン・スーの宣伝担当で「次はこれをやった方がいい」とか「このタイミングで」とか…。
茂木:ああ! じゃあ、ジェーン・スーのプロデューサー兼、宣伝担当、マネージャーなんですね。
ジェーン:そうです。本名の私です。
■プレゼントのお知らせ
今夜のゲスト、コラムニスト・ジェーン・スーさんのご著書
『女のお悩み動物園』に、ジェーン・スーさんの直筆サインを入れて、
3名の方にプレゼントいたします。
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●女のお悩み動物園 / ジェーン・スー(Amazon)
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●ジェーン・スー (@janesu112) Twitter