Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.376 脚本家 中園ミホさん 著書「占いで強運をつかむ」

2020年06月13日

今週ゲストにお迎えしたのは、人気脚本家の、中園ミホさんです。

中園さんは、1959年、東京都のお生まれです。

日本大学芸術学部をご卒業後、広告代理店勤務、コピーライター、
占い師を経て、TVドラマ『ニュータウン仮分署』で脚本家デビュー。

2007年『ハケンの品格』で、放送文化基金賞と橋田賞を受賞。
2013年には、『はつ恋』、『Doctor-X 外科医・大門未知子』で、
向田邦子賞と橋田賞をダブル受賞されました。

2014年に、NHK連続テレビ小説『花子とアン』がヒットし、
2018年には、林真理子さん原作の大河ドラマ『西郷どん』の脚本も手がけられます。
そして、今年、2020年には、13年ぶりの続編『ハケンの品格』がオンエアが決定し、
ご活躍中でいらっしゃいます。


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──『空亡期』は人生の修行をするのにいい時期

茂木:今回お書きになった本、「占いで強運をつかむ」の中には『空亡期』というものがあるんですが、『空亡期』とは何ですか?

中園:よく『天中殺』という言葉を聞いたことがありますよね。『天中殺』は算命学の言葉なんですけど、それと同じ時期で私は『空亡』と言っています。
12年のうち2年はみんな『空亡』に入っちゃうという、そういう時期なんだけど、普通の占い師さんは「その時期は何もするな」とおっしゃいます。ですが、どうも私は「そんなことはない。すごく苦労して苦手なことがたくさん起こるけれど、そこを頑張ると、その後の12年が素晴らしい12年になる」と。私はそれを実践してきました。
占い師時代は、企業のトップとか政治家の方たちがいらっしゃって、そういう方には「『空亡期』だから何もするな」とか言えないじゃないですか。大勢の社員も雇っているし、『空亡期』に選挙が起きちゃうこともあるし。その時期にはどんどん苦手なことがたくさん起きるんだけど、それを踏ん張ってやっていると、人間的にも大きくなるし、『空亡期』は人生の修行としてはいい時期なんじゃないかと、占い師時代に思いました。

茂木:中園さんほどの超人気脚本家でも好不調の波があって、ちょっと気を付けなきゃいけない不調の時期も、実はやるべきことがあるというのが、この「占いで強運をつかむ」という本のポジティブなメッセージですね。

中園:それが一番言いたかったんです。占いって脅すようなところがあるじゃないですか。「ああ、この時期に引っ越しちゃったからもう駄目だね」とか、「この時期に結婚しちゃったからもう離婚するね」とか、私はそんなことないと思うんですよ。
『空亡期』の結婚でも幸せになってる方いっぱいいる。その代わりにいろんな障害が起きるけれど、そこを踏ん張れば、絆の深い、いい夫婦になってる方たちもたくさん見てきました。『空亡期』の捉え方がどこの占いの本にも書いてないんですけど、私はこういうふうに捉えてきました。

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茂木:占いは人によっていろんな考え方があると思うんですけど、“人生の浮き沈み”とか“ご縁”とか、自分なりに整理して納得するという意味においては、中園さんの人生に本当に役に立ってますね。

中園:本当にそう! 占いがなかったらどんな退屈な人生を送っていただろう、って思うんですよ(笑)。
占いを知っていると、逆境でつらい時に「必ず沈めば上がってく」と思えるので、それはすごく占いに救われましたね。

茂木:通常の占い本と違いますね。“中園ミホ流人生論”みたいな。

中園:本当? 嬉しい!


──派遣社員の本音

茂木:中園さんは本当に「人間力がすごい」とみんな言いますよね。今回の占いの本もそうですけど、ドラマを書くときも、人を全部見ますよね。

中園:人を見るのは大好きです。

茂木:中園さんと言えば、取材が非常に緻密だということで、お酒を飲みながらいろいろお話されるみたいですね。

中園:そうなんですよ。取材だけはどの脚本家よりも時間をかけていると思って、それだけは自慢できるんです。
会議室でテープ回して取材するじゃないですか。私の場合、それはまだ取材のうちに入っていなくて、その後必ず飲みに誘っています。どうして飲みに誘うかと言うと、やっぱり綺麗ごとではなくて本音を聞き出したいので、そのためにお酒飲みますね。

茂木:この『ハケンの品格』の時も、そういう形で取材をされたそうですね。

中園:最初にお食事した時に、派遣さんたちが全然言ってくださらないんですよ。「正社員と何かトラブルはないですか?」とか聞くと、「いいえ、分け隔てなく良くして頂いてます」とか。そんなわけないですよね。
大体アフターファイブにお酒を飲んで、愚痴が出てこないことはなかったので、「どうしてこの人たちは会社のことを悪く言わないんだろう?」と逆に気になって。それから「来週もご飯食べましょう」ってしつこく誘って(笑)、「お友達も連れてきてね」と言って、自腹で何か月もお酒飲み続けました。
何か月かした時にひとりの人が本音を話してくれて、そしたらそこにいた人たちがみんな泣いたので、「ああやっぱりこれなんだ。これを書かなきゃ」と思って、私、生まれて初めて企画をテレビ局に出しました(笑)。

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茂木:そうだったんですか!

中園:そうなんです。それが『ハケンの品格』なんですよ。

茂木:すごい感動しました! そこからあの大ヒットが生まれたんですね。しかも、あの篠原涼子さんという人は、最強の派遣さんですもんね。

中園:ファンタジーですよね。あの彼女が持ってる資格は、全部取ると100歳ぐらいになっちゃうんですよ。ということはもうファンタジーなんです。だけど、どうしてそんな人にしたかと言うと、それぐらいのスキルで武装してれば、会社の方でも辞めさせたくても辞めさせられないだろうと。そういう人じゃないと本音は言えないだろうと思って、彼女にズバズバ“派遣の本音”を言わせるために、スキルを最強にしたんです。

茂木:いい話だ! ますます第二シリーズが楽しみになってきました。

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■プレゼントのお知らせ

本日のゲスト、中園ミホさんのご著書、「占いで強運をつかむ」に、
中園さんの直筆サインを入れて、3名さまにプレゼントします!

ご希望の方は、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。


茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



中園ミホ オフィシャルブログ


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