2019年11月02日
今週ゲストにお迎えしたのは、理論物理学の博士号を持つソムリエール・杉山明日香さんです。
東京都生まれ、佐賀県の唐津育ち。
大学院在学中より、有名予備校の数学講師として、教鞭をとる傍ら、
ワインスクール「ASUKA L’ecole du Vin」を主宰し、ソムリエ資格試験対策の講座を開講されていらっしゃいます。
また東京・西麻布では、ワインバー「GOBLIN(ゴブリン)」 を、
パリでは、日本酒&シャンパーニュをテーマにした和食店「ENYAA(エンヤー)」をプロデュースされるなど
ワインや日本酒関連のお仕事を、日本だけでなく海外でも精力的に行っています。
──数字が好き
茂木:杉山さん、お子さんの頃は数学物理のオタクだったということなんですか?
杉山:小さい頃から数が好きで、みんながぬり絵などで遊んでいる時、私はひたすら算数ドリルをやったりとか、無意識に数の組み合わせを考えていました。
例えば、ドライブに行ってる時、他の車のナンバープレートの中から素数を見つけたり。そういう遊びを勝手にやるのが好きでした。
茂木:変わったお子さんですね(笑)。
今は「リケジョ」という言葉があるくらい、理系にも女性が行ってますけど、理論物理は女性は少ないんじゃないですか?
杉山:少ない方だと思います。大学院で国際学科に行ったとき、海外でも100人いたら2、3人しか女性はいませんでした。
茂木:理論物理のどういう分野を研究されたんですか?
杉山:量子統計力学です。
茂木:数式でですか?
杉山:数式ですね、やっぱり数式を解くのが大好きなんですよ。
茂木:量子統計力学って、物理学の中でも最高峰の数学的なところで…そこで博士号をとられたということは正真正銘の才女なんですけども。
教えるのが、すごくお得意だということですが?
杉山:もともとの性格がお節介なので、人が分かっていなかったりすると気になるんです。
小さい頃から近所の子に積み木で立体図形を教えたり、自分が中学を受験したら中学受験する子たちに算数を教えたりしていました。
茂木:勉強ができる子って、苦手な子はほっておくというか、他人を助けたりしない子も多いですけど。
杉山さんは親切な方だったんですね。
杉山:親切なのか、お節介なのか分からないですけど(笑)。
教えるというのがすごく好きで、理解してもらって一緒に喜びを分かち合うところが気持ちいいなと思います。
茂木:大学院生の頃から予備校で数学を教えていらしたということで、数学が得意じゃない子に教えるコツはあるんですか?
杉山:“相手がどこで分かっていないのか”を知る必要があるので、プロセスをずっと横で見て“ここで分からないんだな”というところが分かるんです。
どうして分からないかを本人自身が気付かないと先に進めないんですよ。
茂木:ちょっと待ってください、横で見てるんですか?
杉山:はい(笑)。解くのを横で見て、“ここでつまずくんだ”というのをまず最初に気付くようにするんです。
茂木:そのポイントに従って教えるんですね。
杉山:そうですね。
茂木:専門が理論物理で、数学を教えるとか、物理を教えるというのは分かるんですけど。
ワインですよね、すごく難関と言われているソムリエの試験の合格率が90%だったと、これはびっくりですね!
杉山:“教える”というのは、どの分野を教えてもポイントは一緒だと思っているんですね。
なので、ワインに関して言っても“こういうところがポイントだよ”というところで、分かりやすく教えていったら皆さん合格に近づけるのかなと思います。
茂木:ソムリエ試験対策講座の教科書を見て、地図もあって、ウルグアイなんかも最近はちょっと入ってきてます。
素粒子物理と同じぐらい難しい…というか複雑、いろんなことを覚えなきゃいけないんですよね。
杉山:そうなんですよね。試験レベルという意味においては、私も予備校業界にいるので、分かりやすく言うとセンター試験の世界史のような感じです。
茂木:すごく分かりやすかったですね(笑)。センター試験の世界史ぐらいの知識がないと受からないんですね。
反省しました、いつもソムリエの方に気楽にお話しさせていたんですけども。そんな難しい試験だとは(笑)。
杉山:皆さんかなりお勉強されていらっしゃいますね。
茂木:ワインスクールにはどういう方がいらしてるんですか?
杉山:ソムリエの資格をとって、職業としてワインのプロになりたいという方もいらっしゃいます、あとはワイン愛好家の方々です。
日本でも日常的に飲まれるようになってきていると思うんですけど。自分が飲んでるワインって、あまり分かっていなくて「白・赤」という感覚だけで飲んでる方って多いと思うんです。
茂木:僕もそれに近いところがあるんですけど(笑)。
杉山:逆に言うと、知ったらより選び方も上手になりますし、よりお食事との相性、マリアージュで楽しめます。
ワイン愛好家の方は、“より知りたい”ということでお勉強されていらっしゃいます。
やっぱり、お寿司屋さんに行って「今日、美味しい大間のマグロが入りました」と言われるとテンション上がるじゃないですか?
茂木:そうですね。
杉山:あれはやっぱり、“大間のマグロが美味しい”ということを知っているから、より有り難さが増すというか…そういう意味ではワインも、知ってから楽しむとより美味しく味わえると思うんです。
茂木:ですよね、ちょっと反省しました(笑)。
●「Asuka L'ecole du Vin」公式ホームページ
●受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座
ワイン地図帳付き<2019年度版> / 杉山明日香
(Amazon)
●Divide - Deluxe Edition - / Ed Sheeran
(Amazon)
東京都生まれ、佐賀県の唐津育ち。
大学院在学中より、有名予備校の数学講師として、教鞭をとる傍ら、
ワインスクール「ASUKA L’ecole du Vin」を主宰し、ソムリエ資格試験対策の講座を開講されていらっしゃいます。
また東京・西麻布では、ワインバー「GOBLIN(ゴブリン)」 を、
パリでは、日本酒&シャンパーニュをテーマにした和食店「ENYAA(エンヤー)」をプロデュースされるなど
ワインや日本酒関連のお仕事を、日本だけでなく海外でも精力的に行っています。
──数字が好き
茂木:杉山さん、お子さんの頃は数学物理のオタクだったということなんですか?
杉山:小さい頃から数が好きで、みんながぬり絵などで遊んでいる時、私はひたすら算数ドリルをやったりとか、無意識に数の組み合わせを考えていました。
例えば、ドライブに行ってる時、他の車のナンバープレートの中から素数を見つけたり。そういう遊びを勝手にやるのが好きでした。
茂木:変わったお子さんですね(笑)。
今は「リケジョ」という言葉があるくらい、理系にも女性が行ってますけど、理論物理は女性は少ないんじゃないですか?
杉山:少ない方だと思います。大学院で国際学科に行ったとき、海外でも100人いたら2、3人しか女性はいませんでした。
茂木:理論物理のどういう分野を研究されたんですか?
杉山:量子統計力学です。
茂木:数式でですか?
杉山:数式ですね、やっぱり数式を解くのが大好きなんですよ。
茂木:量子統計力学って、物理学の中でも最高峰の数学的なところで…そこで博士号をとられたということは正真正銘の才女なんですけども。
教えるのが、すごくお得意だということですが?
杉山:もともとの性格がお節介なので、人が分かっていなかったりすると気になるんです。
小さい頃から近所の子に積み木で立体図形を教えたり、自分が中学を受験したら中学受験する子たちに算数を教えたりしていました。
茂木:勉強ができる子って、苦手な子はほっておくというか、他人を助けたりしない子も多いですけど。
杉山さんは親切な方だったんですね。
杉山:親切なのか、お節介なのか分からないですけど(笑)。
教えるというのがすごく好きで、理解してもらって一緒に喜びを分かち合うところが気持ちいいなと思います。
茂木:大学院生の頃から予備校で数学を教えていらしたということで、数学が得意じゃない子に教えるコツはあるんですか?
杉山:“相手がどこで分かっていないのか”を知る必要があるので、プロセスをずっと横で見て“ここで分からないんだな”というところが分かるんです。
どうして分からないかを本人自身が気付かないと先に進めないんですよ。
茂木:ちょっと待ってください、横で見てるんですか?
杉山:はい(笑)。解くのを横で見て、“ここでつまずくんだ”というのをまず最初に気付くようにするんです。
茂木:そのポイントに従って教えるんですね。
杉山:そうですね。
茂木:専門が理論物理で、数学を教えるとか、物理を教えるというのは分かるんですけど。
ワインですよね、すごく難関と言われているソムリエの試験の合格率が90%だったと、これはびっくりですね!
杉山:“教える”というのは、どの分野を教えてもポイントは一緒だと思っているんですね。
なので、ワインに関して言っても“こういうところがポイントだよ”というところで、分かりやすく教えていったら皆さん合格に近づけるのかなと思います。
茂木:ソムリエ試験対策講座の教科書を見て、地図もあって、ウルグアイなんかも最近はちょっと入ってきてます。
素粒子物理と同じぐらい難しい…というか複雑、いろんなことを覚えなきゃいけないんですよね。
杉山:そうなんですよね。試験レベルという意味においては、私も予備校業界にいるので、分かりやすく言うとセンター試験の世界史のような感じです。
茂木:すごく分かりやすかったですね(笑)。センター試験の世界史ぐらいの知識がないと受からないんですね。
反省しました、いつもソムリエの方に気楽にお話しさせていたんですけども。そんな難しい試験だとは(笑)。
杉山:皆さんかなりお勉強されていらっしゃいますね。
茂木:ワインスクールにはどういう方がいらしてるんですか?
杉山:ソムリエの資格をとって、職業としてワインのプロになりたいという方もいらっしゃいます、あとはワイン愛好家の方々です。
日本でも日常的に飲まれるようになってきていると思うんですけど。自分が飲んでるワインって、あまり分かっていなくて「白・赤」という感覚だけで飲んでる方って多いと思うんです。
茂木:僕もそれに近いところがあるんですけど(笑)。
杉山:逆に言うと、知ったらより選び方も上手になりますし、よりお食事との相性、マリアージュで楽しめます。
ワイン愛好家の方は、“より知りたい”ということでお勉強されていらっしゃいます。
やっぱり、お寿司屋さんに行って「今日、美味しい大間のマグロが入りました」と言われるとテンション上がるじゃないですか?
茂木:そうですね。
杉山:あれはやっぱり、“大間のマグロが美味しい”ということを知っているから、より有り難さが増すというか…そういう意味ではワインも、知ってから楽しむとより美味しく味わえると思うんです。
茂木:ですよね、ちょっと反省しました(笑)。
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