2019年09月21日
今週ゲストにお迎えしたのは、“100年に一人”の、ハイ・コロラトゥーラと称される
ソプラノ歌手の田中彩子さんです。
田中さんは、京都府のご出身で、現在、ウィーンにお住まいでいらっしゃいます。
10代からその類いまれなコロラトゥーラの才能を注目され、ウィーンにおいて本格的に声楽を学ばれます。
22歳で、スイスのベルン州立歌劇場において日本人初、かつ、最年少でのソリスト・デビューを飾られます。
その後もヨーロッパ各地でソリストとして迎えられ賞賛を浴び、2014年には日本デビューを果たし、以来毎年秋に、
コンサートツアーを開催されていらっしゃいます。
そして、来週水曜日、25日に
2年ぶりに日本で3枚目のアルバム『ヴォカリーズ』を発売されます。
──純粋な音楽
茂木:今回の『ヴォカリーズ』は、純粋な音楽の力を感じさせるアルバムになってるかと思うんですけれども。
元々、音楽って言葉の壁を越えるところがあると思います。『ヴォカリーズ』の場合は歌詞がないので、世界のどこの方にも聞いていただいたら伝わる、そういうものになってますよね
田中:まさに音だけに集中して、音からいろんなことを感じとってくださったら嬉しいなと思っています。
茂木:私、聴かせていてただきまして、本当に心が癒されますね。
田中:それは嬉しいです。
茂木:声はどのように維持されてたり…気を付けていることはありますか?
田中:体が楽器なので、体を開けて洗浄したりとか、栄養剤を入れたりはできないので。
常に体に耳を傾けて、“なんとなく乾燥してるな”と思ったらお水をたくさん飲むとか、“ちょっと疲れそうだな”というのを考えたら、12時間寝るとか、そうやって体を調整しています。
健康管理が何よりも一番ですね、食事にも気を付けています。
茂木:舞台に立たれて役をやられるとき、表現力とか演技力も今のオペラは大事だと思うんですけど。
そのあたりは、どのようにされているんですか?
田中:演じようと思えば思うほど嘘くさいと思うんですよね。
なので、そこを自由に…“自分がこういう立場だったらどうするかな?”というのを元に、私はなるべく自然になるように考えて演じるというか。
本来ならば、曲が自分の中に入っていれば、自然にそういう行動になると思うんですよ。
演じれば、演じるほど嘘というか……手の動きとかも“こうしよう”って思うから、そういうのって伝わるじゃないですか?
自分の中になるべく消化してから、吐き出せるようになるまで練習したり、理解が深められるように勉強するようにしています。
茂木:役柄が自分の声の質、イメージに合っている役柄と、あとオファー受けても“これ、どうなんだろう?”っていう役もあると思うんですけど、そのあたりってどうされてるんですか?
田中:私は絶対やりませんね。私の声と違うのならば。
茂木:すごくいい役をオファーされても?
田中:それが私にとって、ハイ・コロラトゥーラの声を生かせる曲じゃないとか、“私の役ではまだ早い”というのであれば、基本的にはやりませんね。
茂木:自分のプロデュースというか…エージェント的なことは自分で判断をするんですね。
田中:はい。最終的に自分で判断しないと“できないかもしれないな〜”って思いながらやると、やっぱりろくなことないですから。
自分の中で“絶対出来る”って思っていて、周りが「絶対無理」と言ったとしても、自分がそう思えばやれますし。
自分の中でやれると思えないものはやらないようにしています。
茂木:お話しを伺っていると、アスリート的な感覚を受けるんですけど。
普段ウィーンにいらして、体作りはどうしているんですか?
田中:筋肉トレーニングとや、スクワットをよくしますね。あと、夏はドナウ川を泳いだりしてます(笑)。
茂木:ドナウ川を泳ぐんですか!? どれくらいの距離を泳ぐんですか?
田中:そのへんをパシャパシャくらいですけど。
クロールしかできないので、ゴーグル着けて本気で泳いでますよ(笑)。
●3枚目のアルバム『Vocalise』 / 田中彩子
(Amazon)
●田中彩子さん 公式ホームページ
「田中彩子 ソプラノ・リサイタル 2019」について、詳しくは、田中彩子さんのホームページをご覧ください。
来週も引き続き、ソプラノ歌手の田中彩子さんをお迎えしてお送りいたします。
お楽しみに!
ソプラノ歌手の田中彩子さんです。
田中さんは、京都府のご出身で、現在、ウィーンにお住まいでいらっしゃいます。
10代からその類いまれなコロラトゥーラの才能を注目され、ウィーンにおいて本格的に声楽を学ばれます。
22歳で、スイスのベルン州立歌劇場において日本人初、かつ、最年少でのソリスト・デビューを飾られます。
その後もヨーロッパ各地でソリストとして迎えられ賞賛を浴び、2014年には日本デビューを果たし、以来毎年秋に、
コンサートツアーを開催されていらっしゃいます。
そして、来週水曜日、25日に
2年ぶりに日本で3枚目のアルバム『ヴォカリーズ』を発売されます。
──純粋な音楽
茂木:今回の『ヴォカリーズ』は、純粋な音楽の力を感じさせるアルバムになってるかと思うんですけれども。
元々、音楽って言葉の壁を越えるところがあると思います。『ヴォカリーズ』の場合は歌詞がないので、世界のどこの方にも聞いていただいたら伝わる、そういうものになってますよね
田中:まさに音だけに集中して、音からいろんなことを感じとってくださったら嬉しいなと思っています。
茂木:私、聴かせていてただきまして、本当に心が癒されますね。
田中:それは嬉しいです。
茂木:声はどのように維持されてたり…気を付けていることはありますか?
田中:体が楽器なので、体を開けて洗浄したりとか、栄養剤を入れたりはできないので。
常に体に耳を傾けて、“なんとなく乾燥してるな”と思ったらお水をたくさん飲むとか、“ちょっと疲れそうだな”というのを考えたら、12時間寝るとか、そうやって体を調整しています。
健康管理が何よりも一番ですね、食事にも気を付けています。
茂木:舞台に立たれて役をやられるとき、表現力とか演技力も今のオペラは大事だと思うんですけど。
そのあたりは、どのようにされているんですか?
田中:演じようと思えば思うほど嘘くさいと思うんですよね。
なので、そこを自由に…“自分がこういう立場だったらどうするかな?”というのを元に、私はなるべく自然になるように考えて演じるというか。
本来ならば、曲が自分の中に入っていれば、自然にそういう行動になると思うんですよ。
演じれば、演じるほど嘘というか……手の動きとかも“こうしよう”って思うから、そういうのって伝わるじゃないですか?
自分の中になるべく消化してから、吐き出せるようになるまで練習したり、理解が深められるように勉強するようにしています。
茂木:役柄が自分の声の質、イメージに合っている役柄と、あとオファー受けても“これ、どうなんだろう?”っていう役もあると思うんですけど、そのあたりってどうされてるんですか?
田中:私は絶対やりませんね。私の声と違うのならば。
茂木:すごくいい役をオファーされても?
田中:それが私にとって、ハイ・コロラトゥーラの声を生かせる曲じゃないとか、“私の役ではまだ早い”というのであれば、基本的にはやりませんね。
茂木:自分のプロデュースというか…エージェント的なことは自分で判断をするんですね。
田中:はい。最終的に自分で判断しないと“できないかもしれないな〜”って思いながらやると、やっぱりろくなことないですから。
自分の中で“絶対出来る”って思っていて、周りが「絶対無理」と言ったとしても、自分がそう思えばやれますし。
自分の中でやれると思えないものはやらないようにしています。
茂木:お話しを伺っていると、アスリート的な感覚を受けるんですけど。
普段ウィーンにいらして、体作りはどうしているんですか?
田中:筋肉トレーニングとや、スクワットをよくしますね。あと、夏はドナウ川を泳いだりしてます(笑)。
茂木:ドナウ川を泳ぐんですか!? どれくらいの距離を泳ぐんですか?
田中:そのへんをパシャパシャくらいですけど。
クロールしかできないので、ゴーグル着けて本気で泳いでますよ(笑)。
●3枚目のアルバム『Vocalise』 / 田中彩子
(Amazon)
●田中彩子さん 公式ホームページ
「田中彩子 ソプラノ・リサイタル 2019」について、詳しくは、田中彩子さんのホームページをご覧ください。
来週も引き続き、ソプラノ歌手の田中彩子さんをお迎えしてお送りいたします。
お楽しみに!