2019年08月24日
今週ゲストにお迎えしたのは、先週に引き続き、元柔道選手の松本薫さんです。
1987年石川県金沢市生まれ。
6歳より岩井柔道塾で柔道を始められます。
兼六中学、金沢学院東高校、帝京大学をご卒業。
そして、2012年、ロンドン大会、柔道女子57キロ以下級で、金メダルを獲得。
当時、この階級では日本人初の金メダル獲得で、ロンドン五輪日本選手としても第1号として話題を集めました。
その後、2016年には、リオデジャネイロ大会に出場し、銅メダルを獲得されました。
そして、今年の2月、現役引退を発表されました。
──柔道の神様
茂木:ロンドンオリンピックの後、あれだけのすごい戦いで金メダルをとって、“ちょっと一休み”というのはあったんですか?
松本:一瞬ありましたね「オリンピックで金メダルをとる」、「母をオリンピックに連れていく」という目標が達成されてしまったので。
“柔道はまだ続けるだろうな”というのは分かっていて、でも、次の目標を見付けないと走ることができない。
その目標を見付けるために一年間休養しました。
茂木:その間は何をされていたんですか?
松本:試合には出ないんですけど、トレーニングもして、いつでも試合に出れるような体作りをしながら、目標設定の定め方を考えていました。
その中で実家に帰ったとき、私に心の迷いがあったので見かねて父が「わしをリオオリンピックに連れて行ってくれ」と、目標設定をつけるために言ってくれたと思うんですけど。
茂木:良いお父さんだな〜。
松本:それが私の目標設定になりました。
茂木:再びリオデジャネイロ大会に出るわけですけど、準決勝で、我々から見ると変な形で一本入っちゃったというか…ご本人としてはどうだったんですか?
松本:あれはいかんやつです(笑)、油断しました。
あの選手には一回しか負けたことがなくて勝率が90%でした、その次の決勝の相手を見ても私はずっと勝っている相手だったので“リオ、金とった!”と思ってしまって。
茂木:邪念が生まれしてしまったんですね。
あの直後はどうだったんですか?
松本:投げられた瞬間、“終わった……”と思って、畳を出る時には“あともう一試合あるんだ、ここで絶対勝たないとメダルもないんだ、それは絶対ダメだ!”と思って、3位決定戦が一番集中しました。
茂木:その時に心を立て直すというのは、どうやってしたんですか?
松本:立て直すしかなかったというか、追い込まれているので、“後は勝つしかない!”みたいな。
一気にどん底まで来てしまったのでイヤでも上がりました(笑)。
茂木:我々から見たら銅メダル自体がすごいわけですよ。
銅メダルはどんな気持ちでしたか?
松本:メダルをとったという安心感はあったんですけど、今になって思うのはあの時負けて良かったのかなと思います。
茂木:どういうことですか?
松本:あのまま勝ってしまって優勝していたら、たぶん、私は天狗になっていたなって思います。
“自分の柔道のやり方が絶対だ”と思い、何か伝える時に押し付けてしまう、そんな私になっていたんじゃないのかなって思います。
茂木:柔道の神様がいらっしゃるとすると、あの時は何かを伝えようとしたんですかね。
松本:そうですね(笑)。
──ギルトフリーのアイス「Darcy's(ダシーズ)」
茂木:松本さんはアイスクリーム屋さんを始められて、メディアでかなり話題になっていますね。
お好きなんですよね?
松本:はい(笑)。
茂木:(試食をして)すごく美味しいんですけど!
松本:良かったです(笑)。
茂木:僕が聞いたのは「健康に良いアイス」ということで、これがチョコミントですよね。
もともと、僕はチョコミントが好きなんですけど美味しいですね。
松本:これは優しいチョコミントで、ギルトフリー、添加物の入っていないチョコミントを使用しています。
体に残さなくて、ちゃんと消化できる、そして消費する作りになっています。
茂木:アイス屋さんの名前が「Darcy's(ダシーズ)」どういう意味なんですか?
松本:日本の出汁のことです。もともとある素材の良さを引き出すということで、「Darcy's(ダシーズ」になっています。
茂木:かっこいい名前だなと思って、まさか出汁からきてるんですね(笑)。素材の良さを引き出すという意味においては、アイスクリームがまた一つ進化するっていうことだと思います。
ロンドンオリンピックで金メダルをとった後に、「パフェ食べたい」って仰ったんですよね?
松本:はい、言いました(笑)。
茂木:そしたら、たくさんの方がパフェを食べさせてくれて。
食べたら大変だったんですよね?
松本:大変でした(笑)。
体重に乗る前の脂肪ってわかりますか? 最初に脂肪がつく時って、ふわふわふわって体に付くんですよ。
その次に、触れて撫でると痛痒くなって、“あ、やばいな”って思った時に見ると、体重にちゃんとのるんです。
茂木:なるほど。
松本:ロンドンの後に、1日5食パフェを色んなところでいただいて食べていたんですけど。
それが激しかったのと、体に残るものを食べると胃もたれとか、そっちの方がすごく気になってしまって。
「どうせ好きな物を食べるなら体に良いものを食べたい」という思いで提供しています。
茂木:お客さんはどういう方が多いですか?
松本:アレルギーフリーで作っているので、小さいお子さんから高齢の方によく来ていただいています。
アレルギーでアイスが食べれなかった子供が、「初めてアイス食べた」って言ってくれて。
茂木:それは嬉しいですね。
松本:小麦粉、乳製品を使っていないんです。
「美味しかった、また来るね〜」って言ってくれた時は嬉しかったですね。
●ベネシード柔道部|BENESEED Judo Team公式TOP
●松本薫さんプロデュースのアイス店「Darcy's」公式サイト
来週は、茂木さんがリスナーみなさんの質問にお答えしていきます。
お楽しみに。
1987年石川県金沢市生まれ。
6歳より岩井柔道塾で柔道を始められます。
兼六中学、金沢学院東高校、帝京大学をご卒業。
そして、2012年、ロンドン大会、柔道女子57キロ以下級で、金メダルを獲得。
当時、この階級では日本人初の金メダル獲得で、ロンドン五輪日本選手としても第1号として話題を集めました。
その後、2016年には、リオデジャネイロ大会に出場し、銅メダルを獲得されました。
そして、今年の2月、現役引退を発表されました。
──柔道の神様
茂木:ロンドンオリンピックの後、あれだけのすごい戦いで金メダルをとって、“ちょっと一休み”というのはあったんですか?
松本:一瞬ありましたね「オリンピックで金メダルをとる」、「母をオリンピックに連れていく」という目標が達成されてしまったので。
“柔道はまだ続けるだろうな”というのは分かっていて、でも、次の目標を見付けないと走ることができない。
その目標を見付けるために一年間休養しました。
茂木:その間は何をされていたんですか?
松本:試合には出ないんですけど、トレーニングもして、いつでも試合に出れるような体作りをしながら、目標設定の定め方を考えていました。
その中で実家に帰ったとき、私に心の迷いがあったので見かねて父が「わしをリオオリンピックに連れて行ってくれ」と、目標設定をつけるために言ってくれたと思うんですけど。
茂木:良いお父さんだな〜。
松本:それが私の目標設定になりました。
茂木:再びリオデジャネイロ大会に出るわけですけど、準決勝で、我々から見ると変な形で一本入っちゃったというか…ご本人としてはどうだったんですか?
松本:あれはいかんやつです(笑)、油断しました。
あの選手には一回しか負けたことがなくて勝率が90%でした、その次の決勝の相手を見ても私はずっと勝っている相手だったので“リオ、金とった!”と思ってしまって。
茂木:邪念が生まれしてしまったんですね。
あの直後はどうだったんですか?
松本:投げられた瞬間、“終わった……”と思って、畳を出る時には“あともう一試合あるんだ、ここで絶対勝たないとメダルもないんだ、それは絶対ダメだ!”と思って、3位決定戦が一番集中しました。
茂木:その時に心を立て直すというのは、どうやってしたんですか?
松本:立て直すしかなかったというか、追い込まれているので、“後は勝つしかない!”みたいな。
一気にどん底まで来てしまったのでイヤでも上がりました(笑)。
茂木:我々から見たら銅メダル自体がすごいわけですよ。
銅メダルはどんな気持ちでしたか?
松本:メダルをとったという安心感はあったんですけど、今になって思うのはあの時負けて良かったのかなと思います。
茂木:どういうことですか?
松本:あのまま勝ってしまって優勝していたら、たぶん、私は天狗になっていたなって思います。
“自分の柔道のやり方が絶対だ”と思い、何か伝える時に押し付けてしまう、そんな私になっていたんじゃないのかなって思います。
茂木:柔道の神様がいらっしゃるとすると、あの時は何かを伝えようとしたんですかね。
松本:そうですね(笑)。
──ギルトフリーのアイス「Darcy's(ダシーズ)」
茂木:松本さんはアイスクリーム屋さんを始められて、メディアでかなり話題になっていますね。
お好きなんですよね?
松本:はい(笑)。
茂木:(試食をして)すごく美味しいんですけど!
松本:良かったです(笑)。
茂木:僕が聞いたのは「健康に良いアイス」ということで、これがチョコミントですよね。
もともと、僕はチョコミントが好きなんですけど美味しいですね。
松本:これは優しいチョコミントで、ギルトフリー、添加物の入っていないチョコミントを使用しています。
体に残さなくて、ちゃんと消化できる、そして消費する作りになっています。
茂木:アイス屋さんの名前が「Darcy's(ダシーズ)」どういう意味なんですか?
松本:日本の出汁のことです。もともとある素材の良さを引き出すということで、「Darcy's(ダシーズ」になっています。
茂木:かっこいい名前だなと思って、まさか出汁からきてるんですね(笑)。素材の良さを引き出すという意味においては、アイスクリームがまた一つ進化するっていうことだと思います。
ロンドンオリンピックで金メダルをとった後に、「パフェ食べたい」って仰ったんですよね?
松本:はい、言いました(笑)。
茂木:そしたら、たくさんの方がパフェを食べさせてくれて。
食べたら大変だったんですよね?
松本:大変でした(笑)。
体重に乗る前の脂肪ってわかりますか? 最初に脂肪がつく時って、ふわふわふわって体に付くんですよ。
その次に、触れて撫でると痛痒くなって、“あ、やばいな”って思った時に見ると、体重にちゃんとのるんです。
茂木:なるほど。
松本:ロンドンの後に、1日5食パフェを色んなところでいただいて食べていたんですけど。
それが激しかったのと、体に残るものを食べると胃もたれとか、そっちの方がすごく気になってしまって。
「どうせ好きな物を食べるなら体に良いものを食べたい」という思いで提供しています。
茂木:お客さんはどういう方が多いですか?
松本:アレルギーフリーで作っているので、小さいお子さんから高齢の方によく来ていただいています。
アレルギーでアイスが食べれなかった子供が、「初めてアイス食べた」って言ってくれて。
茂木:それは嬉しいですね。
松本:小麦粉、乳製品を使っていないんです。
「美味しかった、また来るね〜」って言ってくれた時は嬉しかったですね。
●ベネシード柔道部|BENESEED Judo Team公式TOP
●松本薫さんプロデュースのアイス店「Darcy's」公式サイト
来週は、茂木さんがリスナーみなさんの質問にお答えしていきます。
お楽しみに。