2019年07月27日
今週ゲストにお迎えしたのは、先週に引き続き
7月20日から、渋谷ユーロスペースを皮切りに、全国で順次公開されます、映画「五億円のじんせい」の監督、ムン・ソンホさんです。
ムン・ソンホ監督は、広島県のご出身。高校卒業後、韓国に留学されました。
弘益大学校視覚デザイン学科で映像を学ばれ、その後日本に戻りコマーシャルやイベント映像などの映像制作に従事する傍ら、自主制作短編映画にも取り組まれました。
2013年、文化庁委託事業『ndjc:若手映画作家育成プロジェクト』にて製作実施研修作家に選出されて『ミチずレ』を監督されました。
そして今回、動画配信サービスGYAOと芸能プロダクションのアミューズによる映画制作オーディション「ニューシネマプロジェクト」の第1回グランプリ受賞作品として
ムン・ソンホ監督の『五億円のじんせい』が選ばれ、7月20日から渋谷ユーロスペースを皮切りに全国で順次公開されます。
【五億円のじんせい あらすじ】
主人公は幼い頃に善意の募金5億円により、難病の手術に成功し命を救われた17歳の少年。
健康に成長して高校生になった主人公は、5億円にふさわしい人生を送るために周囲からの期待を引き受けてマスコミにさらされる、ある意味では窮屈な青春を送っていました。
ところがある日、ある出来事をきっかけに生きる意味を見失ってしまい、SNSで自殺を宣言します。
そこに見知らぬアカウントから「死ぬなら5億円返してから死ね」というメッセージが届いて少年は家を飛び出してしまいます。
お金と人生に向き合う旅に出るのですが、その旅には思わぬ出会いが待っていました。
少年が旅から見つけたものとは、一体何だったのか──。
──映画を作る喜び
茂木:ムン監督が留学された弘益大学校は、韓国では各界に人材を輩出しているところみたいですね。
ムン:美術大学としては有名ですし、韓国好きな人はクラブ街があって、大学の前が遊ぶところいっぱいあります(笑)。
茂木:どんな留学生活だったんですか?
ムン:学校と家の往復ですね。
茂木:その時はどんな勉強をしていたんですか?
ムン:映像の勉強をしていました。
茂木:映像、撮影、編集、照明とか?
ムン:そうですね、国際交流みたいなの事はあまりしなかったですね(笑)。
茂木:じゃあストイックに勉強されていたんですね。
映画監督としては、どういう監督に影響を受けたんですか?
ムン:デヴィッドフィンチャーとか、形式美というか、映像美が面白い人が好きですね。
いつのまにか、自分の好みは内容美の方にいっちゃったなって、人の内面みたいなところを描く、その描き方が楽しいなと思ってやっている感じですね。
茂木:今回の「五億円のじんせい」でも、人間の内面をよく描いていると思うんですけど、どうしてそういう変化が起こっていったんですか?
ムン:“作って反応を見て”と、やっていくうちに、興味は内面的な方にいったなっていうのはありますね。
もちろん、映像的な見せ方の面白さに興味がないわけではないんですけど、より興味があるのは感情の起伏だったり、役者さん側とやっている方向と楽しんでいるのが似ているのかなと思います。
茂木:映画監督になろうと思ったのはいつぐらいなんですか
ムン:高校くらいですね。映画監督というよりは、映像のディレクターになりたいなと思っていたので。
茂木:自作とかしていたんですか?
ムン:いえ、大学に行って専門的なことを勉強するようになってからです。
学生時代はビデオカメラも持っていなかったので。
茂木:今回のコンペでグランプリをとられて、長編映画を初めて撮られたんですけど。
お仕事的にはコマーシャルの映像、イベント映像なども作られたということですが、それは仕事としてずっとやってこられたんですよね?
ムン:実は私、韓国語が喋れまして。大学行っていたからですけど(笑)。それで韓国の絡みもある映像を作っていました。今もやっています。
茂木:日本と韓国の橋渡しに関わるようなことも含め、色々仕事をしていたっていうことですかね。
ムン:そういう事ができていたら良いですけどね。
茂木:監督のキャリアを振り返ると、2013年、文化庁委託事業『ndjc:若手映画作家育成プロジェクト』で、『ミチずレ』という作品を作られたわけですけど、これは何分ぐらいの作品ですか?
ムン:30分の短編映画です。
茂木:そういう意味で言うと、制作体制が整って作った最初の映画ってことになるんですか?
ムン:そうですね、明らかに撮影状況が変わった感じですね。
茂木:毎年、数名の監督が映画を作られると思うんですけど、それが積み重なっていって
今回のような長編商業映画が撮れるところまで行く方っていうのが限られちゃうわけじゃないですか? 映画の世界って厳しいですね。
ムン:そうですね、それでも自分は恵まれていると思います。好きになってくれる人、応援してあげようって思ってくれる人が要所要所で出てきてくれるのがありがたいですね。
茂木:今までのキャリアを積み上げてきて、苦しい時期とか、逆境の時期って、監督としてはありましたか?
ムン:ないですね、まだそんなに積み上げて来ていないので(笑)。
自主制作は応援してくれる同志たちがいたので、全然辛くなかったですね、楽しくやっていました。
茂木:監督から見ると、映画に関わることの喜びはどのあたりにあるんですか?
ムン:楽しんでもらおうと思って作ったものを披露して、それで反応があって、その反応が良かった時の快感を学生時代に味わったんですよね。
それからは、“もうやめられないな”って(笑)。これは最高に気持ちいいなって思いますね。
今夜のゲスト、文晟豪(ムン・ソンホ)さんが監督しました、
映画「5億円のじんせい」の劇場鑑賞券を3組6名さまにプレゼントいたします。
ご希望の方は、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●映画「五億円のじんせい」 公式サイト
↑全国で順次ロードショー!公開日や上映の映画館、予告など、こちらでチェック!
● 映画「五億円のじんせい」Twitter(@509jinsei_movie)
来週のゲストは、8月2日(金)から、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館を皮切りに、
全国で順次公開されます、映画「風をつかまえた少年」の主人公のモデルであり、原作者のウィリアム・カムクワンバさんです。
7月20日から、渋谷ユーロスペースを皮切りに、全国で順次公開されます、映画「五億円のじんせい」の監督、ムン・ソンホさんです。
ムン・ソンホ監督は、広島県のご出身。高校卒業後、韓国に留学されました。
弘益大学校視覚デザイン学科で映像を学ばれ、その後日本に戻りコマーシャルやイベント映像などの映像制作に従事する傍ら、自主制作短編映画にも取り組まれました。
2013年、文化庁委託事業『ndjc:若手映画作家育成プロジェクト』にて製作実施研修作家に選出されて『ミチずレ』を監督されました。
そして今回、動画配信サービスGYAOと芸能プロダクションのアミューズによる映画制作オーディション「ニューシネマプロジェクト」の第1回グランプリ受賞作品として
ムン・ソンホ監督の『五億円のじんせい』が選ばれ、7月20日から渋谷ユーロスペースを皮切りに全国で順次公開されます。
【五億円のじんせい あらすじ】
主人公は幼い頃に善意の募金5億円により、難病の手術に成功し命を救われた17歳の少年。
健康に成長して高校生になった主人公は、5億円にふさわしい人生を送るために周囲からの期待を引き受けてマスコミにさらされる、ある意味では窮屈な青春を送っていました。
ところがある日、ある出来事をきっかけに生きる意味を見失ってしまい、SNSで自殺を宣言します。
そこに見知らぬアカウントから「死ぬなら5億円返してから死ね」というメッセージが届いて少年は家を飛び出してしまいます。
お金と人生に向き合う旅に出るのですが、その旅には思わぬ出会いが待っていました。
少年が旅から見つけたものとは、一体何だったのか──。
──映画を作る喜び
茂木:ムン監督が留学された弘益大学校は、韓国では各界に人材を輩出しているところみたいですね。
ムン:美術大学としては有名ですし、韓国好きな人はクラブ街があって、大学の前が遊ぶところいっぱいあります(笑)。
茂木:どんな留学生活だったんですか?
ムン:学校と家の往復ですね。
茂木:その時はどんな勉強をしていたんですか?
ムン:映像の勉強をしていました。
茂木:映像、撮影、編集、照明とか?
ムン:そうですね、国際交流みたいなの事はあまりしなかったですね(笑)。
茂木:じゃあストイックに勉強されていたんですね。
映画監督としては、どういう監督に影響を受けたんですか?
ムン:デヴィッドフィンチャーとか、形式美というか、映像美が面白い人が好きですね。
いつのまにか、自分の好みは内容美の方にいっちゃったなって、人の内面みたいなところを描く、その描き方が楽しいなと思ってやっている感じですね。
茂木:今回の「五億円のじんせい」でも、人間の内面をよく描いていると思うんですけど、どうしてそういう変化が起こっていったんですか?
ムン:“作って反応を見て”と、やっていくうちに、興味は内面的な方にいったなっていうのはありますね。
もちろん、映像的な見せ方の面白さに興味がないわけではないんですけど、より興味があるのは感情の起伏だったり、役者さん側とやっている方向と楽しんでいるのが似ているのかなと思います。
茂木:映画監督になろうと思ったのはいつぐらいなんですか
ムン:高校くらいですね。映画監督というよりは、映像のディレクターになりたいなと思っていたので。
茂木:自作とかしていたんですか?
ムン:いえ、大学に行って専門的なことを勉強するようになってからです。
学生時代はビデオカメラも持っていなかったので。
茂木:今回のコンペでグランプリをとられて、長編映画を初めて撮られたんですけど。
お仕事的にはコマーシャルの映像、イベント映像なども作られたということですが、それは仕事としてずっとやってこられたんですよね?
ムン:実は私、韓国語が喋れまして。大学行っていたからですけど(笑)。それで韓国の絡みもある映像を作っていました。今もやっています。
茂木:日本と韓国の橋渡しに関わるようなことも含め、色々仕事をしていたっていうことですかね。
ムン:そういう事ができていたら良いですけどね。
茂木:監督のキャリアを振り返ると、2013年、文化庁委託事業『ndjc:若手映画作家育成プロジェクト』で、『ミチずレ』という作品を作られたわけですけど、これは何分ぐらいの作品ですか?
ムン:30分の短編映画です。
茂木:そういう意味で言うと、制作体制が整って作った最初の映画ってことになるんですか?
ムン:そうですね、明らかに撮影状況が変わった感じですね。
茂木:毎年、数名の監督が映画を作られると思うんですけど、それが積み重なっていって
今回のような長編商業映画が撮れるところまで行く方っていうのが限られちゃうわけじゃないですか? 映画の世界って厳しいですね。
ムン:そうですね、それでも自分は恵まれていると思います。好きになってくれる人、応援してあげようって思ってくれる人が要所要所で出てきてくれるのがありがたいですね。
茂木:今までのキャリアを積み上げてきて、苦しい時期とか、逆境の時期って、監督としてはありましたか?
ムン:ないですね、まだそんなに積み上げて来ていないので(笑)。
自主制作は応援してくれる同志たちがいたので、全然辛くなかったですね、楽しくやっていました。
茂木:監督から見ると、映画に関わることの喜びはどのあたりにあるんですか?
ムン:楽しんでもらおうと思って作ったものを披露して、それで反応があって、その反応が良かった時の快感を学生時代に味わったんですよね。
それからは、“もうやめられないな”って(笑)。これは最高に気持ちいいなって思いますね。
今夜のゲスト、文晟豪(ムン・ソンホ)さんが監督しました、
映画「5億円のじんせい」の劇場鑑賞券を3組6名さまにプレゼントいたします。
ご希望の方は、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。
尚、当選者の発表は、
商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●映画「五億円のじんせい」 公式サイト
↑全国で順次ロードショー!公開日や上映の映画館、予告など、こちらでチェック!
● 映画「五億円のじんせい」Twitter(@509jinsei_movie)
来週のゲストは、8月2日(金)から、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館を皮切りに、
全国で順次公開されます、映画「風をつかまえた少年」の主人公のモデルであり、原作者のウィリアム・カムクワンバさんです。