2018年12月01日
今週ゲストにお迎えしたのは、段ボールアーティストの島津冬樹さんです。
島津さんは、世界30カ国の街角で捨てられた段ボールを拾って、
かわいくてカッコいい「段ボール財布」に変身させているアーティストです。
その活動を追ったドキュメンタリー映画「旅するダンボール」が
12月7日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿ピカデリーほか、全国で順次ロードショーされます。
今週は、島津冬樹さんにお話を伺いました。
──ダンボールアート
茂木:ドキュメンタリー映画「旅するダンボール」見たんですけど、暖かかった。
島津:ありがとうございます。
茂木:ダンボールって暖かいし、島津さんの活動も暖かいし。
ネタバレになるから言えないんだけどあんな暖かいエンディングね。
島津:ダンボールって普通に胸に当てても暖かいし、それ以外にダンボールの持つ暖かさっていうのがあって。
“なんでそんなに暖かいのか?”っていうのが、90分の映画にぎゅっと詰められているんですね。それを見たら違う暖かさもあるんだっていうのに気付いてもらえるかなと思います。
茂木:ある意味では、ずっと旅してるのでロードムービーでもありますよね。
ある種の答えを見つけていくという。
島津:このネット社会の中でダンボールがどこから来たかとか、誰が使ったかとか、実は分からなかったりするんですよ。
ダンボールの情報だけを元に辿っていくというのがストーリーの根幹にあるので。“ダンボールの生みの親は誰なのか”っていう、それを手探りで追っていくっていうのが軸としてありますね。
茂木:うんうん。
島津:映画の経緯から話しますと、もともとは自分で映画を撮ろうと思ってですね、3年前に広告代理店を辞めたんですね。
辞めると同時にダンボールの魅力を映画っていう形で伝えたいなと思って。
茂木:はい。
島津:映画を作ろうと思った時に、プロデューサーの汐巻さんという方とデザインの仕事をしたことがあって。
それをきっかけに、映画っていうものが自分の頭をよぎり始めたんですね。汐巻さんに相談をしたらすごく乗ってくださって、2年間くらい構想期間があったんですね。いよいよ撮影に行こうということでカメラを持ってフィリピンに向かったんです、その時はバナナのダンボールを持っていってフィリピンってダンボールのイメージですよね。
茂木:そういうイメージありますよね。
島津:ダンボールがたくさんあるんじゃないかと思って行ったんですけど、撮影という観点からすると、僕がダンボールを見た瞬間にカメラを気にせず走っちゃうんですよ。
茂木:夢中になっちゃって(笑)。
島津:映像としての撮れ高が全くなかったんですよね(笑)。
“こんなんじゃ映画にならない”っていうことで、そこから編集もお願いしてた岡島さんに監督も撮影もお願いしようと思って。
同時に、客観的にこの活動っていうのを見てみようっていうのがあって、音楽も吉田大致さんという方をアサインしてもらって。
その方も企画から一緒に組んでいったので、結局4人で映画の構成を進めていった感じですね。それが2017年の4月から撮影が始まったので、そこからはバタバタと撮影して、編集してっていう感じでした。
茂木:スタッフがそういう方を集めているので、今のグローバルないろんな文化?物を大切にしたり、環境のこととか、それが映り込んでいて今の映画っていう感じがしますよね。
多摩美術大学情報デザイン学科の頃は、どういうアプローチをされていたんですか?
島津:この学科はウェブデザインとかですね、インターフェースとか今で言うUIとかUXとかそういうものだったんですよ。
茂木:それがいつからダンボールというものに?
島津:いろんな勉強ができる学科だったので、その中に空間デザインとかもあるんですよね。
空間デザインを作るために建築模型を作るんですけど、その模型のためにダンボールを集めていたんですね。
茂木:うんうん。
島津:そのダンボールの中に、たまたまおしゃれなダンボールがあって“模型に使うのもったいないな”と思って、なんとなくとっておいたんですよ。
それで、自分の財布がボロボロだったことに気付いて。そろそろ買い換えたいなと思ったんですけど大学生の時でお金がなかったんですね。
このおしゃれなダンボールで作ればいい財布になるかもしれないということで、それが2009年頃だったんですけど、そこで最初のダンボール財布ができたんですよね。
茂木:いろんなアーティストがいらっしゃると思うんですけど
財布を作るっていうのはオリジナリティーですよね。
島津:アートっていうと飾る物だったりとか、遠い存在だったりする感覚があると思うんですけど。
これは身近に使ってもらうアートというか、ダンボールの作品なのでその点は違うかもしれないですね。
茂木:映画の中でボタンをつける作業をやっている時に、上からカチャっとやるじゃないですか?
あれは意外と終盤の方ですか?
島津:そうですね、最後の方ですね。
ワークショップとかでも財布を作るんですけど、ボタンを押した瞬間がみなさん“自分の物になった”っていう瞬間で、喜ぶ顔が見えるのでいいですね。
茂木:完成度が高くてチープっていう感じがしないですよね。
島津:やっぱりダンボールのデザインが素晴らしいんですよね。
それが気付かれないままリサイクルに回されてしまうので、そのダンボールに可能性を感じてほしいっていうのはこの活動にありますね。
■プレゼントのお知らせ
今夜、ご紹介してきました、ダンボールアーティスト 島津冬樹さんの活動と魅力がたっぷり詰まった
ドキュメンタリー映画「旅するダンボール」
こちらの劇場鑑賞券を3組6名さまにプレゼントいたします。
公開は、来週、12月7日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿ピカデリーほか、全国で順次ロードショーされます。
ご希望の方は、必要事項を明記の上、メッセージフォームより、ご応募ください。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております
●「Carton(カルトン)」オフィシャルウェブサイト
●映画『旅するダンボール』オフィシャルサイト
島津さんは、世界30カ国の街角で捨てられた段ボールを拾って、
かわいくてカッコいい「段ボール財布」に変身させているアーティストです。
その活動を追ったドキュメンタリー映画「旅するダンボール」が
12月7日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿ピカデリーほか、全国で順次ロードショーされます。
今週は、島津冬樹さんにお話を伺いました。
──ダンボールアート
茂木:ドキュメンタリー映画「旅するダンボール」見たんですけど、暖かかった。
島津:ありがとうございます。
茂木:ダンボールって暖かいし、島津さんの活動も暖かいし。
ネタバレになるから言えないんだけどあんな暖かいエンディングね。
島津:ダンボールって普通に胸に当てても暖かいし、それ以外にダンボールの持つ暖かさっていうのがあって。
“なんでそんなに暖かいのか?”っていうのが、90分の映画にぎゅっと詰められているんですね。それを見たら違う暖かさもあるんだっていうのに気付いてもらえるかなと思います。
茂木:ある意味では、ずっと旅してるのでロードムービーでもありますよね。
ある種の答えを見つけていくという。
島津:このネット社会の中でダンボールがどこから来たかとか、誰が使ったかとか、実は分からなかったりするんですよ。
ダンボールの情報だけを元に辿っていくというのがストーリーの根幹にあるので。“ダンボールの生みの親は誰なのか”っていう、それを手探りで追っていくっていうのが軸としてありますね。
茂木:うんうん。
島津:映画の経緯から話しますと、もともとは自分で映画を撮ろうと思ってですね、3年前に広告代理店を辞めたんですね。
辞めると同時にダンボールの魅力を映画っていう形で伝えたいなと思って。
茂木:はい。
島津:映画を作ろうと思った時に、プロデューサーの汐巻さんという方とデザインの仕事をしたことがあって。
それをきっかけに、映画っていうものが自分の頭をよぎり始めたんですね。汐巻さんに相談をしたらすごく乗ってくださって、2年間くらい構想期間があったんですね。いよいよ撮影に行こうということでカメラを持ってフィリピンに向かったんです、その時はバナナのダンボールを持っていってフィリピンってダンボールのイメージですよね。
茂木:そういうイメージありますよね。
島津:ダンボールがたくさんあるんじゃないかと思って行ったんですけど、撮影という観点からすると、僕がダンボールを見た瞬間にカメラを気にせず走っちゃうんですよ。
茂木:夢中になっちゃって(笑)。
島津:映像としての撮れ高が全くなかったんですよね(笑)。
“こんなんじゃ映画にならない”っていうことで、そこから編集もお願いしてた岡島さんに監督も撮影もお願いしようと思って。
同時に、客観的にこの活動っていうのを見てみようっていうのがあって、音楽も吉田大致さんという方をアサインしてもらって。
その方も企画から一緒に組んでいったので、結局4人で映画の構成を進めていった感じですね。それが2017年の4月から撮影が始まったので、そこからはバタバタと撮影して、編集してっていう感じでした。
茂木:スタッフがそういう方を集めているので、今のグローバルないろんな文化?物を大切にしたり、環境のこととか、それが映り込んでいて今の映画っていう感じがしますよね。
多摩美術大学情報デザイン学科の頃は、どういうアプローチをされていたんですか?
島津:この学科はウェブデザインとかですね、インターフェースとか今で言うUIとかUXとかそういうものだったんですよ。
茂木:それがいつからダンボールというものに?
島津:いろんな勉強ができる学科だったので、その中に空間デザインとかもあるんですよね。
空間デザインを作るために建築模型を作るんですけど、その模型のためにダンボールを集めていたんですね。
茂木:うんうん。
島津:そのダンボールの中に、たまたまおしゃれなダンボールがあって“模型に使うのもったいないな”と思って、なんとなくとっておいたんですよ。
それで、自分の財布がボロボロだったことに気付いて。そろそろ買い換えたいなと思ったんですけど大学生の時でお金がなかったんですね。
このおしゃれなダンボールで作ればいい財布になるかもしれないということで、それが2009年頃だったんですけど、そこで最初のダンボール財布ができたんですよね。
茂木:いろんなアーティストがいらっしゃると思うんですけど
財布を作るっていうのはオリジナリティーですよね。
島津:アートっていうと飾る物だったりとか、遠い存在だったりする感覚があると思うんですけど。
これは身近に使ってもらうアートというか、ダンボールの作品なのでその点は違うかもしれないですね。
茂木:映画の中でボタンをつける作業をやっている時に、上からカチャっとやるじゃないですか?
あれは意外と終盤の方ですか?
島津:そうですね、最後の方ですね。
ワークショップとかでも財布を作るんですけど、ボタンを押した瞬間がみなさん“自分の物になった”っていう瞬間で、喜ぶ顔が見えるのでいいですね。
茂木:完成度が高くてチープっていう感じがしないですよね。
島津:やっぱりダンボールのデザインが素晴らしいんですよね。
それが気付かれないままリサイクルに回されてしまうので、そのダンボールに可能性を感じてほしいっていうのはこの活動にありますね。
■プレゼントのお知らせ
今夜、ご紹介してきました、ダンボールアーティスト 島津冬樹さんの活動と魅力がたっぷり詰まった
ドキュメンタリー映画「旅するダンボール」
こちらの劇場鑑賞券を3組6名さまにプレゼントいたします。
公開は、来週、12月7日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿ピカデリーほか、全国で順次ロードショーされます。
ご希望の方は、必要事項を明記の上、メッセージフォームより、ご応募ください。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております
●「Carton(カルトン)」オフィシャルウェブサイト
●映画『旅するダンボール』オフィシャルサイト