2018年11月03日
今週ゲストにお迎えしたのは、10月24日に6枚目のアルバム『STARTING OVER』をリリースされました、シンガーソングライターの高橋優さんをお迎えしました。
高橋さんは、秋田県横手市のご出身。
札幌の大学への進学と同時に、路上での弾き語りを始めました。
2008年に活動の拠点を東京に移し、
2010年4月、メジャーデビュー前に製作された「福笑い」が東京メトロのCMソングに抜擢され、7月21日にシングル「素晴らしき日常」でメジャーデビューされました。
そして、2011年上半期「福笑い」がラジオチャート邦楽第1位となりました。
今週は、ニューアルバム『STARTING OVER』についてお話しを伺いました。
──溜め込んだ感情を歌に
茂木:この『STARTING OVER』というアルバムですが、どの曲も同じくらいの力で来るんですよね。この16曲を揃えるのって大変だったんじゃないですか?
高橋:楽しかったですね!
僕、メジャーデビューして8年経つんですけど、基本的にはツアーをやりながら曲作りとか、
テレビに出演させてもらった日の夜に曲作りとか、何かしながらの曲作りみたいな日々が多かったんですけど、このアルバムに関しては「曲作りする時間をください」と言って、1ヶ月弱家にこもりっぱなしで曲作りに熱中していたので、すごい楽しかったです。
茂木:高橋さんって”歌詞がすごい”っていう定評があると思うんですけど…。
例えば『美しい鳥』という歌詞の中にある「インスタ」という言葉の使い方とか、いわゆる”刺さる”って言うんですかね。
刺さる言葉が本当に多くて、我々が生きてる現代の中の風景というか、それを書いてくださっていて。メッセージ性が強いな、って思いました。こういう想いってどういう風に自分の中に沸いてくるんですか?
高橋:生きていて感じる疑問とか、ちょっと良くない感情かもしれないですけど怒りとか、常に自分の中にあるんですね。
でも、怒りをぶちまけながら生きてたら嫌われちゃうじゃないですか。ご飯食べてる時にグチばかり言い出すような奴には僕はなりたくないので(笑)。
茂木:時々、そういう方いらっしゃいますけどね(笑)。
高橋:そういう方がいらっしゃるのも素敵だと思うんですけど、僕自身はそういう勇気はあまりないので、結構内側にそういう感情を留めておいちゃってるんです。
部屋に一人でいて、メモ帳を前にしたときだけ、本心がバーッと出て来るので、それを書いたりしますね。
茂木:他にも『ありがとう』という曲に「本当の気持ちを口にはせずに おどけたり何度も頭を下げて全然大丈夫だよと笑ってる」という歌詞がありますけど、
こういう経験が高橋さんの人生のシーンにもあったのかな。それとも誰かのそういうシーンを見てきたんですか?
高橋:僕にもあったような気もするんですけど、例えば、子供のために働いている、自分のお金のために働いてる、色々理由はあるかもしれないんですけど、
お仕事をされてるお父さんが上司に対して”なんだこいつ!”って思っているかもしれないけど、
「そうですよね〜。確かに〜」ってニコニコされてる。内心はさておき…みたいな。そういうのを描写しようとしたんですかね。
茂木:そして今回、『STARTING OVER』のジャケットはリリー・フランキーさんが撮影されているとのことなんですけど、これはどういう経緯でそうなったんですか?
高橋:リリーさんとお仕事でご一緒させていただく機会はもちろんあったんですけど、一番最初の出会いはプライベートのお食事の場だったんですね。
事務所の先輩でもある福山雅治さんとリリーフランキーさんがすごく仲が良くて、その二人の食事会に僕も合流させてもらって。
3人で喋ると基本的に僕がいろんな角度からいじられる会になるんですけど…(笑)。
でも、リリーさんも音楽大好きな方で、ギターを僕に貸していただいたりとか、そういう繋がりもあって今回のアルバムは自分にとって大事なものになるので、繋がりの深い人に協力してもらいたいなっていう話をスタッフと共有して、
ジャケット撮影は繋がりのあるリリーさんにお願いしてみようか、ということになったんです。
茂木:この写真はどこで撮ったんですか?
高橋:これはちょっとオシャレなアトリエみたいな感じのスタジオで撮ったんですけど、やっぱりリリーさんは内面を見つめる方なんですよね。表情だけで何かをしようとしてもすぐバレちゃう感じがあって。
最初撮影をしていて「高橋、なんかカッコつけてるな。俺が知ってる高橋じゃない。飯食ってちょっとお酒が入ったとき高橋を見せてよ!」みたいな感じのことが始まって、しばらくしてから撮れたのがこのジャケットなんです(笑)。
だから、「もう何も隠せないな。全部さらけ出そう。」みたいな表情になったときの顔でアルバムのジャケットが完成した感じです。
茂木:被写体と撮影者の間の友情、絆、そこでしか出せない表情だったんですね。
高橋:今初めて話すんですけど、このジャケット、僕の顔のアップですよね。実は、首から下は脱いでいるんですよ。
茂木:えっ!!
高橋:全部じゃないんですけど、本当にイノセントなものを撮りたいということで上半身を全部脱いでいます。何もかもさらけ出したものを撮りたいってことだったので。
茂木:じゃあ、今回のアルバムはジャケットも含め、本当に高橋優さんのありのままが出たアルバムになっているんですね。
高橋:リリーさんだったり、スタッフだったり、協力してくださる皆さんにさらけ出させてもらったというか。改めて、この世の中に自分の全てを見てもらおうという感じですね。
「高橋優と申します。こういう歌を歌っております。」という気持ちでこのアルバムをリリースしています。
茂木:そして、12月6日東京都・オリンパスホール八王子を皮切りに来年の4月まで、『高橋優 LIVE TOUR 2018-2019「STARTING OVER」』で全国を回られます。
大変でしょうけど頑張ってくださいね。ファンの皆さんも待っていますから。
高橋:いやぁ、僕もツアーやらせてもらえるのを待ち焦がれてました。ライブで歌を直接お届けできるのが音楽をやっていて一番幸せな瞬間なので。
茂木:最後にファンの方々に何かメッセージをお願いできますでしょうか。
高橋:リリースしたばかりの『STARTING OVER』というアルバム。ラジオを聴いてくださってる方の中で初めて知ってくださった方もいると思いますが、聴いていただけたら嬉しいなと思います。
全国各地、皆さんに直接歌を届けさせていただくのを本当に楽しみに歌わせてもらっているので、12月からのツアーでお会いできたらと思います!
●高橋優オフィシャルウェブサイト
12月からのLIVE TOUR 2018-2019 「STARTING OVER」の詳細は
公式サイトをご覧ください。
●STARTING OVER / 高橋優
(Amazon)
来週も引き続き、シンガーソングライターの高橋優さんをゲストにお迎えいたします。
どうぞお楽しみに。
高橋さんは、秋田県横手市のご出身。
札幌の大学への進学と同時に、路上での弾き語りを始めました。
2008年に活動の拠点を東京に移し、
2010年4月、メジャーデビュー前に製作された「福笑い」が東京メトロのCMソングに抜擢され、7月21日にシングル「素晴らしき日常」でメジャーデビューされました。
そして、2011年上半期「福笑い」がラジオチャート邦楽第1位となりました。
今週は、ニューアルバム『STARTING OVER』についてお話しを伺いました。
──溜め込んだ感情を歌に
茂木:この『STARTING OVER』というアルバムですが、どの曲も同じくらいの力で来るんですよね。この16曲を揃えるのって大変だったんじゃないですか?
高橋:楽しかったですね!
僕、メジャーデビューして8年経つんですけど、基本的にはツアーをやりながら曲作りとか、
テレビに出演させてもらった日の夜に曲作りとか、何かしながらの曲作りみたいな日々が多かったんですけど、このアルバムに関しては「曲作りする時間をください」と言って、1ヶ月弱家にこもりっぱなしで曲作りに熱中していたので、すごい楽しかったです。
茂木:高橋さんって”歌詞がすごい”っていう定評があると思うんですけど…。
例えば『美しい鳥』という歌詞の中にある「インスタ」という言葉の使い方とか、いわゆる”刺さる”って言うんですかね。
刺さる言葉が本当に多くて、我々が生きてる現代の中の風景というか、それを書いてくださっていて。メッセージ性が強いな、って思いました。こういう想いってどういう風に自分の中に沸いてくるんですか?
高橋:生きていて感じる疑問とか、ちょっと良くない感情かもしれないですけど怒りとか、常に自分の中にあるんですね。
でも、怒りをぶちまけながら生きてたら嫌われちゃうじゃないですか。ご飯食べてる時にグチばかり言い出すような奴には僕はなりたくないので(笑)。
茂木:時々、そういう方いらっしゃいますけどね(笑)。
高橋:そういう方がいらっしゃるのも素敵だと思うんですけど、僕自身はそういう勇気はあまりないので、結構内側にそういう感情を留めておいちゃってるんです。
部屋に一人でいて、メモ帳を前にしたときだけ、本心がバーッと出て来るので、それを書いたりしますね。
茂木:他にも『ありがとう』という曲に「本当の気持ちを口にはせずに おどけたり何度も頭を下げて全然大丈夫だよと笑ってる」という歌詞がありますけど、
こういう経験が高橋さんの人生のシーンにもあったのかな。それとも誰かのそういうシーンを見てきたんですか?
高橋:僕にもあったような気もするんですけど、例えば、子供のために働いている、自分のお金のために働いてる、色々理由はあるかもしれないんですけど、
お仕事をされてるお父さんが上司に対して”なんだこいつ!”って思っているかもしれないけど、
「そうですよね〜。確かに〜」ってニコニコされてる。内心はさておき…みたいな。そういうのを描写しようとしたんですかね。
茂木:そして今回、『STARTING OVER』のジャケットはリリー・フランキーさんが撮影されているとのことなんですけど、これはどういう経緯でそうなったんですか?
高橋:リリーさんとお仕事でご一緒させていただく機会はもちろんあったんですけど、一番最初の出会いはプライベートのお食事の場だったんですね。
事務所の先輩でもある福山雅治さんとリリーフランキーさんがすごく仲が良くて、その二人の食事会に僕も合流させてもらって。
3人で喋ると基本的に僕がいろんな角度からいじられる会になるんですけど…(笑)。
でも、リリーさんも音楽大好きな方で、ギターを僕に貸していただいたりとか、そういう繋がりもあって今回のアルバムは自分にとって大事なものになるので、繋がりの深い人に協力してもらいたいなっていう話をスタッフと共有して、
ジャケット撮影は繋がりのあるリリーさんにお願いしてみようか、ということになったんです。
茂木:この写真はどこで撮ったんですか?
高橋:これはちょっとオシャレなアトリエみたいな感じのスタジオで撮ったんですけど、やっぱりリリーさんは内面を見つめる方なんですよね。表情だけで何かをしようとしてもすぐバレちゃう感じがあって。
最初撮影をしていて「高橋、なんかカッコつけてるな。俺が知ってる高橋じゃない。飯食ってちょっとお酒が入ったとき高橋を見せてよ!」みたいな感じのことが始まって、しばらくしてから撮れたのがこのジャケットなんです(笑)。
だから、「もう何も隠せないな。全部さらけ出そう。」みたいな表情になったときの顔でアルバムのジャケットが完成した感じです。
茂木:被写体と撮影者の間の友情、絆、そこでしか出せない表情だったんですね。
高橋:今初めて話すんですけど、このジャケット、僕の顔のアップですよね。実は、首から下は脱いでいるんですよ。
茂木:えっ!!
高橋:全部じゃないんですけど、本当にイノセントなものを撮りたいということで上半身を全部脱いでいます。何もかもさらけ出したものを撮りたいってことだったので。
茂木:じゃあ、今回のアルバムはジャケットも含め、本当に高橋優さんのありのままが出たアルバムになっているんですね。
高橋:リリーさんだったり、スタッフだったり、協力してくださる皆さんにさらけ出させてもらったというか。改めて、この世の中に自分の全てを見てもらおうという感じですね。
「高橋優と申します。こういう歌を歌っております。」という気持ちでこのアルバムをリリースしています。
茂木:そして、12月6日東京都・オリンパスホール八王子を皮切りに来年の4月まで、『高橋優 LIVE TOUR 2018-2019「STARTING OVER」』で全国を回られます。
大変でしょうけど頑張ってくださいね。ファンの皆さんも待っていますから。
高橋:いやぁ、僕もツアーやらせてもらえるのを待ち焦がれてました。ライブで歌を直接お届けできるのが音楽をやっていて一番幸せな瞬間なので。
茂木:最後にファンの方々に何かメッセージをお願いできますでしょうか。
高橋:リリースしたばかりの『STARTING OVER』というアルバム。ラジオを聴いてくださってる方の中で初めて知ってくださった方もいると思いますが、聴いていただけたら嬉しいなと思います。
全国各地、皆さんに直接歌を届けさせていただくのを本当に楽しみに歌わせてもらっているので、12月からのツアーでお会いできたらと思います!
●高橋優オフィシャルウェブサイト
12月からのLIVE TOUR 2018-2019 「STARTING OVER」の詳細は
公式サイトをご覧ください。
●STARTING OVER / 高橋優
(Amazon)
来週も引き続き、シンガーソングライターの高橋優さんをゲストにお迎えいたします。
どうぞお楽しみに。