2018年09月29日
今週ゲストにお迎えしたのは、
9月22日から、新宿武蔵野館を皮切りに、全国で順次ロードショーされる
映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の監督、ナタウット・プーンピリヤさんをお迎えしました。
【映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』】
小学校、中学校と優秀な成績を収め、その頭脳を見込まれて、進学校に特待奨学生として転入を果たした女子高生、リン。テストの最中に友人のグレースを「ある方法」で手助けしたリンの噂を耳にした、グレースの彼氏・パットは、より高度な方法でカンニングを行い、答えと引き換えに、代金をもらうという「ビジネス」を持ちかける。学生たちは瞬く間にリンの元に殺到。さまざまな高度な手段を駆使し、学生たちは試験を攻略。リンの売り上げも増加していく。そして多くの受験生の期待を背に受けたリンたちは、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試、「STIC」攻略という巨大な舞台に挑むが、果たして・・・。
──刺激的な作品
茂木:この映画は受験戦争がテーマなんですけど、タイでも受験戦争は厳しいんでしょうか?
プーンピリヤ:タイでも受験は深刻な問題です。保護者も学生自身も手段を選ばないという感じです。
茂木:この作品は実際に中国で起きた集団不正入試事件をモチーフに描かれているんですね。
プーンピリヤ:そうですね。ある国で実際に起きたニュースを元にしています。
その国の学生が時差を利用して別の国に行って、先に試験を受けて、試験問題を自分の国に送っていたというニュースを聞いてインスピレーションを受けまして、この映画を作りました。
茂木:このような映画のジャンルが大掛かりな盗みとか…そういうことをやる映画で、有名な映画ですと「オーシャンズ11」という映画があって。
「この映画は高校生たちの『オーシャンズ11』だ」という評価もあるみたいですけど、そのあたりはいかがですか?
プーンピリヤ:そういう風に言っていただけて嬉しいですね。「オーシャンズ11」も好きな映画ですし、プロデューサーからテーマをもらった時に「学生映画で、カンニングの映画なんだけど、スパイ的な要素もあって刺激的な作品にしたい」ということで話をしたんですけど。
実際に上映されて、そのような反響を得てとても嬉しかったです。
茂木:カンニングの方法など、あのようなシナリオはどのあたりから浮かんできたんですか?
プーンピリヤ:実は脚本家は私ともう一人いて3人で考えたんですけど。構成からキャラクター作り、カンニングの方法までみんなで考えました。
カンニングの方法は、自分が学生時代から現在まで、どのようなカンニングの方法がとられたかリサーチしましたし、他にはピアノのコードなど、自分たちで閃いた方法も使いました。そして映像で工夫して、人とは違うビジュアルの映画に仕上げました。
茂木:多くの批評が、主人公のリンさんを演じたチュティモン・ジョンジャルーンスックジンさん、この方はモデルさんだそうですけど。
この方の抑制の効いた演技に注目しているんですけど、この女優さんはどういう女優さんですか?
プーンピリヤ:彼女はニックネームがオークベブさんというんですけど、もともと自分が脚本を書いていた時に頭に描いていたリンというのは感情を表さないで無口、だけど視線や体で気持ちを表せる、そういうタイプでした。
そういうことをモデルっていうのは出来るものなんです、ですからオークベブさんに演じてもらって、それ以外のドラマチックなシーンもすごく自然に演じてもらえることができてすごくビックリしました。
茂木:リンを演じた女優さんが、2017年最優秀新人賞を受賞されたということで、自分の映画作品で俳優さんが飛躍のきっかけをつかむっていうのは、監督としてはどういう気持ちですか?
プーンピリヤ:娘が舞台に上がって賞をもらう父親の心境です。彼女とは衣裳合わせから会って、演技のワークショップ、そして撮影と成長を見てきたので本当に嬉しいです。
茂木:この映画は日本で大ヒット間違いなしだと思うんですけど、自信のほどはいかがでしょうか?
プーンピリヤ:監督とスタッフ一同全力で作ってきた作品ですから、日本の観客の皆さんには見てほしいですし絶対に楽しいっていうことは保証します。
■プレゼントのお知らせ
今夜、ご紹介した、映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の
劇場鑑賞券を3組6名さまにプレゼントいたします。
ご希望の方は、必要事項を明記の上、
ドリームハートの番組ホームページメッセージフォームより、ご応募ください。
番組へのご意見など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』公式サイト
●映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(@BadGeniusJP) | Twitter
来週のゲストは、マガジンハウスから「人騒がせな名画たち」を刊行されました、西洋美術史家 木村泰司さんです。
どうぞお楽しみに。
9月22日から、新宿武蔵野館を皮切りに、全国で順次ロードショーされる
映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の監督、ナタウット・プーンピリヤさんをお迎えしました。
【映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』】
小学校、中学校と優秀な成績を収め、その頭脳を見込まれて、進学校に特待奨学生として転入を果たした女子高生、リン。テストの最中に友人のグレースを「ある方法」で手助けしたリンの噂を耳にした、グレースの彼氏・パットは、より高度な方法でカンニングを行い、答えと引き換えに、代金をもらうという「ビジネス」を持ちかける。学生たちは瞬く間にリンの元に殺到。さまざまな高度な手段を駆使し、学生たちは試験を攻略。リンの売り上げも増加していく。そして多くの受験生の期待を背に受けたリンたちは、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試、「STIC」攻略という巨大な舞台に挑むが、果たして・・・。
──刺激的な作品
茂木:この映画は受験戦争がテーマなんですけど、タイでも受験戦争は厳しいんでしょうか?
プーンピリヤ:タイでも受験は深刻な問題です。保護者も学生自身も手段を選ばないという感じです。
茂木:この作品は実際に中国で起きた集団不正入試事件をモチーフに描かれているんですね。
プーンピリヤ:そうですね。ある国で実際に起きたニュースを元にしています。
その国の学生が時差を利用して別の国に行って、先に試験を受けて、試験問題を自分の国に送っていたというニュースを聞いてインスピレーションを受けまして、この映画を作りました。
茂木:このような映画のジャンルが大掛かりな盗みとか…そういうことをやる映画で、有名な映画ですと「オーシャンズ11」という映画があって。
「この映画は高校生たちの『オーシャンズ11』だ」という評価もあるみたいですけど、そのあたりはいかがですか?
プーンピリヤ:そういう風に言っていただけて嬉しいですね。「オーシャンズ11」も好きな映画ですし、プロデューサーからテーマをもらった時に「学生映画で、カンニングの映画なんだけど、スパイ的な要素もあって刺激的な作品にしたい」ということで話をしたんですけど。
実際に上映されて、そのような反響を得てとても嬉しかったです。
茂木:カンニングの方法など、あのようなシナリオはどのあたりから浮かんできたんですか?
プーンピリヤ:実は脚本家は私ともう一人いて3人で考えたんですけど。構成からキャラクター作り、カンニングの方法までみんなで考えました。
カンニングの方法は、自分が学生時代から現在まで、どのようなカンニングの方法がとられたかリサーチしましたし、他にはピアノのコードなど、自分たちで閃いた方法も使いました。そして映像で工夫して、人とは違うビジュアルの映画に仕上げました。
茂木:多くの批評が、主人公のリンさんを演じたチュティモン・ジョンジャルーンスックジンさん、この方はモデルさんだそうですけど。
この方の抑制の効いた演技に注目しているんですけど、この女優さんはどういう女優さんですか?
プーンピリヤ:彼女はニックネームがオークベブさんというんですけど、もともと自分が脚本を書いていた時に頭に描いていたリンというのは感情を表さないで無口、だけど視線や体で気持ちを表せる、そういうタイプでした。
そういうことをモデルっていうのは出来るものなんです、ですからオークベブさんに演じてもらって、それ以外のドラマチックなシーンもすごく自然に演じてもらえることができてすごくビックリしました。
茂木:リンを演じた女優さんが、2017年最優秀新人賞を受賞されたということで、自分の映画作品で俳優さんが飛躍のきっかけをつかむっていうのは、監督としてはどういう気持ちですか?
プーンピリヤ:娘が舞台に上がって賞をもらう父親の心境です。彼女とは衣裳合わせから会って、演技のワークショップ、そして撮影と成長を見てきたので本当に嬉しいです。
茂木:この映画は日本で大ヒット間違いなしだと思うんですけど、自信のほどはいかがでしょうか?
プーンピリヤ:監督とスタッフ一同全力で作ってきた作品ですから、日本の観客の皆さんには見てほしいですし絶対に楽しいっていうことは保証します。
■プレゼントのお知らせ
今夜、ご紹介した、映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の
劇場鑑賞券を3組6名さまにプレゼントいたします。
ご希望の方は、必要事項を明記の上、
ドリームハートの番組ホームページメッセージフォームより、ご応募ください。
番組へのご意見など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』公式サイト
●映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(@BadGeniusJP) | Twitter
来週のゲストは、マガジンハウスから「人騒がせな名画たち」を刊行されました、西洋美術史家 木村泰司さんです。
どうぞお楽しみに。