2018年09月08日
今週ゲストにお迎えしたのは、9月1日から
テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか
全国で順次ロードショーされている映画「寝ても覚めても」の監督、濱口竜介さんです。
【映画「寝ても覚めても」】
「大阪に暮らす21歳の朝子は、麦(ばく)という男性と出会い、
運命的な恋に落ちるが、ある日、麦は朝子の前から忽然と姿を消す。
2年後、大阪から東京に引っ越した朝子は、麦とそっくりな顔の亮平と出会う。
麦のことを忘れることができない朝子は亮平を避けようとするが、
そんな朝子に亮平は好意を抱く。
そして、朝子も戸惑いながらも亮平に惹かれていくが・・・。」
──芸術性と娯楽性を兼ね備えた映画
茂木:この映画は、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品ということで
これから海外で公開されていくんですか?
濱口:今、20カ国くらいに公開が決まっているというのを聞きました。これから順次始まっていくんだと思います。
茂木:最高の恋愛映画ですよね。
濱口:ありがとうございます。
茂木:女性の気持ちをすごくよく捉えているというか、一見不思議な行動なんですけど実は……。
濱口:仰っているのはラスト30分くらいの展開だと思うんですけど。これは原作を読んだ時に驚いた展開でして。
これをやることができたら、今まで描かれたのとは全然違う人間像が描けるような気がしたので、これをやらせていただきたいとなりました。
茂木:今回の作品は、芥川賞作家・柴崎友香さんの同名の恋愛小説を主演 東出昌大さん、ヒロインが唐田えりかさんにより映画化されました。
超人気の東出さんと、フレッシュな唐田さんの組み合わせということで、監督としてはこのキャスティングにはどういう思いがありますか?
濱口:4年ぐらい前に始まった企画なんですよね。企画の段階から東出さんのお名前が出ていて、麦と亮平、誰だったらできるかといったら東出さんだったらいけるんじゃないかっていう話が出てて。本当にファーストチョイスっていう感じですね、企画の段階で快諾をいただきまして。
東出さんがいて始まった企画というのがそもそもあります。
茂木:麦はワイルドでミステリアスで自分勝手で……。
濱口:こんな男になってみたいと(笑)。
茂木:一方の亮平は、一途で、律儀で、ひたむきで、女性にとってはどっちも魅力的だと思うんですけど。
この2人の男を同じ俳優がね…信じられないくらい違いますよね。
濱口:ありがとうございます。これは東出さんの演技の賜物ですね、難しい役だったと思うんですが、現場で見ていても麦を演じている時は麦としか感じられないし。亮平を演じている時は、亮平としか感じられていない。
カメラにその感じが写っているといいなと思っているんですが、見ていただいた方からは東出さんが全然別のキャラクターとして見れると聞いていて、東出さんのおかげだと思っています。
茂木:唐田えりかさんは、“こんな方がいらっしゃるのか”と思いましたけど、どうでしたか?
濱口:素晴らしかったと思います。演技経験がそんなにない唐田さん、“この人しかいない”と思ってオーディションでは選んでいるんですけど。
経験のなさというのは不安要素ではあったんですけど、東出さんとのコンビネーションというんですかね、カメラの回ってないところでも信頼関係がある2人だったので。
茂木:はい。
濱口:朝子っていうのは、「こういうことをするんですよ」って言ったら信じられないと思うかもしれないけど、その信じられなさに唐田さんの演技で実体が与えられてる感じがしますね。
茂木:芸術映画なのかな?と思われる方いるかもしれませんが、これが娯楽作として素晴らしいという…監督の中ではどういうバランスですか?
濱口:僕のバランスの中では人が楽しめるものという一点ですね。
ずっと面白いものを作りたいと思ってきただけなので、商業映画ということで関わる人も増えて、スタッフも増えて。できることが端的に増えて、その結果、表現できることが増えたという感じなので今まで以上に面白いと思ってもらえる映画になっているといいなと思っています。
茂木:そういう意味で、芸術性と娯楽性を兼ね備えた本当に素晴らしい映画ですよね。
■プレゼントのお知らせ
今夜、ご紹介した、濱口竜介監督の最新作、
映画「寝ても覚めても」の「プレスキット(非売品)」を3名さまにプレゼントいたします。
ご希望の方は、必要事項を明記の上、
ドリームハートの番組ホームページメッセージフォームより、ご応募ください。
番組へのご意見など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。。
●映画『寝ても覚めても』公式ホームページ
●「映画『寝ても覚めても』 (@netesame_movie) | Twitter」
●「tofubeats | Warner Music Japan 」
来週は、映画「散り椿」の監督、木村大作さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。
テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか
全国で順次ロードショーされている映画「寝ても覚めても」の監督、濱口竜介さんです。
【映画「寝ても覚めても」】
「大阪に暮らす21歳の朝子は、麦(ばく)という男性と出会い、
運命的な恋に落ちるが、ある日、麦は朝子の前から忽然と姿を消す。
2年後、大阪から東京に引っ越した朝子は、麦とそっくりな顔の亮平と出会う。
麦のことを忘れることができない朝子は亮平を避けようとするが、
そんな朝子に亮平は好意を抱く。
そして、朝子も戸惑いながらも亮平に惹かれていくが・・・。」
──芸術性と娯楽性を兼ね備えた映画
茂木:この映画は、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品ということで
これから海外で公開されていくんですか?
濱口:今、20カ国くらいに公開が決まっているというのを聞きました。これから順次始まっていくんだと思います。
茂木:最高の恋愛映画ですよね。
濱口:ありがとうございます。
茂木:女性の気持ちをすごくよく捉えているというか、一見不思議な行動なんですけど実は……。
濱口:仰っているのはラスト30分くらいの展開だと思うんですけど。これは原作を読んだ時に驚いた展開でして。
これをやることができたら、今まで描かれたのとは全然違う人間像が描けるような気がしたので、これをやらせていただきたいとなりました。
茂木:今回の作品は、芥川賞作家・柴崎友香さんの同名の恋愛小説を主演 東出昌大さん、ヒロインが唐田えりかさんにより映画化されました。
超人気の東出さんと、フレッシュな唐田さんの組み合わせということで、監督としてはこのキャスティングにはどういう思いがありますか?
濱口:4年ぐらい前に始まった企画なんですよね。企画の段階から東出さんのお名前が出ていて、麦と亮平、誰だったらできるかといったら東出さんだったらいけるんじゃないかっていう話が出てて。本当にファーストチョイスっていう感じですね、企画の段階で快諾をいただきまして。
東出さんがいて始まった企画というのがそもそもあります。
茂木:麦はワイルドでミステリアスで自分勝手で……。
濱口:こんな男になってみたいと(笑)。
茂木:一方の亮平は、一途で、律儀で、ひたむきで、女性にとってはどっちも魅力的だと思うんですけど。
この2人の男を同じ俳優がね…信じられないくらい違いますよね。
濱口:ありがとうございます。これは東出さんの演技の賜物ですね、難しい役だったと思うんですが、現場で見ていても麦を演じている時は麦としか感じられないし。亮平を演じている時は、亮平としか感じられていない。
カメラにその感じが写っているといいなと思っているんですが、見ていただいた方からは東出さんが全然別のキャラクターとして見れると聞いていて、東出さんのおかげだと思っています。
茂木:唐田えりかさんは、“こんな方がいらっしゃるのか”と思いましたけど、どうでしたか?
濱口:素晴らしかったと思います。演技経験がそんなにない唐田さん、“この人しかいない”と思ってオーディションでは選んでいるんですけど。
経験のなさというのは不安要素ではあったんですけど、東出さんとのコンビネーションというんですかね、カメラの回ってないところでも信頼関係がある2人だったので。
茂木:はい。
濱口:朝子っていうのは、「こういうことをするんですよ」って言ったら信じられないと思うかもしれないけど、その信じられなさに唐田さんの演技で実体が与えられてる感じがしますね。
茂木:芸術映画なのかな?と思われる方いるかもしれませんが、これが娯楽作として素晴らしいという…監督の中ではどういうバランスですか?
濱口:僕のバランスの中では人が楽しめるものという一点ですね。
ずっと面白いものを作りたいと思ってきただけなので、商業映画ということで関わる人も増えて、スタッフも増えて。できることが端的に増えて、その結果、表現できることが増えたという感じなので今まで以上に面白いと思ってもらえる映画になっているといいなと思っています。
茂木:そういう意味で、芸術性と娯楽性を兼ね備えた本当に素晴らしい映画ですよね。
■プレゼントのお知らせ
今夜、ご紹介した、濱口竜介監督の最新作、
映画「寝ても覚めても」の「プレスキット(非売品)」を3名さまにプレゼントいたします。
ご希望の方は、必要事項を明記の上、
ドリームハートの番組ホームページメッセージフォームより、ご応募ください。
番組へのご意見など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。。
●映画『寝ても覚めても』公式ホームページ
●「映画『寝ても覚めても』 (@netesame_movie) | Twitter」
●「tofubeats | Warner Music Japan 」
来週は、映画「散り椿」の監督、木村大作さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。