2018年04月14日
今週ゲストにお迎えしたのは、45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』を
リリースされました、松任谷由実さんです。
ベストアルバム「ユーミンからの、恋のうた。」は3枚組
「今、ユーミンが聞いてほしい」と選んだ45曲が収録されています。
また、この3枚組のベストアルバムには、ディスクごとにテーマが付いています。
「Pure Eyes 純粋さを、捨てない。」、「Urban Cowgirl “私”で、生きてゆく。」、「Mystic Journey 旅を、やめない。」
このテーマに込められた想いとは?
松任谷由実さんにお話を伺いました。
──45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』
茂木:このアルバム、45曲もあって本当に幸せですよ。
ユーミン:そう言ってもらって嬉しいですね、曲順とかにもすごくこだわったので。
歌の登場人物の、主人公のキャラクターによって3つに分けました。
茂木:Disc1は「Pure Eyes 純粋さを、捨てない。」ですけど「瞳を閉じて」って、五島列島の高校の愛唱歌で
今でも船着場で船出る時も流れてるんですよね。
ユーミン:卒業のシーズンとかは、島を出て全国に散って行ったりするわけですよね。
茂木:泣いちゃうよな〜。
ユーミン:みんな泣いてますね。
茂木:いつもお聞きしますけど、なんでこんな曲が書けるんですか?降ってくるんですか?
ユーミン:書こうと思って書くんですけど、”どういう雰囲気にしようかな〜”と、心を澄ませていると風が吹いてくるように。
「瞳を閉じて」は行ったことなかった島で、島の高校生からの依頼で写真が何枚か送られてきたんですよ。
茂木:はい。
ユーミン:教室から見える海とか、裏山の隠れキリシタンの御堂とか、何枚かの写真と”こういう時は、こういう風に海が見えます”と書かれてることを元にして。
茂木:そこから曲のイメージができるということですよね。
例えばDisc1の「緑の町に舞い降りて」は、飛行機から見た風景なんですよね?
ユーミン:そうですね。
茂木:”盛岡が、ロシア語みたいに感じた”みたいな歌詞があるじゃないですか。
っていうか、その時に曲ができちゃうんですか?
ユーミン:その時に”は!”と思ったことが、心の中では言葉にしてるんです。
それが降り積もってて、作ろうっていう時に出てきて合わさるんですよ。
茂木:天才だな〜。
ユーミン:ですかね〜(笑)。
音楽って、私は理系じゃないけど、数学だなと思うときはあります。
茂木:ユーミン、バッハみたいですね。
ユーミン:バッハの影響はあると思います(笑)。
──生きているということは、曲を作り続けるということ
茂木:45周年なんですね。
ユーミン:そうなんですよ(笑)。
茂木:”なんでこんなに尽きないんだろう?”って思って、「宇宙図書館」もそうだったし、これだけ長いあいだ第一線で活躍してる秘訣って何なんですか?
ユーミン:続けることですね。「どうしたら、続けられるんですか?」って聞かれるけど、「それは続けることです」って言うしかないんですよ。
多少負荷がかかっても、一回やめちゃうと、起動するのに何倍もエネルギーがいるじゃないですか。だから、多少、負荷がかかっている状態がいいですね。
茂木:なるほど、ゾーンに入っているんですね。アスリートと同じですよね。
ユーミン:アーティストは引退のないアスリートなんじゃないですかね。
茂木:生きているということは、曲を作り続けるということですね。
ユーミン:どこかで保証されている根拠が自分の中ではある、何かわからないものに突き動かされていて、それは声だと思うんですけれども。
茂木:ユーミンの声って、みんなが”わ〜”って思うんですけど、それ自体がすごい才能だと思いますね。
ユーミン:ギフトだと思います。
茂木:今回のベストアルバムは記念碑的な感じがするんだよな〜、「2001年宇宙の旅」で、モノリスというのが出てくるんですけど
今回のアルバムはモノリスっぽいなと思うんですよ。
ユーミン:お〜!いま、鳥肌立っちゃった(笑)。
茂木:「宇宙図書館」の次がこれでしょ?特にDisc3はモノリスだなと思って。これから、みんな聴きながらずっと考えるんじゃないかと思うんですよ。
ユーミン:嬉しいな〜。
茂木:”この音楽の先にある、これはなんなんだろう?”っていう。
だから、今回のセレクションは達成感があるんじゃないですか?
ユーミン:過去の自分が、いま、未来を助けてくれるっていう風に思います。
茂木:これは今までの軌跡なんですよね。ただ、今とか未来につながっていく時間が今回これで。
ベスト盤と言うと振り返る感じがあるんだけど、今回のアルバムは振り返ってはいるんだけど、未来に向けたベクトルが強い気がするんですよね。
ユーミン:その通りだと思います。
●「松任谷由実 オフィシャルサイト」
※ライブの詳細は、こちらでご確認ください。
(Amazon)
来週は、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。
リリースされました、松任谷由実さんです。
ベストアルバム「ユーミンからの、恋のうた。」は3枚組
「今、ユーミンが聞いてほしい」と選んだ45曲が収録されています。
また、この3枚組のベストアルバムには、ディスクごとにテーマが付いています。
「Pure Eyes 純粋さを、捨てない。」、「Urban Cowgirl “私”で、生きてゆく。」、「Mystic Journey 旅を、やめない。」
このテーマに込められた想いとは?
松任谷由実さんにお話を伺いました。
──45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』
茂木:このアルバム、45曲もあって本当に幸せですよ。
ユーミン:そう言ってもらって嬉しいですね、曲順とかにもすごくこだわったので。
歌の登場人物の、主人公のキャラクターによって3つに分けました。
茂木:Disc1は「Pure Eyes 純粋さを、捨てない。」ですけど「瞳を閉じて」って、五島列島の高校の愛唱歌で
今でも船着場で船出る時も流れてるんですよね。
ユーミン:卒業のシーズンとかは、島を出て全国に散って行ったりするわけですよね。
茂木:泣いちゃうよな〜。
ユーミン:みんな泣いてますね。
茂木:いつもお聞きしますけど、なんでこんな曲が書けるんですか?降ってくるんですか?
ユーミン:書こうと思って書くんですけど、”どういう雰囲気にしようかな〜”と、心を澄ませていると風が吹いてくるように。
「瞳を閉じて」は行ったことなかった島で、島の高校生からの依頼で写真が何枚か送られてきたんですよ。
茂木:はい。
ユーミン:教室から見える海とか、裏山の隠れキリシタンの御堂とか、何枚かの写真と”こういう時は、こういう風に海が見えます”と書かれてることを元にして。
茂木:そこから曲のイメージができるということですよね。
例えばDisc1の「緑の町に舞い降りて」は、飛行機から見た風景なんですよね?
ユーミン:そうですね。
茂木:”盛岡が、ロシア語みたいに感じた”みたいな歌詞があるじゃないですか。
っていうか、その時に曲ができちゃうんですか?
ユーミン:その時に”は!”と思ったことが、心の中では言葉にしてるんです。
それが降り積もってて、作ろうっていう時に出てきて合わさるんですよ。
茂木:天才だな〜。
ユーミン:ですかね〜(笑)。
音楽って、私は理系じゃないけど、数学だなと思うときはあります。
茂木:ユーミン、バッハみたいですね。
ユーミン:バッハの影響はあると思います(笑)。
──生きているということは、曲を作り続けるということ
茂木:45周年なんですね。
ユーミン:そうなんですよ(笑)。
茂木:”なんでこんなに尽きないんだろう?”って思って、「宇宙図書館」もそうだったし、これだけ長いあいだ第一線で活躍してる秘訣って何なんですか?
ユーミン:続けることですね。「どうしたら、続けられるんですか?」って聞かれるけど、「それは続けることです」って言うしかないんですよ。
多少負荷がかかっても、一回やめちゃうと、起動するのに何倍もエネルギーがいるじゃないですか。だから、多少、負荷がかかっている状態がいいですね。
茂木:なるほど、ゾーンに入っているんですね。アスリートと同じですよね。
ユーミン:アーティストは引退のないアスリートなんじゃないですかね。
茂木:生きているということは、曲を作り続けるということですね。
ユーミン:どこかで保証されている根拠が自分の中ではある、何かわからないものに突き動かされていて、それは声だと思うんですけれども。
茂木:ユーミンの声って、みんなが”わ〜”って思うんですけど、それ自体がすごい才能だと思いますね。
ユーミン:ギフトだと思います。
茂木:今回のベストアルバムは記念碑的な感じがするんだよな〜、「2001年宇宙の旅」で、モノリスというのが出てくるんですけど
今回のアルバムはモノリスっぽいなと思うんですよ。
ユーミン:お〜!いま、鳥肌立っちゃった(笑)。
茂木:「宇宙図書館」の次がこれでしょ?特にDisc3はモノリスだなと思って。これから、みんな聴きながらずっと考えるんじゃないかと思うんですよ。
ユーミン:嬉しいな〜。
茂木:”この音楽の先にある、これはなんなんだろう?”っていう。
だから、今回のセレクションは達成感があるんじゃないですか?
ユーミン:過去の自分が、いま、未来を助けてくれるっていう風に思います。
茂木:これは今までの軌跡なんですよね。ただ、今とか未来につながっていく時間が今回これで。
ベスト盤と言うと振り返る感じがあるんだけど、今回のアルバムは振り返ってはいるんだけど、未来に向けたベクトルが強い気がするんですよね。
ユーミン:その通りだと思います。
●「松任谷由実 オフィシャルサイト」
※ライブの詳細は、こちらでご確認ください。
(Amazon)
来週は、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。