2017年09月23日
今週お迎えしたのは、ハープ奏者の松岡みやびさんです。
松岡さんは東京生まれ、学習院女子高等科、東京芸術大学をご卒業されて、
東京大学研究課程を修了されていらっしゃいます。
日本ハープコンクールアドバンス部門最年少優勝。
おなじく、日本ハープコンクール、プロフェッショナル部門最年少で最高位、および審査員特別賞受賞。
そして、USA国際ハープコンクール日本人初入賞。
ジュネーヴ国際音楽コンクールハープ部門日本人初ファイナリスト、世界のトップ3に選ばれるなど、輝かしい経歴をお持ちです。
指先にマメができず、歌うような美しい音色をつくりだせる新しいハープ奏法、「ミヤビ・メソード」を開発し、流派を創設されました。
そんな松岡さんに、お話を伺いました。
──意外に体育会系
茂木:指先にマメができなくて、歌うような美しい音色を作り出す、新しいハープの奏法「ミヤビ・メソード」を開発して流派を創設したと?
松岡:音楽には流派という考えはなくてマンツーマンで同じ先生につくんですけど。
日本の音大のメソードが、指に血マメとか水ぶくれができるんですよ。
茂木:松岡さんはないですよね。
松岡:私、何もないんですよ。みんなやすりで削って、バンドエイド巻いて、針で水ぶくれを出して……っていうのが普通なんですね。
茂木:傷らだけですね、ハープっていうと優雅なイメージがありますけど。
松岡:テニスのラケットに張っているような、太い硬い弦が張ってあってそれを素手で弾くので力がいるんです。
茂木:そういうことがないハープの弾き方を開発して、現在、全国23県から生徒が通うハープの教室を主宰されていますね。
松岡:みんな飛行機とか新幹線で、トランク持って泊まり込みで習いに来てくれるんです。
それぐらい指が痛くないハープ奏法というのが日本になくて、世界的にもほぼないです。
茂木:「ミヤビ・メソード」という弾き方、開発されたきっかけは何ですか?
松岡:周りの人が手を痛めて、「筋トレをしなさい」とか音大で言われていて。
みんな腱鞘炎になったり、頚椎損傷とか肩痛めたりしてるのを見てて、”おかしいな〜”と疑問に思っていて。グランドハープって40キロあるんですよ、それを右肩に担いで弾いて、7つのペダルを足で操作して何百回と踏んでるんですよ。
だから、けっこう体育会系なんですね。
茂木:イメージと違いますね。それで自分なりに「メソード」を開発されたということなんですね。
──フェアリー弾き
茂木:フェアリー弾きという独特の奏法、これが脳にいいなと思うんですけど。
フェアリー弾きはどういう弾き方ですか?
松岡:フェアリー弾きというのは心で奏でる弾き方、たった1人のために奏でるというところですね。
茂木:”たった1人のために奏でる”というような気持ちで弾くということですね。
松岡:そうなんです。
茂木:松岡さんのアルバム『スリーピング ハープ〜心を整えて眠るための音楽〜』を聴くと、自分のために弾いてくれてるような気がすると?
松岡:大切なたった1人の人に、自分の部屋でリラックスして弾いてるようなつもりで弾くと、頭の意識とかがとれてしまって。
自分も無心になって、ぼーっとした状態。瞑想みたいな、音だけを味わうような新しい奏法を考えてみました。
茂木:ハープの人を癒す力とか、そういうことに注目してここにたどり着いたというのはどういう気持ちですか?
松岡:自分が第2の人生を、いま歩み始めたような不思議な感じで。
以前の私とは見た目も違うし、昔は化粧が濃かったり(笑)。
いま、43歳なんですけど。
茂木:すごい若く見えますよね、そういう風に言われませんか?
松岡:ストレスのない生活をしてるからどんどん若返るんですよ。
茂木:ストレスなくなっちゃったんですか?
松岡:なくなっちゃいました(笑)。心理学を学び始めると人に評価を求めなくなるんですよ。
今までは”お客さんのために”とか、”いい演奏しなきゃ”とか、プレッシャーとか緊張があったんですけど。いまは、気に入ってくれる人だけが来てくれればいい。
茂木:そこの境地に達してしまったんですね。
松岡:これ、悟りの境地ですよね(笑)。
ハープを弾いてると自分が弾いてる意識がないんですよ、ハープが勝手に鳴り響いてくれていて、自分は見てるだけという感じでコンサートしてるんですよ。
●スリーピング ハープ〜心を整えて眠るための音楽〜 / 松岡みやび
(Amazon)
●「松岡みやび オフィシャルサイト
※11月29日(水)に行われる
「松岡みやびCD発売記念コンサート」
〜ハープ演奏&日常生活に役立つ心理学のお話し
チケット問い合わせは、松岡さんの公式サイトまで!
来週も引き続き、ハープ奏者の松岡みやびさんをお迎えしてお話をうかがっていきます。
どうぞお楽しみに。
松岡さんは東京生まれ、学習院女子高等科、東京芸術大学をご卒業されて、
東京大学研究課程を修了されていらっしゃいます。
日本ハープコンクールアドバンス部門最年少優勝。
おなじく、日本ハープコンクール、プロフェッショナル部門最年少で最高位、および審査員特別賞受賞。
そして、USA国際ハープコンクール日本人初入賞。
ジュネーヴ国際音楽コンクールハープ部門日本人初ファイナリスト、世界のトップ3に選ばれるなど、輝かしい経歴をお持ちです。
指先にマメができず、歌うような美しい音色をつくりだせる新しいハープ奏法、「ミヤビ・メソード」を開発し、流派を創設されました。
そんな松岡さんに、お話を伺いました。
──意外に体育会系
茂木:指先にマメができなくて、歌うような美しい音色を作り出す、新しいハープの奏法「ミヤビ・メソード」を開発して流派を創設したと?
松岡:音楽には流派という考えはなくてマンツーマンで同じ先生につくんですけど。
日本の音大のメソードが、指に血マメとか水ぶくれができるんですよ。
茂木:松岡さんはないですよね。
松岡:私、何もないんですよ。みんなやすりで削って、バンドエイド巻いて、針で水ぶくれを出して……っていうのが普通なんですね。
茂木:傷らだけですね、ハープっていうと優雅なイメージがありますけど。
松岡:テニスのラケットに張っているような、太い硬い弦が張ってあってそれを素手で弾くので力がいるんです。
茂木:そういうことがないハープの弾き方を開発して、現在、全国23県から生徒が通うハープの教室を主宰されていますね。
松岡:みんな飛行機とか新幹線で、トランク持って泊まり込みで習いに来てくれるんです。
それぐらい指が痛くないハープ奏法というのが日本になくて、世界的にもほぼないです。
茂木:「ミヤビ・メソード」という弾き方、開発されたきっかけは何ですか?
松岡:周りの人が手を痛めて、「筋トレをしなさい」とか音大で言われていて。
みんな腱鞘炎になったり、頚椎損傷とか肩痛めたりしてるのを見てて、”おかしいな〜”と疑問に思っていて。グランドハープって40キロあるんですよ、それを右肩に担いで弾いて、7つのペダルを足で操作して何百回と踏んでるんですよ。
だから、けっこう体育会系なんですね。
茂木:イメージと違いますね。それで自分なりに「メソード」を開発されたということなんですね。
──フェアリー弾き
茂木:フェアリー弾きという独特の奏法、これが脳にいいなと思うんですけど。
フェアリー弾きはどういう弾き方ですか?
松岡:フェアリー弾きというのは心で奏でる弾き方、たった1人のために奏でるというところですね。
茂木:”たった1人のために奏でる”というような気持ちで弾くということですね。
松岡:そうなんです。
茂木:松岡さんのアルバム『スリーピング ハープ〜心を整えて眠るための音楽〜』を聴くと、自分のために弾いてくれてるような気がすると?
松岡:大切なたった1人の人に、自分の部屋でリラックスして弾いてるようなつもりで弾くと、頭の意識とかがとれてしまって。
自分も無心になって、ぼーっとした状態。瞑想みたいな、音だけを味わうような新しい奏法を考えてみました。
茂木:ハープの人を癒す力とか、そういうことに注目してここにたどり着いたというのはどういう気持ちですか?
松岡:自分が第2の人生を、いま歩み始めたような不思議な感じで。
以前の私とは見た目も違うし、昔は化粧が濃かったり(笑)。
いま、43歳なんですけど。
茂木:すごい若く見えますよね、そういう風に言われませんか?
松岡:ストレスのない生活をしてるからどんどん若返るんですよ。
茂木:ストレスなくなっちゃったんですか?
松岡:なくなっちゃいました(笑)。心理学を学び始めると人に評価を求めなくなるんですよ。
今までは”お客さんのために”とか、”いい演奏しなきゃ”とか、プレッシャーとか緊張があったんですけど。いまは、気に入ってくれる人だけが来てくれればいい。
茂木:そこの境地に達してしまったんですね。
松岡:これ、悟りの境地ですよね(笑)。
ハープを弾いてると自分が弾いてる意識がないんですよ、ハープが勝手に鳴り響いてくれていて、自分は見てるだけという感じでコンサートしてるんですよ。
●スリーピング ハープ〜心を整えて眠るための音楽〜 / 松岡みやび
(Amazon)
●「松岡みやび オフィシャルサイト
※11月29日(水)に行われる
「松岡みやびCD発売記念コンサート」
〜ハープ演奏&日常生活に役立つ心理学のお話し
チケット問い合わせは、松岡さんの公式サイトまで!
来週も引き続き、ハープ奏者の松岡みやびさんをお迎えしてお話をうかがっていきます。
どうぞお楽しみに。