2016年11月13日
今夜お迎えしたのは、シンガーソングライターの、遊佐未森さんです。
遊佐さんは、宮城県 仙台市のご出身。
1988年に、アルバム『瞳水晶』でデビュー。
“癒しブーム”の先駆け的存在として、「聴いて幸せになれる音楽」をテーマに、
物語性のある音楽を、発表し続けています。
徹底してオリジナリティーある作品にこだわり続け、デビューから20年以上を経た今も、
多くのファンやメディアから、高い評価を得ていらっしゃいます。
その遊佐さんが、先日、最新アルバム『せせらぎ』をリリースされました。
今夜は、このアルバムのお話しを中心に伺いました。
──言葉のイマジネーション
茂木:今回のニューアルバム『せせらぎ』拝聴したんですが、一貫して、”遊佐サウンド”としか言いようがない。作詞作曲は、ご自身でされているのがほとんですか?
遊佐:そうですね、ほぼ自分でやっています。
茂木:もちろんメロディもいいんですけど、歌詞も素晴らしくて。短い曲なんですけど、「sweet snow」という英語の曲ですけど…すごく詩的で、力のある歌詞、どこから出てくるんですか?
遊佐:私、出身が仙台なんですね。小さい頃はけっこう雪が降っていて、下から眺めていると、雪が三拍子で、ワルツを踊ってくるように降りてくるイメージがあったんです。
少し前に子供の番組で「雪ん子ワルツ」という曲を書いたんですけど。今回のアルバムでは、イメージが大人な印象のものを使おうと思って、そんな歌詞になりました。
茂木:永遠のティーンエイジャーみたいな、そういうことも感じて。我々、大人が忘れがちな子供の頃の風景とか、そういうことをずっと忘れないでいるのが素敵だなと思います。
遊佐さんといえば、その声ですよね。
遊佐:近所の人とか、「子供の頃からほとんど変わってないね」って言われます(笑)。
小さい頃から歌っていたので…合唱団に入ってたり、学校の月曜集会とかで歌ったり。
”歌が好き人なんだろうな”と、思っていたと思います。
茂木:アイリッシュの音楽もお好きなんですよね、そういうところも妖精っぽくないですか?
遊佐:妖精とかコロボックル、そういうお話が好きでしたね。
ケルトのミュージシャンと一緒にやったりした時に、小さい頃読んだお話とか、妖精みたいなものが音楽の現場に見えるような空気がありました(笑)。
茂木:いわゆるJ-POPと言われる流れがありますよね、遊佐さんは、そこからふわーっと浮き上がっているような、そういうイメージありますけどね。
遊佐:ずっとJ-POPの中にいてやって来ているんですけど、一緒にやっているミュージシャンが、特色のある、音色にこだわりのある人たちが多いからかもしれないですね。
茂木:声を維持するために気を付けていることはありますか?
遊佐:辛い物を食べないとか、ナスを控えるとか(笑)。
茂木:え?どういうことですか?
遊佐:ナスは意外に、喉に良くないんですよ。
茂木:じゃあ、ナスカレーは最悪ってことですね(笑)。
曲はどういう時にひらめくんですか?
遊佐:やっぱり、ぼーっとしてるとき(笑)。
わーっと動いてる間の一瞬、お茶を飲んでるときとか。寝てるのか、起きてるのか分からないような瞬間にメロディが聴こえてきたりします。
茂木:詞とメロディは、どちらが先に出るんですか?
遊佐:まずメロディが浮かんできて、メロディが出来上がって、そのときに詞のイメージは一緒に浮かんでるんですね。映像みたいな感じで。
メロディを作ってるときは言葉はないんですけど、言葉のイメージはありますね。
──心のせせらぎ
茂木:今回のアルバムは、広い意味でのラブソングもあるんですけど。あまり”ラブソング、ラブソング”していない感情が歌われていることが多い気がするんですけど。どういう心境なんですか?
遊佐:最近は、ラブソングなんだけど、広い意味でのラブソングになっているかもしれないですね。
人と人とのつながりとか、響き合いみたいなものとか、そういうところで書いているのが多いかもしれないですね。
茂木:コンサートなどで、遊佐さんのファンの方はどういう方が多いですか?
遊佐:一生懸命聴いてくれている感じがしますね(笑)。耳を澄まして聴いているけど、最後には立ち上がってみたいな(笑)。
茂木:お話させていただいて、ますます妖精説が僕の中で立ち上がっているんですけど(笑)、森の中に住んでいるイメージあるんですよね。
遊佐:前からよく言われますね(笑)。いまは海の近く、鎌倉に住んでいます。ちょっと行けば山もありますからね(笑)。
茂木:音域ってどれくらい出るんですか?
遊佐:3オクターブまではいかないけど、2オクターブ半くらいですかね。上の方は超音波みたいになっちゃいますけど(笑)。
中途半端に高いところよりも、意外に高い方が楽だったりしますね。
茂木:こういうのは天性のものというか…。
遊佐:そうですね。声はもらったもので、歌が大好きっていう思いで、ずっとここまで来たような感じはありますね。
茂木:ひとつひとつの楽曲を大事に作られていて、大事に歌われている感じが伝わってくるんですけど。
このタイトルの『せせらぎ』は、追憶の歌なんですか?
遊佐:そうですね。近くにいる誰か大切な人との愛しい時間があって、その人がつまづいたりとかしている時に、励ましたり、元気になってもらえるような…アルバム全体に”せせらぎ”っていうテーマは、”心のせせらぎに耳を澄ます”ということなんです。
いま世の中は、子供から大人まで忙しくしている中で、ご自分の心の中に耳を澄ますひとときって大事なんじゃないかと思って、そんな音楽が作れたらと思いました。
●「遊佐未森 オフィシャルウェブサイト」
●遊佐未森 アルバム「せせらぎ」
来週も引き続き、アーティストの遊佐未森さんをお迎えして、お話をうかがっていきます。
どうぞお楽しみに。
遊佐さんは、宮城県 仙台市のご出身。
1988年に、アルバム『瞳水晶』でデビュー。
“癒しブーム”の先駆け的存在として、「聴いて幸せになれる音楽」をテーマに、
物語性のある音楽を、発表し続けています。
徹底してオリジナリティーある作品にこだわり続け、デビューから20年以上を経た今も、
多くのファンやメディアから、高い評価を得ていらっしゃいます。
その遊佐さんが、先日、最新アルバム『せせらぎ』をリリースされました。
今夜は、このアルバムのお話しを中心に伺いました。
──言葉のイマジネーション
茂木:今回のニューアルバム『せせらぎ』拝聴したんですが、一貫して、”遊佐サウンド”としか言いようがない。作詞作曲は、ご自身でされているのがほとんですか?
遊佐:そうですね、ほぼ自分でやっています。
茂木:もちろんメロディもいいんですけど、歌詞も素晴らしくて。短い曲なんですけど、「sweet snow」という英語の曲ですけど…すごく詩的で、力のある歌詞、どこから出てくるんですか?
遊佐:私、出身が仙台なんですね。小さい頃はけっこう雪が降っていて、下から眺めていると、雪が三拍子で、ワルツを踊ってくるように降りてくるイメージがあったんです。
少し前に子供の番組で「雪ん子ワルツ」という曲を書いたんですけど。今回のアルバムでは、イメージが大人な印象のものを使おうと思って、そんな歌詞になりました。
茂木:永遠のティーンエイジャーみたいな、そういうことも感じて。我々、大人が忘れがちな子供の頃の風景とか、そういうことをずっと忘れないでいるのが素敵だなと思います。
遊佐さんといえば、その声ですよね。
遊佐:近所の人とか、「子供の頃からほとんど変わってないね」って言われます(笑)。
小さい頃から歌っていたので…合唱団に入ってたり、学校の月曜集会とかで歌ったり。
”歌が好き人なんだろうな”と、思っていたと思います。
茂木:アイリッシュの音楽もお好きなんですよね、そういうところも妖精っぽくないですか?
遊佐:妖精とかコロボックル、そういうお話が好きでしたね。
ケルトのミュージシャンと一緒にやったりした時に、小さい頃読んだお話とか、妖精みたいなものが音楽の現場に見えるような空気がありました(笑)。
茂木:いわゆるJ-POPと言われる流れがありますよね、遊佐さんは、そこからふわーっと浮き上がっているような、そういうイメージありますけどね。
遊佐:ずっとJ-POPの中にいてやって来ているんですけど、一緒にやっているミュージシャンが、特色のある、音色にこだわりのある人たちが多いからかもしれないですね。
茂木:声を維持するために気を付けていることはありますか?
遊佐:辛い物を食べないとか、ナスを控えるとか(笑)。
茂木:え?どういうことですか?
遊佐:ナスは意外に、喉に良くないんですよ。
茂木:じゃあ、ナスカレーは最悪ってことですね(笑)。
曲はどういう時にひらめくんですか?
遊佐:やっぱり、ぼーっとしてるとき(笑)。
わーっと動いてる間の一瞬、お茶を飲んでるときとか。寝てるのか、起きてるのか分からないような瞬間にメロディが聴こえてきたりします。
茂木:詞とメロディは、どちらが先に出るんですか?
遊佐:まずメロディが浮かんできて、メロディが出来上がって、そのときに詞のイメージは一緒に浮かんでるんですね。映像みたいな感じで。
メロディを作ってるときは言葉はないんですけど、言葉のイメージはありますね。
──心のせせらぎ
茂木:今回のアルバムは、広い意味でのラブソングもあるんですけど。あまり”ラブソング、ラブソング”していない感情が歌われていることが多い気がするんですけど。どういう心境なんですか?
遊佐:最近は、ラブソングなんだけど、広い意味でのラブソングになっているかもしれないですね。
人と人とのつながりとか、響き合いみたいなものとか、そういうところで書いているのが多いかもしれないですね。
茂木:コンサートなどで、遊佐さんのファンの方はどういう方が多いですか?
遊佐:一生懸命聴いてくれている感じがしますね(笑)。耳を澄まして聴いているけど、最後には立ち上がってみたいな(笑)。
茂木:お話させていただいて、ますます妖精説が僕の中で立ち上がっているんですけど(笑)、森の中に住んでいるイメージあるんですよね。
遊佐:前からよく言われますね(笑)。いまは海の近く、鎌倉に住んでいます。ちょっと行けば山もありますからね(笑)。
茂木:音域ってどれくらい出るんですか?
遊佐:3オクターブまではいかないけど、2オクターブ半くらいですかね。上の方は超音波みたいになっちゃいますけど(笑)。
中途半端に高いところよりも、意外に高い方が楽だったりしますね。
茂木:こういうのは天性のものというか…。
遊佐:そうですね。声はもらったもので、歌が大好きっていう思いで、ずっとここまで来たような感じはありますね。
茂木:ひとつひとつの楽曲を大事に作られていて、大事に歌われている感じが伝わってくるんですけど。
このタイトルの『せせらぎ』は、追憶の歌なんですか?
遊佐:そうですね。近くにいる誰か大切な人との愛しい時間があって、その人がつまづいたりとかしている時に、励ましたり、元気になってもらえるような…アルバム全体に”せせらぎ”っていうテーマは、”心のせせらぎに耳を澄ます”ということなんです。
いま世の中は、子供から大人まで忙しくしている中で、ご自分の心の中に耳を澄ますひとときって大事なんじゃないかと思って、そんな音楽が作れたらと思いました。
●「遊佐未森 オフィシャルウェブサイト」
●遊佐未森 アルバム「せせらぎ」
来週も引き続き、アーティストの遊佐未森さんをお迎えして、お話をうかがっていきます。
どうぞお楽しみに。