2016年05月29日
今夜お迎えしたお客様は、ピアニストで作曲家の島健さんです。
島さんは、1978年に渡米し、ロサンゼルスでアレンジを学びながらジャズシーンで活躍。
帰国後は、サザンオールスターズをはじめ、GLAY、JUJU、森山良子、
加藤登紀子など幅広いジャンルのアーティストのアレンジ、プロデュース、
さらにはミュージカルや映画、テレビドラマ等の音楽も数多く手掛けられ、
日本の音楽シーンの第一線で活躍されていらっしゃいます。
また、ミリオン・ヒットを記録した、サザンオールスターズの「TSUNAMI」、
浜崎あゆみの「Voyage」では、編曲を担当し、レコード大賞を受賞。
編曲家としての人気が高まり、持ち味のストリングスを使った美しいアレンジは、高く評価されていらっしゃいます。
その島健さんが、6月6日月曜日、
池袋の東京芸術劇場コンサートホールにて、スペシャルコンサート、
『The SOUND of SHIMAKEN 66th Anniversary Concert on 6.6』を開催されます。
今夜は、このコンサートのお話を中心に伺いました。
──ジャンルに捉われない
茂木:島さんは、ずっと音楽シーンで活躍されてきて今年の6月6日に誕生日なんですね。
島:6月6日で66歳になるということで、ゾロ目です(笑)。
茂木:池袋の東京芸術劇場で、記念のコンサートをされるんですよね。
島:そうなんです。ニューシティ管弦楽団というオーケストラの方から、「記念のコンサートをやりませんか?」ということで、「東京芸術劇場を押さえました」と言われて、自分のほうがびっくりしちゃって(笑)。
茂木:すごいメンバーが集まりましたよね。
島さんの日本内外の音楽シーンにおける人脈の広さって、すごいんじゃないですか?
島:長年やってきて、いろんな出会いがありまして、それは本当に財産だと思います。
茂木:まさに音楽人生のひとつの集大成になると思うんですけど、どんなプログラムになるんですか?
島:”SOUND of SHIMAKEN”というタイトル通り、僕のいろんな面を聴いていただきたいなと思っています。
オリジナルもありますし、ジャンルを幅広くやっていますので、ミュージカルの曲もあり、クラシカル、シャンソン系のものもあり…。僕のオリジナルと、アーティストの方にアレンジを書いたもの、要するに”SOUND of SHIMAKEN”ですね(笑)。
島健の音楽の、いろんな部分を聴いてもらいたいと思っています。
茂木:島さんのお仕事を見ると、サザンオールスターズ、浜崎あゆみさん、演歌界だと石川さゆりさん、天童よしみさん、GLAY、JUJU!
本当に、幅広いですね!
島:自分は、ジャンルというものに対して、全くこだわりがないので。
茂木:もともと、お父様はタンゴで、ご自身はジャズなんですか?
島:そうですね。一番ベーシックにはジャズがあります。
父がタンゴのピアニストだったんですけど、クリスマスになると、ビング・クロスビーのクリスマスアルバムでした(笑)。
茂木:え、子供の頃からですか?
島:「ジングルベル」もスウィングしてるやつですね(笑)。
茂木:子供の頃から、自分でピアノを弾いていたんですか?
島:親父がピアニストだったので、自然にピアノは弾いていました。
茂木:いきなり、スタジオミュージシャンとして活動されちゃったってことですよね。
島:スタジオミュージシャンとして活動する前に、キャバレーみたいなところで演奏した時期もありますね。
──音楽のレパートリーの広さ
茂木:「ディックグローブ・スクール・オブ・ミュージック」というロサンゼルスの学校に行かれたのは、何歳のときですか?
島:28歳ですね。スタジオミュージシャンとして日本では仕事をしていました。
茂木:日本の普通のイメージだと、ピアノを弾かれる人は、音大に行って……とか、そういうイメージあるじゃないですか。
アメリカの音楽教育って、日本と違うんでしょうね。
島:「ディックグローブ・スクール・オブ・ミュージック」は、ジャズをベースとした学校なので、クラシックの学校ではないんですよ。
茂木:学校ではどんなことをされていたんですか?
島:アレンジの勉強に関しては、ネルソン・リドルとか、一度授業を受けただけなんですけど。ネルソン・リドルという方は、シナトラとかのアレンジで有名な人で、ちょっとびっくりでしたね。
でも、ネルソン・リドルということに圧倒されていましたけどね(笑)。
茂木:例えば、サザンオールスターズの「TSUNAMI」のアレンジなんかは、もともと楽曲があるわけですよね?
それを手渡されて、島さんのほうで「アレンジは、こういうのがいいんじゃないか」と、考えられるんですか?
島:ケースバイケースなんですけど、桑田佳祐さんの場合は、だいたい、ベーシックな形はできていて、その上にストリングスとか、ホーンセクションを書く場合もあります。最初から桑田さんと一緒に作っていく場合もありますね。
「TSUNAMI」の場合は、基本の形はできていて、僕がストリングスを書きました。
茂木:島さんの場合、コラボはどういう風に出会ってるんですか?
島:こちらから選ぶということは、本当にないんです。向こうから声をかけていただいたら、断るということはしないです(笑)。
茂木:音楽のレパートリーの広さって、どうやったら広くなれるんですか?
島:僕の場合は、子供の頃からの環境のおかげで、ものすごく幅広い音楽を聴いていたので。
茂木:島さんのオーラは、何でも包んでくださるような感じですよね(笑)。
どんなコンサートになるのか楽しみですね。
──想像を超えた音
茂木:音楽のアレンジって、我々からすると生命が吹き込まれるっていうか、音楽の聴こえ方が全然変わってくるんですよね。
作る側としては、どういう感じでやってらっしゃるんですか?
島:アレンジとかプロデュースっていうのは、ある意味、料理のシェフのような感じで。”素材をどう生かすか?”ということだと思うんですよね。
”こういう味付けをすれば、こんな風に美味しく食べられるし。もしかしたら、この素材は調味料とか変に使わないほうがいいかな”とか、どうすれば最も美味しく食べられるかというのが、アレンジやプロデュースの仕事かなと思っています。
茂木:音楽やってる方って、音楽をやるのが嬉しくてしょうがないような、そういう雰囲気が漂っているんですけど、どういう瞬間が一番嬉しいですか?
島:演奏していて、コミュニケーション含め一つになれたなという時の喜び。アレンジャーとしては、特にオーケストラは編成が大きいですから、スコアの段数もすごくなるんです。
書くのが大変なんですけど、それが音になって”ドーン!”と出た時の達成感、喜びはすごくありますね。
茂木:自分の頭の中に音楽はあるんだけど、それが、みんなの力で音として出て来るっていうのがね。
島:大勢の人が集まって音を出したとき、自分の想像を超えた音が出る、それが本当に喜びですね。
茂木:その奇跡が6月6日ですよ!池袋の東京芸術劇場で『The SOUND of SHIMAKEN 66th Anniversary Concert on 6.6』が、行なわれます。
この”The SOUND of SHIMAKEN”は、どなたが考えたんですか?
島:実は自分なんですよ(笑)。”The SOUND of music”にも引っかけたんですけどね(笑)。
茂木:とても豪華なメンバーで、当日券もあるかもしれないという事なので、いろいろチェックしてみてほしいですね。
●「島健 オフィシャルサイト」
来週も引き続き、ピアニストで作曲家の島健さんをお迎えします。
どうぞ、お聴き逃しなく!
島さんは、1978年に渡米し、ロサンゼルスでアレンジを学びながらジャズシーンで活躍。
帰国後は、サザンオールスターズをはじめ、GLAY、JUJU、森山良子、
加藤登紀子など幅広いジャンルのアーティストのアレンジ、プロデュース、
さらにはミュージカルや映画、テレビドラマ等の音楽も数多く手掛けられ、
日本の音楽シーンの第一線で活躍されていらっしゃいます。
また、ミリオン・ヒットを記録した、サザンオールスターズの「TSUNAMI」、
浜崎あゆみの「Voyage」では、編曲を担当し、レコード大賞を受賞。
編曲家としての人気が高まり、持ち味のストリングスを使った美しいアレンジは、高く評価されていらっしゃいます。
その島健さんが、6月6日月曜日、
池袋の東京芸術劇場コンサートホールにて、スペシャルコンサート、
『The SOUND of SHIMAKEN 66th Anniversary Concert on 6.6』を開催されます。
今夜は、このコンサートのお話を中心に伺いました。
──ジャンルに捉われない
茂木:島さんは、ずっと音楽シーンで活躍されてきて今年の6月6日に誕生日なんですね。
島:6月6日で66歳になるということで、ゾロ目です(笑)。
茂木:池袋の東京芸術劇場で、記念のコンサートをされるんですよね。
島:そうなんです。ニューシティ管弦楽団というオーケストラの方から、「記念のコンサートをやりませんか?」ということで、「東京芸術劇場を押さえました」と言われて、自分のほうがびっくりしちゃって(笑)。
茂木:すごいメンバーが集まりましたよね。
島さんの日本内外の音楽シーンにおける人脈の広さって、すごいんじゃないですか?
島:長年やってきて、いろんな出会いがありまして、それは本当に財産だと思います。
茂木:まさに音楽人生のひとつの集大成になると思うんですけど、どんなプログラムになるんですか?
島:”SOUND of SHIMAKEN”というタイトル通り、僕のいろんな面を聴いていただきたいなと思っています。
オリジナルもありますし、ジャンルを幅広くやっていますので、ミュージカルの曲もあり、クラシカル、シャンソン系のものもあり…。僕のオリジナルと、アーティストの方にアレンジを書いたもの、要するに”SOUND of SHIMAKEN”ですね(笑)。
島健の音楽の、いろんな部分を聴いてもらいたいと思っています。
茂木:島さんのお仕事を見ると、サザンオールスターズ、浜崎あゆみさん、演歌界だと石川さゆりさん、天童よしみさん、GLAY、JUJU!
本当に、幅広いですね!
島:自分は、ジャンルというものに対して、全くこだわりがないので。
茂木:もともと、お父様はタンゴで、ご自身はジャズなんですか?
島:そうですね。一番ベーシックにはジャズがあります。
父がタンゴのピアニストだったんですけど、クリスマスになると、ビング・クロスビーのクリスマスアルバムでした(笑)。
茂木:え、子供の頃からですか?
島:「ジングルベル」もスウィングしてるやつですね(笑)。
茂木:子供の頃から、自分でピアノを弾いていたんですか?
島:親父がピアニストだったので、自然にピアノは弾いていました。
茂木:いきなり、スタジオミュージシャンとして活動されちゃったってことですよね。
島:スタジオミュージシャンとして活動する前に、キャバレーみたいなところで演奏した時期もありますね。
──音楽のレパートリーの広さ
茂木:「ディックグローブ・スクール・オブ・ミュージック」というロサンゼルスの学校に行かれたのは、何歳のときですか?
島:28歳ですね。スタジオミュージシャンとして日本では仕事をしていました。
茂木:日本の普通のイメージだと、ピアノを弾かれる人は、音大に行って……とか、そういうイメージあるじゃないですか。
アメリカの音楽教育って、日本と違うんでしょうね。
島:「ディックグローブ・スクール・オブ・ミュージック」は、ジャズをベースとした学校なので、クラシックの学校ではないんですよ。
茂木:学校ではどんなことをされていたんですか?
島:アレンジの勉強に関しては、ネルソン・リドルとか、一度授業を受けただけなんですけど。ネルソン・リドルという方は、シナトラとかのアレンジで有名な人で、ちょっとびっくりでしたね。
でも、ネルソン・リドルということに圧倒されていましたけどね(笑)。
茂木:例えば、サザンオールスターズの「TSUNAMI」のアレンジなんかは、もともと楽曲があるわけですよね?
それを手渡されて、島さんのほうで「アレンジは、こういうのがいいんじゃないか」と、考えられるんですか?
島:ケースバイケースなんですけど、桑田佳祐さんの場合は、だいたい、ベーシックな形はできていて、その上にストリングスとか、ホーンセクションを書く場合もあります。最初から桑田さんと一緒に作っていく場合もありますね。
「TSUNAMI」の場合は、基本の形はできていて、僕がストリングスを書きました。
茂木:島さんの場合、コラボはどういう風に出会ってるんですか?
島:こちらから選ぶということは、本当にないんです。向こうから声をかけていただいたら、断るということはしないです(笑)。
茂木:音楽のレパートリーの広さって、どうやったら広くなれるんですか?
島:僕の場合は、子供の頃からの環境のおかげで、ものすごく幅広い音楽を聴いていたので。
茂木:島さんのオーラは、何でも包んでくださるような感じですよね(笑)。
どんなコンサートになるのか楽しみですね。
──想像を超えた音
茂木:音楽のアレンジって、我々からすると生命が吹き込まれるっていうか、音楽の聴こえ方が全然変わってくるんですよね。
作る側としては、どういう感じでやってらっしゃるんですか?
島:アレンジとかプロデュースっていうのは、ある意味、料理のシェフのような感じで。”素材をどう生かすか?”ということだと思うんですよね。
”こういう味付けをすれば、こんな風に美味しく食べられるし。もしかしたら、この素材は調味料とか変に使わないほうがいいかな”とか、どうすれば最も美味しく食べられるかというのが、アレンジやプロデュースの仕事かなと思っています。
茂木:音楽やってる方って、音楽をやるのが嬉しくてしょうがないような、そういう雰囲気が漂っているんですけど、どういう瞬間が一番嬉しいですか?
島:演奏していて、コミュニケーション含め一つになれたなという時の喜び。アレンジャーとしては、特にオーケストラは編成が大きいですから、スコアの段数もすごくなるんです。
書くのが大変なんですけど、それが音になって”ドーン!”と出た時の達成感、喜びはすごくありますね。
茂木:自分の頭の中に音楽はあるんだけど、それが、みんなの力で音として出て来るっていうのがね。
島:大勢の人が集まって音を出したとき、自分の想像を超えた音が出る、それが本当に喜びですね。
茂木:その奇跡が6月6日ですよ!池袋の東京芸術劇場で『The SOUND of SHIMAKEN 66th Anniversary Concert on 6.6』が、行なわれます。
この”The SOUND of SHIMAKEN”は、どなたが考えたんですか?
島:実は自分なんですよ(笑)。”The SOUND of music”にも引っかけたんですけどね(笑)。
茂木:とても豪華なメンバーで、当日券もあるかもしれないという事なので、いろいろチェックしてみてほしいですね。
●「島健 オフィシャルサイト」
来週も引き続き、ピアニストで作曲家の島健さんをお迎えします。
どうぞ、お聴き逃しなく!