2016年04月10日
今夜は、先週に引き続き、プロのヨーヨーパフォーマーとして活動をされている日本人、BLACKさんをお迎えしました。
2001年、ヨーヨー歴わずか4年にして、アメリカのフロリダ州で行われた世界大会で優勝。
大学卒業後は、会社員として一般企業に就職するも、ヨーヨーへの情熱を捨てきれず、2007年にプロパフォーマーとして独立をします。
その後 表現力や身体能力を磨き、2009年、シルク・ドゥ・ソレイユのオーディションに合格。
ヨーヨーパフォーマーとして初の合格者となり、2014年より、シルク・ドゥ・ソレイユの最新ツアーショー『KURIOS(キュリオス)』に出演されました。
今夜は、BLACKさんが日本からアメリカに拠点を移されてからのお話、そして、この先の「夢」についてうかがいました。
──パフォーマーに求められるもの
茂木:BLACKさんは、シルク・ドゥ・ソレイユという輝かしい舞台にどうやって立ったんですか?
BLACK:僕の場合は、まずオーディションを受けました。
茂木:オーディションはどこでやるんですか?
BLACK:世界中で開催されているんですけど、僕は東京で受けました。
ヨーヨーの実技を披露しましたし、即興ダンスの審査もありました。
茂木:ヨーヨーパフォーマーですよね? ダンスもされるんですか?
BLACK:元々はしなかったんですけど、僕はシルクに入りたいと思っていて、ダンスの審査があるというのも知っていたので。
オーディションの2年前から、バレエとジャズダンスを習いました。それで、合格することができました。
茂木:それ、すごく高いレベルということじゃないですか。
BLACK:ダンサーとして高いレベルというわけではなくて、僕はあくまでもヨーヨーパフォーマーとしての出演なので、表現力の方が重視されるんですね。
シルクって、ミュージカルのように役柄が割り振られているので、役柄としての表現が求められます。
他の演技のときに、後ろの方でお芝居のような動きを求められます。そういったときの身のこなし方、感情表現の審査がありました。
茂木:ある意味では、表現力は一番大変だと思うんですけど。
BLACK:僕が受けたときは、多くの人が体操選手だったんですね。
茂木:だってシルク・ドゥ・ソレイユって、オリンピック選手とかもくるじゃないですか? そこの中でね……。
BLACK:なので、身体能力は圧倒的に体操選手のほうが上だったと思います。でも、即興ダンスとなると、慣れていないと、意外と動きが硬かったりするんですよね。
茂木:即興ダンスにはテーマが与えられるんですか?
BLACK:事前に課題として知らされるのではなく、その場で初めて聞いてですね。
審査員の方がお手本を見せてくれるんですけど、各ダンスのパート毎に感情表現とかテーマを伝えられて、それに合わせた表現を加えていくんですね。
茂木:自信はあったんですか?
BLACK:正直なことを言うと、あまりなかったです(笑)。”まだ、自分には早いかな、来年、再来年に受けられたらいいな”と、当時は思っていたので。
知り合いの方づてに、「今年、シルクのオーディションあるみたいですよ、受けてみますか?」と言われて、落ちる可能性の方が高いけど、今逃したら、いつ受けられるか分からないと思って、ダメもとで行ってみようと思ったんです。
茂木:そこで、見事、合格されて。そのあとはどうなるんですか?
BLACK:実はオーディション合格って、あまり意味ないんですよ。その時点で、契約が発生するわけではないんですよ。
「このショーに、この枠が空いて、こういう人が欲しいから来てください」という指名で連絡が来て、その時に初めて契約が発生するんです。
茂木:BLACKさんは、「KURIOS」というショーに出られたわけじゃないですか? どういう形で連絡来るんですか?
BLACK:多くのアーティストは開演の半年前に声がかかって、カナダの本部に召集されてクリエーションをしていくんですね。僕の場合は急で、20日前に連絡が来たんですよ。
茂木:行ったんですか?
BLACK:行きました!(笑)
茂木:ビックリしたでしょ? いきなり20日前に……。
BLACK:それにしても急だなと(笑)、20日前に連絡受けても、明日から行けるわけじゃないですよね。日本での整理も必要だし、いろんな手続きがありますから。結局、カナダに着いたのが本番の10日前だったんですよ。
茂木:え!? でも、逆に言うと、BLACKさんの適応能力を高く評価してたんじゃないですか?
「あいつだったら、いけるだろう!」みたいな。
BLACK:ある程度、即戦力として見ていただいた部分はあったのかと思いますね。
茂木:シルクのショーって、ものすごく完成度が高いじゃないですか。
実際に演じてみて、何か分かりましたか?
BLACK:クオリティの維持に全力を費やしているなというのを感じました。毎回のショーがビデオで録画されているんですね。
アーティストは、ショーが終わった瞬間からバックステージの大きなモニターで見ることができるんですね。今日のショーの出来が、すぐ分かるんですね。
それを受けて反省会をしたり、追加練習をしたりっていう環境が出来ているんですね。
茂木:そういうことをやっているんだ。
BLACK:僕が出ていた「KURIOS」の中でも、シルク歴10年以上のアクロバットのチームがあるんですけど、毎回終わったあとにビデオを見返して、最後まで残っているのが彼らだったんですね。
10年選手ですら、そういった反省会とか練習を欠かさない。それが、クオリティを維持する秘密だと思います。
茂木:普通、公演が終わった後って疲れてるじゃないですか。それでもやるんだね。
そして、今後はどうなるんですか?
BLACK:「KURIOS」のショー自体は続いているんですね。でも、僕が他にやりたいことがあって、一旦離れまして……。
茂木:BLACKさんとしては、今後、シルクとはどういう関わり方をしていこうと思っているんですか?
BLACK:今ここでは言えないんですけど、大きなやりたいことがあって、いつか「KURIOS」が日本に来た時は復帰したいなと思いますね。
茂木:いわゆる、凱旋公演というやつですね。
BLACK:僕がここに至るまでに、応援してくださった、助けてくださった方が沢山いるので、そういうみなさんに、改めてシルク・ドゥ・ソレイユでやっている姿をお見せしたいなと思いますね。
──さらなる高みを目指して
茂木:BLACKさん、ここでは言えない大きなことって、何するんですか?(笑)
イメージ的にはどんな感じですか?
BLACK:今後の人生をかけた挑戦というか、夢という話にも繋がっていくんですけど。
茂木:いつくらいに情報が外に出てくるんですか?
BLACK:4月後半、たぶん今月中には……(笑) 。
茂木:楽しみにしています! 何をするのか気になるな〜(笑)。
今はどんな感じですか? 旅から旅へという感じですか?
BLACK:そうですね。一旦シルクを離脱して、住まいは日本に居を構えているんですが、海外にも、ちょこちょこ行ったりしてますね。
茂木:お客さんの反応って、いろんな場所によって違うと思うんですけど、どんな特色がありますか?
BLACK:よく言われるのが、”日本はちょっと静かで、アメリカは賑やか”というのは、その通りだと思います。でも、どちらが良い悪いというのはないと思っていて、パフォーマンスはコミュニケーションだと思うんですね。
演じ手の方が、パフォーマンスを通じて伝えたいメッセージがあって、ミュージカルだと台詞だったり、僕らの場合は技を通じてメッセージを発信している。
それを受け取った相手がどういう反応をするかっていうのは、実際の会話でも、人によって反応って違うと思うんですよね。
静かに聴いてるからといって、心に響いてないかというと、そうではないですよね。
茂木:確かにそうですよね。
BLACK:世界中、どこの国で演じて、どういう反応があって、みなさんに僕のメッセージが伝わるように全力を尽くすという姿勢でやっていますね。
茂木:練習はどれくらいやるんですか?
BLACK:長いと6時間とかやる時はありますけど、確認でいい時は、2時間で済ます時もあります。
茂木:2時間で済ます!?
BLACK:スタジオで練習する以外は、毎日、ストレッチは必ず1時間かけて、じっくりやっていますね。
茂木:アスリートみたいですね。
BLACK:近いと思いますね。
──失敗は人生の糧になる、自分の情熱に対して一歩踏み出すこと
茂木:日本でBLACKさんのパフォーマンスを見たいときは、どうしたらいいんですか?
BLACK:日本では、企業さんのクローズドのイベントが多くて、今後パブリックな場所でのイベントがあるようだったら、ホームページを見ていただければと思います。
茂木:BLACKさん、何するのかな〜〜?(笑)
BLACK:ぼんやりとした話でよければ(笑)。
人々を応援したいと思っていて、ヨーヨーでシルク・ドゥ・ソレイユに出るって、普通、無理だと思うじゃないですか。僕自身、諦めていたんですよ、それで会社員になって。だけど、”自分は人生を通じて何をしたいのか?”と考え抜いて、自分の中の情熱に気付いて、それと正面から向きあって、努力を重ねた結果シルクやTEDに出ることができた。
僕の場合は、たまたまヨーヨーでしたけど。
日本って、まだまだレール社会と思われてる部分はあるのかなと思っていて、”本当は、これがやりたいんだけどな”というのはあっても、”そんな才能ないし”とか、”大人になって、それをやるのってダサいよね”と思って、やりたいことを諦めている人って、けっこう多いんじゃないかと思うんですよ。
それって、すごくもったいないなって思って。”才能ないって、なんでわかるの?”って思うんですよ。
茂木:誰が決めたんだ!っていうことですよね。
BLACK:先入観にとらわれて自分のやりたいことを諦めるんじゃなくて、ダメもとでもいいから、自分の情熱に対して一歩踏み出してみて、それでもダメだったら一歩戻ってもいいし。
でも、その失敗の経験って、今後の人生の糧になると思うんですよ。自分の情熱と向きあって、自分の人生の手綱を握るっていうんですかね。そうすると、人生が楽しく生きられると思うんですよ。
そういうメッセージを今後も発信していきたいと思います。
茂木:勇気とか夢を与える、”やっていいんだ!”ということを伝えるということですよね。
BLACK:みんなに楽しく生きてほしいですね。
茂木:そういうメッセージを待ってると思いますよ。
レール社会の日本だけど、本当はみんな眠っているということですよね。
BLACK:海外に行く中で、実は日本に限らないなと思って。例えばアメリカって、日本以上に貧富の差が激しかったりするじゃないですか。
収入が少ない人ほど、人生の可能性を諦めちゃいがちだと思うんですよ。
僕がメッセージを発信したい相手って、日本に限らないんだなって。世界中に届けたい人がいるんだなと感じています。
●『ヨーヨー世界チャンピオン BLACK(ブラック) Official Website』
来週は、10代の起業家、株式会社AMFの代表取締役社長・椎木里佳さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。
2001年、ヨーヨー歴わずか4年にして、アメリカのフロリダ州で行われた世界大会で優勝。
大学卒業後は、会社員として一般企業に就職するも、ヨーヨーへの情熱を捨てきれず、2007年にプロパフォーマーとして独立をします。
その後 表現力や身体能力を磨き、2009年、シルク・ドゥ・ソレイユのオーディションに合格。
ヨーヨーパフォーマーとして初の合格者となり、2014年より、シルク・ドゥ・ソレイユの最新ツアーショー『KURIOS(キュリオス)』に出演されました。
今夜は、BLACKさんが日本からアメリカに拠点を移されてからのお話、そして、この先の「夢」についてうかがいました。
──パフォーマーに求められるもの
茂木:BLACKさんは、シルク・ドゥ・ソレイユという輝かしい舞台にどうやって立ったんですか?
BLACK:僕の場合は、まずオーディションを受けました。
茂木:オーディションはどこでやるんですか?
BLACK:世界中で開催されているんですけど、僕は東京で受けました。
ヨーヨーの実技を披露しましたし、即興ダンスの審査もありました。
茂木:ヨーヨーパフォーマーですよね? ダンスもされるんですか?
BLACK:元々はしなかったんですけど、僕はシルクに入りたいと思っていて、ダンスの審査があるというのも知っていたので。
オーディションの2年前から、バレエとジャズダンスを習いました。それで、合格することができました。
茂木:それ、すごく高いレベルということじゃないですか。
BLACK:ダンサーとして高いレベルというわけではなくて、僕はあくまでもヨーヨーパフォーマーとしての出演なので、表現力の方が重視されるんですね。
シルクって、ミュージカルのように役柄が割り振られているので、役柄としての表現が求められます。
他の演技のときに、後ろの方でお芝居のような動きを求められます。そういったときの身のこなし方、感情表現の審査がありました。
茂木:ある意味では、表現力は一番大変だと思うんですけど。
BLACK:僕が受けたときは、多くの人が体操選手だったんですね。
茂木:だってシルク・ドゥ・ソレイユって、オリンピック選手とかもくるじゃないですか? そこの中でね……。
BLACK:なので、身体能力は圧倒的に体操選手のほうが上だったと思います。でも、即興ダンスとなると、慣れていないと、意外と動きが硬かったりするんですよね。
茂木:即興ダンスにはテーマが与えられるんですか?
BLACK:事前に課題として知らされるのではなく、その場で初めて聞いてですね。
審査員の方がお手本を見せてくれるんですけど、各ダンスのパート毎に感情表現とかテーマを伝えられて、それに合わせた表現を加えていくんですね。
茂木:自信はあったんですか?
BLACK:正直なことを言うと、あまりなかったです(笑)。”まだ、自分には早いかな、来年、再来年に受けられたらいいな”と、当時は思っていたので。
知り合いの方づてに、「今年、シルクのオーディションあるみたいですよ、受けてみますか?」と言われて、落ちる可能性の方が高いけど、今逃したら、いつ受けられるか分からないと思って、ダメもとで行ってみようと思ったんです。
茂木:そこで、見事、合格されて。そのあとはどうなるんですか?
BLACK:実はオーディション合格って、あまり意味ないんですよ。その時点で、契約が発生するわけではないんですよ。
「このショーに、この枠が空いて、こういう人が欲しいから来てください」という指名で連絡が来て、その時に初めて契約が発生するんです。
茂木:BLACKさんは、「KURIOS」というショーに出られたわけじゃないですか? どういう形で連絡来るんですか?
BLACK:多くのアーティストは開演の半年前に声がかかって、カナダの本部に召集されてクリエーションをしていくんですね。僕の場合は急で、20日前に連絡が来たんですよ。
茂木:行ったんですか?
BLACK:行きました!(笑)
茂木:ビックリしたでしょ? いきなり20日前に……。
BLACK:それにしても急だなと(笑)、20日前に連絡受けても、明日から行けるわけじゃないですよね。日本での整理も必要だし、いろんな手続きがありますから。結局、カナダに着いたのが本番の10日前だったんですよ。
茂木:え!? でも、逆に言うと、BLACKさんの適応能力を高く評価してたんじゃないですか?
「あいつだったら、いけるだろう!」みたいな。
BLACK:ある程度、即戦力として見ていただいた部分はあったのかと思いますね。
茂木:シルクのショーって、ものすごく完成度が高いじゃないですか。
実際に演じてみて、何か分かりましたか?
BLACK:クオリティの維持に全力を費やしているなというのを感じました。毎回のショーがビデオで録画されているんですね。
アーティストは、ショーが終わった瞬間からバックステージの大きなモニターで見ることができるんですね。今日のショーの出来が、すぐ分かるんですね。
それを受けて反省会をしたり、追加練習をしたりっていう環境が出来ているんですね。
茂木:そういうことをやっているんだ。
BLACK:僕が出ていた「KURIOS」の中でも、シルク歴10年以上のアクロバットのチームがあるんですけど、毎回終わったあとにビデオを見返して、最後まで残っているのが彼らだったんですね。
10年選手ですら、そういった反省会とか練習を欠かさない。それが、クオリティを維持する秘密だと思います。
茂木:普通、公演が終わった後って疲れてるじゃないですか。それでもやるんだね。
そして、今後はどうなるんですか?
BLACK:「KURIOS」のショー自体は続いているんですね。でも、僕が他にやりたいことがあって、一旦離れまして……。
茂木:BLACKさんとしては、今後、シルクとはどういう関わり方をしていこうと思っているんですか?
BLACK:今ここでは言えないんですけど、大きなやりたいことがあって、いつか「KURIOS」が日本に来た時は復帰したいなと思いますね。
茂木:いわゆる、凱旋公演というやつですね。
BLACK:僕がここに至るまでに、応援してくださった、助けてくださった方が沢山いるので、そういうみなさんに、改めてシルク・ドゥ・ソレイユでやっている姿をお見せしたいなと思いますね。
──さらなる高みを目指して
茂木:BLACKさん、ここでは言えない大きなことって、何するんですか?(笑)
イメージ的にはどんな感じですか?
BLACK:今後の人生をかけた挑戦というか、夢という話にも繋がっていくんですけど。
茂木:いつくらいに情報が外に出てくるんですか?
BLACK:4月後半、たぶん今月中には……(笑) 。
茂木:楽しみにしています! 何をするのか気になるな〜(笑)。
今はどんな感じですか? 旅から旅へという感じですか?
BLACK:そうですね。一旦シルクを離脱して、住まいは日本に居を構えているんですが、海外にも、ちょこちょこ行ったりしてますね。
茂木:お客さんの反応って、いろんな場所によって違うと思うんですけど、どんな特色がありますか?
BLACK:よく言われるのが、”日本はちょっと静かで、アメリカは賑やか”というのは、その通りだと思います。でも、どちらが良い悪いというのはないと思っていて、パフォーマンスはコミュニケーションだと思うんですね。
演じ手の方が、パフォーマンスを通じて伝えたいメッセージがあって、ミュージカルだと台詞だったり、僕らの場合は技を通じてメッセージを発信している。
それを受け取った相手がどういう反応をするかっていうのは、実際の会話でも、人によって反応って違うと思うんですよね。
静かに聴いてるからといって、心に響いてないかというと、そうではないですよね。
茂木:確かにそうですよね。
BLACK:世界中、どこの国で演じて、どういう反応があって、みなさんに僕のメッセージが伝わるように全力を尽くすという姿勢でやっていますね。
茂木:練習はどれくらいやるんですか?
BLACK:長いと6時間とかやる時はありますけど、確認でいい時は、2時間で済ます時もあります。
茂木:2時間で済ます!?
BLACK:スタジオで練習する以外は、毎日、ストレッチは必ず1時間かけて、じっくりやっていますね。
茂木:アスリートみたいですね。
BLACK:近いと思いますね。
──失敗は人生の糧になる、自分の情熱に対して一歩踏み出すこと
茂木:日本でBLACKさんのパフォーマンスを見たいときは、どうしたらいいんですか?
BLACK:日本では、企業さんのクローズドのイベントが多くて、今後パブリックな場所でのイベントがあるようだったら、ホームページを見ていただければと思います。
茂木:BLACKさん、何するのかな〜〜?(笑)
BLACK:ぼんやりとした話でよければ(笑)。
人々を応援したいと思っていて、ヨーヨーでシルク・ドゥ・ソレイユに出るって、普通、無理だと思うじゃないですか。僕自身、諦めていたんですよ、それで会社員になって。だけど、”自分は人生を通じて何をしたいのか?”と考え抜いて、自分の中の情熱に気付いて、それと正面から向きあって、努力を重ねた結果シルクやTEDに出ることができた。
僕の場合は、たまたまヨーヨーでしたけど。
日本って、まだまだレール社会と思われてる部分はあるのかなと思っていて、”本当は、これがやりたいんだけどな”というのはあっても、”そんな才能ないし”とか、”大人になって、それをやるのってダサいよね”と思って、やりたいことを諦めている人って、けっこう多いんじゃないかと思うんですよ。
それって、すごくもったいないなって思って。”才能ないって、なんでわかるの?”って思うんですよ。
茂木:誰が決めたんだ!っていうことですよね。
BLACK:先入観にとらわれて自分のやりたいことを諦めるんじゃなくて、ダメもとでもいいから、自分の情熱に対して一歩踏み出してみて、それでもダメだったら一歩戻ってもいいし。
でも、その失敗の経験って、今後の人生の糧になると思うんですよ。自分の情熱と向きあって、自分の人生の手綱を握るっていうんですかね。そうすると、人生が楽しく生きられると思うんですよ。
そういうメッセージを今後も発信していきたいと思います。
茂木:勇気とか夢を与える、”やっていいんだ!”ということを伝えるということですよね。
BLACK:みんなに楽しく生きてほしいですね。
茂木:そういうメッセージを待ってると思いますよ。
レール社会の日本だけど、本当はみんな眠っているということですよね。
BLACK:海外に行く中で、実は日本に限らないなと思って。例えばアメリカって、日本以上に貧富の差が激しかったりするじゃないですか。
収入が少ない人ほど、人生の可能性を諦めちゃいがちだと思うんですよ。
僕がメッセージを発信したい相手って、日本に限らないんだなって。世界中に届けたい人がいるんだなと感じています。
●『ヨーヨー世界チャンピオン BLACK(ブラック) Official Website』
来週は、10代の起業家、株式会社AMFの代表取締役社長・椎木里佳さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。