今日のゲストは、paioniaの高橋勇成さんでした!
福島で震災を経験し東京に戻ってきてから
つくられた楽曲「東京」を生演奏で披露してくださいました。
言葉では言い表せないくらい素晴らしかった。

震災時に起きた出来事を丁寧に僕に語ってくれたんですが
想像しただけでもとても恐いことだし
実際は想像よりはるかにすさまじい現場だったと思います。
震災直後は、
曲をつくる余裕がなかったというお話もしていました。

僕もあの時自分が何もできないという現実に直面し
かなりの絶望感に陥ったのを覚えています。
そんな中、高橋くんが震災と向き合ってつくった「東京」
本当にこの曲は聞いた人にいろんな感情を与えてくれます。
この曲を聴いて故郷を思い出す人もいるだろうし
あのときのことを思い出す人もいるでしょうし
隣にいる好きな人のことを思う人もいるでしょう。
それだけでも僕は素晴らしいことだと思います。
この曲で音楽を聴いて誰かを思う、ということは
とても大切なことなんだと改めて気づかせてくれました。
今後もpaioniaのライブで
この曲が歌われ続けることを願います。

本当にありがとうございました。



芦沢ムネト





↓ 「paionia 高橋勇成」とのトーク内容はコチラ 
【3/11 「paionia 高橋勇成」 トーク】




芦沢ムネト(以下、芦沢):
今夜は、paioniaから、
ボーカル・ギターの高橋勇成さんにお越しいただきました。

高橋勇成(以下、高橋):
今日は宜しくお願いします。

芦沢:
RADIO DRAGON的には、
昨年12月のMonthly Dragonを担当して頂いたという事で…
僕、芦沢ムネトとは初めましてですよね、宜しくお願いします!

高橋:
今日は宜しくお願いします。

芦沢:
緊張されてますか?

高橋:
…してないです(笑)

芦沢:
先程聞いたら、一瞬鼻の穴が膨らんだんで
それはどういう意味なのかなって感じでしたけど(笑)

今日のRADIO DRAGONでは、
東日本大震災以降に生まれた音楽を中心にお届けしていますが…
paioniaの「rutsubo」、
このアルバムに収録されている「東京」
この曲は、震災を受けて
東京に戻った生活の中で生まれた曲ということで、
今日は、この曲のお話を伺いたいと思います。

2011年3月11日…
高橋さんは福島の母校の小学校にいたという
お話を伺ったんですが。。。

高橋:
前日に福島に帰って、
卒業生のお楽しみ会的なのにお呼ばれしまして
体育館のステージでちっちゃいアンプ置いて
全校集会とかで使うようなマイクで生演奏したんですね。
当時はデビューする前で大学生でした。

芦沢:
で、卒業生のお楽しみ会で歌を披露して…
(震災)はその後ですか???

高橋:
そうですね。
その後、卒業式へのメッセージを言い終わった後に
地震が来た感じですね。。。

芦沢:
その時の状況って…???

高橋:
凄かったですね…何が何だか。
分からなかったですね
何が起きてるのか。。。

芦沢:
その時はすぐに避難されてという感じですか?

高橋:
立ってられないくらいだったので
その場でどっかにしがみつきながら
体育館から音楽室に避難しました。

芦沢:
「東京」という曲が
東京に戻ってきてから作った曲と
伺ったんですけれども。。。

高橋:
そうですね。
震災から半年以上経ってからだったんですけれども。

芦沢:
その経緯は…???

高橋:
(自分が)学生だったんで
大学のドキュメンタリー制作グループ的なところが
震災の映像を作りたいという事で
その主題歌を依頼されて作ったのがこの曲。
震災が起きて曲とか作る感じでは無かったんですけど
いい機会かなと思って作って
「東京」という曲を作ったんですが…
ボツになりました。。。

芦沢:
えっ!?
映画の主題歌としてはボツになっちゃったの?
無茶苦茶いい曲なのに。。。

高橋:
なんで、別な曲に…(苦笑)

芦沢:
その時から詞も完全にこの状態で出来上がって?

高橋:
もう…まんまでした。。。

芦沢:
曲を作った時のイメージというか…
何故敢えて「東京」というタイトルを?

高橋:
今回、震災をテーマ、
キッカケでしかないんですけど
僕ら福島にいて一週間くらい東京に戻れなくて
家族全員て命からがら
東京に逃げ帰ってきてみたいな感じなんで
東京着いた時のあまりの普通さ
全然変わってなかったんで
それが1番衝撃的だった。
福島と東京の対比というか…
「東京」というタイトルになりましたね。

芦沢:
僕はその時東京にいたんで
結構凄い揺れたって感覚が凄かったんですが
現地の光景は凄かったですよね。。。

高橋:
僕らのホームページのブログで
ウチのベースが書いてるんですけど
一緒に練習した蔵とか崩れてたりとか
無くなったものもありましたね。。。

芦沢:
僕もお笑いやってるんですけど
お笑いも表現する事が難しい時期で
何も出来ないっていう状況が凄いあったんですけど
音楽を作るモチベーションになった
キッカケって何だったんですか?

高橋:
依頼されたっていうのが単純なキッカケにはなったんですけど
半年経ってくるとどうしても落ち着いてきちゃうっていうか
もう一度見つめ直せる余裕が出来たというか。。。

芦沢:
あれから3年経ちましたが…
paioniaにとって、高橋さんにとって、
この「東京」とういう曲は、
どんな曲に感じますか???

高橋:
やっぱ特別感はありまして、
色褪せないというか…
LIVEで毎回やってるんで
この震災を忘れない為にも
自分らの為にも
おこがましいかもしれないですけど
忘れないでいて欲しいなって。。。

芦沢:
この曲が収録されているアルバム「rutsubo」には、
震災をテーマにした曲だけではなく、
色々な曲が収録されています。

今夜のはスタジオに、
paioniaからボーカル・ギター高橋勇成さんをお招きしました。
ありがとうございました!



素敵なスタジオLIVEも感謝です!