ceroのみなさん、
去年のラジオドラマ以来でしたが
相変わらずの朗らかでゆる〜い空気感がとても楽しかったです。
Yellow Magus、エンディングテーマにもなっていて
どんな意味を持っているのかなぁと気になっていたのですが、
今日お話を聞けて、しかも前作からの流れで物語が続いていたんだなと・・・
やっぱりceroの曲には夢とドラマが詰まっていて毎回ワクワクします。
次の作品はどんなお話に連れてってくれるのでしょうか?
ライブもぜひ遊びに行かせてください。
ありがとうございました。

高山都













↓ 「cero」とのトーク内容はコチラ ↓
【12/16 「cero」 トーク】





高山都(以下、高山):今夜はこの方たちにお越しいただきました。

高城晶平(以下、高城):ceroの高城です。
荒内佑(以下、荒内):荒内です。
橋本翼(以下、橋本):橋本です。

高山:よろしくお願いしまーす!
今夜はRADIO DRAGON12月のエンディングテーマにもなっているceroのみなさん、お迎えしました。お久しぶりですー。

3人:こんばんは、お久しぶりです。よろしくお願いしますー。

高山:去年、マンスリードラゴンを担当されていたときに、ラジオドラマ、毎回すごい楽しみにしていたんですけど、いろんなテーマというかストーリーがあって、いろいろな物語が繰り広げられるラジオドラマ。
その最終回に私参加させていただいて、もう楽しかった!
ラジオドラマって面白いですよね。
なんか声だけの表現でみんなでいろいろな役になりながら。
音も流しながらね。
そして生演奏も披露していただいて、お世話になりました。

高城:こちらこそー。

高山:そしてそんなceroの皆さんが、今週、18日にリリースする1stシングル「Yellow Magus」
今日はそのお話をうかがいたいのですが。
これ“Yellow Magus”ってどんな意味なんですか?

橋本:あ、俺っすか?(笑)
えーっと、Yellowは黄色ですね、Magusっていうのは新約聖書に出てくる、“マジシャン”の語源にもなっているんですけど、博士とか魔術師とか、賢者とかいろんなものに訳されるんですが。
それをMagusと言いまして、“黄色い魔術師”。

高山:それはどんな魔術を操れる魔術師なんですか?

高城:まぁ、大魔術って言って、西遊記とか、孫悟空とか、あぁいう世界のマジックを“Yellow Magic”とか言ったりするんですけど。
古くは、古くはっていうか、細野晴臣さんがやられている“Yellow Magic Orchestra”とか、そういうのは、音楽上で“Yellow Magicを実現させようっていうのがあったんで、それも受けつつ、なにか新しいのをしようっていうので、「Yellow Magus」っていう名前を。

高山:なるほど。これね、毎回なんですけど、ceroの作品ってとってもストーリーチックっていうか、深い語源とかをたどっていくと、あ、そこから来てるんだぁっていう言葉だったり逸話だったりが曲の中に盛り込まれているので、この「Yellow Magus」“黄色い魔術師”のお話は曲の後、まだまだたっぷり聞かせていただきたいのですが。
まずはさっそく曲を聴いてもらいましょうか。
この曲はRADIO DRAGON 12月のエンディングテーマにもなっています。
じゃぁ曲紹介をお願いします。

高城:18日に発売します。ceroで「Yellow Magus」



高山:今夜はRADIO DRAGON 12月のエンディングテーマを担当してくれている、ceroをお迎えしています。
引き続き、1st シングル「Yellow Magus」のお話をうかがっていきたいのですが、曲の前に、「Yellow Magus」の意味が“黄色い魔術師”というふうにうかがったんですけど、今回もすごくドラマチックというか、4曲とも全編にわたって物語になっているじゃないですか。
テーマというか、生まれた経緯を教えてください。

高城:この1曲目になっている「Yellow Magus」っていうのは、荒内くんが作詞作曲してるんで、最初に去年出した「My Lost City」っていうアルバムからの流れを一応汲んでいて、それが大きい船を造って街ごと旅立とう、みたいな感じの作品だったので。
その船がその後どうなったのかっていう話をよく荒内くんと話したりとかしていて、そういう中で生まれてきた歌詞だったのかなって。

荒内:うん。

高山:その船が航海を始めて、で、砂漠にたどり着くと。
もう〜夢がある!楽しいんですよね。
聴いていてワクワクするもん!
ceroが作り出す歌詞の世界、物語、サウンドってすごく広がりがあって、いろんな可能性とかドキドキ感を秘めてるなぁっていうのが。
しかも遊んでるじゃないですか。
このサウンドでも足音が聴こえたりとか、いろんな効果音も含め、あーceroらしいなって。
これは、荒内さんが作詞作曲して、高城さんが・・・

高城:僕は2、3曲目の「我が名はスカラベ」っていう曲と「Ship Scrapper」ですね、この2、3曲目が僕ですね。

高山:そして橋本さんが、全部をミックスで、まとめるっていうね。

橋本:僕はそうですね、ミックスっていう、音をちょこっといじるだけなんですけど(笑)

高山:仕上げの作業をされたという。
やっぱりみんな三者三様の役割分担があって、面白いですよね。
今回音作りってどうでしたか?順調でしたか?

高城:今回新しく手伝ってもらうサポートの人増やしたりとかして、彼がすごく有能なんで、その辺はすごいスムーズでしたけど。やっぱり前回のアルバムと音の作り方全然違ったんで。
ボトムっていうか低音を中心に作って行くっていう感じだったんで、橋本くんは結構苦戦したんじゃないかなって。

橋本:そうなんですよ。
そういうのが、やったことないし、あんまり耳が低音が聴こえないんですよ。

高山:じゃぁ、がんばってひろったっていう感じですか。

橋本:僕みたいに同じ人がもしいたら、同じ人でも聴こえるような。

高山:あ、なるほどね、ちゃんと聴く人の耳に、私とかも聴くにあたっては素人なんですけど、そういう人たちも聴けるぐらいの、低音ひろっていこう、みたいな。

橋本:そうですね。
なので今回とりあえず、パソコンやiPhoneでもいいんだけど、環境があればヘッドホンとか低音が聴こえるステレオで大きな音で聴いて欲しいですね。

高山:ズンズンね。ズンズン低音感じて。
でもそのズンズンって、船が進む感じじゃないけど、その行進とかでも低音ってすごい大事だったりするじゃないですか。歩調だったり、スピード感だったり、なんかそれを表しているのかなぁって。

高城:なんかよく荒内くんと話すのは、そういうビートが強いと、現実感が増すっていうか、時間の経過っていうか。時計とかもカチカチカチカチってビートなわけで。
ビートが強いと、進んで行こう、前に、っていうそういう感じが強くなるのかなって。
よくそんな話をね。

荒内:そうだね。



高山:前作で、船を造って、出かけようっていう状態になって、今回は海から砂漠へ、海を渡って砂漠に行くじゃないですか。
次、展開的にどうなるんですかね?

3人:そうですなぁ。

高城:前のアルバムで船を造るっていうコンセプトがあって、それを今度はもう壊しちゃうっていう曲もあって、今うしろでかかっている「Ship Scrapper」っていう曲もそうで。
一回もう物語は終わっちゃうのかもしれないですね。
終わっちゃってまた新しい事に取り組むきっかけになるシングルかもしれないです。

高山:なるほど、これまた楽しみですねー!
なんか聞き手としては、次の本を待ってるみたい。

高城:あぁーーー。ハリーポッターみたいな。

高山:そうそうそう。一つのシリーズが終わって、次どうなるの、展開、みたいな。
本読んでる感じに似てるのかもしれないですね。
じゃぁ、まだceroを知らない人、今日このラジオで始めてceroを知ったっていう方へ、この1stシングル「Yellow Magus」どういうふうに感じたり、聴いたりしてもらいたいですか?

高城:そうですね、シングルっていう形で、だけど今までのシングルっていう形とはまたちょっと違う、4曲入りのもので作られているんで、短編集みたいな。
さっきその本みたいなって言いましたけど、そういう違う話が4編入っているみたいな作り方をしたんで、「Yellow Magus」はもちろんのことなんですけど、全体の4曲を味わってもらえたらいいかなと思います。

高山:気になったらね、前作の「My Lost City」も合わせて聴いてみると、おーこの前の物語こうだったんだみたいな、ね。面白い聴き方ができるかもしれないので。

3人:そうですね。