きのこ帝国の佐藤さん、あーちゃん、
きのこ帝国は音を聞いているだけだと
アルバムの曲達のように鋭利な方達かなと
今年お会いするまでは思っていたんですが
実際は全然そんなことなくて、
すごく気さくでキュートで毎回お会いする度に
楽しいおしゃべりが出来ていてうれしいです!
まさか酔っ払い話ができるとは思いませんでした(笑)
2月のクアトロも楽しみにしています。
ありがとうございました。

高山都













↓ 「きのこ帝国」とのトーク内容はコチラ ↓
【12/9 「きのこ帝国」 トーク】




高山:今夜はこの方々にお越しいただきました。

2人:こんばんは、きのこ帝国です。

佐藤:ギター・ボーカルの佐藤です。

あーちゃん:ギターのあーちゃんでーす。

高山:よろしくお願いしまーす!

2人:お願いします。

高山:お久しぶりです!

2人:お久しぶりです!

高山:春に会って、夏に会って、秋とばして冬って感じですね。

あーちゃん:はい!一年間。ふふふふふ。

高山:今日は女子2人が来てくれたからちょっとガールズトークできそうかなって思うんですけど。
さっそくお話をうかがっていきたいと思います。
1st EP「ロンググッドバイ」のお話をまずうかがいたいのですが。
タイトル「ロンググッドバイ」これどんな意味をもってつけたんですか?

佐藤:直訳すると“長い別れ”っていう意味なんですけど、でもなんか永遠の別れっていう意味でもないなーと思って、なんかまた会えるような希望を込めて、「ロンググッドバイ」というタイトルにしました。

高山:なるほどー。じゃぁちょっとさみしいけど、その中に、ちっちゃい希望、「また会えるといいなー」みたいな。

佐藤:そうです。

高山:前作、「eureka」から約10ヶ月という早いスパンで今回のEPがリリースされたましたが、前作より意識したところってどんなところですか?

あーちゃん:なんでしょうね。

佐藤:音的には、あれだよね、明るいというか、軽やかな感じになってる。

あーちゃん:なんかあの、「eureka」ってけっこう緊迫感がすごいというか。

高山:そう、なんかあのピリピリ感が魅力だったりしたんですけどね。

あーちゃん:そうですね。
なんか2枚、結構緊迫感があるような、「渦になる」「eureka」って出してきて。
で、ちょっと違う感じで作ってみたいっていうのがあって。

佐藤:そうなんか朝とかに聴ける感じにしたいって。

高山:そうですね。前作だと、真夜中に1人ですっごい浸りながら聴きたい感じなんですけど。これだと冬の朝とかにもすごく似合う。
冷たい空気が、ひんやりして寒いんだけどどこか気持ちよかったりするじゃないですか、冬の朝って。
なんかそういう空気の中に身を委ねたくなるような気持ちよさはあるなーと思いました。

2人:ありがとうございます。

佐藤:よかったです。

高山:すごく心地がいい流れだなぁと思ったんですが。
じゃぁさっそく一曲聴きましょうか。
現在発売中の1st EP「ロンググッドバイ」から曲紹介お願いします。

あーちゃん:はい、それでは、ミュージックビデオにもなっています、きのこ帝国「海と花束」お聴きください。



高山:送りしたのは現在RADIO DRAGONのPOWER TUNEになっています、
1st EP「ロンググッドバイ」から、きのこ帝国「海と花束」でした。
引き続き、1st EPのお話をうかがっていきますが、今回、すごくこう柔らかい部分が出たというか見えたというか。
今までね、さっきも話してましたけど、緊迫感とか、独特のダークな部分とか尖った部分とかが味わえる作品だったと思うんですけど、
今回は逆に、その中にあるというか、曲も人間もみんなそうだけど、両面持ち合わせてるのかなーって思うような作品ですね。

あーちゃん:そうですね。なんかその、意外と若者っぽいんだぞ、っていう部分が・・・

高山:若者っぽいんだぞ?若いじゃん!(笑)

全員:あははははっ!

あーちゃん:普通に、4人でいると意外とふざけたりとかしますし。

高山:なんか、私もね、今年は初めてお会いできたりしたんですけど、曲聴いてて、めっちゃ怖い人たちかなとかね、どんな話すればいいんだろうとか、すっごい実は緊張して、初対面を迎えたんですよ。春に。
だからすごい、あ!笑うんだ!とか、超楽しい人たちじゃん!みたいなね、印象があって。
だからすごいおっしゃってる意味がわかります。

あーちゃん:そうですね、思ったよりみんなしゃべるんですよね。

高山:うん、でね、詩をね、書いているのが佐藤さんなんですけど、今回なんとなく違うなーっていう部分とかもあると思う、周りからも言われると思うんですけど、今回意識した点ってどういうところですか?

佐藤:結構今まで、痛々しいっていうとあれなんですけど、直接的な表現が多くて、なんか今回EPとして、カーステレオとかで聴いてもらいたいなーっていうのがあって、人と共有して聴いて欲しいなーっていうのがあって、前は素直に親や友達に「CDできたよ」って渡せるような中身じゃなくて。
なんか心配されちゃうみたいな。

高山:そうですね。えぇっ?てなるよね。

佐藤:なんで、今回は近しい人とも会話ができるような、というか、突き放すんじゃなくて手をつなぐような表現にしたいなーっていうのが徐々に芽生えてきてて。
っていうので多分歌詞が柔らかくなったっていうとあれですけど、ちょっと優しい視点になってるのかなって思いますね。

高山:言葉もね、なんかすーっと入ってくるし、なんかそれを自分の中に入れてもう一回呼吸として出せるような感じのアルバムだなぁって、音も、歌詞も、そんな風に思いました。

佐藤:ありがとうございます。 
嬉しい。よかったです。

高山:しかもこの時期の空気にぴったりというか。
こうフって入れたときは冷たくてわってなるんだけど、うーってこう、自分の中に循環するような感じ?こう息としてまた出すと、白くて、みたいな。

あーちゃん:あー、そうでありたいです。

佐藤:素敵な表現。嬉しいです。

高山:本当に何回聴いても、ずーっとゆらゆら浸っていたい感じがして。

佐藤:嬉しいです。



高山:はい。今回レコーディングしていた楽しかった思い出とかありますか?

あーちゃん:そうですね、きのこ帝国って基本楽器は一発録りっていうふうにずっとやってるんですけど、今回、あれ、言っていい?ピアノ・・・
(佐藤さんに確認するあーちゃん)

佐藤:あ、いいんじゃない?どうぞ。

あーちゃん:FLOWER GIRLっていう4曲目の曲に、私はピアノをじゃーんと入れてみたりとか。実は入ってるんです。

高山:お!あーちゃんがピアノ入れてるんですか?

あーちゃん:歌とドラムだけの、ずっとそういう部分なんですけど、ボーンって遠くで鳴ってる音がピアノだったりとか、途中から高い音も入ってくるんですけど、それもピアノでやってるんですけど。
まぁライブではやらないんですけど。

佐藤:これですこれです。今流れてるやつ。(曲聴きながら)
これピアノです。

あーちゃん:ジャーンて。

高山:じゃぁこれはライブでは聴けないから、CDでしか味わえない。

あーちゃん:そうですね。

高山:これはぜひCDで感じてもらいたいですね。

あーちゃん:ライブも、これとはまた違った、

佐藤:シリアスな。

あーちゃん:ライブはこれもう、とてもくしゃみとかしちゃいけない雰囲気の。しーん、て。

高山:なるほどね。聴いている側もね。妙に肩凝っちゃう感じで聴くみたいなね。

あーちゃん:どっちも楽しいと思われますので。

高山:そしてさっきね、ちょっと曲中にエピソードうかがってたんですが3曲目の「パラノイドパレード」、この曲私個人的に好きなんですけど、歌詞いいですねーとか言ってたら、実話なんですよね。

あーちゃん:そうですね。実話ですね。
聴いてくれてるかな?

佐藤:聴いてくれてるかなぁ?
これモデルになった女の子がいるんですよ。

高山:青い花柄を着た・・・

佐藤:酔っぱらいの、女の子がいます(笑)

高山:でもすごいですよね、これだって。
“飲み過ぎた道すがらで、誰もが君の噂話をしいてる。脱げかけた黄色いサンダル”って

佐藤:ほんと、へべれけさんだったんです。
周りにもいますよね。でも。よくいますよね。

高山:いますいます!
え、私!?えーちょっと待って!

佐藤:そうなんですか?

高山:いやいやいや、今スタッフがすごい指差してたんだけど、そんなことないですよ!寝るぐらいだよ!

佐藤:いや、可愛いですよね。寝るぐらいなら。

高山:でもこの彼女はどんな感じだったんですか?

佐藤:ひどいですよ。地面のど真ん中で 寝て、タクシーにひかれそうになるみたいな。
食べた唐揚げを、ぶわーーって吐くみたいな。

高山:ドラマチックですね。なんかね。

佐藤:ドラマチックなのかな?

あーちゃん:うちのドラムのこんちゃんが介抱してたんですよ、このとき。

佐藤:やれやれって。

高山:あははははっ。
でもまぁそういう、日常の一コマが、こんな素敵な曲になるんですね。

佐藤:これ聞かないほうがよかったかもしれないですね。

高山:いやいやいや、でも、夏にこれもう一回聴きたいなって。
すごくうだるように暑い真夏の夜にこれ聴くと、また違った聴き方ができるのかなーって。

佐藤:そうですね。

あーちゃん:ふふふふふっ。

高山:彼女聴いてくれてるといいですね。

高山:じゃぁ、今後の予定を教えてください。

あーちゃん:はい。きのこ帝国「ロンググッドバイ」リリースに伴いまして、
東京・大阪・名古屋のワンマンツアー、
『花束を持ってきみに会いに行こう』というライブを行います

高山:いぇーーーい!楽しみー!
曲のアレンジも、また生でしか味わえないものもありますからね。
私もぜひうかがいたいと思います!

佐藤:ほんとですか?
お待ちして△×※●〜。

あーちゃん:噛んだ?噛んだ?(笑)

佐藤:お待ちしてます!(笑)

高山:まだまだお話聞きたい気持ちがあるんですが、最後にもう一曲紹介していただけますか?

あーちゃん:では、この「ロンググッドバイ」の表題曲、1曲目ですね「ロンググッドバイ」お聴きください。

高山:今夜のDRSAGON GATEは、きのこ帝国を代表して、ボーカル・ギターの佐藤さん、ギターのあーちゃんお迎えしました。
ありがとうございました!

2人:ありがとうございましたー!