本日のゲストはドレスコーズ志磨遼平さんでした!

元々知り合いということもあって、
和気あいあいとお話させていただきました。

本当に今回のアルバムは、名曲に次ぐ名曲で
インタビュー前から聴きこんでおりました!
タイトルでもある「バンド・デシネ」に
あんなにも深い意味があったとは…鳥肌ものでした。
あっけらかんとしている志磨くんですが、
心の中では野望と熱意に満ち溢れた
何かがあるんだろうなぁと話しながら感じました。

是非、ライブでゴッホダイブ見てみたいです!!
ありがとうございました。



芦沢ムネト





↓ 「ドレスコーズ」とのトーク内容はコチラ ↓
【11/5 「ドレスコーズ」 トーク】




芦沢ムネト(以下、芦沢):
今夜のゲスト、「ドレスコーズ」から
ボーカル・志磨遼平さんです!
宜しくお願いします〜!!!

志磨遼平(以下、志磨):
宜しくお願いしまーす!

芦沢:
志磨さん、お久しぶりです!

志磨:
お久しぶりです。

芦沢:
実は1度、ね!
飲み会でお会いしてるんです。
「後藤まりこ会」という
地獄の飲み会がありましてですね…(笑)

そこで志磨と僕、初めてお会いして。

志磨:
地獄の最中でお会いした仲ですよね。

…去年ですかね?

芦沢:
まさかこんな形でお会い出来るとは(笑)
今日は宜しくお願いします。

明日、11月6日に2ndアルバム
「バンド・デシネ」をリリースという事で。

素晴らしいアルバム!
聴きまくってますよ〜

今夜はその新作の話を
色々じっくりと
伺っていきたいと思っております!

まずアルバムに入ってる「ゴッホ」
凄い曲だよね、コレ!

志磨:
ありがとう御座います。

芦沢:
1曲目に入ってるんだよね?
コレ聴いて、頭ガクーンってなりまして。
何か全部言っちゃってるじゃないですか。
言いたいこと。

志磨:
あぁ!そうですね!!!
ラップでしょ?ラップ。

芦沢:
初めて聴いたけどラップ(笑)
こんなライムを刻むとは
思いませんでしたけども。

この「ゴッホ」…
話によると、何か最後の方に出来た曲だと

志磨:
1回アルバムは、
コレじゃない曲がある状態で
完成してたんすよ。夏に。

芦沢:
あ…もう出来てたんだ!

志磨:
そう!7月中くらいに出来てて…
実は10月末くらいに発売予定で。

で、「出来たね〜」なんて言って
レコーディング最終日終えて
何かこう…誰も喜ばないっていうか。

芦沢:
達成感があんま無い感じ?

志磨:
凄いアルバムはいいんですよ?
その時は、この形じゃない
幻の「バンド・デシネ」があったんですよ。
曲順も全然違って。

で、何か誰も終わったって言い出さないから
終わってないんやなぁと思って。

芦沢:
でもそれ中々誰も口火を切らなかったんですね?

志磨:
そうそう!もう言ってしまうと。。。

芦沢:
もう1回、大変な作業が待ってるからね(笑)

志磨:
しかも、それで…ココ“TOKYO FM”で
以前、某番組で生演奏1時間やるっていうのがあって…
その時、喫煙所でウチのスタッフと喋ってて。

「あと1週間やったら待てるよ?」

っていう事、言われて。。。

芦沢:
遠まわしなプッシュですね、ソレ(笑)

志磨:
で、分かりましたって言って。

じゃあ…もう1週間以内に
アルバムのちょっとイイ曲じゃなくて
アルバムを代表するような…
言うてしまえば“名曲”を1週間で書けと。

芦沢:
うわー、無理難題押し付けてきますね!

志磨:
半年かけて12曲書いた後にですよ!?

芦沢:
もう出し切ったと。

志磨:
で、そう言われたら…ねぇ?
僕、負けず嫌いなんです。

「あー、やりますやります」

とか言って、コレ作ったの。

芦沢:
それでコレ作ったの!?

志磨:
そうですよ〜1週間で、もう。。。

芦沢:
1週間でよう吐き出しましたね!最後のヤツ。

志磨:
もう大変大変…そうなんですよ。。。

芦沢:
そんな裏話が…
しかもTOKYO FMの喫煙所で決まったっていう(笑)
凄いっすね。。。

しかもこの曲、本来言わないような事
全部言っちゃってるじゃないですか?

歌詞も…凄いですよね。。。

志磨:
歌詞の字数が今までで1番多いんじゃないかっていう。

芦沢:
“ゴッホじゃ嫌なんだ”っていうこのフレーズ。

ゴッホって…
死んでから認められた人ですよね?

志磨:
そうそうそう!ま、ゴッホ好きなんですけど…
“もっと幸せになるんだ”っていう曲ですかね。

芦沢:
だってコレ、受け止めようによっては
“認めてくれ”って言ってる感じ。。。

志磨:
そうそうそうそうそう!
僕を肯定してくれっていう…
それはみんなの歌になるじゃないですか。

だから、人間みたいなモノを全肯定する歌。

ま…ひいてはアルバム。
コレ、アルバム全部同じテーマですよ。

芦沢:
俺、聴いて…人生参加じゃないですけど
“お前ら、最高の人生送れよバカヤロー”みたいな(笑)
そんな感じですよね。

志磨:
一生懸命絵を描いて、
認められないけど頑張って…
不幸やったけど
天才っていうのはそういうもんなのかもね
っていうのじゃなくって…
僕らに出来る事は、全部欲望をね、満たして
幸せになって何が悪いの?っていうアルバム。

芦沢:
そうなんだよね!
ゴッホの歌詞にある
“全部手に入れるだけだ”
って言ってるんだけど…
俺、頷きながら聞きましたら!

志磨:
でしょー?

芦沢:
何かこういう考えとかって
寝る前とかに脳みそで凄い考えたりするんですよ。

分かります?
何か寝る前に宇宙の事考え出しちゃって
行き場が無くなっちゃうんだけど
思考が物凄い疼いて寝れないパターンみたいな。

志磨:
うんうん。

芦沢:
それが全部吐き出して、
しかも曲になってるっていうのが。。。

因みにコレ、どうやって作ったんですか?

志磨:
コレは、もう頭から順番に書いていく…ですね。

最初に“アナーキー・イン・ザ・1K”って…
僕の使いたいワード集みたいなのがあって
ネタ帳…みたいなのが。
で、“アナーキー・イン・ザ・1K”が
5年位前に思いついて。
だけど使うタイミングが無くて(笑)

「あ、ココだ!」と思って。

芦沢:
今だと!1Kは今だと、ゆけ!と。
ポケモンみたいな…(笑)

志磨:
あと“ゴッホじゃ嫌なんだ”もソレに入ってて。
“バンド・デシネ”もそうだし。
使いたいワード集の中から色々入ってるんですけど。

芦沢:
じゃあ、詩があってから曲は後で付けたって事ですよね?

志磨:
えっとね…同時。
Aメロ、所謂ここのお喋りの所だけ白紙にして、
それ以外の所は完成型であって。
それをバンドに持っていって、
僕が喋り続けるから、
それにドラムを凄い噛み合わせみたいに叩いてって。

芦沢:
会話に参加してくるような感じって事ですね?

志磨:
アドリブでもいいから、
そういう即興のセッションみたいなのを
やりたいって言って。

芦沢:
いや、その感じ出てる。。。
俺、どうやってやったのかなぁって思って。

志磨:
コレ、レコーディングも僕の歌、先に録ってますもん。

芦沢:
うわ!(驚)

志磨:
その後、ドラムを入れてる。

芦沢:
凄いですね…セッションだ、ホントに。
コレ、ライブでやるときハラハラしません?

志磨:
いや…うん………言わないで(笑)

芦沢:
(爆笑)

志磨:
今、練習中やから。。。

芦沢:
ゴメンね、逆に(笑)

志磨:
ウソウソ、もうやってますライブで。

芦沢:
凄いですねぇ〜…
この曲、ある種の開放感があると思うんですけど
何か言っちゃった手前、縛りみたいなのってありました?
言っちゃったけど、大丈夫かな…みたいな。

志磨:
コレ、MVも僕が撮ったんですよ。
ゴッホのコスプレしたんですよ。
右耳に包帯巻いたりして。。。

芦沢:
はいはい。。。

志磨:
あの後、右耳にめっちゃデッカいデキもの出来て。。。

芦沢:
何すか、ソレ。。。

志磨:
あとコレ見て下さい!右目!!!

芦沢:
ものもらい!

志磨:
完全にゴッホの呪い(笑)

芦沢:
ゴッホ、キテますね。
神がかってますね、全部が。



芦沢:
ライブの感じとかも変わったりしました?

志磨:
ライブはどんどん変わってますね。

芦沢;
前と比べてどんな感じですか?

志磨:
どうかなぁ…みんな、凄い。
みんな、凄い。。。

(一同爆笑)

芦沢:
超稚拙なワードが…
ミンナスゴイって(笑)

志磨:
4人とも凄い。

芦沢:
じゃあ、どんどんキテると!

志磨:
この間ベースのハルオってヤツがいるんですけど…
ハルオが演奏中に客席にボーンと客席にダイブして。
僕はバンドマン歴、十何年なんですけど…
僕はポンポン(客席にダイブ)行くんですけど
自分以外の人が人の上に飛んでいくの初めて見て。

芦沢:
メンバーも遂にそこまで行ったか!と。

志磨:
ハルオ行ったぁ〜!って(笑)

芦沢:
凄いですね、全員ゴッホになってますね(笑)
じゃあ、ライブもどんどん良くなって。

志磨:
ツアーとか凄いっすもん。
昨日よりも今日の方がいいし、
それが明日になったら
明日の方が良くなって。

あんまちゃんと冷静に振り返らないようにしてる。
振り返ると止まる気がして。

芦沢:
そんなアルバムが素晴らしかったという証拠ですな。
明日リリースですけど、どうですか心境的には。。。

志磨:
何かいっつもリリースの前って
マタニティーブルー。
娘を嫁に出すお父さんじゃないけど。。。

コレはもう僕らのモノじゃなくて
みんなのモノになるのねーって。
幸せになれよーって。。。

芦沢:
アルバムの前に酒を飲む…みたいな。

志磨:そう!
そんな感じなんですよぉ。。。

芦沢:
「バンド・デシネ」って、
因みにどんな意味合いなんですか?

志磨:
漫画!おフランス語です。
僕らの人生はまだ続くんだよっていう事です、コレは。
続きのあるストーリーって意味なんですよ。
バンドは“帯”のバンド。

芦沢:
あっ、バンドって
そのバンド(音楽の方)じゃないんですね!

志磨:
ロックバンドじゃなくって。
でもソレももしかしたら、
そういう意味なのかもなぁ。。。

芦沢:
かかってるかもしれないですねー。

志磨:
1コマ1コマが帯状に連なって
物語は出来てるよっていう。
だからコレは12コマの物語だし。
僕等の人生もまだまだこれからも続くんだよって歌。

芦沢:
あぁ…超イイ!!!
しかもそれが最後に入ってるなんて。。。

志磨:
そう!!!!!

芦沢:
凄いなぁ。。。

今夜のゲストは、
「ドレスコーズ」から
ボーカル・志磨遼平さんでした!
ありがとうございました!



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