オンエアレポート

03
29
Tue

今日のゲストは流通ジャーナリスト・金子哲雄さん

流通ジャーナリスト金子哲雄さんが感謝していることとは?
まず毎日、生きるチャンスを頂いていることに感謝しています。
社会人となり1年目、阪神淡路大震災に遭遇、そして2004年、
取材中の新潟県六日町にて、新潟県中越地震に遭遇しました。
改めて、健康で、体を動かせること、人と出会えることに感謝しています。
震災を経験したことによって、食べ物のありがたみ、電気があることのありがたみ、
水があることのありがたみを実感しました。その結果、自分はモノの流れ、
すなわち生産者から消費者の食卓に並ぶ過程について、紹介しながら、つくった人の思い、
運んでいる人の思い、といったものを、消費者に伝えたいと思い、
流通ジャーナリストになりました。

阪神淡路大震災直後、被災者になったにも関わらず、
店をあけ続けたガソリンスタンドのみなさまに感謝しております。
当時、自分は石油会社の社員として、被災地の病院の自家発電機用の重油や
緊急車両向けのガソリンを優先的に配給する仕事をしていました。
ところが、一般消費者向けのガソリンは、後回しになるため、お客様からの抗議の声も、
殺到していました。そんななか、ガソリンスタンドさんに深夜、
ガソリンをデリバリーした後、
「金子さんも大変なのに、ありがとうございます」
と言われた時は、申し訳なく思うとともに、
なんとか、ガソリンを運べるようタンクローリーを確保しようと、
社内の先輩を頼って動きました。「困っている時に、当事者を責めない」、
そんなガソリンスタンド経営者のみなさまに、
その姿勢を学ばせて頂いたことに感謝しています。

まずは、ありがとうございますと申し上げたいです。
「休まない」ということの大切さを教えて下さったこと。
自分が困っていても、先に他人の困りごとを解決することに尽くすことの大切さ。
言葉をかけることの大切さ。その三つを教えて下さったことに、感謝しております。