オンエアレポート

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2023-11-01 日本こども支援協会 岩朝しのぶさん

NPO法人 日本こども支援協会の代表理事
岩朝しのぶさんをお迎えしました。

10月は厚生労働省が定めた『里親月間』でした。
岩朝さんが代表理事をつとめる「日本こども支援協会」は
虐待等で親と離れて暮らさなければいけないこどもたちを
家庭で愛情をもって守り育てる制度として
「里親制度」の啓発活動と里親の支援活動を行っています。

「里親」とは、親の病気、家出、離婚
そのほかいろいろな事情により、家庭で暮らせない
子どもたちを、自分の家庭に迎え入れて養育する人のこと。

「里親制度」は、里親となることを希望する方に
子どもの養育をお願いする制度。

岩朝しのぶさん
「One Love全国一斉里親制度啓発キャンペーンを
2016年からやっているんですけれど
関係者の間でも認知が進んできて
少しずつ里親は増えています。」

美雨さん
「実際に、全国で何人登録されているんでしょうか?」

岩朝しのぶさん
「登録だけでいうと、約1.6万です。
実際に子どもを育てている家庭は6千弱ぐらい
どうしても、子どものニーズに合わせて
里親を選んでいくので、アレルギーを持っている
子どもが多かったり、お子さんがいらっしゃらない
ご家庭が良かったり…
全てがマッチングできるかというと
そうでもないので、子どもの数の3倍
登録があるのが理想です。
今は、4.2万人の子どもが社会的に擁護されているので
こうした子どもたちを、7〜8割の家庭で
養育していくとなると
どうしても14万人ぐらいの登録が必要になるんですよね。」


そして11月は「児童虐待防止月間」です。
令和4年度中に、全国232か所の児童相談所が
「児童虐待相談」として対応した件数は
速報値で219,170 件となり、過去最多になりました。

岩朝しのぶ さん
「嫌なんですけれど、毎年コンスタントに増えていて
このままいったらあと3年ぐらいで全国の交通事故件数と
同じくらいの数になるんです。
本当に、ひとりひとりの人生が壊れていくんですよね。
幼少期に受ける虐待の影響力の大きさを
皆さんに知っていただきたいです。」

美雨さん
「虐待のことを、リサーチしていくと
まず、親御さんが傷ついていて
何世代にも渡る傷を見受けます。
どこかでストップできなかったのかなと
どうしても思ってしまうんです。
そこで、鍵になるのが、こうして家庭に触れること
直接、血がつながっていない人でも
真剣に向き合ってくれる人。」

岩朝しのぶさん
「血なんか関係なくて、言ってみたらご縁だけで
十分子どもを支えられる、寄り添えると思いますし
そういう活動をしているNPOも全国にいっぱいあるんですよ。
元を正せば、この虐待をできるだけ減らしていくと
後の問題というのは起こらなくなってくるわけですよね。
里親に託されてくる子どもたちのその傷の深さ。
体じゅうに根性焼きの跡がある女の子が
私たちに託されたとき、ここから
この子はどんな人生になるんだろうか
どういう風に私たちは支えられるのかと。
こんな傷は、最初から、ないほうがいいですよね。
だから虐待防止は幾重にも子どもの
支援があっていい。
いろんなNPOが重複して支えあってもいい。」


今年も昨年に引き続きウォーキングイベント
『ORANGE WALK』が開催中です。

『ORANGE WALK』は、児童虐待防止月間の
11/1〜30の1か月間、歩いた分だけ
児童虐待防止に取り組む団体に
寄付を届けることができるというものです。

専用アプリ「minpo」もしくは
Green Ponta Action」を ダウンロードして登録すると
このイベント期間中に歩いた歩数を
アプリで計測して、その分だけ寄付ができます♬

ぜひご参加ください!

◎大阪でイベントが開催!
【ORANGE WALK & TALK】
11月26日(日)
会場:大阪・もりのみやキューズモールBASE

NPO法人日本こども支援協会
https://npojcsa.com/index.html