オンエアレポート

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Thu

2023-07-13 アートディレクター 千原徹也さん

アートディレクターの千原徹也さんを
お迎えしました♪

金髪と黒縁メガネがトレードマークの千原さんは
1975年、京都生まれ。28歳で上京され
2011年にデザインオフィス「れもんらいふ」を設立。

これまでにH&MやZoffの広告
桑田佳祐さんのアルバム「がらくた」のCDジャケット
ウンナナクールの企業ブランディング、
「装苑」の表紙などなど、手がけられた作品は
多岐にわたります!

そんな千原さんが初めて監督をつとめた
映画『アイスクリームフィーバー』が
7月14日から公開されます。



川上未映子さんの短編集「愛の夢とか」に
収録されている『アイスクリーム熱』を原案にした作品で
主演は吉岡里帆さん。吉岡さんが演じる「菜摘」が働く
アイスクリーム屋さんを中心に10代〜30代の
4人の女性の想いが交錯する物語。

他の出演者には、モトーラ世理奈さん
水曜日のカンパネラの詩羽さん、松本まりかさん。

初の映画出演という、マカロニえんぴつの「はっとり」さんや
コムアイさん、安達祐実さん、ジャルジャルの後藤淳平さん
MEGUMIさん、片桐はいりさんなどなど。

主題歌は、吉澤嘉代子さんが書き下ろした「氷菓子」
吉澤さんも“お隣さん”役として出演♬


千原徹也さん
「映画を作ろうと決めたときに、川上さんに
“一緒にやりたい”と、電話をしたんです。
そうしたら“いいよ”と。それで色々とディスカッションを
していくなかで、この案が出てきました。
7〜8ページぐらいしかない短編で、普通に
読んだら5分ぐらいで終わるんだけど、短いものを
一緒に広げていくのが面白そうだと思いました。」

美雨さん
「大事件が起こるわけではないんだけれども
不思議と登場人物たちの日常と、小さな心の変化が
浮き上がるような…」

千原徹也さん
「なんでも答えを見出さなければいけない時代
正解を出さなければいけないみたいな。
でも、川上さんとの話し合いのなかで、自分の心が
正解なのか不正解なのか、わからないまま
終わる話もあってもいいよねと。
わからないことの素敵さを、どう表現していくのか
そんなことを相談していきました。」

美雨さん
「私たちは、いつも白黒なところにいないですもんね。」

千原徹也さん
「そういう心地いいグレーみたいな。
だけど、メディアとかいろんなものは白黒つけないと
許さないじゃないですか。
この映画も何のために作ったんですか?とか
聞かれるんだけど、それがわからないから
作っているのもあるし、答えを探している。」

美雨さん
「千原さんのキャリアの中でも、ここで監督をやって
じゃあこれから映画監督でいくんですか!?
というわけでもないですよね。」

千原徹也さん
「人生の中で“やりたいこと”って
なんでやりたいのか、やりながら探っているところもある。
映画の中でも吉岡さんがモトーラさんのことを
なぜ好きなのか、わからない。
でも、それを言葉にできないのは
今のところ私だけの素敵、私だけのもの。
というセリフがあって…
あれは、川上さんが書いてくれて。
言葉にできない自分の心にだけある素敵さを
感じてもらえるといいなと思います。」