オンエアレポート

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2023-06-05 村井邦彦さん

作曲家、音楽プロデューサーの村井邦彦さんが登場。

ユーミン、YMOなどを輩出した「アルファレコード」の
創立者でもある村井さんが、日本経済新聞編集委員の
吉田俊宏さんと共同執筆された本
『モンパルナス1934』が発売されました。

村井さんが若い頃から通っていたという
イタリアンレストラン『キャンティ』の創業者で
国際文化交流プロデューサーとして活躍した
川添浩史さんの半生を描いた
ヒストリカル・フィクションであり
小説となっています。

川添浩史さんは、1934年・21歳でフランスに渡り
モンパルナスを拠点に国際感覚を学び
日本の文化を世界に発信したプロデューサー。

そして、そんな川添さんの人脈が集まる
クリエイティブの拠点として1960年に開業したのが
イタリアンレストラン「キャンティ」でした。

『モンパルナス1934』は、川添さんが
フランスに留学してから、レストラン
「キャンティ」を開業するまでの足跡に加え
歴史、音楽、映画、美術、建築、思想など
様々な分野の話題を散りばめ、ミステリーや
恋愛小説の要素まで盛り込んだ作品になっています。

村井邦彦さん
「キャンティを始めたときは、地下のせまいところで
15〜20人ぐらいしか入れない小さなところでした。
だから来ている人はみんな、川添さん夫妻のお友達。
建築家の坂倉準三さん、画家の岡本太郎さん
建築家の村田豊さん、美術家の今井俊満さんとか
外国からの友達も年中来ていて
シャーリー・マクレーンや、夫のスティーブ・パーカー。
無名時代のベルトルッチも!
文学者も多かったです、三島由紀夫さん
大江健三郎さん、安部公房さん。
せまい店に、みんながゴロゴロしている状況だったんですね。
僕たち子どもは、そういうおじさんたちが
話をしているのを聞いていました。」


YMOの細野晴臣さんは、帯に
「この出会いなくして、YMOの成功はなかった。
キャンティは日本のカルチャーの核心だった」

とコメントを寄せています。

『モンパルナス1934』村井邦彦 吉田俊宏 著
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