オンエアレポート

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06
Thu

2022-10-06 たかのてるこ さん

旅人・エッセイストの、たかのてるこさんをお迎えしました。

これまでに訪れたのは、7大陸70ヶ国という
旅人のたかのさん!
20年前に出版されたエッセイ
『ガンジス河でバタフライ』はベストセラーとなり
長澤まさみさん主演でドラマ化もされました。

2012年からは大正大学の非常勤講師として
教鞭をとっています。

そんな、たかのさんが2018年から550円で
購入できる本を出版。
その名も“生きるシリーズ”

たかのさんが世界で撮影した色んな国の人の
写真に言葉が添えられていて
サイズは15センチほどの正方形で約70ページ。
漢字にはルビがふってあり小学生でも読める
仕様になっています。

その最新作「世界は、愛でできている」が
9月に発売されました!


美雨さん
「人生ってこういうものだって言っている
啓発本は、本屋さんにもたくさんあるけれど
簡単に、人生を短い言葉で言えることじゃない
と思ってしまうんです。
でも、この本をめくっていると
ドキッとする言葉がたくさん散りばめられていて。
だから、ただただ、悟った人が書いた本
というよりは、探っている人なのかなって。」

たかのてるこさん
「そう言っていただけて、嬉しいです!
一緒に学んでいる気持ちです。
大学で教え子に
“生きている意味がわからない、つらい。”
と言われて、わかる〜と思ったんですよね。
大人になってから、私も人と比べて
自分をいじめることを散々やってきたので
自分が凹んだときにパラパラっとめくって
前向きになれる言葉を綴りたいなって。」

美雨さん
「ご自身のためでもあったんですね!」

たかのてるこさん
「まずは、自分を救いたかったんです。
(生きるシリーズで)はじめに書いた
「生きるって、なに?」という本には
人に迷惑かけてもいいんだよということが
書いてあるんですけど
それを教え子が読んでくれて。
日本って、親から“人様に迷惑をかけたらあかん”って
特に言われるじゃないですか。
それも、苦しみになっていて
人に相談なんかしたことがなかった。
これから、本当に困ったときは
人に助けを求めようと思いますって言ってくれて。
私も大人になってから、迷惑をかけてもいいんだよ
って言われたかった。」


たかのさんが本で伝えたかったのは
「自分をイジメないこと!一生褒めちぎろう!」

そして、最近よく耳にする“自己肯定感”という
概念については…

たかのてるこさん
「自己肯定感は、自分が正しいという感覚。
自分が正しいと思うあまり、人を追い詰める人に
追い詰められたことはないですか?」

美雨さん
「それは…ありますね…。
正義を振りかざすというやつですね。」

たかのてるこさん
「私はすごく小さい人間やったので
私は正しい、あなたは間違っているという人が
すごく、苦しかった。
自分を受け入れる“自己受容感”を高めることが
平和な世界の一歩なんじゃないかな。
自己肯定感が高い人は他者を肯定する気持ちも
強いかというと、全然強くない。
どんな自分を肯定すると他人を否定することにつながる
だからミスをした自分も受け入れる、そのかわり
ミスをした他者も受け入れるようにしたら
“優しいさん(優しい人たち)”が広がって
いくんじゃないかな。」


―――――――
ゲストのプライベートな一面にせまります!

Q.あなたが可愛がっているモノや存在は?

「美雨さんにお会いしたかった理由が“猫”!
私も猫を吸わせていただいています!
アメリカンカールの“凛(りん)”。
私の創作の女神で、一緒にいると、まだまだ
自分をイジメていたなってわかるんです。
猫って一日中、自分のことを愛しているじゃないですか!
いつ、なんどきも自分を愛してあげることが
大事なんやってことを猫が教えてくれる。」


♬ たかのてるこさん リクエスト ♬
M. 銀河鉄道999 / ゴダイゴ


◇◇◇たかのてるこさん オフィシャルサイト◇◇◇