準備から全力で
15周年終え、体の疲れと心の疲れで
バランスを崩し休業することになった
「アメリカに旅行して。戻ってきてからも結構あちこちで温泉巡りとかしたんですけど、それはもう数ヶ月の間で、あとはもう実家の方に降りまして。1年お休みさしていただいたんですけど、戻って来るつもりはなかったんです」
そんな中、たまたま見た二葉百合子がう歌う
「岸壁の母」の力強い歌声が心に突き刺さった。
「もう一度歌えるかもしれない」、門を叩いたのであった。
「先生がまず一言”あなたも歌の壁にぶつかったのね”とおっしゃったんです。”その壁に気付くってことあなた成長なのよ”っておっしゃられたんですよ。とにかくお稽古をしっかりして、失敗しても今日はこれだけの力しか出せなかったけど、まぁ一生懸命お稽古したんだから今日はこれだけの歌しか歌えなくってもしょうがないって、もう明日に引きずらないってそれからちょっと楽になりましたね」
1から歌に向き合った坂本冬美。
そして、ファンが待ち望んだ瞬間がやってきた
「NHKの生放送だったんですね。そこで夜桜お七を歌わせていただいたんですけど、でもこれもまたあの自分の中では、これを克服しないと次のステップと言いますかね?次には進めないんだっていう思いで臨みました」
坂本は二葉百合子の凄さについてこうも語る
「1曲歌うのも29曲歌うのも同じやって。準備をするのも同じ、今日一曲だからこれぐらいでいいかじゃなくって、完璧に準備をして、誠心誠意その歌を届けるって、この気持ちを忘れちゃダメよっていつも教えられますね」