ニューヨーク、ブルックリン。そのほぼ中心に位置するのが「Brooklyn Botanic Garden」。広大な敷地に約1万種類の植物が茂る、自然のオアシスです。 今回のBOTANICAL JOURNEYはニューヨーカーが愛する歴史ある植物園をご紹介します。
ニューヨーカーが植物との関係を深めるとっておきの場所!
ニューヨーカーの植物との付き合い、植物への思いをサポートするとっておきの場所がBrooklyn Botanic Gardenです。ニューヨークの5つのボロ(地区)の一つブルックリンはマンハッタンに比べると高層ビルも少なく、高い空が広がる開放的な町並みが特徴。近年では再開発が進み、ショッピング、アート探索、そしてオーガニックの魅力をメインとした食の街としても世界的に人気が高まっています。
このブルックリンに1910年に設立されたのが、Brooklyn Botanic Garden。マンハッタンの中心グランドセントラル・ステーションからは4、5番の地下鉄で約25分、「Franklin Avenue」で下車すると徒歩5分ほどの場所にあります。コンクリートに囲まれた生活で、緑で癒されたいなと感じたら、手軽に行ける距離にあり、まさにニューヨーカーのバックヤードのような存在です。約52エーカー(東京ドーム約5個分)の敷地を持つ自然のオアシスとして、また、花や植物に関する学習施設として幅広い年代から愛されています。
元々は原始林の茂る自然豊かな土地だったニューヨーク。その太古の時代からニューヨーク周辺に生育していたローカル種も含めた樹木、植物はおよそ10000種類以上、園内の至るところに5000本以上のチューリップが植えられ、今の時期は一斉に開花し、入場者達を迎えています。 また、500株ものバラを集めた「ローズ・ガーデン」、香りの庭と呼ばれる「フレグランス・ガーデン」、「ハーブ・ガーデン」など、特徴ある「庭」が多く造園されており、季節を問わずに入場者を楽しませてくれるように工夫されています。
オンとオフの切り替えを大切にするニューヨーカーの、オフの時間に欠かせないのが、この植物との触れ合い。子供達と一緒にチューリップの種類を覚えたり、不思議な形をしたサボテンをアートのように鑑賞したり、植物の力はニューヨーカーの表情に「笑顔」の贈り物を届けてくれます。
桜を通じたニューヨークと日本の絆
このBrooklyn Botanic Garden内でひときわ人気を集めているのが「日本庭園」です。完成したのは1915年。当時、アメリカでは日本庭園が造園ブームで、日本人の造園師が手がけた本格的なもの。また、園内には「BONSAI MUSEUM」も作られて人気を集めています。そして、春の植物園の最大の魅力になっているのが、42種類2200本以上の桜の木。1921年に最初の桜が植樹され、以来「関山」、「しだれ桜」、「白妙」などと種類が増え、ニューヨークにいながらいくつもの桜の花を楽しめます。 そして、今年は日本三大桜の一つ、福島県の「三春の滝桜」の植樹も隣接する公園で行われ、「桜」を通じたニューヨークと日本の絆をより深めています。
ニューヨークの桜の開花時期は4月中旬から5月初め、それに合わせてBrooklyn Botanic Garden最大のイベント「桜祭り」が行われ、 約6万人以上が来場、日本の象徴でもある「桜」を愛でる文化をニューヨークに発信しています。今年の開催は4月30日(土)と5月1日(日)の2日間。日本に関わる様々なパフォーマンスも行われ、コスプレした若者達が大勢集まることでも話題になるイベントです。このゴールデンウィークにニューヨーク旅行に出かける予定のある方は、Brooklyn botanic Gardenで、ニューヨークスタイルの「お花見体験」をしてはいかがですか?
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。4月は新パーソナリティーの唐橋ユミさんがアーティスト/アートディレクターの清川あさみさんをお迎えしてお話をうかがいます。どうぞ、お聞き逃しなく。
Brooklyn Botanic Garden New York
1000 Washington Ave. Brooklyn, NY 11225
月曜休館
(火-金)<4-10月>8:00-18:00 <11-3月>8:00-16:30
(土日)<4-10月>10:00-18:00 <11-3月>10:00-16:30
入園料 大人12ドル、シニアと学生6ドル、12歳以下無料