あなたのキレイと元気を磨く!「植物の力」で美しいライフスタイルを!

5000年以上の歴史を持ち、クレオパトラも愛した植物との暮らし。植物と向き合い、植物の声を聞くライフスタイルや、ボタニカル・フードのとっておきレシピ。植物の世界からあなたに届く「美しい贈り物」です。

―この番組は、2021年3月で終了しました。―

2020.06.12

Botanist39
癒しと元気を届ける、フローリストのボタニカルメッセージ

  • Botanist
季節の花をお部屋に飾ったり、大切な人に贈ったり。日々の生活の中でほんの少しの時間でも花や植物たちに出会うことで、心に元気と潤いを取り戻すことができますね。

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今回は、今人気のフローリストお二人のボタニカルなメッセージをご紹介します。



浦沢美奈さんが届ける京都の四季の花
ひとり目のフローリスト、浦沢美奈さんは、地元京都で営むアトリエ「POUSSE(プーゼ)」を拠点に、アレンジの制作や発信、花の教室などを主宰されています。花や植物を通して自然や四季の移ろいと会話する、と言われる京都の人々の生活スタイルや伝統を大切に、その思いを花の色や形で表現しています。店名の「POUSSE」はフランス語で新芽や発芽のこと。美術館「Musée(ミュゼ)」のように新鮮な美との出会いがあるようにとの思いも込められています。

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京都御所近くにあるアトリエ「POUSSE(プーゼ)」


浦沢さんはもともとヨーロッパスタイルのブーケに憧れ、それを再現したいと挑戦されていましたが、試行錯誤の末に見つけたのが、自身が生まれ育った京都西陣の色彩感覚や文化、自然感を大切に花と向き合うことでした。四季折々の京都の街並みや社寺などを彩る花や植物をアレンジに加えたり、京都の歴史が育んできた上品な中間色の花を織り交ぜて、プーゼだけのオリジナルスタイルを作り上げてきました。

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あじさい、アストランチャー、クレマチスシード、スモークグラスのアレンジ
 

浦沢さんはそんなアレンジをレッスンを通して伝え、自身が撮影した写真やメッセージで日々発信しています。浦沢さんに教えていただいたインスタ映えする花の写真の撮り方は、ちょっと逆光気味に光を当てること。レースのカーテンなどで窓からの光をお好みで調整すると素敵な写真に仕上がるそうです。「テーブルに花を飾ると幸せが集まってくる」。そんなプーゼをオープンした時の思いを大切にしながら、京都での花との触れ合いや思い、花の魅力を多くの人たちと共有しているのです。

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あじさい、ハツユキソウ、ダスティミラーのアレンジ




「BIONIC PLANTS」から、ビビッドカラーのボタニカルメッセージ
自らのフラワーショップ「BIONIC PLANTS」を拠点に、個性的なアレンジを発信するのが後藤亜希子さんです。後藤さんは、はじめに花と人が作り上げてきた深い精神世界を学びたいと華道を学び、花の魅力をもっと知りたいとお花屋さんに勤めた後、共同代表を務める楠木誠悟さんと共に「BIONIC PLANTS」を立ち上げました。強い信頼関係で生み出される2人のアレンジは、楠木さんが得意とする華やかで元気をもらえるビビッドな色使いと、後藤さんが華道から学んだ、より立体的な広がりのある姿が特徴になっています。

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マトリカリア、クラスぺディア、ジニア、スカビオサ、アゲラタム、矢車草
アスチルベ、リモニューム、セージのアレンジ


「BIONIC PLANTS」では、お客さまの要望に応じたブーケなどを制作する他に、イベントやメディア、ディスプレイなどでも数多くの作品を発表、フェイスブックやインスタグラムでも独自のアレンジを広く発信しています。こだわりは、常識に囚われないデザインで花本来の魅力を表現すること。「他に二つとない自然の姿や色を一番輝く姿で届けたい」とおっしゃいます。

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「BIONIC PLANTS」インスタグラムより
カラー、ラナンキュラス、水仙、アンスリューム、ガーベラのアレンジ


様々な作品やインスタグラムの花や植物の写真を通して、多くの人に元気と癒しを届けるフローリストの浦沢美奈さんと後藤亜希子さん。花を飾る楽しみは、身近に花に触れて暮らすことだけでなく、その花の素晴らしさや癒しを誰かと共有することにもあるのかもしれませんね。


TOKYO FM「ONE MORNING」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。 6月13日は、スタイリストの原由美子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。



浦沢美奈
京都、西陣の生まれ。1986年からフローリストとして活動。1991年、「プーゼ」をオープン。著書に『お花屋さんの花ノート』『お花屋さんの花レシピ』(以上文化出版局)、『花の楽しみ方ブック』(光村推古書院)、『HARMONIEハーモニー』(マリア書房)など多数。近著に『ばらの本』(光村推古書院)。 インスタグラムの他にお家にあるものを自由に花器にして、お花を飾るレッスン動画「浦沢美奈のカンタンフラワー」YouTubeも人気。
POUSSE  https://www.pousse-kyoto.com
インスタグラム @urasawamina

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『京都の花屋プーゼの花日誌』文化出版局


後藤 亜希子(BIONIC PLANTS)
神奈川県生まれ。日本の文化や精神性を学ぶため、華道(古流)の世界に入り、花屋に勤めたあと、楠木誠悟さんと出会い「BIONIC PLANTS」を立ち上げる。花を手軽に贈り、楽しんで欲しいとの思いで「WEEKLY FLOWER」プロジェクトなどの活動にも力を入れている。
BIONIC PLANTS http://bionicplants.jp
インスタグラム @bionicplants

2020.04.17

Botanist38
里山を守るボタニカルメッセージ

  • Botanist
野や山に花が咲き、緑が豊かになる季節です。古くから私たちはそんな自然の恩恵を受け、暮らしを営んできましたが、自然のめぐみを届けてくれるもっとも身近な存在が「里山」です。

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今回は、「里山」の環境を守ることにこだわり、自然と向き合う人たちの思いをご紹介します。



竹のお菓子で里山を救う「地球料理 -Earth Cuisine-」
東京のカフェ「LIFULL TABLE」では、独自のプロジェクト「地球料理 -Earth Cuisine-」を通して、食べることで里山を守ることにつながる食材を紹介しています。その一つが「竹でできたスイーツ」です。

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竹でできたスイーツ バンブーガレット


竹は加工品の材料や観賞用などとして、古くから日本人の生活に多くの恩恵を届けてきました。ただ、人手不足などで山に人の手が入ることが少なくなった現在、竹林の管理が行き届かない地域も増えています。「LIFULL TABLE」は、そんな放置された竹林の竹を活用するため、和菓子の食材として「食べる」ことを考えました。
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「そもそも竹って食べられるの?」。そんな意見もある中でスタートした竹スイーツ作りですが、実は香ばしい香りを持つ竹の粒子はバターとの相性も良く、ガレットなどの焼き菓子の魅力をより引き立ててくれる魅力的な食材だったのです。また、もともと竹は砂糖の原料にも使われ、日本人の食にも関わり深い存在でした。

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バンブーガレットは竹と笹を24%使用


スイーツに使われているのは福岡県の竹林の竹や笹。竹を積極的に間引き消費することで、竹林の環境が整えられ、里山の環境が守られるようになります。日本人と里山の関係をスイーツで見つめ直したガレットやフィナンシェ。私たちが手に取り味わうことで、美しい竹林と豊かな里山に貢献することができる―、それが「LIFULL TABLE」の「地球料理 -Earth Cuisine-」からのメッセージです。



豊かな里山が育む花とはちみつ
日本有数の蜜源地と言われる山口県の仁保地区。この地で上質なはちみつ作りを行う「ときつ養蜂園」がもっともこだわっているのが、ミツバチたちの命を育む里山の豊かな環境です。4月から7月にかけて、野山には様々な花が咲き、ミツバチたちは元気に飛び回ります。しかし、そのミツバチたちの小さな命は、人間以上に環境の影響を受けやすく、豊かな自然をなによりも必要としています。ときつ養蜂園では、休耕地や無農薬にこだわった田んぼの畦(あぜ)に、自らレンゲや菜の花を植え、オーガニックな環境で花を咲かせています。澄んだ空気に包まれた仁保地区の豊かな自然の中でレンゲやクローバー、ミカン、ユズ、クリ、クロガネモチなどが育ち、花を咲かせることで、初めて上質なはちみつが誕生するのです。

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レンゲ

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ミカン

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クロガネモチ


さらに、はちみつ作りに大切なのが、豊かな森の生態系です。もっとも大事なことは「広葉樹」を守ること。近年、日本の多くの里山では、管理に手がかからないという理由で多くの針葉樹が植えられ、森の環境に悪影響を及ぼしてきました。森になにより大切なのは、木々に花が咲き、葉が土に還り、豊かな命を育むこと。広葉樹が増えることで森の土壌は豊かになり、人々の生活を潤します。はちみつは、そんな豊かな里山に咲く花のめぐみそのもの。ときつ養蜂園のある仁保の里山には、この春もミツバチたちが元気に飛び交っています。

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ときつ養蜂園 郷のはちみつ


「里山を守ることは、人を含めて生きものの命を守ること」。そんな思いで自然を守る人たちの営みから、ボタニカルなめぐみが私たちに届けられています。 


TOKYO FM「ONE MORNING」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。


LIFULL Table Presents「地球料理 -Earth Cuisine-」
https://table.lifull.com/earthcuisine/

ときつ養蜂園 Bee’s life
山口県山口市仁保下郷561
https://bees-life.net/

2019.12.27

Botanist37 Special
「いいな!」と思ってやってみたボタニカルな行動 ベスト5

  • Botanist
今回は2019年7月から12月までの放送・記事で、あなたが「いいな!」と思ったベスト5と、「いいな!」と思ってやってみたことをご紹介します。

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誰でも素敵なボタニストになれる。あなたもボタニカルな行動、はじめてみませんか。


第1位 2019.10.04
Herbal Life43
自分に合ったハーブをみつけて、もっとハーブを楽しむ

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ボタニカルな香りや味わいが、魅力的なハーブ。でも、その種類は多く特長も様々なため、自分の好みやライフスタイルにぴったり合ったハーブがみつからない、という方も多いのではないでしょうか。「ハーブの研究室」というブランド名を持つ「Herb Laboratory」は、1日の時間帯に合わせて楽しむ「24/7 Herb Tea」や、食卓で楽しむ「かけるハーブ」や「とかすハーブ」などを通して、ハーブの魅力を発信しています。ハーブは決して特別なものではなく、普段の生活に気軽に取り入れ楽しむものであってほしいという思いが込められています。まずは、一つ、食卓に取り入れてみませんか。

あなたからのボタニカルメッセージ
この放送を聞いてからハーブを積極的に取り入れるようになりました。朝、ミントティーを飲むとすっきりと一日を始められます。ミントティーがこんなに、美味しいだなんて知りませんでした。


第2位 2019.11.29
Botanist36
増田由希子さん 花に寄り添う日々の暮らしのために

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暮らしの中で花を飾る楽しさを伝えるフラワースタイリストの増田由希子さん。独特の形をしたワイヤー花器を創作したり、インスタグラムやお花の教室などを通じて花と暮らす喜びを多くの人に届けています。ワイヤー花器や毎年作られる花のカレンダーで増田由希子さんが伝えたいのは、1年12ヶ月を花と暮らすヒントです。「花のある暮らしとは花を飾るだけではなく、花で季節を感じること。街の中で見かける樹木や花との出会いで四季の訪れや変化を知り、旬の花や植物のエネルギーで元気をいただき、花と寄り添う暮らしの魅力を感じて欲しい」。そう増田さんは願っています。

あなたからのボタニカルメッセージ
増田さんのことはインスタで存じ上げていましたが、まさかご本人の声が聞けるなんて感激です。想像通りの優しいお声でした。ワイヤー花器も注文しました。インスタの写真も参考にしながら季節に合わせたアレンジを私も写真を撮って楽しみたいと思います。


第3位 2019.08.30
Herbal Life41
北欧テイストの花瓶で楽しむ、小さなアート

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花をお部屋で楽しむ際、花瓶によってもイメージが変わります。北欧テイストの花瓶なら、季節の花が小さなアートに。たとえば、スウェーデンを代表する世界的な陶芸家・デザイナーであるリサ・ラーソンさんの花瓶は、シンプルで優しく温かみのあるデザインで長く世界中で愛されています。あたたかな手触りで癒しを感じさせてくれます。森や花、植物と共存する北欧ならではのライフスタイルから生み出された作品は、小さなオブジェのよう。季節の花を挿すだけで心を満たしてくれ、さりげなく花を一本挿しても小さなアートになりますよ。

あなたからのボタニカルメッセージ
花瓶で楽しむ小さなアートの回を参考に、お庭に咲くお花をちょっと飾ってみたりしました。なかなか続けられないですが、いつまでもお花を飾れるような、心に余裕をもって生活したいです。


第4位 2019.09.13
Botanical Goods33
美容と健康に、ボタニカルミルクの魅力

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アメリカやヨーロッパで、美容や健康に対して意識の高い女性から注目を集めているのが、穀物やナッツなどからできたボタニカルミルクです。栄養価が高く、身体にもいい効果が期待できるとあって、ライフスタイルに取り入れる方が増えています。植物性のボタニカルミルクといえば、豆乳がおなじみですが、数年前に欧米でアーモンドミルクが大人気となってから、カシューナッツミルク、オーツミルク、ライスミルクなどが登場し、種類もとても豊富になりました。どれも栄養価が高くローカロリーということで、そのまま飲むのはもちろん、コーヒーに入れたり、牛乳の代わりに料理にも使えます。毎日の生活に積極的に取り入れて楽しんではいかがでしょう。

あなたからのボタニカルメッセージ
私が番組で知ってからボタニカルライフとして続けていることは、「ボタニカルミルク」です。放送を聞いてから毎日アーモンドミルクを飲み続けていますが、いつもならこの時期は肌の乾燥や風邪などの体調不良で大変なんですが、今年は違います。寒くなってきてからは少しあたためたり、コーヒーに入れたりして工夫しながら毎日摂っています。手軽に続けられる健康と美容にいい習慣。これからも続けていきたいです。


第5位 2019.07.26
Herbal Life39
フレッシュグリーンで夏を涼しく

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夏は、目にも優しく涼しげな緑の葉ものをお部屋に飾るのがおすすめです。香りも爽やかなフレッシュグリーンは、そのままでもリースにしても、涼やかな時間を過ごすことができます。緑の色には、安心感をもたらし、心を穏やかにしてくれる効果があるとも言われています。フレッシュグリーンの色や香りで自然の癒しの効果を取り入れてはいかがでしょう。特にユーカリは手に入れやすく、葉の色や形も様々なので、選ぶだけでも楽しくなります。乾燥しても香りが続くので、ドライフラワーにして飾るのにも適した花材です。ぜひお部屋に取り入れてみてください。

あなたからのボタニカルメッセージ
いつもボタニカルライフを楽しみにしています。HPもチェックしています。毎回のテーマで、できることは参考にさせていただいていますが、フレッシュグリーンで夏を涼しくのリースも作りました。

皆さんのボタニカルな行動、いかがでしたか? たくさんのメッセージ、そして取材やインタビューにご協力いただいた多くのボタニストの皆さまありがとうございました。寒さも厳しいこの頃ですが、植物の力で元気に楽しく、毎日を過ごしてくださいね。


TOKYO FM「ONE MORNING」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。 12月28日は、モデル・女優の長谷川京子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。

2019.11.29

Botanist36
増田由希子さん 花に寄り添う日々の暮らしのために

  • Botanist
暮らしの中で花を飾る楽しさを伝えるフラワースタイリストの増田由希子さん。独特の形をしたワイヤー花器を創作したり、インスタグラムやお花の教室などを通じて花と暮らす喜びを多くの人に届けています。

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今回のボタニストはフラワースタイリストの増田さんに、オリジナルワイヤー花器の魅力や、四季を通じて花を暮らしに取り入れるヒントを教えていただきます。



手づくりのワイヤー花器で楽しむ花アレンジ
増田由希子さんが手作りで作成し、大人気となっているのがオリジナルのワイヤー花器です。繊細なワイヤーと小さくてシンプルなガラス容器を組み合わせた愛らしい花器は、自由にお花を飾って欲しいという願いから作られています。最初は実験用の細い試験管をワイヤーで繋げた花器を制作。その後、吊るしたり置いたりして楽しめるように工夫を重ね、様々なデザインが生まれています。

現在の定番作品のひとつが、小さなガラスの容器5つをワイヤーで繋げたもので、5PIECES(5個)をもじって「5PEACE(5つの平和)」と名付けられています。そこには花や植物が手を繋いで寄り添うように仲良く並んで欲しい、という増田さんの思いが込められています。

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ワイヤー花器 5PEACE



さらに「メリーゴーランド」は、輪の周りに花を吊るして、まるでメリーゴーランドのように楽しむことができます。

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ワイヤー花器 メリーゴーランド



花器の上に、ワイヤーの輪を泡のように繋げた「泡々花器」も楽しい作品です。

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ワイヤー花器 泡々花器


どの作品も、花の色や植物の緑を邪魔しないシルバーグレイのワイヤーを使い、使用するガラス容器もシンプルで控えめ。飾る花を引き立てるようにトータルでデザインされています。春は野に咲く小さな花を並べたり、夏は緑豊かな葉ものを飾ったり、吊るして楽しんだり、秋は1枚の落ち葉を飾っても季節感が楽しめます。

増田さんがこのワイヤー花器を作り始めて16年。「場所を取らない大きさと自由でシンプルであること」が、長く愛される理由なのかもしれません。テーブルに置いて花の話題で家族に会話が生まれたり、花や植物が生活に寄り添う楽しさを教えてくれます。



1年12ヶ月を彩る花との暮らし方
増田由希子さんが、花に寄り添う日々の暮らしのメッセージとして、毎年制作しているのが「花のある暮らしカレンダー」です。12ヶ月それぞれの月や季節に思いを馳せて、花を選びご自身で写真を撮影して作られています。花が日常にあることで生まれる雰囲気や風景、その一瞬を切り取ることで、1枚のカレンダーが花と暮らす魅力を届けてくれます。

1年のスタートを切る1月の写真は、純白の花と南天の赤い実。紅白の彩りを、白木の升の花器に活けたアレンジは、お正月のしつらえにもぴったりです。誰もが願う、いい年にしたいという思いが伝わります。

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花のある暮らしカレンダー二〇二〇 睦月 1月




春が訪れた4月は、少し白みを帯びた吉野桜をいくつもの花器にアレンジ。桜並木の風景をイメージさせてくれます。

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花のある暮らしカレンダー二〇二〇 卯月 4月




初夏を感じる6月は、甘い香り溢れるライラックの花をバスケットにアレンジ。さわやかな草原にいるようです。

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花のある暮らしカレンダー二〇二〇 水無月 6月




秋が深まる11月は、クラシックココアやフウセンカズラなどの花に果実を加え、秋の恵みに感謝。グリーンの果実はどんな花とも相性が良く、季節感を伝えてくれます。

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花のある暮らしカレンダー二〇二〇 霜月 11月



増田由希子さんが「花のある暮らしカレンダー」で伝えたいのは、1年12ヶ月を通じて花と暮らすヒントです。「花のある暮らしとは、花を飾るだけではなく、花で季節を感じること。街の中で見かける樹木や花との出会いで四季の訪れや変化を知り、旬の花や植物のエネルギーで元気をいただき、花と寄り添う暮らしの魅力を感じて欲しい」。そう増田さんは願っています。


TOKYO FM「ONE MORNING」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。 11月30日は、ミュージシャンの坂本美雨さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。


増田由希子
フラワースタイリスト/ワイヤー作家
フリーランスのフラワースタイリストとして、雑誌等で「暮らしの花」を提案。花教室を主宰するほか、オリジナルのワイヤー花器、照明の制作など幅広く活動中。プライベートで飾る花の写真をインスタグラムで発信し、世界中に多数のフォロワーを持つ。著書は『暮らしを美しく飾る花図鑑』(家の光協会)、『花1本から素敵に飾る はじめてのフラワーレッスン』(家の光協会)。『まいにちの暮らしに、似合う花』(KADOKAWA) 。『花のある暮らしカレンダー二〇二〇』(翔泳社)。
http://fplus.s2.weblife.me/

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