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2009年04月24日
TOKYO FM出版のスポットCM
本を作るというお仕事は、これまでご紹介してきたように、
企画を考え、それを形にすればよいというだけではなく、
もちろん「売る」というお仕事が重要になってきます。
我がTOKYO FM出版は少数精鋭部隊なので(?)、
外回りの営業を担当してくれているのは、ニタンディーただ1人。
彼女が毎日パワフルに営業まわりをして、TOKYO FM出版の本が
少しでもたくさん書店に並ぶようがんばってくれているのです。
そしてその営業の大きなサポートとなるのが、いわゆる宣伝のお仕事。
普通の出版社だと、新聞・雑誌広告、電車の中吊り広告、ネット広告などで
新刊本の宣伝をすることが多いのですが、ちっぽけな予算で切り盛りしている
我がTOKYO FM出版は、それもなかなか叶わず。(泣)
おっカネっがな〜〜〜い!(ハヤシ個人も)
おっカネっがほし〜〜〜い!(ハヤシ個人も)
などとボヤいていても、その辺りに予算が転がっているわけもなく。
ただ、我が弱小出版社には、他の出版社に無い大きな大きな強みがあるのです!
それはもちろん、TOKYO FMの放送を活用した宣伝。
番組内で本のご紹介をすれば、お金もかけずに大々的な告知ができるというわけなのです。
だから、著者の方を番組ゲストとして出演いただいたり、
出版イベントを収録して放送で流したりといったことも、
日々企画・調整しているのであります。
そして、告知スポットCMをつくって放送をするというのも、ひとつの大きな宣伝ツール。
例えば、現在放送中のスチャダラパー「ヤングトラウマ」のスポットでは、
メンバー本人たちがナレーションをしてくれて、とっても楽しいCMになっていたり。
それらCMのナレーション原稿を書いて、バックに流れる曲を決め、曲の使用許諾を取り、
収録に立ち合ってタイトルの読み方や声のトーン等々を説明する……
なんてことも全て我々出版チームでやっているのです。
アーティスト関連の本のCMでは、そのアーティストの新曲をバックに流すことが多いのですが、
今週収録した「井上陽水FILE FROM 1969」のスポットで流れる音楽はちょっと贅沢。
デビューから40年の足跡をまとめた本なんだから、
新旧の楽曲をメドレーにしたら面白いんじゃない?という陽水さんの事務所の方の
アイデアで、「夢の中へ」〜「新しいラプソディー」〜「Make-up Shadow」の3曲が
ミクスチャーされた曲を使っているのです。(※メドレーなのは40秒バージョンのみ)
しかもその音源は、事務所の方がわざわざミクスチャーしてくださったという貴重なもの。
たぶんTOKYO FMを聴いていただいている時に告知スポットが流れても、
聞き流してしまうことが多いと思うのですが、もしTOKYO FM出版のスポットCMを
耳にされる機会がありましたら、「あ〜これのことかぁ」なんて
気に留めていただけると、ありがたき幸せなのであります。
2009年04月17日
「井上陽水FILE FROM 1969」いよいよ発売!
出版ハヤシ、広報ハヤシから名前を改めてから早10ヶ月。
右も左もわからない出版業界に放り込まれ、ある意味開きなおり、
わからないことは知ったかぶりせず何でも聞き、何でも調べ、
ようやっとなんとか数冊の本を出版することができました。
体重が減るような思いをしながらも(思いはしても実際には減らない)、
それらはとっても楽しい作業で、何とかこれまでやって来られた気がしています。
ただ、その中でも1番胃の痛い思いをしたのが、
来週4月24日(金)に発売される「井上陽水FILE FROM 1969」のお仕事でした。
この「井上陽水FILE FROM 1969」は、今年デビュー40周年を迎える陽水さんの、
様々な雑誌などに掲載されたインタビュー記事・対談記事や、
この本のために新たに取材した関係者の証言、ディスコグラフィー、
ライブ履歴などなどを1年ずつ×40年分をまとめたアーカイブ本。
総ページ数はナント、424ページ!!超大作本です。(手前味噌)
で、何が大変だったかと言うと……おっとそれは企業秘密。(笑)
やっぱり良い本をつくろうとすればするほど、
やっぱりいろいろ大変なんだと、改めて学んだ次第。
とにかく、編集を担当してくれたTさん、書き下ろしパートを
担当してくださった田家秀樹さん、中身の諸々作業をしてくださった方々、
デザインに携わってくださった方々、大日本印刷のIさん&Sさん、
そしてもちろん陽水さんご本人、事務所のFさんの本物の汗と涙(?)が
染み込んでいるんじゃないかと思うくらい、
本当に時間と労力がかかっている本なのであります。
普通、これだけ大変な思いをすると、時には「しばらく顔も見たくないし、
声も聞きたくない〜〜!」くらいのことも思ってしまったりもするのですが、
この本に関しては真逆。膨大な原稿を読みながら、陽水さんの人間的な面白さに
すっかり引きこまれ、ますますその魅力にとり付かれてしまったのです。
コレ、ハヤシだけでなく、原稿を読んだ人みんな同意見。
校正作業をしながら陽水さんのCDを聴いていたら、
涙が出そうになるほど鳥肌がゾワっと立ってしまったし。
とにかく、ただの記録本ではなく、天才にして怪人・井上陽水の、
ある意味「伝記」に近い「読みもの」として楽しんでいただけること
請け合いでございます。
それにしても、こうして出来上がった本の1冊1冊は、
自分の子どものように愛しいもの。見本があがってくる度、
いちいち抱きしめてナデナデしてしまいます。
この姿、相当怪しいので、
もしどこかで見かけても黙ってスルーして下さい。>TOKYO FMのみなさま
投稿者 ハヤシ : 17:35 | コメント (0) | トラックバック
2009年04月10日
地道な仕事も
これまでこのコラムでは、「出版ってな〜んて楽しいお仕事なんでしょう!」
って思っていただけるような(ホントか?)、編集の裏側など、
表舞台のお仕事をご紹介しましたが、もちろん世の中そんなに甘くはなく。
他にもいっぱい、地道なお仕事というのがあるわけです。
先日も、「棚卸し」ってやつに行ってきました。
この「棚卸し」、モノを作って売っている商売の方だったら
よくご存知かと思うのですが、簡単に言ってしまうと、
帳簿上の在庫と、実際の在庫を付き合わせる作業。(簡単に言い過ぎか?)
TOKYO FM出版の様々な書籍の在庫が保管してある倉庫は、
埼玉の某所にあります。で、その倉庫に半期末(9月末)と期末(3月)に
行って、膨大な量の本の数をせっせと数えるのであります。
ちなみに、在庫が膨大にあると言っても、けっして商品が売れていない
というわけじゃありませんのであしからず。(汗)
もちろん本当に1冊ずつ数えるわけじゃなくて、
あらかじめ倉庫のスタッフの方々が数え易いようにまとめてくださっています。
とは言え、2時間近くず〜〜〜っと本の山と格闘するわけですから、
かな〜り地道な作業。
この倉庫が普段どんな役割を果たしているかと言うと、
例えば皆さんが書店で何かの本を注文すると、
書店スタッフからTOKYO FM出版に連絡が入り、
それをデスク担当のミンミンがまとめて倉庫スタッフに発送指示をかけます。
そして注文された本が各書店に出荷されるというわけ。
他にもいろいろな役割を果たしているので、いわばTOKYO FM出版の金庫であり、
台所であり、心臓部であり、とにかくとっても大切な場所なのであります。
さて、その棚卸しも終わり、ついさっきまで昨年度の売上・利益の〆作業を
していたのですが、その作業初体験のハヤシは、
何が何やら頭がこんがらがって、「わかんない〜!」「もうダメだ〜!」
「肩こった〜!」っと叫びっぱなし。
なにせ出版の経理というのはヒジョーに複雑で、理解するのが本当に大変なのです。
ハヤシのちっぽけな脳みそにはなおさら……(泣)
しかし、ハヤシと同じく〆作業初体験の
経理担当・バンブー氏の方がもっともっと大変。
ハヤシみたいに大騒ぎしながら仕事をするタイプではないので、
ひたすらもくもくと寡黙に作業を進めています。
少しは見習わなくっちゃぁ。(反省)
投稿者 ハヤシ : 17:58 | コメント (0) | トラックバック
2009年04月03日
森達也氏×糸井重里氏、豪華競演!!
今週の水曜日(4月1日)、森達也著「マジョガリガリ」刊行を記念して、
青山ブックセンター本店で、森さんと糸井重里さんのトークイベントを
開催しました。・・・なんて豪華な顔合わせ!
以前にもこのコラムで書いたように、
タイトル「マジョガリガリ」の名付け親が糸井さんなので、
このトークイベントの企画がもちあがった際にも、
真っ先に対談相手として糸井さんの名前が挙がりました。
でも、あまりこうした仕事は引き受けてくださらないと聞いていたので、
まさか本当に実現するとは……(感涙)
と言うのも、ハヤシは個人的に昔から糸井さんの大ファンで、
大昔には某週刊誌で連載していた投稿企画に応募したこともあったし、
毎日愛犬ブイヨンちゃんのブログ「気まぐれカメら」をチェックしているし、
もうすぐ「ほぼ日手帳」デビューもするし。
そんな訳で、当日は朝からド緊張。控室で少しお話しさせていただいた際も、
なるべく緊張を顔に出さないようにしていたものの、心臓バクバク。
でも、我々とお話しされる時の会話もとてもウィットに富んでいらっしゃって、
やっぱりステキだと、更にファンになってしまいました。
嵐のような雨の中、会場には150名以上の方々が集まって下さり、
結構広い会場も満杯状態。青山ブックセンターの方に伺ったところ、
あっという間に観覧チケットがSOLD OUTになってしまったのだそうです。
そして7時から始まった1時間半の対談は、とにかくお2人の話が面白くて、
あっという間に終了となってしまいました。
実はハヤシ、司会役と質疑応答の進行役を担っていたので、
ずっと緊張しまくっていたのですが、その緊張も忘れるほど
面白かったのであります。
と、ここまで読まれて、「自分だけ楽しんでずる〜い」
と、思われた方に朗報でございます。
このトークイベントの模様を、4月19日(日)、26日(日)の2日間に渡って、
午後10時30分〜10時55分にTOKYO FMで
特別番組として放送することが決定!!
お2人の「マジョガリガリ(魔女狩り狩り)」的視点からのテレビ論、
ラジオ論などなど、ココでしか聴けないような貴重な話満載でお届けいたします。
以上のように特別番組が放送されるのは嬉しいんだけれど、
実はひとつ心配が……
ハヤシが質疑応答の進行をしていた際、糸井さんからあるツッコミをされて、
しどろもどろってしまったのです。憧れの糸井さんに突っこまれたのは、
ある意味とっても嬉しかったのですが(←ドM)、
そこは放送ではカットして欲しいなぁ…
さてさて、今回のイベントに参加し損なった方に、更にもうひとつ朗報が!!
4月23日(木)、今度はヴィレッジバンガード下北沢店で、
森達也さんと曽我部恵一さんのトークイベントを開催します!!
詳しくはコチラをクリック!
ゼッタイ満足いただけるイベントになること請け合いなので、
是非ともご参加を!