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Legend Story
21.12.04
大野将平
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メダルラッシュに沸いた東京オリンピック、日本は柔道で史上最多となる9個の金メダルを獲得した。
その中で、金メダル確実と言われていたのが、男子73キロ級の大野将平。

その礎を築いたのは、古賀稔彦や吉田秀彦ら、数多くのオリンピック金メダリストを輩出した柔道の名門私塾「講道学舎」。

大野は、小学校を卒業後、2つ上の兄の背中を追い、山口県から上京。
「講道学舎」に入塾した。
当時は体が小さく、稽古では大きな選手にしがみつくのがやっと。
毎日悔し涙を流し、辞めたいという気持ちをぐっとこらえ、必死に耐えた。

その努力の末、大野の最大の武器となる、内股、大外刈りを習得。
技だけでなく、柔道家としての精神も大きく成長した。

2016年のリオ・オリンピックでは、「最低でも金」と目標を掲げ、その言葉通り、圧倒的な強さで見事金メダルを獲得。
さらに、2019年の世界選手権もオール1本勝ちで優勝するなど、柔道界最強とまで呼ばれるまでになった。

盤石の状態で迎えた東京オリンピック、大野は初戦から準々決勝まで、オール1本勝ち。
準決勝を延長の末に競り勝つと、決勝は、今年6月の世界選手権王者と激突。
両者一歩も譲らず、試合はゴールデンスコア方式の延長に突入。
そして、延長5分26秒、大野が支え釣り込み足で技ありを奪い、激闘に終止符を打った。
日本男子では4人目となるオリンピック連覇を達成。

勝って当たり前という重圧と、美しい日本柔道の伝統、様々なものを背負いながら偉業を成し遂げた大野将平は、「自分が何者なのか証明できた」と語った。


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