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Legend Story
21.05.22
見延和靖
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日本のトップフェンサーとして、東京オリンピックで金メダル獲得を目指す男子エペの見延和靖。

フェンシングには、「フルーレ」「サーブル」「エペ」の3種目があるが、その違いは、剣を突いたときの有効な面。
「フルーレ」は胴体部分、「サーブル」は上半身、見延の「エペ」は、最も範囲が広く足の裏を含めた全身が有効となる。

リオ・オリンピックに続き、34歳で迎える2度目のオリンピック。
2018年から19年シーズンには、フェンシングで日本人初の快挙となる、年間の世界ランキング1位に輝き、この夏、頂点に立つことを期待されている。

福井県の武生商業高校で本格的にフェンシングを始め、法政大進学後にエペに専念、一気に才能が開花した。
2015年に日本人として初めてエペのワールドカップを制覇。
その後、世界ランキング1位に輝くなど、日本のエペの歴史を切り開いてきた。

フェンシングは、当然ながらリーチの長さが有利に働き、海外では、身長2メートル近い選手も珍しくない。
見延の身長は177センチと、フェンシング界では小柄。
それでも世界のトップに立ったのは、そのリーチの長さにある。
197センチと、身長に比べて20センチも長く、小学校時代に空手で培った、踏み込みの速さを生かした、強烈な突きを武器としている。

リオ・オリンピックでの6位入賞は、「届かない差ではない」と、自信を深めた。
あれから5年、円熟味を増した見延和靖が、オリンピックのフェンシングで日本人初の金メダルを狙う。


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