2009年、2010年のJリーグ得点王で、日本代表でも活躍した前田遼一が昨シーズン限りで現役を引退した。
東京屈指のサッカー強豪校、暁星中学校・高校で6年間サッカー部に在籍。
高校2年の時には、東京都選抜で国体に出場、ベスト8入りを果たした。
高校卒業後は、Jリーグの13チームから誘いを受け、その中からジュビロ磐田に入団。
2000年から15シーズン在籍した。
2015年からはFC東京、2019年からはFC岐阜でプレー。
J1通算154ゴールは、歴代5位の記録になる。
フォワードでJリーグを代表する点取り屋として活躍した前田だが、ジュビロに入団した当初は、登録も実際に出場するポジションも、ミッドフィルダーが多かった。
さらに、チームには、日本代表でも活躍した中山雅史、高原直泰が2トップでゴールを量産、そこに前田の入る隙は無かった。
出場機会を求めて移籍を考えたこともあったが、そんな時頭をよぎったのが、暁星高校時代の恩師・林義規監督の言葉だった。
「苦しい時期が長ければ長いほど、成長し始めたら急に伸びていくんだ」
この言葉を胸にジュビロでひたむきに努力し、2003年、中山の負傷離脱により、2トップの一角で起用されると、そこから少しずつ出場機会も増えていった。
2005年から、3年連続で2ケタ得点を挙げジュビロのエースとなると、2009年は20得点、2010年は17得点で、Jリーグ史上初となる2年連続で得点王に輝いた。
39歳で21年の現役生活に終止符を打った前田遼一、今シーズンからは古巣・ジュビロでU-18のコーチとして次世代を担うストライカーを育てていく。
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