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Legend Story
21.02.20
野中生萌
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東京オリンピックの新競技、スポーツクライミングで金メダルの期待がかかる、野中生萌。
2019年の世界選手権で日本勢2番手に入り、代表に内定した。

東京生まれの23歳。
野中がクライミングと出合ったのは9歳の時だった。
幼いころから体を動かすことが大好きで、保育園の時にはクラシックバレエ、小学校低学年では器械体操を習っていたが、父親に連れていかれたクライミングのジムで体験したことをきっかけに、ジム通いを始めた。

2014年、16歳で日本代表入りを果たすと、めきめきと力を伸ばし、2016年には、世界選手権のボルダリングで銀メダルを獲得、さらに、2018年にはボルダリングのワールドカップで初の年間優勝を果たした。

オリンピックのスポーツクライミングは、リード、ボルダリング、スピードの3種目の総合成績で順位を争う。
女子屈指の筋力と瞬発力が持ち味の野中にとって、最も得意とするのがボルダリングだが、近年は、筋力が活かせるスピードも実力を伸ばしてきた。

2019年、スイスで行われたワールドカップのスピードでは、楢崎智亜が考案したホールドを飛ばす直線的な登り方、通称「トモア・スキップ」で8秒432の日本新記録をマーク。
この種目で男女を通じて日本勢初の決勝進出を果たした。
この登り方ができるのも、パワーが持ち味の野中ならでは。

去年12月には、スポーツクライミングの複合ジャパンカップで2連覇を果たし、好調をキープしている野中生萌。
地元で迎えるオリンピックで新競技スポーツクライミングの初代女王を目指す。


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