東京パラリンピックで金メダルを目標に掲げる、パラアーチェリー界のエース、上山友裕。
初出場の2016年のリオ・パラリンピックは、7位。
その年の世界ランキングは、16位だったが、そこからグングン上げて、現在は2位につけている。
東大阪市の「花園ラグビー場」の近くで生まれたこともあり、小中学校時代はラグビーに打ち込んでいたが、高校からアーチェリーを始め大学で活躍。
その後、同志社大学に進み、誘われるがままにアーチェリー部に入部、同志社大学のアーチェリー部は、オリンピック選手を輩出した名門だが、上山は、すぐさま頭角を現し、2年でレギュラー入りを果たすと、3年の時にはインカレにも出場。
卒業後、社会人になってからもアーチェリーを続けていた。
しかし、入社1年目の2010年、少しずつ足の感覚がまひしていく原因不明の病気に襲われる。
医師の診断は「両下肢機能障害」。それでも、上山は「できないことより、できることを考えた」と、すぐさま前を向き、翌年の2011年、パラ・アーチェリーの世界に飛び込んだ。
そんな上山を一番近くで応援してくれたのは父親の博和だった。
近所から使用しない畳をかき集め、自宅のガレージを練習場に作り変えた。
しかし、リオ・パラリンピックの前年に急逝。
一時はショックで不調に陥ったが、「今の自分を父親が見たらどう思うだろう」と考え直して奮起、リオへの切符を掴んだ。
大会後、上山は、満員の東京大会で金メダルを取ることを目標に掲げ、フォームの修正に取り組んできた。
その努力が実を結び、2019年の世界ランキングトーナメントで優勝。
さらに、世界選手権で6位入賞、東京パラリンピック代表に内定した。
支えてくれた亡き父親のために、上山友裕は、2度目の大舞台で金メダルを目指す。
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